Day1 点呼と星の子
~Side 和泉ユキ~
「いーち」
「にー」
「さん」
「しー」
「ごー」
「ろく!」
「問題ありません。今後は部隊長が最後に『総員6名現在員6名、欠員ありません』と言ってください」
毎朝点呼があるのか...めんどいなぁ...
つーか、本当にこの6人で31Aなのかよ...不安になるぜ...特にこの部隊長と、自称諜報員のポンコツと、自称戦艦の頭脳様がな...って半分じゃねーか。
「怠りてー」
「今、なんと?」
「いやっ、なんもあれへんっ」
関西の自称サイキッカー様が茅森をカバーしてくれる。お前まさか一番まともか? まともなのか? 信じていいんだな?
「耳がーっ!!」
「いつまで、耳がー!! ってなってんだよ。
ほら、部屋の清掃行くぞ」
自称戦艦の頭脳さんの背中を押す。
ほら、次の点呼の人来てるから、邪魔しないようにっと...
「おはようございます。点呼を開始してください」
「はいっ! 一条煌めく流れ星⭐️
「異常だわーー!!!」
「えっ」
「なに?」
「ユキさん、点呼の邪魔しちゃダメですよ」
異常だろ!
お前ら黙ってスルーするな!
「いやいやいや、なんだよ総員1名って! 部隊なのに個人じゃねーか!? たった一人で部隊なのか!?」
「はい。彼女の部隊は一人です。問題ありません」
「ノーーーーーーー!! そんなわけあるか!? セラフ部隊ってのはそんなに人手不足なのか!?」
何がおかしいの? って顔するな! 七瀬と、昨日の星の奴!
「あれだよユッキー。今日はバイトの子が休みなんだよきっと」
「バイトなわけねーだろ! セラフ部隊だぞ軍人だぞ! バイトがいてたまるか!」
「じゃああれだ。タイミーで人が集まらなかったんだよ」
「それもバイトだろうが! しかも短期募集なぶん余計にタチ悪いわ! なんで人類の存亡を短期バイトに懸けてんだよ! 切羽詰まりすぎだろ!」
「それなら、バイトの子がゲームして徹夜して、体調不良で休みますって連絡来たんじゃない?」
「自業自得じゃねーか!? なんで徹夜してんだよ軍人なら夜はちゃんと寝ろよ!?」
「なら、お仕事中の母親が不安で、とか?」
「逆だろ! 保育園に預けた子供が...とかならわかるけどなんで子供が親の心配してるんだよ!」
「子供が親の心配してもええやろ。おふくろの病気が心配で休むんは悪いっちゅーんか?」
「それは別の話だろ!? なんであたしが責められてんだよ!? 人類のためにキャンサーを責めてくれよ!」
「不肖私め、わかりました! ズバリ、全員がサボってるんでしょう! 仕方ないですね」
「仕方ないですね。じゃねーわ!? 戦艦の頭脳がサボり許してるんじゃねーよ! 厳しく指導しろよ!」
「おい、タマァ!!」
「はっ、はいぃ!?」
「サボり許すのは1日1時間までにしとき」
「1時間も許すなよ!? その1時間で人類滅ぶんだよ!」
「じゃああれかな? 電車が遅延しちゃったんだね⭐️」
「入隊初日から遅延とか運ねぇな...いやこの基地は寮生活だろ!? なんで電車通勤なんだよ!? しかも多分だけど電車も滅んで使えねぇだろ!?」
「アハハハ⭐️そうだね!」
おい! 朝からどっと疲れたぞ!
「そうだね。じゃねーよ!? しれっと混ざるなよ!?
結局なんであんたは一人なんだよ!?」
「ん、七瀬さん、よろしく⭐️」
「彼女の部隊は、都合上、元から一人で構成されています。電子軍人手帳の名簿でも確認できると思います」
そういえばそんなのあったな!?
「えーっとなになに...第31K部隊?」
マジかよ...31X部隊の更に右に小さくアイコンがありやがる...
「そうだよ⭐️あたしが第31K部隊の隊長!
キラちゃんって呼んでね! キャハ⭐️」
キャハ⭐️のタイミングでカメラを光らせながらコイツ―――日景 綺羅はそう言った。
...マジかよ、そんなに人手不足かよ、セラフ部隊。