先週から体調不良で執筆できない状態でした。
黒鞭でボロボロの身体を無理矢理動かして死柄木と対峙する緑谷
緑谷(変速はあくまで速度の補強に使う…身体自体の補助はこっちの方が向いてる)
2代目『それでいい…使命ではなくこいつ自身が抱く個性への憧れこそがOFAを輝せる』
緑谷(まだ変速は残っている…ギリギリで死柄木に近づく!)
死柄木(さっきの攻撃…何か嫌なモノを感じた、まだ何か企んでいるな…)
緑谷(血を媒介に傷から渡す……でも死柄木は再生で傷が残らない、傷ができるのは接触の一瞬)
OFAを譲渡するには渡したいと思った相手にDNAを取り込ませる。
死柄木「何を企んでいるか知らないが……いいさ何度だって壊してやるお前もこの国も全部」
緑谷と死柄木の最後の戦いが始まった。
緑谷『煙幕』
緑谷は6代目の煙幕を限界まで放出させる
死柄木「…崩壊を発動させれば何を企んでてもお前は…」
死柄木は地面に手を触れ崩壊を発動させる
死柄木「!!」
だが死柄木の周囲一帯の地面が抉れる
死柄木(伝播防止で崩壊の範囲ごと地面を抉って…)
緑谷は死柄木に吹き飛ばされたあの時すでに、地中に黒鎖を出して地面を抉り次に備えていた。
緑谷(煙幕に変速のロウギアを付与して煙幕を滞留させる)
死柄木「お前が何をしようとこっちには筒抜けだぁ!」
奪ったサーチと危機感知の個性によって死柄木には不意打ちは通用しない
緑谷(でもどちらを感じ取れるだけ…これを利用する)
緑谷『黒鞭+変速』
緑谷は出せる限界の数の黒鞭に変速を付与して死柄木に向ける
死柄木「どれもこれも小手先ばかりの手だな!?数を増やそうが同じことだ」
死柄木(この攻撃にサーチは反応していない…そして緑谷本人はサーチで見えてる、隠れても無駄だ)
だが緑谷は黒鞭を出し続ける、残り時間の少ない変速で加速させ続ける。
死柄木「!!」
死柄木(サーチが反応した!緑谷自身が動いた)
死柄木「……そこだ!!」
死柄木はサーチ先の光を掴むが
そこには黒鞭に括り付けられた緑谷のマントだった。
死柄木(マント…だけ?だがサーチの光は確かにこれを)
死柄木(…血!?血にサーチが反応!?待て…この光、緑谷じゃない!!!そうか)
煙幕の中から緑谷の姿が現れる。
緑谷(今だ!!)
サーチは見たものの位置を認識する、緑谷は継承者達にもサーチが適用されてる可能性に賭けたのだ
死柄木(だが僕の方が一手速い!)
死柄木は足に円盤状の力場を展開し真後ろへと後退する。
死柄木『鋲凸!』
死柄木が鋲凸を緑谷に差し向けるが、緑谷はすぐさま黒鞭を死柄木の腕へと巻きつける。
緑谷「逃がさない!」
緑谷『2nd 5速!!』
変更の最高加速で死柄木の懐へと潜り込んだ
緑谷(!!変速が今ので切れた)
だが緑谷はもう止まない、切れたと同時に2代目の変速の因子を乗せた拳が死柄木へと向けられる
死柄木(…身体が拒絶している、これを喰らってはいけないと)
緑谷『デトロイトスマッシュ 五重〈クインティプル〉』
変速の残った速度で渾身の一撃が死柄木に決まった
そして緑谷のOFAの一部が死柄木へと送り込まれる
2代目『気に病むな、元々只の幽霊さ…意識が取り込まれる、死柄木のモノになる前に…!』
ドクン
二人の頭の中に映像が見えていた
そこには荼毘やトガヒミコ、そして轟の姿があった
2代目の因子が遅れ込まれたその瞬間二人はそれぞれの記憶が交錯していた
6代目『9代目!効いているよ!けどまだ不十分だ!手を緩めるな!』
初代『記憶の交錯、加速度的に進行していたAFOの因子とOFAの感知が2代目の攻撃で臨界点に達したんだ…どれだけ兄さんが無体な力を得ようとも心はここにあったんだ…凶行を止めるには初めから…僕らが紡がれた意味はここに』
次々と過去の記憶が交錯する
緑谷「死柄木!!!!」
死柄木「緑谷あ!!!」
再び緑谷の拳が死柄木を打ち貫く、継承者達の因子とともに
緑谷(!!OFAの譲渡が弾き返された!?でもダメージはある!)
5代目『拒絶しやがった俺たちを奪えるほど強い意志ならそれも可能ってことか…』
緑谷(…つまり完全には心を閉ざしきれていない!近づいている死柄木に…何度だって試してやる)
二人の壮絶な戦いはカメラによってリアルタイムで撮影されておりそれを多くの人たちが見守っていた。
それは多くの人たちの心にも届いていた、『自分も何かしないと』と
♢♢♢♢
場面は変わり、死柄木によって壊されかけていた天空の棺がようやく地面へと不時着し、中にいた人たちは次々へと帰還することができていた。
八百屋「緑谷さん…また黒いお姿に」
カメラで中継されていた戦いの様子が流れていた
上鳴「…ねえヤオモモ、コミックでよくあるじゃんね…『俺はあいつを信じてる!』ってさ俺とか切島くらいの立ち位置の奴が言うの…」
八百屋「まだそのような作品には出会えてなくて…」
上鳴「少年系読まんもんね…緑谷さ…多分今世界で一番強ぇのに…何でだろうな…オールマイトみたくもう大丈夫って思ねェんだよなぁ…」
緑谷への想いから涙が溢れる上鳴
上鳴「ヤオモモ…心配すんのは信用してねェってことになんのかなぁ?」
引寄「…それは違うぞ上鳴」
上鳴と八百屋が振り返るとそこには引寄が立っていた
八百屋「引寄さん!お怪我は大丈夫ですか!?」
引寄「大丈夫だよこのぐらい」
ブラド「おい馬鹿野郎!!大丈夫なもんか!お前は今すぐ病院に行くんだ!」
すぐさまブラドキングが駆け寄る
引寄「俺は大丈夫ですブラキン先生、まだ戦いは終わっていません」
上鳴「引寄…違うってどう言うことだ?」
引寄「お前が心配するのは信用してないからじゃない、確かにオールマイトはまさに雲の上みたいなヒーローだった、でも上鳴たちにとって緑谷はヒーローの前に友達だ!どんなに強くなったって友達を心配するのは当たり前じゃないか!」
上鳴「引寄…」
ハタ見ていてもA組の結束力は羨ましいものだった。
それでも短い間でも天空の棺で緑谷をサポートできたことを誇りに思っている
もしまだ自分の力が役に立てるなら
引寄「緑谷がまだ戦っているなら俺は緑谷と一緒に戦いたい!!」
♢♢♢♢
各地では戦いで負傷したヒーロー達を病院へと運んでいた
「予断を許さない負傷者から運んで!雄英のグラビティみたいな名前の子を」
その中に瀕死の状態の麗日の姿もあった。
ホークス(ウラビティ…あの子だ…)
ホークスは思い出していた雄英にて人々の心に呼びかける少女を
ホークス(もしも全員が少しだけみんなのことを思えたなら)
♢♢♢♢
必死に戦い戦う緑谷を見てその姿につい言葉が漏れる
「がんばれ…」
避難していた市民の中からボソッと一言声が漏れていた。
♢♢♢♢
死柄木「来るなあ!!」
突破口が見えた緑谷は継承者達の因子を全て死柄木に拳と共にぶつける。
すると緑谷はとある家の前に立っていた。
奈々『死柄木、いや転孤の深層心理に入ったんだ』
緑谷「7代目」
奈々『私だけ弾かれてしまった…私の心の弱さが負い目が私自身が拒んでしまったんだ』
緑谷「でもまだ側にいてくれて僕嬉しいです」
緑谷は死柄木の原点を打つために家へと向かう
だがそれを死柄木の心理が妨害する
それでも奥へと突き進む緑谷
そして死柄木の一番深いところまで来た、だが緑谷が見たのは父親である志村孤太郎に殴られる幼い死柄木
咄嗟にその場に駆け寄ろうとする緑谷、しかし死柄木の拒絶の壁がそれを拒む。
孤太郎『あれはおばあちゃんじゃない、子供を捨てた鬼畜だ』
物心つく前に父を亡くし、母である志村奈々はAFOの脅威から守るために孤太郎を里子に出した。
だがこれが彼の心に生涯残る傷を残してしまった
孤太郎『いいか!ヒーローというのはな…他人を助けるために家族を傷つけるんだ』
奈々『私がつけた傷が死柄木にまで広がったんだ、AFOに勝ってお迎えにいけてたら…』
その目から後悔の涙が溢れていた。
奈々『ごめんね孤太郎』
緑谷『志村さん!!!』
見かねた緑谷が声を荒げる
奈々『お母さん弱くって』
その想いがついに拒絶の壁を破る
奈々『ごめんねお迎えに行けなくて』
こうして孤太郎は奈々の意思と共に消えていく
そして最後に
奈々『ごめんねおばあちゃんのせいで…』
孫の転孤に想いを告げた
その時景色が変わり死柄木と犬が現れた
転孤『やだ…僕もうやだよモンちゃん』
取り残された緑谷と死柄木
犬を抱きしめその時に初めての崩壊が発言した時の記憶のようだった。
転孤『モンちゃん?』
だがその時自身の個性によって愛犬を殺してしまった転孤
緑谷(初めて崩壊が発言したあの日…?)
その時転孤の姉である華にその現場を見られてしまい
拒絶される。
転孤『華ちゃん?…違っ…これは』
緑谷(そんな……そういうことか…この後起きること、ここが核心なんだ)
逃げる華に手を伸ばす転孤、だがそれを緑谷が阻止し両手を掴む
緑谷(ここで決着をつける!記憶が具現化する世界!イメージしろ離すな!僕自身をぶつけろ!)
ここでの出来事が体にも影響が出る世界、両手を掴み崩壊が緑谷の両手にも及ぼしていた
転孤『なんで…』
緑谷『だって泣いてる!』
転孤『違うよ…僕は…僕が選んだんだ、僕の意思でこの家を…家族を壊したんだ』
緑谷に転孤の感情が流れ込んでくる
転孤『じゃなきゃこの手はなんなんだ、僕がこうして生まれた事を誰が肯定できる!?』
強い憎しみとカタルシス、そして同時に悲しみと困惑この時転孤はまだ揺れていた
転孤『手を離せ…!』
緑谷『僕は手を!』
転孤『流れ込んでくる、憎しみが…壊れる…こんな』
緑谷『…手を掴んでもらって安心したから』
転孤の感情が解けていく。
緑谷『だから…来た!』
消えゆく憎しみの感情と共にそこにはかつてのヴィラン連合のメンバーが転孤を見ていた
死柄木『僕はヴィランだ悪意を持って壊す、たとえ憎しみが打ち砕かれようと…からっぽになろうと…あいつらのヒーローにならなきゃ』
この世界はグレーなことで満ち溢れている。
それを疎ましく思うものもたくさんいる
現実では緑谷を取り囲んでいた指が崩れていった
だがその時、緑谷の頭に知らない記憶が流れ込んでいた。
それは転孤のものではない、心にざわつきを感じ取っていた。
すると突然地面からその巨悪の顔が現れ、死柄木を取り込もうする。
AFO『ああ愚かな器…何者でもない少年に心をねじ伏せらるとは』
それは倒したはずのAFOだった。
AFO『弱いまま強くあろうなど…ああ愚かな志村転孤!おまえは今まで何一つ選んでなどいないのに』
ついに死柄木を取り込んでしまった。
AFO『緑谷出久…僕のOFAを与一をよくも…だが無意識領域…転孤の心が押し負けたおかげで再び意識を取り戻すことが出来た!』
AFOはこの時のために保険を張っていたのだった
AFO『愚かな志村転孤、無垢なる超自我…薄鈍の人生と永訣できぬ弱き物!折角導いてやったというのに』
死柄木(先生が何を言っているのかわからない)
取り込まれる意識の中で死柄木は疑問を投げかける
AFO『言っただろう君は何一つ選んでなどいない』
死柄木(選んだ…これは僕の選択だ…)
身体が崩壊していく死柄木
AFO『そう思わせねば意思力は生じない自由意志を逆向けにすることが肝要だった』
AFOは5代目と6代目の戦闘の中でOFAを奪うために意思力が上回る必要があることがわかった。
そこで志村家に取り込み、転孤の個性因子を抜き取り、抑圧を増進させ
死柄木『ハッ…ハッ…じゃあ…』
AFO『そう…悲劇も試練も否定も肯定も僕が与えた!』
AFO『全部だ!!!何が
緑谷『オールフォーワン!!』
すごい衝撃と共に緑谷は弾き飛ばされ、元の場所に戻されてしまった。
♢♢♢♢
死柄木と緑谷を取り囲んでいた指は全て消滅して砂煙と共に現れたのは死柄木の身体を乗っ取ったAFOだった。
AFO「…もう与一はいない…僕の中期目標は絶たれた」
その口元には死柄木の叫びの余韻に手がはめれていた
AFO(弔の精神ダメージが肉体に出ている…崩壊も消えた、怒りや憎しみまで消え去った)
AFO(何年もかけて必死に探した器を喪い弟も喪った…じゃあ次は)
AFO「虚しき最終目標へ移行する、則ち世界へ」
緑谷「オール…フォー…ワン…させ…」
砂煙と共に緑谷も現れたが地面に這いつくばっていた
必死に起きあがろうとするが緑谷の両手が無くなっていた。
AFO「お互い肉体に出たな」
精神世界で死柄木の崩壊を受け止めた代償だった。
緑谷(ゔっ…ぐうぅ!!まだだ!!)
絶望的状況だが緑谷の目は死んではいなかった
AFO「人は喪うことで強くなりその物語性を確立していくんだ、ハナから喪うものが無いガキがこうなるのは必然だな」
AFOは手を前に伸ばし衝撃波を放つ
緑谷(動け!動け!!)
衝撃波が緑谷を襲うと思われていたその時、突如緑谷の目の前に男が立ちはだかり両手を伸ばす、その手から衝撃波がどんどん吸収されていった。
引寄「ギリギリセーフ…」
緑谷「引寄くん!」
その瞬間AFOの身体にテープが巻きつけられる
AFO(小さい!緑谷への感知にかき消される程)
引寄「緑谷あ!!!」
瀬呂「助けに来たぞ!!!」
緑谷「瀬呂くん!」
砂藤『シュガーナックル!!』
尾白『尾空旋舞!!』
さらに二人の攻撃がAFOを吹き飛ばす
緑谷「尾白くん!砂藤くん!なんでここに?」
すると緑谷の背後に何度も見たことがある黒いモヤから一人の男も現れた
相澤「緑谷、待たせてごめんな」
二十五話でした
いよいよ最終戦です
完結までよろしくお願いします