ヤニカスがVRMMOにログインしました(旧題:ニコチン・オンライン) 作:ジュネープ
【タバコ売りの青年】
そんな噂話をご存知だろうか?
SAOには攻略とは無関係な様々な娯楽が存在する事が判明した昨今、筆者の記事を読んでる読者はまだ見ぬ娯楽を求めて止まないであろう事は想像に難くない。
・ペインアブソーバーを0にして行うボクシング
・隠しコマンドの発覚により広まった風俗店
・釣り
この数ヶ月で様々な娯楽が発見され、浸透していったのは記憶に新しいと思う。
今回は筆者が追うのは読者の方ならみんなご存知の【葉巻】・・・つまりはタバコだ。
現実世界でタバコを吸っていた方が店舗で購入した葉巻を吸ってあまりの不味さに驚愕したであろうことは容易に想像できる。
そして、その葉巻を嫌々ながら吸い続けている事もだ。
しかし!
そんな方々に朗報。なんと、現実世界とほぼ同じ様な味わいの葉巻を売り歩いている青年がいるのだ。
ことの始まりは第一層攻略会議の後、筆者は彼らに別件で取材をしていた時、1人のプレイヤーがコソコソと物陰に歩いていくのを発見したことから始まる。
取材もそこそこに、そのプレイヤーの後を追うとそこには恍惚とした表情でタバコを吸っているプレイヤーの姿が見えたのだ。
興味を持った筆者は彼から譲ってもらったタバコを吸ってみると驚愕した。
【味が完全にアメ◯ピだったのだ!!】
彼曰く、【ある1人のプレイヤーがタバコを売り歩いている】との事。
そのプレイヤーの名はyanny。高レベルプレイヤーの間でタバコを売り歩いているとの事らしい。
一部のプレイヤーからは【ヤニカスのヤニー】、【ヤニカス】と呼ばれているその男は毎日夜6時。攻略で疲労困憊でヤニが1番欲しいタイミングを見計らい売り込んでくるとの事。
その情報を聞いた筆者は攻略組に同行し、見事ヤニカスに接触することに成功した。以下は彼とのインタビューである。
「・・・・誰でしょうか?」
「あー。私は個人発行の雑誌を書いている者です。あなたが売ってる商品についてインタビューをお願いできればと思うのですが」
「あー。いいですけど攻略組の方々に販売して落ち着いてからで大丈夫ですか?」
そう言って目線を筆者の後ろに向けた彼。
それに倣い目線を向けるとそこには目をぎらつかせた攻略組の一部プレイヤーが囲んでいたのだ。
彼の売られていたタバコは飛ぶ様に売れ(恐らく30箱は売れたと思う)彼らは帰っていった。
「さて、何を聞きたいんですか?」
「では、このタバコはどこで入手したのでしょうか?」
「あーこれは自作ですよ。趣味でタバコを作ってたんですがあまりに作りすぎて1人で消費出来なくて(笑)」
「趣味の延長で始めた商売なんですね!ちなみにどんなタバコがありますか?」
「そうですね・・・例えば【七星】とか【ストライク】、【ネイティブ】、【ケンタ】、【ボーロ】とかですね。全ての商品は現実のタバコの銘柄を模した名前にしてますよ。大体似た味わいなんで」
「そうなんですね!一般プレイヤーに対して販売する予定はありますか?」
「いや、タバコを作れるのは私だけなので一般プレイヤーもとなると厳しいですね。実際に足を運んででも買いたい!って方が来たら話は別ですが」
「なるほど、ありがとうございます!!」
第二層が攻略され、短いスパンでの攻略速度の裏にはヤニカスによって支えられてるかもしれない。
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