普通科ですが   作:リクルート7

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二十七話です


第二十七話

ワープゲートから次々と現れるヒーロー達

 

AFO「灰色の肉が並んでいる…」

 

AFO「執心を喪い故に喪失の穴に通る攻撃はなく、僕はとどめを免れたのだ」

 

AFO「今ならわかる緑谷出久…悲劇こそが人を強くするそうは思わないか?」

 

残っている個性を次々と体に纏い始める

 

緑谷「AFO…」

 

引寄「確かに俺は戦いの悲劇があったからこそ今この場に立っている…でも俺は悲しみだけで強くなれたわけじゃない!俺を支えてくれる友達やヒーローがいるから強くなれるんだ」

 

AFO「……くだらんな」

 

オール「君がそうやって否定してきたもの全てに今君は足元を掬われているんだ」

 

緑谷「オールマイト!!!」

 

オール「私もこの戦い最後まで見届けさせてくれ」

 

ワープゲートからオールマイトまでも現れる。

 

AFO「ゴミクズが…まだ生きていたか」

 

爆豪「それはこっちのセリフだ、金玉野郎」

 

緑谷「かっちゃん!!」

 

爆豪「一人だけで勝とうとしてんじゃねェ!何回も言わすなデク」

 

アメリカ軍のパイロットチームがオールマイトの計らいによりAFOにやられる寸前に脱出していた。

彼らによって応急処置をされていた爆豪とオールマイト、物間の差し金によりこの戦場に赴いていた。

 

AFO「手負いのヒーローがいくら来ようが結果は変わらない」

 

その時、AFOの最後にワープゲートが開かれる

 

轟『赫灼』

 

エンデヴァー『熱拳!!』

 

二人の拳がAFOを撃つ、そしてすぐさま瀬呂のテープによって引寄せられる。

 

そしてワープゲートから最後にプレゼントマイクと物間が現れる。

 

マイク「白雲…ありがとう」

 

物間「戦える人たち召集完了です!」

 

マイク「ガイズ!!今日が分水嶺だ!!」

 

オール「さぁヒーロー達!さらに向こうへプルスウルトラだ!!」

 

二人の合図と共に一斉にAFOへと向かうヒーロー達

 

 

 

 

AFO「これだけヒーローがいても何も感じないのは…寂しいものだな」

 

AFOが範囲攻撃を仕掛けようとするが

 

13号『ブラックホール』

 

すぐさまヒーロー達が一斉に攻撃を仕掛ける

 

AFO「掃き掃除だ」

 

バーニン「逸らせぇ!!」

 

AFOの強力な攻撃に防御に徹するのがやっとのヒーロー達

 

バーニン「速ぇ…!一つの挙動に数十人で対処しなきゃ話になんねぇ」

 

拳藤「みんな離れないで!」

 

鉄哲「おうよ!」

 

ブラド「みんなで力を合わせていくぞ!」

 

緑谷「僕も行かなきゃ!」

 

駆け出そうとする緑谷だがその場で崩れてしまう

 

緑谷(体が…!)

 

引寄「緑谷!」

 

オール「緑谷少年!」

 

相澤「戻ったのはあくまで数分、腕を失う前まで…どれ程長く激しい戦いを…」

 

緑谷「僕は…OFAをなげうちました」

 

相澤「!」

 

オール「やはりか…私もその意思はしっかり感じていたよ」

 

相澤「ないのか!?」

 

緑谷「歴代の個性は…でも」

 

オール「ああそれでも以前の私と同じように」

 

緑谷「はい!まだ残り火があります!残り火があればAFOあいつは…」

 

相澤「……緑谷」

 

その言葉を聞き相澤は懐から受け取った物を取り出す。

 

相澤「傷薬と包帯あと…体を冷やしちゃいけない、避難先の方々からだ」

 

引寄「俺も色々もらったよ、水とかタオルとか、後みんなが頑張れって」

 

緑谷「!」

 

オール「応急手当ては私がしよう」

 

水分をとり、オールマイトによって傷を処置してもらったTシャツを着る

 

緑谷「メンズノンノの全サ第五弾Tシャツ…!」

 

引寄「えっ!?わかるの?」

 

この場面でもオールマイトオタクを披露する緑谷。

 

青山「走ろう☆」

 

緑谷「青山くん…」

 

青山「僕らは君の力が必要だし君も僕らの力が必要だ」

 

かつてクラスのみんなを裏切った青山、だが今は緑谷に手を差し伸ばし、その手を緑谷は握る。

 

青山「皆一緒に戦ってくれてるよ」

 

『頑張れ…!』

 

壊理「デクさん」

 

洸汰「緑谷兄ちゃん!」

 

グラン「デク…」

 

「「「「頑張れ!!」」」」

 

 

 

青山「走れ☆!!緑谷くん!」

 

青山に送られながら前に進む緑谷、ワープゲートを利用しようとする相澤だが黒霧は機能停止し、物間も効果時間が切れてしまった。

 

オール「…相澤くん、私に考えがある」

 

ヒーロー達がAFOに次々と攻撃も仕掛けるも全く聞いている様子がない

 

ブラド「攻撃が通じない!!硬すぎる!!」

 

相澤『道をつくるんだ!!死柄木に至る道を!!』

 

相澤の指示を受け、全員が納得した顔をする。

 

引寄「吹出!風のオノマトペを作ってくれるか?」

 

吹出「いいけど…何をするんだ?」

 

引寄「俺も緑谷を助けるんだ」

 

AFO『全因解放』

 

AFO「その本質は感情任せに膨れ上がることではない、数多の力を抑し支配してこそ故、数で勝ると思うなよ」

 

次々と個性を身体に身に纏い、巨大化していくAFO

その攻撃は緑谷へと向かう。

 

葉隠「光線の類なら私!!」

 

自身の身体で光線の軌道を捻じ曲げる。

 

緑谷「葉隠さん!!」

 

八百屋「電磁投射砲!用意」

 

上鳴「ウェイ」

 

八百屋「てぇ!!」

 

二人の強力な一撃がAFOを撃つ。

 

AFO「小賢しい」

 

少しの道を作り、そこに緑谷が走り出す

だがAFOの猛攻は止まらない

AFOの一撃は重く、多くのヒーロー達が吹き飛ばされる。

 

緑谷「これ以上皆を…」

 

拳を振りかざすがA組とB組がその前に立ち塞がる。

 

尾白「全身ズタボロだろ!温存しろ!」

 

宍田「ここは我らにお任せを!」

 

砂藤「あいつに届く力はお前だけだ!」

 

回原「頼んだぞ!緑谷!」

 

走る緑谷をさらに障子と蛙吹が運ぶ。

 

 

 

そしてみんなの戦う様子は中継で避難所にも届いていた。

 

『頑張れお姉ちゃーん』

 

『障子くん…頑張れ障子くん…!』

 

 

 

障子「俺たちの機動力じゃこの猛攻を掻い潜るのは難しいが」

 

蛙吹「少しだけあなたを運ぶことぐらいなら!」

 

緑谷を遠くへ投げ飛ばし、AFOとの距離を縮める。

 

緑谷「障子くん!梅雨ちゃん!」

 

しかし着地した瞬間にAFOの手が襲いかかる。

 

切、鉄「「根性!!」」

 

それを防ぐ鉄哲、切島、芦戸

 

緑谷「切島くん!鉄哲くん!芦戸さん」

 

鉄哲「緑谷ぁ!」

 

切島「頑張れ!!」

 

芦戸「頑張ろう!」

 

緑谷「うん!!!!」

 

皆がそれぞれ必死で自分の出来ることをする。

それが今のヒーロー達の真の強さなのだろう。

 

AFO(何だ)

 

ブラド『血壊閃!!』

 

AFO(屍肉にしか見えぬ者ども…何故死なない)

 

マイク「イヤホンジャック!俺に繋げ!!」

 

耳朗「はい!」

 

マイク「ぶっぱなすぜぇぇー!!」

 

AFO(ろくに動けていないのに目が…目玉だけが)

 

骨抜「拳藤そっち頼む」

 

拳藤「わかった!!」

 

AFO『地に伏せ目玉をギョロギョロさせるだけの出来損ないに渡ってしまった事が間違いだって!!』

 

かつて弟に対して言った言葉が脳裏によぎる。

 

AFO(そうか緑谷、緑谷出久…)

 

何度転ぼうが何度倒れようが決して諦めない

 

AFO(緑谷!!!!お前の弱さがオールマイトにはなかった弱き強さがこいつらを何度でも立ち上がらせているのだ、お前がその足を止めぬ限り)

 

AFO「だが!そんなもので僕の野望は潰えない!!」

 

さらに個性因子を身に纏い、もう人とは言えぬ容姿に成り果てたAFO。

 

相澤「……さらにでかく」

 

ブラド「これはヤバいぞ!」

 

オール「AFO…どこまでもしぶとい男だ…」

 

AFO「こんなの僕にとってなんの障害にもならない」

 

振り払った攻撃は多くのヒーローを吹き飛ばす。

 

緑谷「ぐぅ…AFO!!」

 

緑谷でさえその威力に踏ん張るのがやっとだった

 

物間「立ち止まるな!緑谷!」

 

緑谷「…物間くん?」

 

踏ん張る緑谷を掴み、爆破の勢いで投げ飛ばす物間。

 

物間「これを使うのは体育祭以来だね」

 

爆豪「俺の使ってんだ!役に立たねぇとは言わせねーぞ!!」

 

緑谷「かっちゃん!!」

 

緑谷の近くを爆破で並ぶ爆豪

 

AFO「またお前か…餓鬼がぁ!!」

 

二人に対して、極大の衝撃波を放つ

 

物間「君も行ってこい!!」

 

再び爆破を使いもう一人の男を投げ飛ばす。

 

物間「…頼んだよ蓄真」

 

引寄「ああ…ありがとな寧人」

 

爆破によって飛び出した引寄は二人の前に立つ。

 

引寄「俺はみんなを守るヒーロー、セイバーだ!!」

 

両手を前に差し出し、衝撃波を吸収する

 

緑谷「引寄くん!」

 

爆豪「へっ!」

 

♢♢♢♢

 

そして避難所ではクラスメイトがモニター越しに見ていた。

 

『おい!あれ引寄だ』

 

『あいつ戦ってるぞ』

 

『頑張れ!!』

 

『頑張れ!!』

 

♢♢♢♢

 

そして引寄はかつて死の淵にて祖母に出会った時を思い出していた

 

祖母『頑張れ』

 

ただその一言が引寄を奮い立たせていた

 

 

引寄(見ててくれ…ばあちゃん、俺頑張るよ)

 

引寄のその顔は笑っていた。

 

AFO「羽虫が…調子に乗るなぁ!!!」

 

引寄「イミットォ!!!」

 

吸収した衝撃波を放ち、ついに相殺する。

 

AFO「お前がオールマイトを…」

 

オールマイトにとどめを刺し損ねたことを思い出す

 

引寄「二人とも俺の手に乗れ!」

 

引寄の指示を受け、両手に足を乗せる緑谷と爆豪

 

引寄『エイドイミットォ!!!』

 

引寄の両手から放たれた吹出の風のオノマトペを推進力に変え、二人をAFOへと運ぶ

 

引寄「頑張れ!!緑谷!爆豪!」

 

緑谷「うん!」

 

爆豪「任せろ!!」

 

飛び出す様子を遠くから見守るオールマイト

 

オール(緑谷少年…あの日君が駆け出したから私も体が動いたんだ、そして爆豪少年…君は私が死ぬという未来から救い出してくれんだ、あの日から君たちは)

 

AFO「来るな!」

 

個性で全身を覆い身を守るAFO

 

爆豪「んなもんで阻めると思ってじゃねーぞぉ!!」

 

爆破で次々と破壊していく、そしてようやくAFO本体が現れた。

 

AFO「駆藤ォォ!!」

 

爆豪「俺は大・爆・殺・神ダイナマイトだぁ!!」

 

そして二人には聞こえるはずのない応援を感じ取っていた。

 

メリッサ『頑張れ!』

 

真、活『『頑張れ!!』』

 

ジュリオ『頑張れ!』

 

ロディ『頑張れヒーロー』

 

 

ピクシー「麗日さんもう病院着くから、頑張れ…みんなも頑張ってる…!」

 

麗日『でもデクって頑張れ!!って感じでなんか好きだ私』

 

かつて緑谷に言った言葉を思い出した麗日

 

麗日「がんばれ…!」

 

 

 

緑谷「かっちゃん…みんなの声が聞こえるね」

 

爆豪「ああ…」

 

『頑張れ』 『頑張れ』 『頑張れ』 『頑張れ』

『がんばれ』 『頑張れ』

 

みんなの想いを胸に拳を構える緑谷

 

爆豪「行け出久!!頑張れ!」

 

オール「あの日から君たちは私の最高のヒーローだったよ!」

 

引子『頑張れ出久!!』

 

緑谷『SMAAASH!!!』

 

ついにその拳がAFOを撃ったのだった。

 

 

 

AFO(何故気づけなかった、この(やつ)れた身体に超再生が適用されない違和感、こいつだ…いやこいつらが謀ったのだ)

 

一人一人では小さな敵意だがそれらが寄り集まってAFOの感受を鈍らせていた。

 

緑谷「たった2年…!8代目より少し上乗せされた…9人分の力の結晶だ」

 

ドクン

 

AFOが個性と共に崩れていく

 

切島「やったのか緑谷…!」

 

AFO「まだだ!!」

 

だがその崩壊は途中で止まってしまった

 

緑谷「個性で無理矢理繋ぎ止めた!」

 

AFO「まだ何も為していない…誰にも奪わせはしない…!!」

 

AFO「僕だけが夢をなす、誰にも継がぬ…紡がむ!魔王は常に唯一!!」

 

AFO(そうだ繰り返せばいい…誰でも僕自身を与えて奪えばいい)

 

AFO「器を!!!」

 

緑谷「もうやめろAFO」

 

再び拳を握り直す緑谷

だがその時完全に停止していたはずの黒霧がまた動き出したのだ。

 

黒霧「消…太…山…田…ゴメンナ、行かなくては…死柄木弔を守らなくては」

 

ワープゲートで緑谷の拳を包み拳を透かせる。

 

マイク「ああ畜生!!やっぱりどこまでも…手ぇ差し伸ばしれちまうんだよあいつは」

 

黒霧「AFO…死柄木…弔をお返し…下さい…お友達が待ってるんです」

 

だがそのワープゲートが爆破によって消滅させられる

 

物間「爆豪!!」

 

爆豪「気ぃ抜いてんじゃねーぞ出久!!完璧に勝て!!」

 

力を使い果たしその場で倒れ込む爆豪

 

緑谷「AFO…お前を許しはしない、けれど理解できない化け物だとも思わない!因子が同調したからわかる」

 

AFO「…やめろ」

 

緑谷「お前は魔王なんかじゃない!」

 

AFO「見るな!」

 

緑谷「お前はただの寂しがりな人間だ!!」

 

♢♢♢♢

 

AFOは精神世界で弟の魂の因子に出会った。

緑谷はAFOと与一を出会わせるためにカケラを残せるように調節していた。

 

だがAFO声のみで顔を見ることはできなかった

 

そして与一の魂も消えようとしていた

 

与一『兄さん貴方を導けなかった、これは緑谷くんが見出してくれた僕らへの最後の救済だ』

 

AFO「駄目だ!!許可しない!!大好きだ!大好きなんだ!おまえがいないと僕は駄目なんだ!!」

 

与一『そうやって全て己がために利用してきた代償を払う時だ』

 

AFOの背後には歴代継承者達の姿や死柄木の姿があった。

 

与一「叩き起こされたのは僕だけじゃないみたいだよ」

 

そして皆の拳がAFOを完全に消滅させたのだった。

 

緑谷の拳は空を覆っていた暗雲さえも吹き飛ばしたのだった。

 

引寄「緑谷…ついにやったんだな」

 

緑谷の様子を見ていた引寄はその場に倒れ込んでしまった。

 

 




二十七話でした
最終決戦完結です
次回最終回となります。
今まで読んでくださった方々ありがとうございました。
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