爆豪はサポートアイテムを自身の肩に展開していく。
爆豪(物間と先生が「抹消」で俺の汗が溜まる時間を稼いでくれた)
爆豪(上鳴たちがこのステージを動かしてくれている内に!八百万たちが足場を補填してくれている内に!そして引寄が崩壊を食い止めてくれる内に!)
爆豪「セイバァー!!お前もこんな奴に耳貸してんじゃぁねぇーぞ!お前の決意はお前が決めたもんだろ!自分がなりてぇもんちゃんと見やがれぇ!!」
ジーニスト「爆豪…!」
爆豪「死柄木に言ってやれ!『余計なお世話だ指金玉野郎』ってな!!」
引寄「ああ…ありがとう!大・爆・殺・神…ダイナマイト!!」
その様子を上空から物間の大急処置をしていた相澤が聞いていた。
相澤「爆豪…成長したな……そして引寄すまない、俺がお前の力を信じてやれなかったせいでこんな事態になってしまった、俺はヒーローいや教師失格だ」
物間「…イ、イレイザー今は自責の念に狩られてる場合じゃ…ないですよ?」
右目を抑えて、物間が立ち上がる。
相澤「物間!起きて大丈夫なのか?!」
物間「ええ、めちゃくちゃ痛いですけど、まだ戦いは始まったばかりですよ、寝ている場合じゃないです」
相澤「だが物間、その目じゃ」
物間「抹消はもう使えませんね、残念ながら…だからってこのままおめおめと見てるだけなんて僕には出来ないもんで…友人が必死に今も戦ってるんです」
相澤「ああ、そうだな俺もやるべき事をやる事にするよ」
場面は変わり、サポートアイテムを使用した爆豪を中心にヒーローたちが緑谷が来るまでの時間を稼いでいた。
だが、それでもこちらは防戦一方だった、引寄の個性を警戒して崩壊を牽制できるようになったのは幸運だが、それでも肥大し続ける手に崩壊が無くともその破壊力は凄まじかった、さらに追い討ちをかけるように
死柄木「
死柄木の指から放たれる黒く鋭い刃物を伸ばす個性
蛇腔市での戦いでも使用された人体を簡単に貫く鋭さ。
死柄木「やはりそうか!この個性までは吸収出来ないみたいだなぁー!?」
ヒーローたちも何とか致命傷は避けているものの徐々に追い詰められている。
ブラド(ぬぅ…俺の血の壁も容易に貫いてくる、このままではジリ貧だ)
引寄の前に立ち、必死に守ろうするブラドキングだが死柄木の猛攻に苦戦を強いられている。
引寄「痛ってぇ!!」
ブラドキングの血の壁を破壊し、引寄の肩を貫く。
ブラド「セイバー!すまん!防ぎきれなかった」
引寄「…いやこのぐらい平気です」
サポート科に作ってもらったヒーローコスチュームの強靭なスーツでも貫いてくる強靭な個性。
ジーニスト(…スターによって個性が多く破壊され、所持している数が少なくなったとはいえ厄介だ、鋲突には崩壊は付与されていない、それが唯一の救いだが、この個性は個性で厄介だ)
死柄木の現在所持している個性で攻撃性を有しているものは崩壊とミルコに対して使った空気による衝撃波、そしてこの鋲突だ。
前者二つであれば、引寄の個性の対象だが、鋲突だけはどうにもならなかった。
引寄(もう死柄木に個性の特性を見破られた)
ミルコやルミリオン、エッジショットが鋲突を何とか破壊してくれているお陰で被害は最小限に抑えられている。
引寄(クソックソ!!俺は何も出来ないのかよ!)
ブラドの後ろでただただ指を咥えて待つ事しかできない自分に苛立ちを覚えていた
ブラド「おいセイバー!自分を責めるなよ?お前は俺たちの作戦の大事な要なんだ、お前がいるから死柄木の崩壊を封じている、決して崩壊の警戒は解くな!奴はいつでも崩壊を発動させられる状態だ!お前はそれに備えていろ」
引寄「でも先生が」
ブラド「お前を必ず守ると言っただろう、こんな傷、ヒーローになれば日常茶飯事だ、お前は大船に乗った気持ちで安心して俺の後ろにいろ」
しかし、現状を打破できているわけではない。
その時だった。
マンダレイ『引寄君!聞こえる?こちらマンダレイ、聞こえてたら顔を右上に向けて!』
頭の中に声が聞こえる、伝達役のマンダレイからのテレパスのようだ。
引寄は言われた通り右上を向き、マンダレイを確認する。
マンダレイ『よし!聞こえてるね!ここからは死柄木に悟られないように注意してね』
引寄は何食わぬ顔でテレパスを聴く事にした
マンダレイ『これはイレイザーからの指示ね、今から君と他何人かに作戦を伝えるね』
マンダレイからイレイザーの作戦が伝えられたが
引寄(…いやその作戦だと、もしもの時の対処が)
引寄は作戦に疑問を持っていた、だがテレパスは一方的にしかやり取りが出来ない。
マンダレイ『…もしかして別の心配してる?それなら大丈夫だよ!後のことはこっちに任せて作戦に集中してね』
引寄の疑問が解消したわけではないが、とりあえず作戦に従うしかなく、死柄木の崩壊に対して、警戒を解くわけにはいかない。
ヒーローたちも致命傷を避けつつ何とかその場をやり過ごしていたが、こちら側が追い詰められているのは火を見るより明らかだった。
だがついに膠着状況だった戦況が動き出すのだった。
引寄「!!」
引寄は背後に来た人物に驚く
「お待たせ」
そして別の場所では
ミリオ「さぁここからは俺たちの出番だよ」
環「俺…出来るかな」
ミリオ「君にしか出来ないことだろサンイーター!」
ねじれ「うん、期待してるよ」
ミリオ「やろう!俺たち3人のパワーで」
雄英のトップ3が動き出すのだった。|
第十二話でした
今回は短めです。