「本当か、本当にあの伝説の◯◯のミイラが…」
「本当だって、こうしてぐずぐずしてると誰かに先を越されちまうぞ」
村ではサムともう一人が話しをしていた。俺は二人に近づくと声をかけた。
「よう、サム。なんの話をしていたんだ?」
「リクか、ピラミッドで例のミイラを見かけた奴がいてすぐにでも行こうって話を…」
「バカ、コイツに話すとアーネとミーネとエレガントにバレるぞ…」
「あ、やべ。…そっそう今度休みの時にピラミッドにお宝を探しに行こうかなって話を…な」
「ああ、リクはまだ危ないからやめておいた方がいいぞ」
明らかに怪しい、…ピラミッドか、お宝と聞くと元勇者の血が騒ぐな。え?いつの間に勇者になったって?現代人は転生後の職業は勇者かスライムと相場が決まっているのだ。
翌日村ではちょっとした騒ぎになってた。サムや他の若い男達がピラミッドに行って戻ってこないのだ。
「これはピラミッドに◯◯を探しに行ったに違いない」
「くそう、俺ももう少し若かったら…」
ゴン蔵さんと田吾作さんの話し声が聞こえた。
危ない魔物でも出るのだろうか、しかしお宝か…
「よし!俺がサムたちを探しに行きますよ。このままだとサム達がミイラに…まさしく"ミイラ取りがミイラに"って言う奴に」
俺の言葉にゴン蔵さん達は微妙な顔をしたが、それしかないと送り出してくれた。村の南に行くと広大な砂漠が広がっていて、ど真ん中にピラミッドが見えた。
『いいか、くれぐれもアーネ達女性連中には気付かれるなよ、サム達の名誉のためにな』
ゴン蔵さんの言葉が引っかかったが、取り敢えず俺は一人でピラミッドに向かった。
「こういうところは罠が有るのが定番だしな、気をつけないと」
そんな事を言ってると壁に張り紙が貼られていた。
「何何?2時間3000円ポッキリ? お触りNG?なんだこりゃ」
さらに進んで行くと人が倒れていた。
行方不明のサム達だった、サム達からは大量の鼻血が出ていた。 しかしその顔は何かに満足した様な安らかな死に顔だった。
「おい、サムしっかりしろ!! …ダメだすっかり干からびている、なんてこったミイラ取りがミイラになっちまった」
その時、包帯ぐるぐる巻きのミイラが奥に見えた!
「まて!」
サム達の弔い合戦とばかりに俺はミイラの後を追った。 小部屋に入ると部屋には震えるミイラがいた。
俺は逃げるミイラの包帯の端を掴んで引っ張った。ミイラはクルクルと回って包帯がドンドン解けていき、次第にミイラの姿が露わになっていく。
ミイラは女性のようだ、張りのある胸やお尻が素晴らしいプロポーションなのを物語っていた。
俺は当初の目的も忘れて夢中で包帯を引っ張った。
"もう少しで全部の包帯が取れる"そう思った瞬間、誰かに肩を叩かれた。
振り返ると、頭が犬の様な魔物か何か書いてある紙を見せて来た。
「何々?バー『ミイラっ子』ドキドキ"あ〜れ〜いけません、お殿様"オプション100000円?」
顔を上げるとそこにはニッコリと笑った