環太平洋機構召喚 【リメイク前:自由連合召喚】   作:暁司令官

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覇者

 

イタリカに着いた伊丹、国場らであったが現地が盗賊の襲撃を受けているとの事からそのまま防衛に巻き込まれる事になった。

 

国場「こんなことになるだったら隊長達を引っ張って来るんだった…」

 

伊丹「まーまーそんな事言ってもしょうがないよ?国場くん」

 

イタリカに到着した直後に防衛に駆り出されると予想もしていなかった国場は何処か残念そうな顔をしていた。

 

伊丹「それに君らの装備もあるから俺としちゃあ心強いよ?」

 

振り返って見下ろした先には国場らが持ち込んだ12式機動戦闘車が城外で警戒にあたり、中ではカールグスタフに手入れをしている隊員がいたりとそれなりに装備は充実していた。

 

国場「ですかね…?」

 

確かに仮にもし伊丹らだけだったとしてもある程度の対応は可能やもしれないが、国場らの戦力は予想外ではあるが強力であるのに変わりはない。

 

そうこうしていると栗林が二人分の暗視装置を持ってやって来た。

 

栗林「隊長、V8B持って来ました。それと国場さんの分も」

 

国場「わざわざありがとうございます」

 

伊丹「おっ、サンキュー。古田、突撃破砕線は城壁に沿う形で。念のため300くらいかな」

 

吉田「了解!」

 

ロゥリィ「ねぇイタミィ」

 

暗視装置をヘルメットに取り付けているとロゥリィがやって来て伊丹に声をかけた。

 

伊丹「んー?」

 

ロゥリィ「どうして敵の筈の帝国の姫様を助けるのぉ?」

 

伊丹「街の人を守る為だよ」

 

ロゥリィ「本気で言ってるの?」

 

伊丹「そう言うことになっている筈だけど?」

 

ロゥリィ「兜かして」

 

伊丹「おぉすまん」

 

ロゥリィの申し出に伊丹は鉄帽を外し、しゃがんでV8Bを取り付けた。

 

伊丹「理由が気になるのか?」

 

ロゥリィ「エムロイは戦いの神……戦神は人を殺めることを否定しないわ。だけど……だから動機は本当に大切なの。偽りは魂を穢すことになるから……」

 

彼女は問いかけながら鉄帽を被せてもいながら伊丹は笑みを浮かべて答える。

 

伊丹「………この街の人達を守る。これは嘘じゃない……けどもう一つ」

 

ロゥリィ「?」

 

伊丹「俺たちと喧嘩するより、仲良くした方が得だってことを……あの姫さんに理解して貰う為さ」

 

ロゥリィ「ふふっ……気に入った」

 

伊丹「へ?」

 

ロゥリィ「気に入ったわそれ‼︎恐怖‼︎全身から湧き出る恐怖を‼︎あのお姫様に刻み込むのね‼︎」

 

なにを勘違いしたのか、ロゥリィは嬉しそうに回りながら飛び回り、停止するとスカートをちょんと摘んで軽くお辞儀をする。

 

ロゥリィ「そういうことなら是非協力させて貰うわぁ♪私も久々に狂えそうで楽しみぃ♪」

 

伊丹「い………いやぁ……違うんだがな……」

 

国場「そういうことにしときましょう…物事そうしたら都合の良いってこともありますし…」

 

その後交代で警備をしていた0300。戦闘は南門ではなく東門で起きるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

アルヌス基地は慌ただしくなっていた。イタリカに赴いている第3偵察隊の伊丹から支援要請を受けたからだ。

 

臨時格納庫前では十数機のヘリが出撃準備を整えており、暖機運転の状態で待機していた。

 

UH-1やAH-1S、OH-1Bと見慣れた機体が基地から飛び立って行くのを見ながら島田は何か考えのある顔をしていた。

 

福田「連中、ワーグナーのCDと大音量スピーカーを積んでるみたいです。黙示録の再現でもする気ですかね?」

 

島田「かもな。だがここで俺たちも黙ってみてるわけには行くまい、福田。大至急無線を大内田さんに繋いで近接航空支援(CAS)を要請しろ」

 

島田の一言に福田は目を見開いて彼に聞き返すと同時に疑問をぶつけた。

 

福田「CASって……空自や空軍はまだこの大陸には来ていませんよ?」

 

島田「なぁにアテはあるさ、アテは」

 

間も無く島田らの搭乗して来た指揮通信車より大内田陸将らの待機する大陸沿岸部の仮説基地に通信が行き届く。

 

 

ファルマート大陸調査部隊仮説基地

 

大内田「そうか……分かった。あぁ…詳しくまた後で聞こう……ではそのように手配する」

 

マイクを戻した大内田は息を吐くと腰に手を当てて「どうしたものか」と考え込んだ。

 

今村「どうかしましたか?」

 

そんな大内田の様子見て今村中将が声をかけた。

 

大内田「あぁご心配は無用です。ただここからどうなるのか検討がつかないものですから…」

 

今村「なるほど…心中お察しします。ですが要請は無視できないでしょう。なるだけ早くやったほうが()()の為にもなりますよ」

 

大内田「……ですな」

 

顔を上げた大内田は直様周波数を指定し、洋上にいる()()に事の詳細を説明すると同時にCASを要請した。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

健軍一佐麾下の第四戦闘団による奇襲は成功していた。

 

<各機、こちらオスカー1。城門の中には味方がいる。外のみを掃討せよ>

 

TOWの爆発をスタートとして全ての機体が攻撃を開始した。コブラからはM261 2.75in19連装対地ロケットランチャー‘‘ハイドラ70’’と20mmガトリング。

UH-1Jからも74式機関銃や隊員達の64式小銃、すれ違いざまに手榴弾をサービスとして投げ下ろす。

 

対空砲などあるはずが無い盗賊達はなす術なく次々と倒れていき、逃げ出す敵が相次いで発生していた。そんな中で観測機として飛び回っているOH-1からワルキューレ1に通信が入る。

 

『オスカー1からワルキューレリーダー。城壁上に対空兵器。まだ装填前です』

 

健軍「ハンター1‼︎目標を吹き飛ばせ‼︎」

 

『ハンター1了解』

 

発見した城壁上のバリスタにハンター1のAH-1Sが正面にまわる。そこには槍を装填しようとしていた敵2名を確認されたが、ハンター1がハイドラ70を撃ち込んでバリスタ共々吹き飛ばされた。

 

健軍「よくやった!戻ったらビールを奢る!」

 

順調に盗賊集団の掃討を行う第四戦闘団。しかしそこへ予想外の援軍が現れたのはほぼ同時だった。

 

『こちらオスカー1東側から不明目標が多数接近』

 

健軍「何⁉︎」

 

健軍が唸り声を上げた直後、真下にいた盗賊の集団が謎の爆発を起こして吹き飛び、爆風で機体が大きく揺れる。

 

健軍「何が起こった⁉︎」

 

用賀「一佐、アレを」

 

辺りを索敵していた用賀二佐から双眼鏡を受け取った健軍は報告のあった東側に双眼鏡を覗いて驚いた。

 

健軍「バカな…なんだアレは⁉︎」

 

そこには誰もが一度は目にした事があるであろう、未だに根強いファンを多く持つ戦闘機F-14の大群がじわじわとこちらに低空飛行で接近しているのがはっきりと確認できた。

 

だんだんとシルエットがはっきりしていく中で健軍をはじめとする第四戦闘団の面々は気づいた、そのF-14の機首や主翼には赤い日の丸がある他胴体下部には「海上自衛隊」の文字列がはっきりと視認できた。

 

そんな驚かされた第四戦闘団を尻目に登場したF-14JSの編隊は城門外を逃げ回る盗賊集団に対してJASSM-1を更に追加で発射、より確実にかつ無慈悲に盗賊集団を肉片へと変えていく。

 

『こちらユニコーン1、要請通り城門外の敵集団の掃討を開始。各機城壁を破壊しないよう注意せよ』





JSM-1 (93式空対艦・空対地巡航ミサイル)
SSM2(征途ver)をベースに開発された巡航ミサイル。
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