何かが違う世界と違わせる世界   作:ぷくすけ

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セリフはパッと思いつくけど文が難しい。


人知れず消えた戦士(ヒーロー)

第3話 人知れず消えた戦士(ヒーロー)

 

「一体どういうことだ!?あれはあいつの...

「孫悟飯」の気だ!!」

ブウとの戦いで命を落とす前、ドラゴンボールの願いで復活させたはずの仲間、孫悟飯の気を感じ取る。

 

「どういう事だ...?あいつは生き返らせて、今も生きているはずだ...新たな敵?まさか...」

 

「ベジータよ」

 

どこからか、荘厳で優しみのある声が響く

 

「この声は...神龍か」

 

神龍(シェンロン)。ドラゴンボールを七つ集めると現れ、願いを叶える龍である。

 

「その通りだ。勝手ながら、ブルマの願いによってお前の助けを呼んだ。お前の知る世界とは別の世界からな。だから超サイヤ人2になっているのだ。」

 

「なるほどな、ふっ、あいつ...それで?その悟飯はなぜ死んだんだ。」

 

「あちらの世界では真っ先にブルマとお前が殺され、お前の知る世界より素早く覚醒したトランクスが2人の人造人間を倒し孫悟飯や孫悟空たちは生き延びた。その後セルが現れ、孫悟空が孫悟飯を庇い死亡。悟飯は超サイヤ人2になったものの、セルと相打ちになった。ブウの事は案ずるな。孫悟飯が死んだことで鍛錬を絶やさず、僅かな時間ながらあちらでのお前の背を見て育ったトランクスは段階を超え超サイヤ人3に目覚め、変化する前にブウを打ち倒した。」

 

そう、世界は枝分かれに存在しており、このような世界も存在するのだ。

ベジータは詳しいことなど置いておき、息子の成長や仲間への感謝で胸が満ちる。

 

「そうか、ブルマが...(くそったれめ...!!別世界の俺の弱さに心底腹が立つぜ...!!しかしトランクスのやつ、あのブウを一人で倒しちまいやがったのか...!!それに俺がなれなかった超サイヤ人3にまで....!!!ブルマ、カカロット、そして悟飯。お前たちの死は無駄ではなかった.......礼でもいいたかったぜ。)」

 

「私が消えたあとすぐ孫悟飯が来る。そしてあちらの世界にもすぐに着く。頼んだぞベジータ」

 

「ああ。」

 

「願いは叶えた。ではさらばだ!!」

 

龍が七つのボールに別れ、どこかへ散っていく。こうしてまた新たな者がドラゴンボールを探すことになる。

 

 

「たしか神龍の話ではすぐに来るということだったな...ならば」

 

シュンッ

 

「でやぁぁぁあぁっ!!!」

 

「はぁっ!!!」

 

人物がいきなり現れたと思った瞬間、ベジータは突きを放ち、その人物も突きで相殺する。

 

ゴオッ

 

「...フッ、まさか反撃をいれてくるとはな...随分とサイヤ人らしくなったんじゃないか?悟飯。」

 

「そっちこそ...丸くなっても中身までは変わってませんね、ベジータさん。」

 

─────────────────────

「いろいろ話題はあると思うが重要では無い。...トランクスとブルマが世話になったな、悟飯。礼を言う。」

 

「まさかベジータさんからお礼を言われるなんて思ってもいませんでしたよ。こちらこそ、トランクスには助けられました。...僕がもっとサイヤ人らしく、強さを求めていたらトランクスに背負わせる物も少なかったでしょうけど...」

 

「サイヤ人らしく...か。おい悟飯」

 

「は、はい」

 

「お前は地球人とサイヤ人、どっちで居たい。」

 

地球人は協力しあい生きていく民族、逆にサイヤ人は、抜きん出た強さの代わりに愛情が薄く、仲間や親ですら簡単に殺す民族だ。ただ例外もおり、穏やかな心をもった人物がまれに産まれる。自分がどちらかであるかは、生きていく上で重要なことである。

 

「!!」

 

「これから行く世界は戦いなんて無縁の世界だろう。苦手な戦いをする必要はないし、それこそトレーナーをした後は学者にでも何でもなったらいい。しかしだ。過去というのは簡単に決別できるものではない。強くあろうとしなかった後悔。背負わせた後悔。それが貴様に絡みついているはずだ。...このオレにとっての『残忍で冷酷なサイヤ人』のようにな。」

─────────────────────

『おれは、昔のオレに戻りたかったんだ!!残忍で冷酷なサイヤ人のオレに戻って、何も気にせずお前と徹底的に戦いたかったんだ!!気に入らなかった...知らないうちにお前たちの影響を受けて、おだやかになっていく自分が!!俺ともあろうものが家族を持ち、悪くない気分だった...居心地の良い地球も、スキになってきてしまったんだ...だから!!元の悪人に戻る必要があったんだ!!...おかげで、今はいい気分だぜ。』

 

『...ほんとにそうか?』

─────────────────────

「(ほんとにそうか、か。フッ、忘れちまったぜそんなこと。)」

 

「...驚きました。ベジータさんからそんなことを言われるなんて...ベジータさんの言う通りです。僕は今も変わらず戦いが嫌いだし、学者にだってなりたいです。」

 

「そうか。ならば...」

 

「だけど...僕は強くなりたい。母さんの愛に応えられるように。父さんの期待に応えられるように。ピッコロさんの信頼に応えられるように。クリリンさん達との友情に応えられるように。そのためには強さが必要なんです。僕らに迫る悪いヤツらからみんなを守るには、圧倒的な強さが必要なんです。」

 

戦いの嫌いな悟飯を悪から離し、生きたいように生きさせる母チチ。

戦いが大好きで、自らの息子をイチバン強いと信じてくれた強く偉大な父悟空。

スパルタながらも自らを鍛え、悟飯を一番に考え意志を慮ってくれた師ピッコロ。

父の親友で、まるで兄のように自らを可愛がり、守ってくれた友クリリン。

 

「...」

 

「だから僕は...サイヤ人でいたい。多くの人に囲まれて、愛されて。それに応えたい。僕は──」

「僕は、地球を愛するサイヤ人、孫悟飯です。

 

「...フッ、そうか。ならば」

 

「?」

 

「本来であれば王族のみに許される世襲。礼としてお前に贈ってやる。

 

「ベジータ四世の名において、貴様に『カカロット』の名を贈ろう。」

 

「っ!!!」

 

「これからお前は両親から授けられた孫悟飯という名のほかに、カカロット二世...カカロットを名乗れ。いいな。名に恥じぬ強さを手にしろ。」

 

「はい...はい...っ!!」

 

「ありがとうございます...!!ベジータさん...!!」

 

孫悟飯は尊敬する父の名を、父と強さを競い合うライバルであり、父を除き最も強いであろう男から授けられた。悟飯には涙を抑えることなどできなかった。

 

「フン...」

 

 

 

 

 




モチベ優先で投稿しているので、物語に深みが皆無ですがよろしくお願いいたします。
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