「リク、お前をパーティから追放する」
「ちょっと待ってくれよ、確かに俺は異世界転移してきたが特に特別な力は持っていないし、勇者の称号を持っているがそれは単にドー〇ーの証明だし、あれ?もしかして俺ってパーティから追放されて当たり前なのか?」
リクが自分を責めるとサムがそれは違うと擁護した。自分の価値をみ
「実はリクのパーティ追放は王宮からのお達しでもあるんだ」
「王宮だと?王宮が何で俺のパーティ参加に口を出すんだ」
あまりにも理不尽なことにリクが憤慨した。
「もういい!王宮が邪魔をするなら、こっちにも考えがある」
リクが山田の元を訪れた。この世界の住人だとリクの価値はわからないかもしれないが、異世界転生した山田なら自分の価値に気づいてくれるかもしれない。
そんな可能性に賭けたのだ。
「山田、俺の可能性って何があるのかな?」
「急にどうしたの?」
「いや、王宮直々にパーティから追放する様にって…やっぱパーティ追放と言えば、派閥争いに巻き込まれて理不尽に追い出されるのが定番だろ?」
「そうねぇ、大抵は一見役に立たなそうなスキルを持っていて実はチートなスキルだったってのが定番じゃない?」
流石は山田だ、有意義な情報を教えてくれる。
「で、一見役に立たなそうなスキルはあるの?」
「ああ、
リクが自慢げに答えた。
「まずウィルオウィスプマスターというスキルがある。ピンクのウィルオウィスプの大きさなら誰にも負けないぜ」
「ピンクのウィルオウィスプ?なぁにそれ?」
「それは……」
ー王宮ー(皇女サイド)
「姫様、『ピンクのウィルオウィスプ』って何ですか?始めて聞きました。それが勇者候補の青年のスキルなのですか?」
「そうよ、お姉様達に聞いたのだけど、あのリクって人はとんでもなく大きな『ピンクのウィルオウィスプ』を生み出せるらしいのそれは…
皇女殿下と侍女が声を落として話をしていた。誰かに聞かれでもしたら一国の姫が『ピンクのウィルオウィスプ』の事を話していたなんて知られたら、社交界で死んだも同然だった。
「でも、どんな大きさなんでしょう。私も一度見てみたいです」
侍女が頬を染めながらぼそりと言った言葉に皇女殿下が反応した。
「お姉様達も"あの勇者もどき"の話をする時に、貴女の様になっていたから過ちが起こる前に例のパーティで…」
「その事ですが、どうやら王様がお触れを出して、勇者候補をパーティから追放した様です」
「何ですって?お父様が??くそう、どうしても勇者が欲しいみたいね」
皇女殿下の言葉使いがリク憎しのため乱れていた。
「いかがいたしますか?」
「いつまでも勇者もどきと
「…あの姫様、その募集役をやってもいいですか?」
侍女が手を上げて既成事実の実行役を名乗り出た。
「貴女が?」
「いえいえ、興味があるとか
侍女は頬を赤らめながら必死に弁解していた。
皇女殿下が侍女の提案を聞くとしばらく考え込んで了承を出した。
「いいわ、状況が逐一分かる方がなにかと都合もいいし、間違ってもお姉さま達にあのケダモノが近づかないように見張っているのですよ」
皇女殿下のお許しが出たため、侍女は浮かれていた。そして侍女仲間にそれについて触れ回ってしまった。
「いい?ここだけの話だからね。あのピンクのウィルオウィスプの彼を嵌めるために私が…」
「皇女殿下がウィルオウィスプマスターの彼を…」
「まぁ、皇女殿下も女の子なのね…」
王宮内では皇女殿下がリクに興味津々と言う噂が流れた。
王様は違った意味でリクの(婚活)パーティの追放に全力を注いだ。
「あの腐れ畜生がぁ!!ウチの可愛い姫に万一手を出そうものなら、生きているのを後悔するほどの苦痛を与えてやる!!」