諸説あるイベスト時系列ですが、本作では二章の中盤までに行われたものであるとさせていただきます。
~Side 丸山奏多~
「お前らが新しい仲間でゲスか? 足を引っ張ったら許さないでゲスよ」
「豊後...お前は大人しくしていてくれ...」
「ナマステ。よろしくお願いいたします」
「さっさと終わらせて寝よ~ぜ~?」
「先輩として、立派な姿をお見せしなくては...!」
今日から出発することになった臨時部隊。カフェテリアに終結! これからみんなで司令官室に行く!
よーし、頑張るぞ!
...というところなのだが。
「緋雨ちゃん⭐️肩の力が抜けてないぜ~? もみもみ~⭐️」
「あーーー!!
ちゃん付けで呼ばないでくださいーー!! 今は小笠原先輩ですーー!!」
「...おい丸山、一人多くないか?」
「...違うんだ...これには深い訳が...」
いや、すまん...全く深くないな...
話は昨日に遡るわけだが...
× × × ×
「さて...これで6人への声かけは終わったな」
「お疲れ様です、お嬢様」
「ふふん、ボクにかかれば昼飯前だ」
ボクを部隊長に据えた、研究所調査の臨時部隊。
入り口代わりの通風孔が狭いらしく、手塚に言われ、身長140cm未満の6人部隊を編成することになった...理由が屈辱的だ...
そしてボク自ら声をかけたのが、天音、豊後、ヴリティカ、大島四ツ葉、小笠原の五人だ! それにボクの六人で編成完了だ!
うむ...何とかやっていけるだろうか。
...そういえば、あいつを忘れていたな。
「なあ柳。あいつも誘っていいか? あの星のやつ」
「星...日景様のことでしょうか?」
「そうだ。あの入隊式の時に写真撮ってたヤツだ」
確か31Kとかいう一人部隊のひとだったはず。
柳が目測でボクより背が低いと言っていたから、基準を満たしている。
「では、今までの誰か一人を止め、日景様を加えられると?」
「...いや、それはまだ考えていない。とりあえず会ってみよう」
「承知いたしました」
案ずるより産むが易しだ。
話をしてみるとしよう。
「さーて、どこにいるのか―――」
「呼ばれて参⭐️上!
一条煌めく流れ星⭐️日景綺羅ちゃんです! どうも!」
「うわっ!?」
突然頭上から降ってきた!?
「日景様、お嬢様がお呼びです」
「こんにちは! あなたが丸山ちゃん?」
「そうだが! どっから来た!?
柳! お前も少しは驚いてくれ!」
「いえ、我々がここに来るとき、既にあちらの木の上におりましたので」
「ええっ!?」
全然気がつかなかったかったぞ!?
というかなんで木の上にいるんだ!?
「ガッツリ気づかれてる⭐️柳さん凄いね!」
「お褒めいただき恐悦です」
「まあ柳は凄いヤツだからな...じゃなくて!」
うーん、こいつも今までのヤツらと同じくらいクセがありそうだ...一人くらいまともなヤツが欲しかったんだが...
「お前、身長いくつだ?」
「ん、137センチくらい⭐️」
「やはり勝ってたぞ柳! わーい! わーい!」
「おめでとうございます、お嬢様」
「負けた!? ちくしょー!? 千恵ちゃんから借りてヒールを履いて来るべきだったか...!」
ハーッハッハッハ!! 人類の勝利だ!!
...じゃなくて!
「こほんっ。
実は明日から、ボクを部隊長とした臨時部隊を結成することになったんだ。その条件が身長140cm未満のセラフ部隊でな。
お前さえ良ければ、一員に入れたいと思ってな。どうだ?」
「ほー、成る程ね! 部隊長なんて凄いね丸山ちゃん! パチパチパチ⭐️」
「ふふん、そうだろうそうだろう!」
「お嬢様は、いずれ私を越えるお方でございます」
日景が拍手してボクを褒めてくれる。とても気分がいい。確かにクセはあるが良いヤツだな。是非とも入って欲しいものだ。
「おっけー⭐️出番は大歓迎だし、いいよ! よろしく丸山ちゃん!」
「本当か! 感謝する! 他の皆との顔合わせがあるからカフェテリアに集まってくれ!」
「了解であります⭐️ちょっとだけアリーナに用があるから、また後でねー!」
「ああ! また後で!」
元気にアリーナの方に走っていく日景を見送る。よーし! 無事にゲットだ!
順調だー! わーい! わーい!
「お嬢様。それで結局、七人になった問題はいかがいたしましょうか?」
「あ」
あっ...
× × × ×
「...それで、どうしようかわからないまま、とりあえず七人全員で司令官室に集まってみたと...」
「丸山...」
「マルヤマさん...」
「あちゃー⭐️」
「お前、バカでゲスね」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!
仕方ないだろう! こっちから誘っておいて、やっぱごめん君いいや...なんて言いに行けなかったんだっ! ごめんなさい!」
「...最後に謝れて偉いですねー」
「先輩だからって無理にフォローしなくていいぞ小笠原! 逆にキツい!」
あーん! 深い訳なんて無い! 何も考えず誘っちゃって引くに引けなくなっただけだああああ!
「しゃ~ね~な~。一人多いならあたいが抜けてやってもい~ぞ~?」
「ヨツハさん、それはあなたがおサボりしたいだけでしょう」
「でもここまで来てやったんだから、コーラは寄こせよな~?」
「お前、がめついでゲスね...」
ぐぬぬ...仕方ない。お言葉に甘えて四ツ葉に抜けてもらうか...
「...いいえ、その必要はないわ。特例として七人での部隊を認めます」
「ええ~!? そんな~!」
「ヨツハさん、残念がるのをやめましょう」
お? 流れ変わったな?
「どうしてだ? 自分で言うのも何だが、結構無理なことだと思うが...」
「あなたが七人目に呼んだ31Kの日景さんだけど」
「はい! 一条煌めく流れ星であります!」
「彼女は適正試験に合格してないの。だからまだ出撃が認められていないの」
「はい! 認められてないであります!」
へ!?
「そうなのか柳!?」
「...恐れながら、私も先ほど調べるまで知りませんでしたが、どうやらそのようで」
「な、なんだってー!?」
そんなの知らないぞー!?
「お前! 日景! それならそうと誘ったときに言えーっ!」
「いやー、あの後また試験だったからさ、それで合格できればいいやって⭐️」
「アリーナに走っていったあの時かぁ...で、結果は?」
「七瀬」
「不合格です」
「何やってんだーーー!!」
「てへぺりんこ⭐️」
茅森みたいな反応をするな!
...ん? でも手塚は七人での出撃を認めるって言ったな?
「けれど、あくまで臨時部隊は六人であるとして。そのサポートとして日景さんをつけるという形であれば、許可します。
貴女には、調査記録まとめや写真撮影等、非戦闘行為でのサポートにあたってもらうわ。戦うだけがセラフ部隊では無いもの。いいかしら?」
「イェイ⭐️ダメかーって諦めかけてたから願ったり叶ったりだぜ⭐️」
星のような輝く笑顔の日景。任務がそんなに嬉しいか...?
「お~い、それだと結局戦闘は六人じゃね~か~。どうしてくれるんだよ~」
「ヨツハさん、それが普通です。サボらないでください」
「ちぇ...コーラ多めに寄越せよ~?」
不満そうなヤツもいるが、何とかなってよかった...
「では改めて。
31F丸山さんを部隊長とし、31C天音さん、同じく豊後さん、31E大島四ツ葉さん、31Xヴリティカさん、30G小笠原さん、サポートとして31K日景さん。
以上七名に、臨時部隊として研究所の調査任務を命じます。
予定通りヒトマルマルマルにヘリポートへ集合、出撃するように」
「ああ! 任された!」
よーし! それならそうと、七人で頑張るぞ!
「お~い、小笠原~」
「ん、何ですか大島四ツ葉さん」
「お前、先輩だったのか~。気づかなかったぞ~」
「気づけないくらい背が低くてすみませんねーー!? でも先輩って気づいたのなら敬語を使ってくださいーー!!」
「お前うるさいでゲス。静かにしろでゲス」
「あーーー!! 後輩にまともなお叱りを受けてしまったーー!! また先輩としての威厳がーー!?」
「アハハッ⭐️頑張れ緋雨ちゃん!」
「小笠原っ! 先輩っ! ですーー!!」
...大丈夫か不安になってきた。
頑張るぞ、ボク。
× × × ×
「...硫化水素系のガスで満ちているな...」
「天才の私にお任せください!」
ダダダダダッ!
「私にかかればこのくら―――」
バタンッ!
「小笠原ーーーっ!?」
「顔面からコケたーーー!?」
「どうして喋りながら走ったーーー!?」
「こんなこともあろうかと、命綱をつけておきました」
「うおおおーー! 引っ張れーーー!」
ズルズルズル...
「面白ーい! 写真撮っておこー⭐️」
パシャッ!
「撮ってる場合かーー!?」
× × × ×
「前方にキャンサーが二体! 先手を取って倒すぞ!」
「はい! 撃ちます!」
「撃つぞ!」
「撃つでゲス!」
「撃つぞ~」
「よーしボクも撃つぞ!...って」
「「「「「全員銃!?」」」」」
「ハーン...ワタシは盾ですが、攻撃には不向きです」
「丸山...お前もう少し考えて部隊編成をだな...」
「いやいや、そんな偶然あるか!? 六人中五人が銃セラフなんて!? 誰かは剣とか持っててくれよ!」
「アハハッ⭐️全員銃で絵面がいいね! そーれ⭐️」
パシャッ!
「だから撮ってる場合か!?
そうだ、日景! お前もセラフは使えるんだろう!? 戦わなくてもいい! 刀でも大剣でもいいから前衛を!」
「ん、実はあたしも銃セラフ⭐️」
「なんてことだああああああ!?」
× × × ×
「よし、ナトリウムと水が揃ったな」
「小笠原、ナトリウムをみじん切りにしてくれ」
「では...」
カシャン...
「...?」
「さっさと切るでゲスよ」
「もう斬りました」
パラパラパラ...
「おおおお!?」
「目にも止まらぬ速さでゲス!」
「小笠原、お前もしかして実は本当は天文学的確率で凄い奴なことも無くはないのか!?」
「凄いんですーー!! 天才剣士なんですーー!! 剣を使えば最強なんですーー!!
なんでそんな全力で疑ってるんですかーー!?」
「緋雨ちゃん、本当に心当たりが無いか考えてみて⭐️」
「ありますーー!! でも最強なんですーー!! 信じてくださいーー!!」
「ハーン。小笠原さんは確かに斬っていました。
縦64回、横48回でしたね」
「なんで見えてるんですかーー!?」
「すげ~な~、ブリ」
「ヨツハさん。今、魚のように呼びませんでしたか?」
「ヴリティカ凄いな!」
「あれーー!? 斬ったのわたしなのにーー!? わたしより褒められてませんかーー!?」
「大丈夫大丈夫⭐️あたしも緋雨ちゃんの斬ってるカッコいいとこ、写真に撮っておいたから⭐️ほらっ!」
「ぐすん...わたしは小笠原先輩ですが、ありがとうございます...どれどれ」
(ちょうどグリコのポーズのときに撮られた小笠原緋雨)
(しかも残像過ぎてブレブレ)
「変なポーズになってるーー!?」
「アハハハハッ⭐️」
「おーい日景、この棚も記録したいから、写真に撮って欲しいんだが」
「ん、ごめんちょっと容量オーバー⭐️」
「いらん写真撮り過ぎだーー!! 消せーー!!」
× × × ×
19:00
~Side 丸山奏多~
「よう、まるちゃん。臨時の部隊長なんだって? どう? ちゃんとやれてる?」
「茅森か...ふん...ボクのセンスを甘く見るな...はぁ...朝飯前だ...」
「めっちゃ疲れてる!? どったの!?」
くそ...六人どころか一人多い七人部隊だから問題ないと思っていたのに、ちゃんと大変だった...
「いや、問題なく終わったよ。
ああ...やっっっっと終わった...」
「問題ありそう!? 大丈夫!?
これでもあたしも部隊長だし、相談乗るよ!?」
茅森に相談か...よし。
「ありがとう茅森...早速だがお前は、他の部隊のやつと仲良くなるためにどんなことをしているんだ?」
「裸の付き合いに限るね。一緒に汗を流して、一緒にお風呂に入る。これが一番」
「なるほど...」
「ということで皆、一緒にお風呂に入るぞ」
「ニホンの文化ですね」
「まあ、悪くないと思いますよ」
よし、結構肯定的だ!
流石、茅森の案だ。
「風呂とか、水圧で疲れるだけだろ~...」
「ヨツハさん、人体はそこまで弱くありません」
「あちきは山脇様に報告をしたいでゲス」
「豊後、風呂で得られた情報ごと報告したほうが山脇が喜ぶぞ」
「なるほどでゲス! 情報をたっぷりいただくでゲス!」
よしよし、これなら全員来てくれそうだな!
「日景、お前も来るだろ?」
「ごーーーーめん! あたし今からまたアリーナで試験なの! パス!」
うぐっ...先約か。
「おう、そうか。それなら仕方ないな...頑張れよ!」
「はいっ⭐️明日には正式に出撃許可貰えるように頑張るよ!」
「お~い。ずるいぞ~。あたいも連れてけ~」
「ヨツハさん。大人しく行きましょう」
仕方がない...それでも六人で風呂だ!
× × × ×
Day2
~Side 丸山奏多~
「昨日に引き続き、皆さんには本日も研究所の調査をしていただきます。
研究所内では、キャンサーと遭遇しても、決して深追いはしないように」
昨日と同じく、今日も研究所の調査だ。
メンバーに変わりはない。だが、一緒に風呂で裸の付き合いをした仲だ。昨日より団結して頑張るぞ!
...あ、そうだ。
「日景、試験の結果は?」
「ん、不合格⭐️」
「おいいいいいい!?」
せっかく風呂キャンして行ったのに!? またか!?
「ワザとじゃないんだって⭐️ごめんて⭐️」
「まあ、仕方ありませんよ日景さん。本日も戦闘は天才剣士のわたしに任せてください」
「お前、銃セラフだろ...」
「そうですーー! 銃ですみませんーー!」
くっ...まあいいだろう。
よしっ、ここは一発、部隊長として活を入れねばっ。
「まあいい。ボクらで何とかしてみせるさ。
行くぞ! 丸山部隊!」
「...?」
「お前は何を言ってるでゲス?」
「いつからそんな部隊になったのですか?」
「初耳でした」
「...あくびしてて聞きそびれたぞ~。もう一度言ってくれ~」
「もう一度お願いします」
「ま...まる...臨時部隊...行くぞ...」
「...お~...泣かないで⭐️写真撮っちゃうよ?」
「励ましてるフリをして脅すな...」
うっ...泣きそうだ...
助けてくれ柳...