引寄『……』
少年は真っ白の空間にいた。
引寄『どこだ…ここ?俺は確か死柄木にやられて…』
辺りを見渡すが何もない。
引寄『…俺死んだのかな?』
状況が状況なだけに自分の死を受け入れていた。
しかしその時目の前に突然人が現れた。
引寄『ばあ…ちゃん?』
引寄はいきなり現れた祖母にしばらく固まるが引寄の目から涙が出ていた。
祖母は一言も話さない、ただ引寄を見つめて優しく微笑んでいた。
引寄『ばあちゃん…助けられなくてごめん!あの日のことずっと後悔してるんだ…でも俺ヒーローになるよ、これからもっと頑張って強くなって今度こそみんなを守れるヒーローになりたいんだ!…まぁでももう出来そうにないけど…』
自身が置かれているこの状況に引寄はすでに諦めていた。
だが、その言葉に祖母は無言で首だけ横に振った。
引寄『…ばあちゃん?』
すると自分の背後から気配を感じ振り返るとそこには、E組のクラスメイト、A組やB組のみんなそしてブラドキングが立っていた。
引寄『あれ?どうして…みんなここに?』
みんなでこちらに何かを訴えているのがわかる、声は決して聞こえないが、何となくだが何を言っているのか理解できた。
引寄『ばあちゃん…まだ戻れるみたい』
戦いはまだ終わっていない、戻ってやることがある、俺の力を必要としてくれている。
引寄『ばあちゃん俺戻るよ、今度会う時は立派なヒーローになって今後こそ責務を果たしてくるから』
祖母『……!』
そう伝えると祖母はニッコリと笑いこちらに手を振った、そして一言何かを伝えて、だがそれは引寄にはしっかりと伝わったのだ。
引寄『…うん、じゃあ行ってきます』
引寄はみんなのいる方へと走り出したのだ。
死柄木の右手を吹き飛ばしたレディナガンだったが、左手には外してしまい、絶体絶命に陥っていた。
死柄木?『使い捨てのゴミが!!中途半端な正義感を出すからまた失敗するんだ!!』
死柄木「ようやく長かった道のりもここで終わりだ!」
死柄木は左手で地面に触れ、崩壊を発動したのだ。
地面は抉れ始め、次々とチリになっていく。
緑谷「黒鞭ぃ!!」
緑谷が黒鞭を伸ばし死柄木を地面から引き剥がそうとするが時すでに遅く、どんどんと広がってしまっている。
死柄木「まずは中の連中からだ!」
緑谷「マンダレイ!!みんなに避難の指示を!!」
緑谷は咄嗟に棺の人たちを非難させようとする。
「…大…丈夫だ…緑谷…」
緑谷「!!」
か細い声のする方へ緑谷が振り向くと、そこには先ほどまで瀕死の状態だった引寄がこちらに手を伸ばしていた。
緑谷「引寄君!!」
ブラド「引寄!!目を覚ましたか!」
引寄「死柄木…お前の思い通りには…いかない」
引寄の吸収によって、崩壊で崩れていた天空の棺の破壊が止められたのだった。
緑谷「崩壊が止まってる!引寄の力は本当にすごいよ!!」
死柄木「お前はどこまで僕の邪魔をする!?おとなしく死んどけよ!!」
引寄「…大きなお世話だ…指…金玉野郎」
すると死柄木自身がピクリとも動かなくなり、崩壊も止まってしまった。
死柄木(!!僕の中の……弔が)
死柄木?(ハハッ!感情とつながりを利用するはずが見苦しいな!いい加減その手をどけてよ)
緑谷(?死柄木の中で何かがおきている?)
死柄木「黒霧ィ!!体の自由が利かん!何をボケッとしてる僕をAFOの元へ転送しろ!!」
死柄木の背後にワープゲートである黒霧が現れたが、
黒霧「……ア…シシ…俺ガ守…違う……シガラキ…シ…ヨ…誰…ドコ…友ダチ」
明らかにその様子はおかしかった。
死柄木?(俺はOFAなんていらない、すべて支配したつもりか!?)
死柄木?(俺の心は奴等のように
死柄木「あの家から連なるすべての崩壊だ」
死柄木「それだけが俺を救うんだヒーロー」
その瞬間、緑谷は死柄木とともに天空の棺から飛び出した。
緑谷(ありがとう引寄君…でもこれ以上負担はかけられない、崩壊が使える以上もう天空の棺では戦えない)
物間「緑谷!!」
引寄「……後は頼んだぞ…緑谷…」
力を使い果たした引寄は再び意識を失った。
緑谷「死柄木そうはさせない―でも…泣いていた君を見なかった事にはしない」
地上に緑谷と死柄木は再び相対することとなった。
♢♢♢♢
天空の棺で激闘が繰り広げていた中、ほかの戦場でも大混戦状態だった。
『巻き戻し』の個性によって全盛期を取り戻しつつあるAFOだが大勢の援軍や常闇のフルパワーよって足止めを食らっていた。
A組、B組プロヒーロー、士傑高校によってどんどん追いつめられるAFOだったが
、さらに若返ったことにより、より力は増していったのだった
さらにこの時超常解放戦線の悪夢の再来、AFOの部下のギガントマキアが到着してしまった。
AFO「散らせマキア」
事態はもう最高であると同時に事態はまだ最悪ではなかったのだ。
♢♢♢♢
時は遡り、ギガントマキア拘束施設前ではMt,レディを中心にギガントマキアを解放しようとする、ヴィランたちと対峙していた。
だがAFOの音声を加工した、高周波装置によりとうとうギガントマキアが解放されてされてしまった。
それでも抵抗をつづけるヒーローたち、そしてA組の芦戸の活躍によって心操の『洗脳』がギガントマキアに適用され奪還に成功したのだ。
絶望の戦場の中で辛うじてつながっている細い糸を全員でつなぎ続けていた。
♢♢♢♢
常闇のダークシャドウ、戦場に参戦したMt,レディ、そして洗脳状態のマキアそれらをサポートするヒーローたちが一丸となってAFOに攻撃し続けていた。
AFO(青山一家が僕をどう欺いたのかが合点がいった『操る個性』)
ホークス(心操人使の洗脳は軽い衝撃で解ける)
AFO「それは僕のやり方だろう」
AFOはマキアに対して洗脳を解こうと攻撃するが、
マキア「AFO……主よ……なぜ俺を置いていった」
ギガントマキアの様子がおかしかった。
マキア「ずっっっっと信じて待っていたのに!!主が俺を置き去りにして!逃げ出した!!」
心操「緑谷に続いて二人目だよ洗脳に抗ってきたやつは」
彼は洗脳中でも裏切られた怒りをうわ言の様に吐き続けていた。
心操「ヴィランのやり方って言われるのはよく言われる……でも俺の個性で心までは操れない!!」
ホークス「誰もついてこないっぽいスね、あんたの物語には」
ヒーローたちも猛攻が徐々にAFOを追い詰めていた。
そしてその上空には日本は終わったと思っている各国に戦い続けている人がいることを世界中に届けようと撮り続けているヘリの姿もあった。
十七話でした。
次回は原作メインの話で改変要素は少ないです