普通科ですが   作:リクルート7

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二十話です
今回はあのキャラが登場します


第二十話

エルクレスによってオールマイトが戦っている様子は世界中に配信されいていた。

世界中の大半の人たちにとっては自分には関係がないと、気に留めている人は少ないが、逆に真剣に見続ける者もいた。

 

 

パワードスーツを身にまとい、AFOの気を引き続けるオールマイト、だが相手は全盛期の力を取り戻しているAFO、オールマイトは徐々に追い詰められていた。

 

AFO「どうした?笑顔を忘れているぞ!前みたいに高らかに馬鹿笑いしてみたらどうだ親友?」

 

狭い路地にAFOを誘い込むも小細工が通用しなくなっていた。

 

AFO「みんなが見ているんだろう?平和の象徴が息絶える様を!!法灯は消える」

 

オールマイトはついにAFOの拳によって捕らえられてしまう。

 

オール「ガハァ!」

 

オール「何もわかっちゃいないな!たとえ私の灯は消えても、それを見た誰かが私の灯を引き継ぐ」

 

オールマイトとAFOの真上にはエルクレスの姿があった。

 

オール「この名に焼かれな!!」

 

オール『CAN`T STOP TWINKING☆!!』

 

それはかつて個性がないがために悪魔に魂を売り、人生をめちゃくちゃにされた男の能力を模した極大のレーザー光線だった。

 

AFOをレーザーの檻に閉じ込め、オールマイトはひたすら妨害するがそれでも這い出てくるAFOによってついにエルクレスは破壊されてしまった。

 

オールマイト「エルクレス……!?」

 

AFO「遂にオンボロ車もなくなったな、だから言っただろうそれは限界を超えないと」

 

レーザーのダメージによりさらに若返るAFO

 

オール(……まだだ)

 

AFO「終わりだな」

 

だが次の瞬間、AFOの体に異変が起きた。

 

AFO(体が……動かない!?)

 

「血は等しく赤い」

 

そこには一時ヒーロー社会を混乱させた男が現れた。

 

ステイン「征け!!!オールマイト!!!」

 

 

 

 

轟と飯田との会話をもとに状況を推察し、ステインは戦場を駆け回り、AFOの血痕を探してた。

 

オール「判っているさステイン!!」

 

オールマイト、ステインは二人でAFOを討とうするが、このこともAFOにとっては想定内の出来事だった。

 

AFO『個性強制発動、瀉血(しゃけつ)!!』

 

オール「血を捨てた!?」

 

AFOはタルタロスから一人逃げおおせたステインを見逃すはずもなく対策をしていた。

 

ステイン「捨てたところで血は同じ……」

 

再び血を摂取し、個性を発動しようとするが、

 

AFO『抗原変態』

 

さらに血液を書き換えることで個性対象から外れていた。

そしてステインはAFOの個性によってオールマイトを襲った、頭部だけの怪物の触手の餌食になってしまった。

 

オール「ステイン!!」

 

オールマイトをが救出に向かうが、ステインははるか彼方へ吹き飛ばされてしまった。

そしてAFO自身もステインの元へと向かう

 

オール「待てAFO!!」

 

AFO「凝血をいただこう、思えば君は弔の成長に大きく貢献してくれた、あれで役目は終えたんだ殺人犯」

 

ステイン「終わらんさ、全ては過程だ魔王……」

 

ステイン(お前のおかげが英雄が何たるかを教えてもらった……生きて勝て!!)

 

オールマイトの救出間に合わず、次の瞬間AFOの手によってステインは葬られてしまった。

 

オール「AFO!!」

 

AFO「次はお前だ老兵」

 

AFOはぐるりと振り返り、手のひらから極大の衝撃波を放つ。

 

AFO「死ねぇ!!元平和の象徴!!」

 

ほとんどパーツが残っていないオールマイトになすすべなしだと思われた瞬間、

 

 

 

 

ニヤッと笑うオールマイトの姿があった。

 

オール「エルクレス!!!」

 

オールマイトの掛け声とともに壊された車から一つのパーツが飛び出した。

 

AFO(!!オンボロ車、まだ動けたのか!?)

 

空高く飛び出した最後のパーツはオールマイトの目の前まで向かう、そしてその場に止まり、オールマイトを守るように広がって展開していく。

 

オール「この名を刻め!セイバァーー!!」

 

♢♢♢♢

 

時は遡り、オールマイトと引寄が初めて出会った時、根津との会話を終えたオールマイトはとある人物に電話をしていた。

 

オール『もしもしメリッサ?』

 

メリッサ『マイトおじさま?』

 

オール『ああ私だ、久しぶりだね』

 

メリッサ『突然どうしたんですか!?』

 

その電話相手はかつてアメリカに逃亡を余儀なくされたオールマイトがその地で出会った友人、メリッサ・シールドだった。

 

メリッサ『もしかしてスーツやエルクレスに何か不備が見つかりましたか?』

 

そう、オールマイトが使用しているパワードスーツやエルクレスは彼女が発明したものである。

 

オール『いやそうじゃないんだ、君に新たにパーツの追加をお願いしたいんだ』

 

メリッサ『パーツの追加を?…マイトおじさま、私はこれ以上おじさまに無理して戦ってないです…スーツの件だって本当は…』

 

オール『…すまない、でも私だけただ守られてる訳にはいかないんだ…元平和の象徴として先ほど喝をいれてきたからね』

 

メリッサ『……でも』

 

オール『頼む!君にしかお願い出来ないんだ』

 

メリッサ『…わかりました、でもパーツを送るにしても今渡航制限のせいで完成品を送るのは厳しいかもしれません、ミッドガントレットの時がギリギリでしたから』

 

オール『確かにそうだね…じゃあせめてその設計図のデータをこちらに貰えないだろうか?』

 

メリッサ『データでいいんですか?』

 

オール『ああ……君の設計図をもとにこちらで製作をほかの人にお願いしてみるよ』

 

オールマイトはメリッサにパーツの詳細を説明して、情報を共有する

 

メリッサ『わかりました、出来次第そちらに送りますね』

 

オール『ありがとう……君の努力は決して無駄にしない』

 

メリッサ『おじさま……私はおじさまには生きてほしいです、その思いは出久くんもほかのみんなも同じ気持ちだと思います…』

 

オール『……これはもともと私の戦いだったから、私が責任を取るべきなんだ』

 

メリッサ『おじさま……』

 

オール『湿っぽくなってしまったね、それじゃあお願いするよメリッサ』

 

メリッサ『……はい』

 

少女の小さくつぶやいた声を最後にオールマイトは通話を切る。

 

オール『さて!緑谷少年のもとに戻るとするかな』

 

オールマイトは決意を新たに歩き出す。

 

♢♢♢♢

 

メリッサとの電話をしてから5日ほど経ってから、オールマイトのスマホにメールが届く。

 

オール『メリッサ!もう完成したんだね、流石だ』

 

添付されているファイルを開いてみると、要望の設計図がずらっと記されていた。

開発に詳しくないオールマイトでも一目見ただけでそのすごさが伝わっていた。

 

オール『これだけのものをこの短期間で……やっぱり君は天才だメリッサ』

 

そして添付されたメールには最後に一言残されていた。

 

『頑張ってください!』

 

オール『ありがとうメリッサ』

 

オールマイトはスマホを片手にとある場所へ向かう。

 

 

 

オールマイトはサポート科の扉をノックする

 

オール『失礼するよ』

 

そこには3年生を中心にサポート科の生徒たちがひたすら作業をしていた。

 

『『『『オールマイト!?』』』』

 

突然の来訪者に生徒たちが驚く

 

オール『忙しいところすまない、パワーローダー君はいるかな?』

 

『いえ先生なら雄英バリアの指揮を執るために出払ってて…』

 

オール『うーんそうか、彼も忙しそうだね』

 

悩むオールマイトに一人の生徒が声をかける。

 

『ちなみにご用件は何だったんですか?よろしかったら伝言を伝えておきますよ』

 

オール『それじゃあ……いや、やっぱり君たちに依頼しようかな?』

 

『私たちですか?』

 

オール『ああ、君たちも立派な開発者たちだからね、とりあえずこれを見てほしいんだ』

 

オ-ルマイトはメリッサからもらったデータを用紙に印刷し、生徒たちに見せる。

 

『これは……サポートアイテムですか?』

 

『なかなかに複雑な仕様ですね』

 

オール『これは私が考案し、その設計図を海外の知り合いに作ってもらったんだ、でも君たちも知る通り今は渡航制限のおかげで完成品を送ってもらうことはできないんだ』

 

大勢の生徒たちがその設計図に注目する。

 

オール『そこで君たちにはこの設計図をもとに完成させてほしいんだ』

 

設計図をどんどんと読み進める生徒たちだがその顔は徐々に険しくなっていく。

 

『……オールマイト申し訳ございません、私たちにはできそうにないです』

 

生徒たちがオールマイトに頭を下げる。

 

オール『!!なぜだい?もし開発費が足りないなら私が当然……』

 

『お金の話ではないんです……』

 

『正直この設計図を書いた人は天才です、僕たちにはできそうにない発想と構築が描かれています』

 

『たとえ設計図があったとしても私たちにこれを完成させてその機能を発揮させられる自信はありません』

 

オール『そ、そうなのかい?』

 

『それに私たちも大掛かりな工事で手一杯で時間が作れるかどうか……』

 

オール『!!』

 

その工房では今後の最終決戦に向けて開発が行われている。

 

オール(そうだ、みんなこれからに向けて日々試行錯誤しているんだ……私一人の都合でこの子達の時間を奪うことはできない)

 

オール『そうだね……すまない時間を取らせてしまったね、別をあたることにするよ』

 

オールマイトは設計図をもって部屋を出ようとする。

 

???『お待ちになってくださいませ!!』

 

その大きな声で一同が振り返る

 

『『『け、絢爛崎さん!?』』』

 

オール『絢爛崎少女?』

 

彼女はサポート科3年生絢爛崎美々美(けんらんざきびびみ)、雄英祭のミスコン女王だが去年のミスコンでは波動ねじれに敗れてしまった。

 

絢爛崎『オールマイトさん、その件(わたくし)が預からせていただけませんこと?』

 

オール『!!いいのかい?君も他で手が一杯なのだろう?』

 

『そうですよ、私たちだって他にやることが…』

 

絢爛崎『あなたたちそれでも雄英サポート科の一員ですの?』

 

『それは…そうですけど』

 

絢爛崎『でしたら、このような案件くらい同時に並行して当然でしょう』

 

『で、でも絢爛崎さんも読んだでしょう?この設計図の内容を再現するのは厳しいことぐらい』

 

絢爛崎『だから諦めてるのですか?』

 

『『『!!』』』

 

絢爛崎『無理難題だから、時間がないから…そのような理由で諦めることは私の辞書にはありませんことよ』

 

オール『絢爛崎少女…』

 

絢爛崎『私たちは戦う力は持っていませんわ、ですが戦う方たちが全力で戦えるようにサポートするのが私たちの仕事のはずです』

 

絢爛崎『今の世情のことは把握しています…人々が絶望に飲まれている中でまだ戦おうとしているヒーローたちが沢山いますわ、その人たちがいる限り私は考えることも手を止めることも決して致しませんわ』

 

絢爛崎の言葉に皆んなが言葉が出なかった。

 

『…そうだよな、ここで諦めたら俺たちは今まで何のためにこの学校に来てここまで頑張ってきたのかわからないよな』

 

『絢爛崎さん!その一件私にも手伝わせてください!』

 

『僕もやります!!』

 

次々と名乗りをあげるサポート科達

 

オール『君たち…ありがとう!よろしく頼むよ』

 

オールマイトは頭を深々と下げる。

 

絢爛崎『頭をあげてくださいませオールマイトさん、私はクライアント様のご依頼を遂行するだけですわ』

 

オールマイトは設計図を絢爛崎に渡す。

 

絢爛崎『しかしこのサポートアイテムの使用用途はもしかしてオールマイトさん…』

 

絢爛崎はオールマイトにひっそりと聞く。

 

オール『……私は私の役目を果たすだけだよ』

 

絢爛崎『…わかりましたこれ以上は深くはお聞きしませんわ』

 

オール『…ありがとう』

 

オールマイトはサポート科に託し、この場を後にするのだった。





二十話でした
オールマイトがメリッサに電話していたシーンは二話目であります
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