ある日のこと、円高の二年生たちがいる階の教室に、ユウカや彼女と同じく他の二年生らが授業を受けていた。
ユウカ「ハァー…授業退屈~…」
虚介「せやな~…」
ユウカが後ろの席に座って授業をダルそうにして呟くと、彼女から左の席に座っている金髪の男子が関西弁で同意してくる。
彼の名は『
黒田ミカヅキと同じく大阪出身だが、標準語を普通に話す彼女とは違ってよく関西弁で喋る少年。
ひょうきん者で胡散臭い雰囲気があるが、先輩らしくかなり面倒見が良い性格をしていて、ユウジが高校に入学してから直ぐ友達になったほど。
………そして。彼もまた、バトルナイザーを見つけれたレイオニクスの一人である。
ユウカ「てかさ白戸、アンタ今なにしてンの?」
虚介「ん?消しゴム判子作ってンねん。ほれ見てみ」
ユウカ「どれどれ」
虚介はそう言いながら担任教師に見つからない様にコソコソ彼女と話しながら、カッターナイフで器用に消しゴム判子を作っており、完成したのを見せる。
完成品で彫った判子の刻まれたマークは、自身のメインパートナーである『蜃気楼怪獣パラゴン』だった。
しかも、めちゃくちゃ綺麗に出来ており、無駄が一切ない。
虚介「どや?♪前に俺が話してた相方、パラゴンちゃんやで♪」
ユウカ「は?上手すぎ…ネットオークションとかで競りに出したら高く売れそうかもよ?」
虚介「ちょ、ちょい待ち!こんな最高傑作を直ぐに売り飛ばす輩に見えへんやろ~…!?せやさかい、こーいう
ユウカ「ハイハイ。アンタって、レイオニクスになってからホントにパラゴンが気に入ったんだね」
虚介「おう♪そう言うこっちゃ♪」
「オーイ、君たち?何をしてるんだね?」
虚介・ユウカ『あ、なんでもー!』
担任に声を掛けられた二人はハモって返事をし、なんとかバレずに済んだのだった。
・・・・・・・・・・
ー虚介の自宅ー
虚介「んゥ~…!今日も学校むっちゃ疲れたわ~…!…さてと…♪」
数時間後。学校が終わって帰宅した虚介は自分の部屋に戻ってベッドの身体を横にして背伸びをすると、鞄からバトルナイザーを取り出す。
虚介「ほな出てきパラゴン♪」
《バトルナイザー、モンスロード》
パラゴン「キャオォォン!♪」
虚介はバトルナイザーから、25cmくらいまで縮小化させた状態のパラゴンを召喚させる。
召喚されたパラゴンは、即座に目の前にいる自身の
虚介「うひゃ♪くすぐったいわな~♪よしよし~!♪」
パラゴン「グルル…♪」
虚介もパラゴンに頬擦りされて嬉しそうに持ち上げながら頭を撫でる。
虚介「せや!今日、学校で作ったのがあるんやけど見てみ♪」
そう言って昼間の授業でユウカに見せた、
パラゴン「!キャオォ?」
虚介「これはな、消しゴム判子って言うんやけど、なんでお前のを彫ったか分かるか?こう言うこと♪」
虚介は、自分の姿を彫った消しゴム判子に対して不思議に思うパラゴンに説明しながら紙を取り出すと、判子にインクを着けて紙に押す。
虚介「ええか?よー見とき?せーの…ほいっ!」
パラゴン「!キャオォ…!」
押した判子を紙から放すと、綺麗な絵柄となったパラゴンの判子絵が出来ており、それを見たパラゴンはとても眼を輝かせていた。
虚介「へへ♪パラゴン、これからもよろしゅう頼ますわ♪」
パラゴン「キャオォォン!♪」
また何処かで人知れず、レイオニクスとなった人間が怪獣との“絆”をまた、深め合っていたのだった。
END