「ポチちゃ〜ん、ポチちゃ〜〜ん」
「どうかしたんですか?」
村で雑貨屋を営んでいる若くて綺麗な
「それが、ウチのポチちゃんが朝から見当たらないの、いつもこの時間には餌を待っているんだけど…」
「それは心配ですね、俺でよければ一緒に探しますよ」
「本当!?ありがとうー、見つかったら
それを聞いた村の男どもが俺も俺もと騒ぎ出した。
「いいか、1番最初にマリーさんのポチを見つけた奴だけがお礼を貰う。他は潔く諦める!いいな!!」
「「「おう!」」」
サムが率先して仕切っていた、何でも以前マリーさんのお礼をめぐって、血で皿を洗う抗争が起こったらしい。
俺はポチの事は知らないから、まずは聞き込みから始めた。
昨日の夕方までは居たらしく、マリーさんのお隣さんのジョンさんが「ウチの子がポチと遊んでいたよ」と言った。
ジョンさんのお子さんに詳しい事を聞きに行くと…。
「マリーおばさんのとこでポチと遊んでたよ、
ここで謎が深まった、ジョンさんは何故最初、自分も一緒にいた事を話さなかったのだろう… これは事件の匂いがする。
「あんたー、またあの未亡人のとこに行ってたねー!!」
村に怒号と悲鳴が響いた、今日も村は平和だ。
さて、本格的にポチを探し始めようと思う。昨日あれから聞けたのは村はずれの
俺は石切場にやってきた。
しかしあたりを見回すがそれらしき姿は見当たらない。
石切場には様々な物があった。中でも目を引いたのは数十メートルを超える巨大なオブジェだ。
「でっかいなぁ、これってゴーレムって奴か… お、あれなんか膝を抱えたロボットそのものじゃないか」
するとそのゴーレムと、目(?)が合った気がした。
「あー、ポチちゃん見っけ!!」
「マ"!」
不意に子供の声がしたので振り返ると、ジョンさんのお子さんがゴーレムに向かって指を指していた。
「じゃあ、今度はポチちゃんが鬼ね。隠れるから100数えてね」
そう言うと、子供は走って行ってしまった。
「お前、ポチって名前なのか」
「マ"?」
「まぁいいや、マリーさんが心配してるから一旦帰ろう」
「マ"!」
「ポチちゃん、どこ行ってたの」
どうやらポチで合ってたらしい。ひとまず一件落着かな?
「ありがとうね、リク君にはお礼をしないとね❤️」
「そんな、当然の事をしただけです。でも、そう言って頂けるなら…」
俺がそう言った時、マリーさんの後ろでアーネさんとリーネさんが睨んでいた。俺は咄嗟に
「お礼の言葉
と言った。
すると、マリーさんはリーネさんとアーネさんを見ると意味深に笑いながら、
「ありがとうね」
そう一言言った。