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ーワロガ一派の隠れ家(“元”サンダスト教本部施設)ー
某日のある夜。ムイドは前回、クリーン星人が戦死した事にかなり苛立っていた。
ムイド「おのれェ…!!レイオニクスの分際で私の部下をよくも…!!」
ワロガ「クリーン星人なんかに期待してどーすんのさムイド?所詮は雑魚なんだし、結果としては残当じゃん」
ムイド「なんだと…!?ワロガ!いくら私の仲間でありリーダーとは言え、仲間の死を冒涜するな!!」
ワロガの非情な発言に怒りを露にするムイドは刀を向ける。
ワロガ「落ち着きなってムイド~♪」
イカルス「いやどう見てもお前が原因だろ…」
主催者「まあまあ。喧嘩はそのくらいにしたらどうだい?ワロガの言い分は私的に納得だがね」
ムイド「主催者ァ!!」
堪忍袋の尾が切れたムイドは刀を主催者に振り下ろすが、主催者は右手を軽く上げると人差し指と中指で刃先を摘まむ。
ムイド「っ!!?」
主催者「ハァ~…落ち着いてって。私が君の言い分まで“否定はしてない”よ。けどワロガの言う通り、“雑魚故の実力”だったから残当さ。だから次の対策を練ればいい。…‥それでいいかな?」
主催者は刃先をゆっくりと押しながら、冷たい視線でそう言い放つ。
ムイド「…!!チッ…!」
舌打ちをすると刀を納め、机を蹴って向こうに戻る。
主催者「やれやれ…さてと。ジャグラーの行動も把握できたからお次は~…レイオニクスにトラウマを持ってるヤツがどう出るか…かな♪どんな一手で始めるとしたら、ヤツが注目するのは彼だね…!♪」
主催者はそう言いながら水晶玉を取り出すと、そこにはマサハルが映っていた。
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ー廃工場ー
翌日の数時間経過した夕方…。
フログロス「シャアァァッ!!!ギシャアァァァッ!!!」
バキシム「ギエェェェェッ!!!」
マサハル「その調子だ!負けんなバキシム!」
円高を終えての学校帰りに、バトルナイザーから人を襲っている怪獣を探知したと反応を知らされたマサハルは、人気が無いちょっと近い廃工場まで辿り着くと、そこに生息していて立ち寄った人間を補食していた“スペースビースト”の『アンフィビアタイプビースト フログロス』と遭遇し戦っていた。
ちなみにこのフログロスは10mの個体であり、マサハルもフログロスのサイズに合わせてバキシムを10mで召喚させて戦闘を開始している。
マサハル「コンチキショウ~…!人を喰ってるカエル野郎め…!せっかくユウジ達と帰りにカラオケしたかったってのによ~!バキシム、バルカン砲だ!!」
バキシム「ギエェェェェッ!!!」
指示に返事をするバキシムは鼻先と両腕からバルカン砲を放つ。
フログロス「っ!!ギシャアァァッ!!!」
しかし、フログロスも体内の油を気化させてオレンジ色の火球を連続発射して相殺する。
マサハル「あぁっ!?な、なかなか器用なやっちゃのぉ~…!ただでさえ、野郎の油がヌルヌルしててバキシムの打撃が半分効いてないってのに…!!」
バキシム「グルル…!!」
初戦であるためマサハルとバキシムの経験不足が災いしているのもあるが、このフログロスも隠れて人間の補食を繰り返していた為、多少の戦闘力は少し上がっていのだ。そのため、結構苦戦を強いられていた。
マサハル「うーん…!あ、そうだ!バキシム、耳(?)貸せ!」
バキシム「ギエ?」
マサハルはバキシムに耳打ちする。
マサハル「ゴニョゴニョ‥いいか?」
バキシム「ギエェ!」
マサハル「よぅし!なら行くぜぇ!!」
マサハルの作戦にバキシムは力強く頷き、マサハルはそのままフログロスの背後に移動する。
マサハル「やいカエル野郎!テメェ、怪獣くせに小さいな~!?大きくないから弱くてコソコソと隠れてんじゃないのぉ~?」
フログロス「!!?ギシャアァァァァァッ!!!!」
振り向いた途端にマサハルからバカにされたフログロスは怒り狂い、口を大きく開けた。
と、次の瞬間。
マサハル「今だバキシム!」
バキシム「!ギエェェェェッ!!!」
向こうの何もない空間がガラスの様に割れ、その向こうの赤い異次元空間からバキシムが顔を見せて、頭部の角をミサイルとして放つ「ユニコー・ボム」を、フログロスの口に目掛けて撃ち込む。
フログロス「ゴエッ!?ギャアァァァァッ!!!?」
口に入り込んだユニコー・ボムが体内で起爆した事により、フログロスは断末魔の叫びと共に爆裂四散した。
マサハル「よっしゃ…あぁぁぁぁっ!!!?」
勝利したマサハルだが、近くにいたのが仇となって爆風の余波に思わず吹き飛ばされてしまう。
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ー某アパートー
マサハル「ハァ…ハァ…死ぬかと思った~…!相棒が受け止めてくれたお陰で助かったよ」
バキシム『グルル…』
あの後はバキシムが助けてくれたお陰でなんとかなり、マサハルはバキシムの異次元空間を往来する移動能力でアパートまで帰って来ていた。
マサハル「今日はカラオケ行けなかったけど、ユウジはまた誘うって行ってたからその時に行くか~!んにしてもマジで疲れた~…!!」
靴を脱いで玄関の鍵を閉め、テーブルに荷物を置くと床に横たわって背伸びをする。
ちなみにマサハルは、両親とのある理由があって一人暮らしをしている。
しかもこのアパートの隣には、ブラックスターズのブラック指令がアジトと称して住んでいるそうな…。
マサハル「ユウジが言ってたから、ブラックスターズに俺がレイオニクスだって知られたら、面倒な事になるな~…まあ、そん時は俺と相棒でなんとかするか」
バキシム『ギエッ』
バトルナイザー内にいるバキシムは、マサハルの呟いた一言に返事をしてあげる。
マサハル「おぉ?へへっ♪バキシム~♪だんだん懐いてくれてありがとな~♪」
バキシム『ぐ、グルル…』
バキシムはどこか照れており、満更でもなさそうなツンデレ態度を取る。
最初はマサハルに噛みついていたが、彼の“心”に反応して信頼してくれているのだ。
マサハル「ところで、お前を作ったヤプールってのぁ…一体どんなヤツなんだろうな~」
マサハルがヤプールの存在を気になって調べようと、バトルナイザーを使おうとした…その時。
「ほお?この俺を知りたいと言うのか?」
マサハル「まあ気になったから…って、あ?え、えぇ!?」
マサハルがヤプールについて調べようとした瞬間、声が聞こえた。
そして声のした方を振り向くと、玄関を閉めたはずなのに一人の異星人…否、“異次元人”が立っていた。
マサハル「お、お前誰!?なんで俺ン家に…!?」
「下等で愚かな人間共の住みかに入れるなど、我々“異次元人”は愚か…異星人ですら容易に入れるからな」
マサハル「か、下等で愚かぁ!?レンに輪をかけた様な物言いする野郎だ…!テメェ誰なんだよ!」
自身を含め、“人間全て”を見下す物言いに腹を立てたマサハルは怒鳴って声を上げる。
「威勢が良いな小僧ォ?なら教えてやる。我が名は、異次元人ヤプール!!」
マサハル「て、テメェが…ヤプール…!」
紫色の身体と金色のラインが怪しく光る「異次元人ヤプール」は名を名乗る。
かつて別世界でウルトラマンエースをはじめ、多くのウルトラ戦士を苦しめて来た異次元の悪魔。
今はヤプール人の姿でマサハルに語り掛けており、そのヤプールが纏う凄まじい闇と負のオーラにマサハルは内心で少し怯えてしまう。
マサハル(こ、コイツ…!只者じゃない…!!今の俺一人の実力じゃ勝てないレベルだ…!)
マサハルはバトルナイザーを握り締めながら立ち上がり、ヤプールのオーラを感じ取って彼の存在そのものを本能的に理解してしまう。
ヤプール「フッ、レイオニクス故に俺の恐ろしさを本能で知ったか。正直に恐怖を感じる姿…まさに格別だ…!」
マサハル「う、うるせぇ!テメェがバキシムの生みの親ってか?どーするつもりだよ?!」
ヤプール「そんなこと決まっている。レイブラッド星人の数多の怪獣達を操るその力を持った者たち…そう、貴様らレイオニクスを抹殺するためだ!!この世界でレイオニクスが再び存在した以上、レイブラッドの復活はさせん!!!」
ヤプールはレイオニクスの力の元凶である「レイブラッド星人」に消滅されかけたトラウマ故に、凄みを上げながら言い放つ。
マサハル「れ、レイブラッド…!?な、何かいろいろ知ってそうだから、テメェを倒して聞き出してやるよ…!」
ヤプールに少し恐怖を感じながらも、マサハルはバトルナイザーを構える。
ヤプール「フンッ。死んでいく者にして、俺に怯えて竦む愚かな地球人が倒せるはずなどない。故に、全てを話す事などないのだよ!!ハァッ!!!」
マサハル「ぐえっ!?がっ…!!」
ヤプールはそう言い放った瞬間、念力でマサハルを拘束する。
マサハル「は、離せ…!!」
ヤプール「野良とは言え俺の超獣を、貴様は自身の“私物”にしたのが許せん!なぶり殺しにしてくれる!!」
マサハル「ね、ネチネチとうるせぇ野郎だ…!それに…バキシムは私物とかじゃねぇ…!俺の大事な“相棒”だ…!!!」
マサハルはヤプールの念力に苦しみながらも、怒りを露にしてそう言い放つ。
ヤプール「ほお?その怒り…かなり悪くない。だが貴様は何故、“他人への恨み”を抱かんのだ?両親は実の息子である貴様を恨んでいたぞ?」
マサハル「…!!」
マサハルが向けた“怒り”の感情に評価を入れつつ、ヤプールは彼の過去を知っての物言いをしてマサハルの口が閉じる。
ヤプール「お前の記憶を読み取ったが、お前は小学生の頃に両親がカルト宗教の異教徒だったらしいな。そんな両親のテロ行為を知って警察に密告し、両親は無期懲役。面会で…『呪われた子』だのと言われたそうじゃないか」
マサハル「…‥」
そう。ヤプールの言う通り…マサハルは小学生の頃、両親がカルト宗教の異教徒としてテロ行為を働こうとしていたのを知り、警察に密告。テロの犯行は未然に防がれるも両親が逮捕される前に自身を殺そうとしたり、挙げ句の果てには無期懲役となって刑務所に収監された両親には面会で、“呪われた子”と称して絶縁を言い渡してきた過去を持つのだ。
そんな過去が原因で、アパートで一人暮らしをしているわけである。
ヤプール「…親に殺されかけるほどに憎悪され、人間に恨みを内心は抱いているのだろ?恨みがあれば、俺専用のレイオニクスとして配下に加え、命は助けてやる。さぁ、どうする?」
ヤプールはそう言いながら念力を緩める。
マサハル「…‥んなこたぁ…決まってンだろ?これが答えだ怨念バカ!!」
マサハルはそう言い放つとフィールド生成装置を起動させ、疑似空間への入口を出現させる。
ヤプール「ムッ!?な、何!?」
マサハル「オラァっ!!」
ヤプール「っ!し、しまっ…ぬぉ!?」
マサハルはヤプールが驚いた隙をついて飛び掛かり、道連れするようにして疑似空間へ一緒に入り込む。
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ー疑似空間内ー
マサハル「よっと!ふぅ…俺と相棒の実力で勝てるか分からねぇが、
ヤプール「くっ…!いいだろう…なら私の真の姿を見せてくれる!!ハアァッ…!!」
ヤプールはバトルナイザーを向けたマサハルにそう言い放つと身体を怪しく発光させ、巨大化させながら姿を変化させる。
上半身が刺に覆われた赤い全身で、銀色の鎌の様な形状になった右腕を持つ、ヤプール人の戦闘時の姿…『巨大ヤプール』へと変えた。
マサハル「…‥うーむ…!今のところはこうなると、俺の実力じゃ洗いざらい全てを吐かせるのは無理そーかな。…‥けど、遠慮無しで勝てる気は不思議としてきたぜ…!!」
マサハルはバトルナイザーを見ると、その画面に映るバキシムがこちらを見つめている事に気付く。
バキシム『グルル…!』
バキシムはマサハルを信じていた。
だからマサハルに勝機だけが沸くのである。
マサハル「バキシム…俺はお前を信じてるよ。行こうか!!」
《バトルナイザー、モンスロード!》
バキシム「ギエェェェェッ!!!」
マサハルは相棒を信じ、バトルナイザーからバキシムを召喚した。
ヤプール「…くっ!やはりレイオニクスの力の所為で、俺の元にバキシムを戻せないか…!!なんと憎たらしい…!!」
ヤプールは左手を向けてバキシムを洗脳しようとしていたが、既に信頼関係が高まった強い“絆”の力が影響して引き戻せずにいた。
そこで指を鳴らすと異次元空間の裂け目を出現させる。
マサハル「!?逃げんのかテメェ!」
ヤプール「フンッ!ここで俺様が…俺様の作った超獣に倒されては情けない…!故に悔しいが、別の超獣を相手にさせてやる!!次に会う時は覚悟しろ…!」
過去に自身が作った超獣を相手にするのが余程嫌だったのか、使役化に失敗したヤプールはやむを得ず戦略的撤退と引き換えに、選手交代で1体の超獣と異星人を出現させ、異次元空間に入り込んで撤退した。
マサハル「あっ!待てよ!!クソッ…!陰湿な野郎だぜ!」
バキシム「グルル…!!」
そう言いながら、マサハルとバキシムは相手を睨む。
宇宙仮面「フフッ、そう八つ当たりで私達を睨まないでもらいたい。暗黒超獣ブラックサタンよ!!ヤプール様を裏切ったバキシムと、憎きレイオニクスのガキを殺れ!」
ブラックサタン「グオォォォォッ!!!」
入れ替わりでヤプールに出現された配下であるエージェント『銀星人 宇宙仮面』と、宇宙仮面が使役する1つ目のサイクロプスを彷彿とさせる『暗黒超獣ブラックサタン』は、バキシムとマサハルの相手になって襲いかかる。
マサハル「行けバキシム!!」
バキシム「ギエェェェェッ!!!」
ブラックサタン「グオォォォォッ!!!」
バキシムは咆哮を上げてバルカン砲を撃ちながら、ブラックサタンも両手からミサイルを発砲して向かっていく。
宇宙仮面「フハハハッ!!幾らバキシムを操れるとは言え、ブラックサタンには勝てまい!!」
マサハル「…そー言うの、地球じゃ“フラグ”っちゅーんだよ、アルミホイル野郎」
宇宙仮面「あ、アルミホイルだぁ!?ブラックサタン!!遠慮無しに叩き潰せぇ~!!!」
宇宙仮面は腕に身につけた腕輪を向けながら指示を出す。
ブラックサタン「グオォォォォッ!!!」
バキシム「ギイィッ…!!」
ブラックサタン「グルル…!!グオォォォォッ!!!」
バキシム「ギッ!?」
ブラックサタンはバキシムと取っ組み合いを繰り広げ、バキシムは耐えようとする。
だが、どこからかエネルギーに満ちた強力なパワーを発揮するブラックサタンに、足払いで崩されて転げられてしまう。
ブラックサタン「グオォォォォッ!!!」
バキシム「ぎ、ギイィッ…!」
バキシムはブラックサタンが眼から放ったサタン光線をもろに喰らってダメージを受け、更に首元を蹴られてしまう。
マサハル「ば、バキシム!!」
宇宙仮面「フハハハッ!どうだ思い知ったか!?ウルトラ戦士への怨念とマイナスエネルギーを抱くヤプール様に従うからこそ、我々と超獣は強いのだ!!」
マサハル「…‥ハァー…ホッッッッッッッッントにネチッこい連中だな~…ったく、呆れるぜ…」
宇宙仮面「き、貴様ッ!まだ減らず口を…!!」
宇宙仮面は激怒しているとマサハルは続けてこう言う。
マサハル「俺はテメェらみたいにネチネチと誰かを恨む陰湿な性格じゃねぇ。“罪を憎んで人を憎まず”。それが俺のモットーなんだよ!!」
マサハルはそう言い放ってバトルナイザーを掲げると、宇宙仮面の真下から何かが出現して腕輪を破壊した。
宇宙仮面「な、何ぃ!!?」
ブラックサタン「!!?ぐ、グオォォォォッ…!!!?」
何かに腕輪を破壊された瞬間、ブラックサタンが苦しみ始める。
宇宙仮面「お、おのれぇ…!!まさか貴様ぁッ!?」
マサハル「へへっ♪あんま人間舐めんなよ?♪そうだ、テメェがブラックサタンに腕輪でエネルギーを供給させて増幅してたってのを見破ってたんよ!だから、“コイツ”の為に注意を惹き付けて大正解♪」
ブラックサタンの強大なパワーの源を知った事で、それを破壊するためにマサハルは縮小化させたメンバー怪獣を召喚していたのだ。
その怪獣は…。
オカグビラ「クワァーッ!」
深海怪獣グビラが地中に完全適応した亜種『古代地底獣オカグビラ』だった。
だいぶ前の日に、マサハルが出会って仲間に加えたのである。
マサハル「よくやったオカグビラ!♪後はバキシムだけで十分だからゆっくり休みな♪」
オカグビラ「クワッ!」
宇宙仮面「い、いつの間に…!?隙のない奴め…!」
素早く寄ってきたオカグビラを抱き上げたマサハルは、撫でながらそう言うとバトルナイザーに戻す。
マサハル「さてと…トドメだ!バキシム!」
バキシム「ギキイィィ…!!ギエェェェェッ!!!!!」
バトルナイザーを向けてバキシムに指示を与えると、バキシムは背中の結晶体を光らせながらエネルギーチャージし、ブラックサタンに向けて必殺技の赤色破壊光線『バキシクラッシャー』を放つ。
ブラックサタン「っ!!!?ギャアァァァァッ!!!!」
宇宙仮面「お、お許しを…!!ヤプール様ぁぁぁっ!!!」
バキシクラッシャーを喰らったブラックサタンは断末魔の叫びを上げながら爆死し、宇宙仮面も爆発に巻き込まれて倒される。
マサハル「やったな相棒!♪」
バキシム「…‥ギエッ…♪」
マサハルに笑顔を向けられながら言われたバキシムは、とうとうその嬉しさを隠しきれずに喜び出すのだった。
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ー円高、怪獣倶楽部の部室ー
戦いを終えてからその翌日。
レン「モグモグ…んぐっ、なるほど。そんな事がな…」
マサハル「そーなんだよ~…!もー、マジで陰湿で恨みったらしい奴で~…!…‥あっ。なんかごめん…」
円高の昼休みに、珍しい組み合わせで二人きりになって昼ご飯を部室で食べるマサハルとレン。
マサハルはレンにヤプールと戦って、ヤプールについての表現に適してる言葉で言うが、レンがレイオニクスとなるきっかけの一部てして、人を憎んでいる事も多少はある。
それをユウジから聞かされていた為、何か地雷を踏んだと思って咄嗟に謝る。
レン「…別にいい。俺は俺だから。…あと、お前の実力でヤプールと戦ってたら殺されてたかもな?不幸体質なお前にしては」
マサハル「だからごめんて…お前も意外とネチッこいな~…!」
レン「フン」
マサハルはガクッとしながら謝罪を続け、レンは鼻で少し笑う。
レン「…なあ。お前の両親の過去は本当なのか?なんでユウジみたいに明るくなれるんだよ…」
マサハル「はぁー?急になんで?」
レン「いいから答えろ」
他人の過去には詮索したり関わってこないレンだが、珍しくマサハルに対して聞く。
聞くのが恥ずかしかったのか、レンの目付きの悪さは半分脅しになって更に悪くなる。
マサハル「はいはい、わーったよ。…まっ、“罪を憎んで人を憎まず”って言葉が好きだったからかな~?それに、ユウジみたいに明るくなってると友達増えたり、悪いことあっても乗り越えられるかもしれないって思うからだな♪」
レン「…家族に恨まれてもか…?」
レンは恐る恐る聞くが、マサハルは変わらぬ明るい表情で話を続けた。
マサハル「“俺は俺だ”…とかほざいてたんはお前じゃんかよ(笑)。まあ、最初は確かに辛かったさ。でも暗い過去をいちいち引きずって生きていっても辛いっしょ?人それぞれなんよ。勉強のやり方・好きな物・話し方・生き方…全部“違いのある個人差”なの。…ま、まあ自分で言うのもなんだが、俺が鋼メンタルって感じかね~?タハハ~…」
レン「マサハル…」
レンはマサハルの心の強さに何処か感銘を受けていた。
マサハル「戦って分かったのは。お前のネチッこいところに輪をかけた様な性格したヤプールはまさに“怨念”そのものだった…お前は家族を異星人に殺されたから“怨念”を抱いて復讐したがってるけど、俺とユウジはオメェに何かあったら絶対に助けに来る。だってお前は、俺やユウジ…そして皆の友達だもん♪」
レン「…‥あ、ありがとな…」
レンはかなり小さい声で恥ずかしそうに言う。
マサハル「おおっ?♪おー?♪なんて?♪
レン「…‥最後に一つ。マサハル、さっきからヤプールが俺の“何に”輪をかけた様な性格つった?ああ?」
自分の暗い性格を少しヤプールに例えられたのが気に障っていたのか、圧のある怖い笑顔を向けながら立ち上がって近づいてくる。
マサハル「あっ。え、えーと…!そ、その件につきましては、例えた俺がマジで悪かった…!…許してくださーい!!!」
レン「…痛みは一瞬だ。覚悟しろ」
マサハル「ギャ───スッ!!?」
そう言い放つとレンはマサハルに飛び掛かる。
ユウジ「誰か昼飯取ってんの?俺も一緒に~…って、へ?」
レン「15秒だけ耐えてろ?」
マサハル「ひーーんっ!ご、ごめんってば~!!!」
するとユウジが部室に入って来るが、マサハルのちょっとした失言でレンが彼にコブラツイストで仕置きしてる光景を目撃してしまう。
ユウジ「な、何してんのぉ~!!?」
その後、ユウジはレンを宥めるのに必死だったが、3人の友情が深まったである。
次回も続く!
次回予告!
GIRLSのトレーニングルームでミクは大怪獣ファイトの試合に備えるべく暫く減量中だった。そんなミクのトレーニングに付き合うユウジ達の励ましで、彼女は空腹に耐えようとする。
しかし、対戦相手である怪獣娘のブラックエンドに挑発されたミクは、過激なトレーニングに変更し、トマト1個の朝食になってもうヘトヘト…。
そんな中、ケチャップを狙うデッパラスが出現したが、ミクはデッパラスを空腹のあまりローストチキンと間違えてしまい…!?
次回、第16話「減量!?怪獣娘!」
お楽しみに!