大怪獣バトル娘!~ウルトラ怪獣擬人化大戦記~   作:ガタ

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第2話「設立!怪獣倶楽部!!」

東京、とある某所…。

 

この世界に怪獣が再び出現し、世界中が大騒ぎとなっていた。

そして、ゴメスとゴモラの出現についての一例は当然、ニュースやSNSで情報が流れていた。

 

「ねーえ~。今日、ゴメスを使ってまでアイツの実力を調べる必要ってあったの?」

 

すると、とある建物内に何者かが居り、子供っぽい口調で話す一人の“異星人”がいた。

そしてもう一人は、黒い僧衣と袈裟を着用した黒髪の青年で、彼はこの前の夜にいたあの男だった。

 

「フフッ…♪中途半端にサドラやバドリュードなんかにしなかっただけマシだろ?50mクラスのゴメスは強いから、御蔵ユウジの当て馬としてはいい収穫になってるよ」

「ふーん…まっ、言い訳じゃないのを祈ってるよ~」

 

異星人に問いかけられた謎の青年は、夕焼けに静まる景色とゴメスの暴れて破壊した街を眺めながら笑みを浮かべてそう答えた。

 


 

・・・・・・・・・・

ーGIRLS東京支部、医務室ー

 

ユウジ「………う、うーん…!………………ハッ!?」

 

その頃、GIRLS東京支部にある医務室でユウジが医療用ベッドから目を覚ます。

 

ユウジ「こ、ここは一体…?あっ、そうだ!お、俺は確か…」

?「怪獣が怪獣を倒し、その場に倒れ混んで気を失っていた。ってことよね?」

ユウジ「へ…?」

 

辺りを見渡していると、向こうの扉から変身を解いたスーツ姿の湖上ランと、他の怪獣娘たちが入ってくる。

 

ユウジ「え、えーと…っ!?」

 

ユウジがベッドから起き上がろうとした瞬間、右手首に手錠が掛けられており、ベッドから離れられないようになっていた。

 

ベニオ「悪りぃな。ウチの後輩を助けてくれたことは感謝するけどよ、どーしてもウチのエレが念のためって言って、警戒しまくっててさ…」

ラン「ゴモラ(ミカヅキ)の元になったあの怪獣(ユウジのゴモラ)を操っていたから、多少の警戒は必要よ」

トモミ「そ、そこまでしなくても…」

 

ランは眼鏡をクイッと掛け直しながら厳しめに言い放つが、ベニオの横にいるトモミはユウジに対して申し訳なさそうだった。

 

ユウジ「…!(も、もしかして…俺がゴモラとあの怪獣(ゴメス)を操って街を破壊した犯人って疑ってんの!?)」

 

ユウジはランが少しの警戒で疑っていることに気付き、自分でも分からないことを含めて事情を話そうとした。

 

ユウジ「あ、あの~…!」

ミカヅキ「ちょっとエレちゃん!流石にそれは可哀想だよ」

 

すると、ランの隣にいる怪我の手当てを終えたミカヅキが彼女に意見を主張する。

 

クララ「ゴモたん?」

ミカヅキ「この子は絶対に犯人じゃない!だって、私とアギちゃんを守ろうとしたんだよ?」

ラン「……確かに、その事実のほうが確かね。手錠をかけたことはごめんなさい」

 

珍しく真剣になって説得してくるミカヅキに、ユウジが警戒すべき存在ではないと分かったランは彼を信じたのか、謝罪と同時に手錠を外す。

 

ユウジ「え、えっと…大丈夫。寧ろ怪獣が急に出てきたから対応がピリピリしたくなるのも無理はないし…」

ラン「そうね…」

 

ユウジの言葉に申し訳なさそうな表情が一瞬浮かんだラン。

 

ユウジ「気にしないでよ。あっ、そう言えば自己紹介がまだだったね。俺は御蔵ユウジ。円高1年生、よろしく!」

 

ユウジは思い出したかのように、彼女たちに改めて自己紹介をした。

 

ミカヅキ「私はゴモラの黒田ミカヅキ♪私やアギちゃんを助けてくれてありがと!」

ベニオ「俺はレッドキングの歌川ベニオ!」

ラン「エレキングの湖上ラン…」

アキ「僕はアギラの宮下アキ。僕とゴモたんを助けてくれてありがとう」

ミコ「私はガッツ星人の印南ミコ!よろしくね!この娘はシャドウガッツの印南マコ!」

マコ「よ、よろしく」

ミク「アタシはミクラスの牛丸ミクだよ!」

レイカ「ウインダムの白銀レイカです。よろしくお願いします」

クララ「キングジョー、クララ・ソーンデス!よろしくお願いしマス!」

トモミ「私はピグモンの岡田トモミですよ〜♪」

サチコ「あたしはザンドリアスの道理サチコ!よろしく~!」

ミサオ「ノイズラーの鳴無ミサオだ。まっ、よろしくな」

ヨウ「アタシはマガバッサーの風巻ヨウ!よろしく!」

ユカ「わ、私はマガジャッパの竜波ユカです!よ、よろしくお願いします…!」

ベムスター「私はベムスター(改造)。よろしく」

ルイ「ホ、ホーの葦原ルイです...よ、よろしくお願いします...」

 

ユウジが言うと全員は次々と自己紹介をした。

どうやら、彼に対する警戒は失くなったようだ。

 

ユウジ「あぁ、皆よろしくね♪……ん?ところでなんだけど、俺の持ってたあの機械…バトルナイザー?って言うんだけど、アレはどこにあんの…?」

 

ユウジは手元にバトルナイザーが無いことに気づいて自分の周りをキョロキョロと軽く見渡す。

 

クララ「Don't worry♪大丈夫デスヨ♪ユウジ君が持っていたバトルナイザーと呼ばれる機械は、念の為にワタシが預かってマシタ!解析はまだしてないので、何か気になったら預けてもらってOKデス!」

 

そう言って懐からバトルナイザーを取り出し、ユウジに手渡す。

 

ユウジ「ありがとうございます!……え、えーと…今日はいろいろ話したいけど、俺の家族が心配してたら気になるんで、一旦家に戻っていいスか?」

ラン「ええ。勿論よ」

トモミ「ユウユウのご家族には、生徒手帳に書かれた住所と電話番号で向こうに連絡しておきましたので、安心してくださ~い♪状況と情報整理、精神の安定を整えてから私たちに相談するといいですよ♪」

 

トモミは優しい笑顔を向けながらユウジにそう言った。

 

ユウジ「あ、ありがと」

 

ユウジは床に立ち上がって言うと、ミクが口を開く。

 

ミク「それにしても、今日は怪獣とかでいろいろありすぎて、頭の中身が整理できないな~」

トモミ「ミクミクはお勉強と、難しいことを考えるのが苦手ですからね~♪」

ミク「ピグモンさん相変わらず容赦ない~!」

ユウジ「そーなんだ~」

ミカヅキ「そうなんやで~♪」

 

ミクのお陰(?)で空気は和み、周りに一先ず笑みが浮かぶ。

 


 

・・・・・・・・・・

ーユウジの自宅(御蔵家)ー

 

ユウジがGIRLSの怪獣娘たちと打ち解けてたその後、ベムスターに送り届けて辿り着いていた。

 

ベムスター「ここであってる?」

ユウジ「うん、ありがと。母さんと姉ちゃん、きっと心配してたよな~…」

ベムスター「フフッ」

 

ユウジは頭を軽く掻いて苦笑いを浮かべる。

 

ベムスター「それじゃあまたね」

ユウジ「ウス、送ってくれてありがと」

 

ベムスターはユウジに別れを告げると、再び羽を広げてGIRLSへと飛び立つ。

そしてその後に部屋を上がると、母親と姉が抱き締めてくれたことは言うまでもない…。

 

・・・・・・・・・・

ーユウジの部屋ー

 

数分後…。

 

ユウジ「…ハァ~…!今日はマジで疲れた~…!!」

 

いろいろ起こった事を話し、怪獣出現で大騒ぎな世界中のニュースやSNSの状態を目にしながら、晩御飯と風呂を済ませたユウジ。

自分の部屋のベッドで早めに今日は寝付こうとする。

…が、まだ考えている事があるのか、ボーっとしながら部屋の天井を眺めていた。

 

ユウジ「……(あの時、このバトルナイザーからゴモラが出てきて、俺やゴモたんたちを助けてくれて…。なんだろう…これから先、何かとてつもない予感がする…)」

 

バトルナイザーを取り出してそれを見始めながら考えるユウジには、これから先に降り起こる“予感”を感じ始め、今まで自分が感じたこともない“不安”を覚えていく。

すると、部屋の扉からノックが鳴り、少女の声が聞こえる。

 

「ユウジ~、入っていーい?」

ユウジ「あ、うんいいよ」

 

ユウジはバトルナイザーを布団の中に隠して身体を起こしながら返事をし、直後に一人の美少女が入ってくる。

 

ユウカ「ん?もう寝る感じだった?」

 

部屋に入ってきたのは、ダウナー系且つクールな雰囲気が漂う、スタイル抜群の巨乳な美少女だった。

この、赤いメッシュが1つだけ入った黒い短髪が特徴的な彼女の名は、『御蔵ユウカ』。

ユウジの実姉で、年齢は17歳。

同じ円高に通う二年の先輩でもある。

 

ユウジ「まぁ。でもいろいろ考えてて、あんま眠気が着きにくくてさ~」

ユウカ「そうだよねー。……でも…本当にアンタが無事で良かった…」

 

ユウカはユウジの隣に座ると、ボソッと小さく言う。

 

ユウジ「…!姉ちゃん、ありがと♪」

ユウカ「う、うん…(き、聞こえてたかー…!////ハズイ…!////)」

 

ユウジに聞こえていたことを彼女は心の中で恥ずかしがる。

 

ユウジ「ふあぁ~…!なんだか姉ちゃんと話したお陰で不安とかがちょっとは和らいだかも」

ユウカ「ホント~?……まあ、確かになんか、アタシもちょっと眠くなってきたかも…。じゃ、おやすみ」

ユウジ「うん、おやすみ~」

 

ユウカも眠気が来てユウジにそう言い、彼女は自分の部屋へと戻る。

 

ユウジ「さてと、俺も寝るか。……」

 

ユウジは眠ろうと電気を消したが、その前にバトルナイザーを再び取り出し、画面に映し出されているゴモラを見る。

 

ゴモラ『キャオォ?』

 

バトルナイザーの中にいるゴモラはユウジの視線に気づいて顔を向ける。

 

ユウジ「……また、怪獣が出たらもう一度一緒に戦ってくれる?」

ゴモラ『っ!キャオン!』

 

ユウジに問い掛けられたゴモラは力強く返事をした。

 

ユウジ「へへっ、ありがとな…じゃ、おやすみ」

 

ユウジはゴモラの頼もしさに安心感が高まり、バトルナイザーを布団の中にまた入れながらそう言う。

 

ユウカ「……」

 

ドアに耳をすませながら、ユウジの話し声をバッチリ聴いていたユウカは、自分の部屋に戻るとスマホを開いて誰かにメールで伝えた。

伝えた後は、互いに明日を迎えるべく、部屋のベッドで姉弟揃って眠りに着いた。

 


 

・・・・・・・・・・

 

その頃、誰もが寝静まった真夜中。

冷たい気温が包み、暗い夜に月明かりが照らされる町外れの山奥で、建物に居た和服の青年がいた。

 

「……ウゥ(さっぶ)~ッ!やっぱ夜は冷えるね~。君は平気かな?」

 

青年は(わざ)とらしく言うと、後ろを振り向いて何者かに問いかける。

それは異星人だったが、建物内で一緒にいた黒い異星人ではなかった。

 

?「確かに寒いけど、全然大したことねぇだろ」

 

異星人は青年の問いに平然と答える。

姿は丁度、月明かりが照らされてない暗い影の辺りにいるため確認しづらいが、異形なのは確かだった。

すると異星人は口を開いて話しかける。

 

?「で、その御蔵ユウジって地球人を殺せばいいのか?」

「あぁ、容赦なくね♪報酬の先払いと、“例のアレ”を君に託したんだ。多少のベストくらいは出してよ?」

 

ユウジの顔写真を見せながらそう言う。

 

?「へっ、任せな!こんなに良い品を先払いで俺にくれたからにゃあ、期待に応えてやんないとな…!」

 

青年の依頼を聞いた異星人は、腕に付けてある装置を作動させて、テレポートでその場から消えた。

 

「……と言っても、あんな宇宙の何処にでもいるただのチンピラに、期待なんかしてないんだよね~。実験の当て馬としては、いい捨て駒になるけど♪……御蔵ユウジ、次はどうする?フフッ…!」

 

青年は怪しい笑みを浮かべながらそう言って、暗い森の闇へと姿を消した…。

 


 

・・・・・・・・・・

ー円高、1年G組ー

 

翌日、姉と共に学校へ登校したユウジは自分のクラスである1年G組に来ており、席に座っていた。

 

ユウジ「皆無事っぽいけど、なんだか今日も嫌な予感がしそうだー…」

 

椅子に座って昨日のゴメス出現の記事やニュースなどをスマホで見ていたユウジは、背伸びをして呟く。

 

?「だーれだ~?♪」

 

すると、誰かが両手で彼の目を覆い隠してくる。

相手は、一人の黄色いサイドテールの髪型が特徴的な、スタイル抜群の巨乳美少女だった。

 

ユウジ「んっ。カミナ、おっは~」

カミナ「正解!♪ユージおっは~♪」

 

自身の目を覆い隠す少女の名を、ユウジは即答で親しそうに当てて挨拶し、少女も親しげ且つ嬉しそうに両手を離して彼に顔を向けながら挨拶した。

彼女の名は『雷山(いかづち)カミナ』。

ユウジの通うG組の女子クラスメートにして、幼馴染みのギャルだ。

 

カミナ「昨日の怪獣騒ぎ、ユージは大丈夫だった?」

ユウジ「えーと、あの場に俺いたけどなんとか…」

 

ユウジは説明するのが大変…って、分かる表情になってつい言ってしまう。

 

カミナ「ふ~ん…いろいろあったっぽい顔じゃん。けど、無理して話さなくても大丈夫!でも代わりに、悩みや不安があったら必ず呼べよ~?いつでも聞いたげる幼馴染みなんだからさ♪」

 

ユウジの気持ちを察したカミナは笑顔でそう言い放つと、背中をバシッと叩いて元気付ける。

 

ユウジ「っ!応♪あんがとカミナ!♪」

カミナ「どういたまして♪」

 

ユウジの明るい表情と気持ちが伝わったカミナは嬉しそうに言う。

すると、教室の扉が開いて担任の男性教師が入ってくる。

 

蛇月「おはよーお前ら~」

ユウジ「あっ、蛇月先生。おはよう」

カミナ「おはようございまーす♪」

蛇月「よっ♪ユウジ、カミナ、おはようさん♪」

 

ユウジや他の生徒たちは親しげに挨拶をし、教師も友達感覚で親しげに挨拶を返した。

この、黒髪で黒いスーツに赤いネクタイといった、スマートな服装を着込む男性の名は『蛇月(へびつき)ショウタ』。

クールな雰囲気とは裏腹に飄々として掴みどころはない性格だが、フレンドリーで教師としての評価は高い。

そのため、生徒たちから信頼と人気を抱かれている。

ユウジとカミナたちが今年に入学してG組に決まってから、G組担任として学校生活に励んでいるそうな。

 

蛇月「んじゃ、まずは席に着けー。まっ、お前らはわかって当然だが、昨日の怪獣災害で今日は少し帰りが短縮で昼下校になってる。それと明日は休み。弁当食ったら教室に集まって帰りのホームルームだ。でもあんま寄り道は控えろよー?…命と規律も含めてちゃんと守るように」

 

蛇月は教室にいる生徒達に向かって報告を伝えるが、さっきの雰囲気とはまた違って、先生故に生徒たちの安全を心配した雰囲気になり、目を光らせながら伝えた。

 

ユウジ(やっぱ蛇月先生って、凄く印象深いな~…!俺たちのことを心配してるってちゃんと分かるし…!)

 

ユウジは感心しながら心の中でそう思った。

 

蛇月「…よしっ、ホームルームは以上だ。授業は昨日の続きからなー」

 

いつもの雰囲気になってそう言う。

すると蛇月はほんの一瞬だけ、ユウジの方をチラ見した。

彼がチラ見したのをユウジや他の生徒たちは当然気づかずに…。

 


 

・・・・・・・・・・

 

それから数時間後の昼休み、ユウジとカミナは屋上でお互いの母親が作ってくれた手料理の弁当を食べていた。

 

ユウジ「モグモグ…美味い♪」

カミナ「だね~♪」

 

二人は話しながら美味しそうに食していると、ユウジは彼女に話しかける。

 

ユウジ「…あのさ、ちょっと話したいことあんだけど…」

カミナ「ん?勿論いいよ!」

ユウジ「ありがと。実は昨日…」

 

彼は自分の口から話す。

そう…。

学校の帰りにバトルナイザーを拾って、原宿に怪獣娘がいたから調べてもらおうと声をかけた瞬間に怪獣ゴメスが出現。そしてミカヅキとアキを守ろうと死を覚悟してゴメスに挑もうとした瞬間にバトルナイザーからゴモラが召喚され、自分たちを助けてくれた。

しかもそのゴモラは、自分の指示に従って操れるだけじゃなく、ユウジはゴモラの心も理解できる気がすることも…。

昨日の出来事を全てユウジはカミナに話したのだった。

 

ユウジ「と、言うわけ。まあ、スケールと情報量がかなり多いから、信じにくいよなー…」

 

ユウジは苦笑いを浮かべて頭をポリポリと軽く掻く。

 

カミナ「ふーん…。やっぱユージって、昔から優しいのは変わってないね」

ユウカ「それなー」

ユウジ「え?は!?ね、姉ちゃん!?」

 

そんな彼の話を全て聞いたカミナがそう言った瞬間、屋上の物陰から棒付きキャンディーを咥えたユウカが出てくる。

 

ユウカ「いや~、やっぱし昨日からアンタがなーんか黙ってることあるっぽいもんで、同じクラスにいるカミナちゃんにちょっと伝えた」

ユウジ「え、え~…」

カミナ「ごめんね~」

ユウカ「でもまあ、カミナちゃんの言う通り。ユウジは本ッッッッッ当に優しすぎ。考えすぎて一人で責任とか背負いっぱなしなことあるじゃん?その、バトルナイザー…だっけ?それをアタシが部屋に来た時に、布団の中に軽く隠して、その後に部屋を出てからはなんか話しかけてたのもバレバレだから」

ユウジ「うっ…ば、バレてたんだ…。姉ちゃんには敵わねぇなー…」

 

ユウジがそう呟くと、ユウカは隣に座る。

 

ユウカ「よいしょ。…また、怪獣が出たらバトルナイザーを使って、怪獣と戦うの?」

ユウジ「……うん。この力で誰かを守れるなら守りたい。それにここから先はなんだか、ちゃんと真剣に覚悟しないといけない感じがするんだ…」

 

ユウジはバトルナイザーを取り出すと、軽く握りしめながら二人に話す。

 

ユウカ「…そっか。じゃあ、ウチらもユウジの役に立てる範囲で協力するよ。どんなに面倒くさくてもさ」

ユウジ「え?い、いいの?」

カミナ「うん!だって、幼馴染みだから当然!」

ユウカ「それにアタシはアンタの姉だし」

 

二人はユウジにそう言い放つ。

 

ユウジ「…っ!ふ、二人とも、ありがと!」

ユウカ「ウチのいつも元気な弟は、やっぱこうでなきゃ」

カミナ「それな~♪」

 

ユウジは再び笑顔と活気が戻って、彼女たちに礼を言い、そんな彼の表情を見たユウカとカミナもかなり安心した。

すると。

 

ユウジ「あっ、いいこと考えた!怪獣が現れたり、怪獣の話をしたりとかの“部”を作ってみるのはどお?怪獣好きなヤツもいたら入部で盛り上がりそうだし、GIRLSの役にも立てるかも!」

カミナ「お~!それなんかいいじゃん!」

ユウカ「ウチそーいうオカ研っぽいのは向いてないけど…まあ、案外楽しめそう…。あ、時間に融通が利けるようにしてよ?」

 

ユウジの案に、カミナは興味津々で賛成し、ユウカもなんだかんだで賛成する。

 

ユウジ「オッケー姉ちゃん♪じゃあ、部の名前と部室は~…!」

カミナ「それなら、『怪獣倶楽部』って言うのはどお?明日は休みだから、部室の確保はまたその時の平日で考えよ♪」

ユウジ・ユウカ『それ、グッド』

 

カミナの提案した“怪獣倶楽部”と言う部活名に対して、御蔵姉弟は揃ってサムズアップを向けながら答えた。

そして昼食を食べ終えた丁度、昼休み終了のチャイムが鳴る。

この後は蛇月の言う通り、教室で帰りのHRをして昼下校。

 

ユウジ「うっし、じゃあ教室に戻ろっか!二人とも、話を聞いてくれてホントにありがとう!」

 

立ち上がったユウジは礼を言う。

 

カミナ「いいっていいって♪また悩みがあったら」

ユウカ「ちゃんといつでも言えよー?」

 

二人も立ち上がって彼にそう言い、ユウカはユウジの頭をワシャワシャ!っと撫でた。

そして三人は教室まで駆け足で向かって帰りのHRに参加した。

 


 

・・・・・・・・・・

ーGIRLS東京支部、トレーニングルームー

 

その頃、GIRLSのトレーニングルームでは怪獣娘たちがトレーニングを終えたのか、運動をあまりしてない何人かがぐったりしていた。

 

レッドキング「よしっ!今日はここで終わりにすっか!ゴクゴクッ…!ぷはぁ!」

 

変身してトレーニングをやっていたベニオが、他に変身してトレーニングをやっていた怪獣娘達にそう言い放ち、片手に持つスポーツドリンクを飲んでいた。

 

ホー「ハァ…ハァ…!」

ノイズラー「つ、疲れた~~…!」

マガバッサー「あ、アタシも~!」

ピグモン「皆さんお疲れ様です~♪」

ミクラス「ピグモンちゃんありがとう~…!」

 

ミクたちは変身を解除して床に倒れ混んだり、近くの椅子に腰を掛けて休んだりする。

そして、トモミが飲み物やタオルなどを皆に配っていた。

ちなみに、先輩怪獣娘のトモミは非戦闘要員の為、トレーニングの監督をしている。

 

アキ「フゥ…疲れた…」

ミカヅキ「よぉし!シャワー浴びたら遊びに行こーッ!♪」

アキ「いや相変わらず元気!?」

 

怪獣娘の特徴なのか傷の治りは普通の人間とは違ってだいぶ早く、ゴメスとの戦いで負った怪我は大したことがなかったお陰でご覧の通り。

そんなミカヅキの元気すぎる姿にアキはツッコミをかます。

 

ミク「流石はゴモたん!」

レイカ「それにしても、アギさんも怪我が治って良かったですね!」

アキ「うん。普段からコツコツと一人で少しずつ鍛えてたからかもね…。(……本当はお腹のプニプニが前よりちょっとだけ増したからダイエットしていた…なんて皆に言えない…でも、本当に鍛えてて良かった…!)」

 

アキも怪我が治っており、トレーニングに疲れながらもレイカに対して、そう内心思いながら答えた。

 

ユカ「…ふえ?そう言えば、エレキング先輩は?」

レイカ「え?あ、確かに?」

 

するとユカは辺りにランが居ないことに気づく。

 

トモミ「エレエレなら、トレーニングの途中から予定していた市街調査に行ってまーす♪」

ベニオ「ったく…」

レイカ(まさかエレキングさん…今日発売されてる“おまピト”の最新号を買いに…!)

 

……………………

 

ー秋葉原ー

 

エレキング「…クシュっ!……誰か私の噂をしてるのかしら?……それよりも…!」

 

レイカの予想通り、変身したまま市街調査(?)をしていたランは、調査エリアの秋葉原アニメショップにしれっと立ち寄って、おまピト限定グッズを買い込んでいた。

 

エレキング「……フフッ…!おまピト、やっぱり最高ね…!♪」

 

買った“戦利品”を眺め、専用のバッグにグッズを収納(しま)ったランは、普段GIRLSのみんなには絶対見せない、可愛らしくて幸せそうな満面の笑みを浮かべていた。

……もし、トモミやミカヅキらに見られたら、自身が宿すカイジューソウルを大暴走させてしまうだろう…。

 


 

・・・・・・・・・・

 

短縮による昼下校で、ユウジや他の全校生徒たちは校門を抜け、家まで帰宅していた。

 

「今日は早く帰れる~♪」

「でもまた怪獣が現れそうだよね」

「なんかそれ、フラグ立ちそう…」

「物騒な世の中になったもんだなー」

 

男女の生徒たちは友達やグループとなってニュースやスマホなどを見ながら楽しげに会話して、早下校で少し浮かれていた。

だけど、やはり昨日の怪獣災害に不安を隠しきれない様子…。

 

ユウジ「……(もし、また怪獣が街とかに現れたら、俺が絶対に皆を守る…!)」

 

そんな生徒たちの会話や様子を見て、ユウジは心中で堅く決心した。

 

カミナ「ユージ~」

ユウジ「お?なに?」

 

カミナに声を掛けられて振り向く。

 

カミナ「私さ言い忘れてたけど、今日ママから学校帰りに、家の近くのスーパーで食材を少し買ってきてって頼まれてたから行くね~」

ユウジ「ん、ウイ。そーいや、お前が行く帰り道ってこっから分かれ道だったな。気をつけてね」

カミナ「オケ♪ユージもね。じゃ、また!」

 

カミナはそう言ってスーパーのある分かれ道となった、自分の帰り道の方角を歩いて行った。

 

ユウカ「ウチらは家まで帰ろっか?」

ユウジ「うん。…あ、俺ちょっとGIRLSに行こうかなって思うんだけど…」

ユウカ「まあ、そうだろね~。…ユウジ、アンタの持ってるゴモラって怪獣、ちゃんと大切にしなよ」

ユウジ「!あぁ、モチのロン!」

 

ユウカは頭を撫でながらそう言って、家まで先に帰った。

 

ユウジ「さて、確かGIRLSはここから~…。…って、ん?」

 

ユウジはそう言いながらGIRLSまで歩いて向かおうとすると、一枚の紙切れが落ちてる事に気づいて拾う。

 

……………………

 

カミナ「えーと、ママに頼まれてたのは…」

 

帰り道にあるスーパーまで歩くカミナは、親に頼まれた買い物メモを取り出そうとした。

 

と、次の瞬間。

 

「ヘヘッ、いい“餌”になりそうだ…!」

カミナ「え?うグゥッ!?…っ……」

 

突然、カミナの背後にいた一人の男性に左の拳で腹パンされ、彼女は気絶する。

 

「この女はターゲットのガキとめっちゃ親しそうだったから、誘き寄せるのにホント、いい餌になるな…!」

 

不気味な笑みを浮かべる男性はそう呟くと、気を失ってるカミナを担いで何処かに去ろうとした。

 


 

ユウジ「オイ、ちょい待て」

「ム!」

 

だが男性の後ろには、GIRLSに向かおうと、彼女と分かれ道で歩いていた筈のユウジが来ていた。

 

ユウジ「お前、俺の幼馴染みに何してンの?……警察ンとこ行きたくねぇならその娘を…今すぐ放せ…!」

 

ユウジは、大事な幼馴染みにして友達のカミナを誘拐しようとした男に対し、普段の明るくフレンドリーな彼とは思えないほどの“怒り”を露にしていた。

 

「…!こ、この女を助けたいなら向こうにある廃工場まで来い!助けを呼ぼうとしたら死ぬぞ?キヘヘッ…!」

 

ユウジに気圧されながらも男はそう言って、彼女を担いだまま瞬間移動で去った。

 

ユウジ「!?な、なんだよ今の…!?理由なんかアイツに聞いてやる!!……カミナ、待ってろ…!!」

 

ユウジは焦っても一瞬でカミナを救うために冷静になり、男が指定した場所に全速力で向かう。

 

・・・・・・・・・・

ー廃工場ー

 

10分くらい辿り着く小さな廃工場。

最近誰も使わなくなったが、特に目立たない工場であるため、土地としては未だ放ったらかしにされた様な場所だ。

 

ユウジ「ハァ…ハァ…!着いたぞ!!」

 

速く走って来たユウジは軽く汗を拭いて言い放つ。

目の前にはガムテで口を塞がれ、軽くロープで縛られたカミナが向こうの出入口付近に居り、そして彼女を拐った男も目の前にいた。

 

カミナ「んーッ!!」

ユウジ「っ!カミナ!!」

「お?かなり早かったな。テメェのお友達には何もしてない。だってテレポートであの場からここに来て、逃げないように縛ってた最中だったからな」

ユウジ「は?!ま、まさか人間じゃない…のか…!?」

 

男が使ったテレポートの仕様を見ていたからか、明らかに人間ではない事を察する。

 

「その通り!クヘヘッ…!!」

 

男は怪しく不気味な笑いを軽く上げると、姿が人間のから異形へと一瞬で変わる。

 

カミナ「!?」

ユウジ「っ!!?い、異星人…!?」

 

そう。ユウジとカミナが目にした異形は、かつての昔、この地球に存在していた怪獣たちと一緒に、人類と激しい戦いを繰り広げたとされる存在…“異星人”だった。

 

ブリス星人「正解!俺は宇宙からやって来た殺し屋のブリス星人!」

 

カミナを拐った男の正体である異星人、『ブリス星人』は口と鼻が無く、4対の目しかない甲殻類の様な顔をしていた。

 

ユウジ「か、怪獣の次は異星人かよ…!で、一体なんの用?!」

 

ユウジは異星人の存在に驚くが、全く怯えることなく問いかける。

 

ブリス星人「威勢がいいな。俺はただお前を殺すように依頼されてるんだ!」

ユウジ「は?!お、俺を!?なんでさ!?」

ブリス星人「そこまでは知らねぇし、教えもしない。まっ、テメェみたいなレイオニクスのガキを殺す依頼だけで、こんなに豪華な報酬を先払いされてっから、期待に応えないといけないんだよォ!」

 

ブリス星人はそう言うと、両腕に仕込んだ武器を向けてくる。

 

カミナ「っ!!んんーー!!(ユージ逃げて!!!)」

 

それを見たカミナは逃げるように促す。

 

ユウジ「!カミナ…!」

ブリス星人「あの女が心配かー?テメェを殺した後、スタイルが最高だからゆっくりと楽しませてもr…」

 

ブリス星人は邪な事を考えてるような眼でそう言いかけながら、彼女の方に目線を向けようとした。

 

が、その時。

 

ユウジ「────ッッッ!!!」

ブリス星人「ゔ゛っ!!?」

 

言いかけたブリス星人は、凄まじい速さでいつの間にか目の前に来ていたユウジの強烈なハイキックを、右の側頭部辺りに喰らわせられる。

そして、数メートル辺りまで軽くブッ飛ばされてしまう。

 

ユウジ「…俺の大切な友達に……手を出すなァッ!!!!」

カミナ(…っ!!ゆ、ユージ…!)

 

カミナを拐ったブリス星人の悪辣な思考とその台詞に、ユウジは完全に堪忍袋の緒が切れのだった。

 

ブリス星人「は、ハァ…ハァ…!!お、俺の硬い頭がこんなに凹むなんて…!?」

 

ブリス星人は起き上がると、さっきユウジに蹴られた顔が、ヒビの入ってる程に凹んでることに驚いていた。

 

ユウジ「…俺、小さい頃に田舎でじいちゃんから興味で空手とかの護身術なんかを覚えたことあるから、ちょっと覚悟しろよ?殺しはしないけど」

 

腕をポキポキと鳴らしながらそう言う。

 

ユウジ(カミナ、今のお前がいる位置からコイツを離れさせたから安全だ…!でも、ごめんけどあの異星人を追っ払うまでもう少しそこで待ってて…!)

カミナ「!んっ!(ユージ、気を付けて…!)」

 

ユウジはカミナと目を合わせ、心の中でそう思い、カミナもユウジの思った事を察して深く頷いて見守る。

 

ブリス星人「く、クソッ!いい気になるなよ!?下等生物の分際でえェッ!!!」

 

怒りと殺意を向けながらそう言い放つと、両腕に装備した武装を構える。

 

ユウジ「っ!」

ブリス星人「死ねぇいッ!!!!」

 

そして背中のジェネレーターをマウントさせると、両腕の発生装置から強力な衝撃波を放つ。

 

ユウジ「うあっ!?くっ!ウラァッ!!!」

 

だがユウジは衝撃波を上手く回避し、直後に流れ弾の衝撃波が被弾して散らばってきた鉄パイプをそのまま拾い上げ、瞬時に槍の如くブリス星人へ投げつける。

 

ブリス星人「なっ!!?ウギャアァ!!!」

 

向かってきた鉄パイプを躱わそうと横に動いたが間に合わず、左腕に突き刺さって千切られてしまう。

 

ブリス星人「お、俺の腕がぁ!!?」

ユウジ「…ごめん。でもこれで続けれないよな?」

 

ユウジは投げた鉄パイプに突き刺さったブリス星人の左腕を一瞬見て、ゆっくりと歩み寄りながらそう告げる。

 

ブリス星人「ぐ、ぐう…!!覚えてろよ!!?」

 

青い血液を出血させながら捨て台詞を言い、テレポートでその場から消え去った。

 


 

・・・・・・・・・・

ーカミナの家、玄関前ー

 

数分後、無事にカミナを助けたユウジは彼女と一緒に廃工場から出て、その後スーパーに行って、買った食材を運ぶなどの手伝いを兼ねた護衛をし、丁度カミナの自宅に辿り着いた。

 

カミナ「いや~、まさかあン時に買い物メモを道端に落っことしてたなんてね~。ユージがメモを拾ってくれなかったら本当に今日はヤバかったわ~…」

ユウジ「だな~…あ、荷物も俺が冷蔵庫に運ぶよ」

カミナ「え?あ、ううん。大丈夫!後はウチが冷蔵庫に入れたりしておくよ♪手伝ってくれてありがとね」

 

カミナは笑みを向けてそう言うと、一緒にスーパーで買って運ぶのを手伝っていたユウジから食材を受け取り、一人で冷蔵庫に持っていって食材を収納う。

 

カミナ「これでヨシっ♪」

ユウジ「だな♪ん~…!今日あった出来事もまた含めてGIRLSに話さないといけないな~…?……よし。今日行っていろいろ話そうと思ったけど、異星人と遭遇して戦ったんだ…流石に今すぐは話すなんて難しいから、明日にするか。学校休みやし。じゃねカミナ!また平日に部室見つけような♪」

 

ユウジは背伸びをしながらそう考えながら呟いた後、カミナに優しい笑顔を向けて別れの挨拶をし、自分の家まで向かおうとした。

 

カミナ「……っ!!」

ユウジ「えっ?」

 

すると、カミナは背後からユウジを勢い良くギュッと抱き締めた。

 

ユウジ「か、カミナ…?…っ!!………やっぱり、怖かった…?」

カミナ「……うん…!」

 

ユウジは、先ほどまで楽しげに会話していたが、カミナの顔を見て心境を察した。

異星人のブリス星人によって、自分が拐われた時に一瞬…そう。

あの一瞬で感じた、初めての“恐怖”でいっぱいだったことに…。

 

ユウジ「……だ、大丈夫!カミナや皆は俺が絶対に守るから!!だから、安心して。な?」

 

ユウジはカミナの方を身体ごと向くと、彼女の両手を自身の肩に優しく置かせ、彼女を安心させようと顔を合わせながらそう言う。

 

カミナ「うん…!ありがとう…!あの時、助けてくれて本当にありがとう…!!……でもね、私が怖かったのはね、私が死ぬって思った怖さじゃないんだ…。……ユージが…大切な友達が…大切な幼馴染みのユージが目の前で殺されて死ぬんじゃないかの不安とかがいっぱいで、すごく怖かった…!!目の前で喪うかもしれない怖さだったんだよ…!!!」

 

カミナは普段の彼女とは思えないほどの声で、先ほど堪えてた思いを涙ながらに打ち明けた。

 

ユウジ「…っ!カミナ…!」

 

するとユウジは彼女を優しく抱き締める。

 

カミナ「ひゃわっ!?////ゆ、ユージ…?」

ユウジ「……俺だって、大切なお前が死ぬかもしれないとか、目の前で喪うかもしれないような怖さでいっぱいだった…でも、こうしてお前を守れたじゃん。だから俺さ、今後も俺の姉ちゃんや俺の友達、俺の周りで生きてる人たち、そして大切なお前を一緒に全部守り続けたい。『手の届く範囲で守れる命』と、『絶対に守らないといけない命』があるなら!」

カミナ「っ!!!ゆ、ユージぃ~…!!グスッ…!あ……あ゛り゛が゛と゛ぉ゛~!!……チーーンッ!」

 

ユウジの“決意”を聞いて深く心に刻まれたカミナは、安心と嬉しさのあまり、照れ隠しでつい泣きじゃくった顔と鼻水を彼の胸元で拭いたり鼻をかんだりした。

 

ユウジ「ちょっ、オーイ!?なしてぇ!?」

カミナ「え、えへへ~!ごめんごめん!でも本っっっ当に助けてくれてあんがと!!もし、明日から怪獣とか、あんなチンピラ異星人のヤツが出てきても、ウチはユージや怪獣娘たちが皆を助けてくれるってずっと信じてるからさ!!逆にユージが困ったことがあったらいつでも相談に乗ったり、なんでも手伝うよ!♪」

 

カミナはそう言うと、いつもの明るくサバサバした元気の良いギャルに戻り、エールを告げる。

 

ユウジ「っ!お、応!こっちもありがとカミナ!♪やっぱカミナはそうこなくっちゃな♪」

カミナ「うん!♪」

 

ユウジもカミナの元の雰囲気に戻ったことに安心した。

 

これから先、彼はレイオニクスとなった今、果たしてどうなるのか?

大切な友達や命を、守り通せるのか?

今ここに、ユウジは覚悟と決意を硬く強めるのだった。

 


 

・・・・・・・・・・

 

それから、数時間経った真夜中…。

 

ブリス星人「ハァ…ハァ…!!グゥ…!!クソが…!!この様じゃ依頼人に顔向け出来ねぇ…!だが…!」

 

人気のないとある路地裏まで身体をフラフラさせながら、失った左腕を押さえて壁に背もたれかかるブリス星人がいた。

ブリス星人はそう呟きながら、赤く禍々しい光を怪しく光らせた、取っ手があるリング状のアイテムを懐から取り出す。

 

ブリス星人「まさかあの依頼人…こんな代物を代金先払いでくれるなんてよぉ…!嬉しいもんだ…!これなら依頼通り、容赦なくあのクソガキを葬れるチャンスが幾らでもあるなぁ…!!」

 

逆恨みによる、ユウジへの復讐心と殺意を高めて明るく街を照す満月に向けてそう言った。

が、その瞬間。

 

「悪いけどそのチャンスとやらはさ~…“今”さっきで期限切れだぜ」

ブリス星人「へ?」

 

突然、ブリス星人は背後にいた何者かに話し掛けられて振り向くが、その時にブリス星人の首は地面に転がり落ちていた。

青い血液を静かにドバドバと地に流血させて絶命する。

……自分に話し掛けてきた何者かに、“切り殺された”ことなど知らずに…。

 

「ヘッ、俺んとこの可愛いい“教え子”に、ちょっかい出した礼だ。……そんでこれは、俺がありがたく受け取るぜ♪」

 

ブリス星人を切り殺したのは、茶色の甲冑を身に纏い、その胸に禍々しくて赤黒く発光する三日月の形状をした傷痕を持ち、緑色に怪しく光る眼をした、日本刀を片手に所持する別の異星人であった。

異星人はそう言うとブリス星人の持っていたリング状のアイテムを、かなり嬉しそうにしながら手にする。

 

「……ふ、フフッ…!アッハッハッハッ…!!♪また会えたなァ…ダークリング♪」

 

小さく笑い声を出しながら、アイテムの名…『ダークリング』を言うと懐に収め、路地裏の暗い真夜中の闇へと姿を消した。

 

次回へ続く!




次回予告!

異星人と戦い、カミナを助けたユウジはGIRLSに行って彼女たちと詳しく話し合う。
ゴメスが現代に出現した日、彼がバトルナイザーを手にしてゴモラを召喚したこと、ブリス星人に殺されそうになりながらも友達を助けたことを詳しく話す。

次回、第3話「会議!!怪獣娘!?」

お楽しみに!
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