普通科ですが   作:リクルート7

19 / 24
十九話です
今回も原作の内容が多めです


第十九話

郡訝では燈矢とエンデヴァーが対峙していた。

意識がほぼ無い中でエンデヴァーに自身の想いを吐き出し続ける燈矢、だがそれは同時に爆発のタイムリミットが迫っているのだった。

 

もう自身では止めることができない燈矢にエンデヴァーは自分の犯した罪とともに逝くつもりだった。

 

だがその時、家族である冷、夏雄、冬美が駆けつけたのだった。自身の個性で二人を冷やし続ける。

 

冷「燈矢…!!ごめんね…!」

 

冬美「燈矢兄!!連れて行かないで!!もう誰もいなくならないで!」

 

夏雄「これ以上…っ!迷惑かけるなクソ兄貴!!」

 

エンデヴァー「もう…頼むから俺だけにしてくれ…」

 

それぞれが自身の想いをぶつける。

 

燈矢(みんなが見てる、ああ…こんなものか、こんな簡単な事だったらなら…)

 

燈矢の爆発は限界を迎え、今にも破裂しそうな状況だった時、そこに駆けつける二人の男がいたのだ。

オールマイトから燈矢を止めるため、『エンジン』と『半冷半燃』を持つ轟と飯田が現場へと駆けつけた。

 

飯田「轟くん!君のお陰で俺はなりたいものになれたように思う、だから君もなって来い!」

 

轟は赫灼熱拳・燐を胸に集中させ、走り出す。

自分が自分である為に

 

轟『大氷海嘯!!』

 

燈矢の爆発全てを飲み込み周囲一帯を氷で包み込んだことにより、あたり一面を巻き込んだ爆発は阻止することができた。

 

だが体を燃やし続けるほどの熱を溜め続けていた燈矢の体は無事とは言えなかった。

 

燈矢「死んじまえ…クソ親父…死ね…みんな…俺も…死んじまえ」

 

燈矢から発せらせる言葉は朦朧としていた。

 

エンデヴァー「燈矢…!悪かった…瀬古杜竹(せことたけ)行かなくてごめんな…!」

 

燈矢「……大嫌いだ…お父さんなんか…!!家族なんか…!」

 

エンデヴァー「ああ……聞かせてくれ!もっと……」

 

燈矢の焼き切れたその目には涙が流れていた。

 

こうして長きに渡る轟家の戦いは一先ずは幕を閉じたのだった。

 

♢♢♢♢

 

時を同じくしてトュワイスに変身して、個性『二倍』

で増え続けるトガヒミコ、それを止める為に想いをぶつけるウラビティ。

 

幼少期の時から個性も相まって世間での普通が出来なかったトガヒミコ、親からも周りからも異常者扱いされ、自身にフタをして抑圧し仮面を被り自分じゃない誰かになろうとしていた。

 

それでも手を差し伸ばし続ける麗日、彼女と話がしたい麗日は本体を見つけ、遂に触れることができた

しかし、その時に彼女の腹部にはトガヒミコからのナイフが突き刺さった。

 

トガヒミコ「構造が違う!!お前たちが言う祝福も喜びも私は何も感じない!!」

 

トガヒミコ「勝つか負けるか生きるか死ぬの生存競争なんだよこれはもう!!」

 

彼女の憎しみは二倍とともに増えていく。

どんどん増え続ける少女たった一人の気持ちによって日本は終末を迎えてしまう。

 

だが麗日は諦めない、人が喜ぶ顔を見るのが好きな彼女は手を伸ばし続ける。

 

麗日「好きなものを好きと言うあなたの顔は羨ましいくらいに素敵な笑顔だと思うから!私はあなたの笑顔を見なかったことにはしたくない!」

 

麗日「罪をなかったことにはできない!でも!まだ少しでも私と話してくれる気持ちがあるなら血なんか一生くれてやる!あなたと恋バナがしたいのヒミコちゃん!!」

 

もし幼い時に出会っていたなら……

 

トガヒミコから受けた傷から血が流れるのが止まらない、このままでは命のかかわるだろう、そんなことより、ただ触れたい彼女の中にある悲しみに

 

麗日「おしえて…思った事…思ってきた事…全部!」

 

トガヒミコ「すぐ好きになっちゃうの…」

 

トガヒミコは言葉を吐露する、自身が人間じゃないと思われても血が流れている動物でもヒーローでもヴィランでも可愛くないと思われるのが怖くてずっと溜め込んでいた少女の想い。

 

トガヒミコ「私…カァイイ?」

 

麗日「世界一」

 

少女の涙と想いが流れると同時にコピー達は消えていったのだった。

 

♢♢♢♢

 

時は少し遡り、轟と飯田を見送ったオールマイトは過去を思い出していた。

かつて喧嘩別れをしてしまった今は亡き、元サイドキックの男の言葉を

 

サー『このままいけばあなたはヴィランと対峙し言い表せなせようもない程…凄惨な死を迎える!』

 

自身の死の散り際が分かっていたオールマイトはそれでも戦いことをやめない。

 

オール「私が来た」

 

彼は持っていた鞄を展開するとみるみる彼の体を覆っていく

 

オール『アーマードオールマイト』

 

パワードスーツを身に纏った彼はこれからの様子を映像を撮影する。

 

その様子を映像で見ていた塚内は思い詰めていた。

 

塚内『いくら道具を積んだところで無個性の人間がAFOの相手になる筈がないんだ』

 

塚内『これから映るのは緑谷出久の戦いを邪魔させない為にAFOから数分数秒奪うためだけに蹂躙させる元・英雄の姿だ…』

 

たがそんな危機的状況でもオールマイトは笑顔を絶やさない、それがAFOの神経を逆撫でする。

 

AFO「何を…笑っている!!」

 

怒りあらわにしたAFOは広範囲の遠距離攻撃を放つ。

 

オール「エルクレス!!烈怒頼雄斗!!」

 

愛車から呼び出された全身を覆うシールドがオールマイトの体を守る。

 

『凌いだ!?』

 

モニター越しで見ていた警察たちも驚愕する。

 

AFO(よけずに猛進…その戦い方は―)

 

AFO「OFAがあったからこそだろうが!!」

 

オール『ブラックウィップ、チャージズマ』

 

鋼線を伸出し、突き刺したそばから高圧電流を流す。

 

OFA(電流で再生の妨害を…)

 

オール「このスーツとエルクレスは少しでも戦えるよう私が考え…設計を頼んだ!」

 

オール「かつてお前に敗れアメリカへ逃亡を余儀なくされ!その地で出会った友人との縁だ!!」

 

そう、彼のスーツはオールマイトの元相棒である世界的科学者デヴィット・シールドの娘、メリッサ・シールドが制作したものである。

 

塚内『俺は何を見てきた、俺たちは何に守られてきた!』

 

親友の雄姿を見届けていた塚内は顔尾を上げる。

 

オール『ビルドアップ、シュガーマン』

 

オール『シュートスタイル、スマッシュ!!』

 

脚部を強化した武装で弟子の技を模倣した蹴りが炸裂する。

 

オール「私は過去一度たりとも負ける気で戦ったことはない!!」

 

オールマイトはパワードスーツを駆使してAFO相手に攻め続ける。

 

オール「魔王が聞いて呆れるぜ!無個性でも戦れる程度とは!!」

 

オールマイトはAFOに自身に意識を集中させる…だが、

 

AFO(発条化+膂力増強+押し出し+鋲凸+ダークボール+光塵!!)

 

個性同士を掛け合わせた衝撃波がオールマイトを襲う。オールマイトは遥か彼方の建物まで吹っ飛ぶ。

 

常闇の個性を模した防御で何とか防いだがそれでも体へのダメージは相当なものだった。

 

AFO「出涸(でが)らしのゴミクズが!ゴミ袋を被ったら気が大きくなったか?あぁ!?」

 

AFO「壊れて失うだけだ、それは限界を超えない」

 

オール(……確かにそうだ…だが私は戦うことを辞めない!)

 

オールはその後もA組の個性を模した機能を次々と使う

 

オール(本当はB組のみんなの能力を取り込みたかったが、ただでさえ突貫で作ってもらったんだ、これ以上追加はできない…だが!)

 

ボロボロになりながらも立ち上がり続ける、例え個性がなくてもそれがオールマイトという男なのだから。

 

オールマイトは戦いの中で攻撃を受ける度に幼くなっていくAFOを分析していた。

 

オール「ハハッ…HAHA HAHA HAHA!!」

 

オールマイトは声高らかに笑う。

 

オール(人の役に立てて嬉しい!!がんばれ!がんばろう!!!なぁ勝とうぜ!みんな!引寄少年!緑谷少年!)

 

緑谷(…!!戦っている!オールマイト)

 

その思いは緑谷にも伝わっていたのだった。

 




十九話でした
次回はオールマイトVSAFOです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。