◆1「ルビコン3」
色々あって、ルビコン3で金を稼ぐことになった。
差し当たって、まずはこの「ルビコン3」についての概要をまとめよう。
ISB2262。
惑星ルビコン3。
この辺境の開発惑星には、「コーラル」と呼ばれる物質がある。
この「コーラル」は、新時代のエネルギー資源および情報導体として、人類社会に飛躍的発展を齎す……という謳い文句のシロモノだ。
だが半世紀前、このコーラルを元凶とする大災害「アイビスの火」が発生した。
炎と嵐が周辺星系を巻き込むほどのこの災害は、ルビコン3の環境を破壊するに至る。
そのせいか、今日のルビコン3ではかなり厳しい寒冷化に見舞われていて、凍結した土地が少なくない。
この惑星で活動するなら、寒さや雪に対する対策が必須だな。
一方アイビスの火が発生するまでは、そのコーラルを根拠に繁栄していたようだ。
だから今でも地表に街の跡が残っていたり、ルビコンの空を高層建造物「グリッド」が覆っていたりする。
そして、かつての繁栄の根拠となった「コーラル」もまた、ルビコンのどこかで燻っている。
現在ルビコン3では、このコーラルを巡って戦争が起きている。
ベイラム・インダストリー。
アーキバス・コーポレーション。
ルビコン解放戦線。
惑星封鎖機構。
大きく分けて以上の四勢力が争い合っている構図だ。
それぞれの立場やスタンスは異なっているが、まぁこの場では割愛する。
そういうわけで、ルビコン3は戦場と化している。
俺のような独立傭兵にとっては、最高の稼ぎ時ってわけさ。
◆2「密航」
辺境の開発惑星「ルビコン3」。
この惑星は、惑星封鎖機構によって封鎖されている。
何の対策もせず入星しようとすれば、衛星砲によって船ごと撃ち落とされる。
まったくもって過激なもんだ。
だからルビコンに侵入する際は、自然と「密航」することとなる。
俺もそういう密航者の一人だ。
俺の時は、専用の突入カプセルを用いた。
ACごと搭乗してルビコンに近づき、そこで一度電源を落とし特定のタイミングで起動することで、衛星砲からの狙撃を回避する代物だ。
意外と採用者も多い"密航船"さ。
使い捨てだが、信頼性は折り紙付きだ。
ちと衝撃は馬鹿にならないが、そこはリペアキットで補うことだ。
一方で、密航者には身分証が必要だ。
ルビコン内でも惑星封鎖機構の目はあるから、その目を誤魔化すための名義は用意した方がいい。
傭兵支援システム「オールマインド」の認証にも使うしな。
場合によっては、現地でACの残骸からライセンスコードを抜き取ることになるかもしれない。
ライセンス失効まで猶予があり、なおかつ独立傭兵のもので、さらにランク圏内の名義があれば、ルビコンでの活動は捗るだろうな。
そんなレアものがあればの話だがな。
◆3「惑星封鎖機構」
惑星封鎖機構は、ルビコン3およびその周辺宙域の封鎖を行う組織だ。
PCAという略称も持つようだが、このログでは「惑星封鎖機構」として呼称する。
奴らの目的は「コーラルの監視」といったところだ。
なんせアイビスの火を引き起こす危険物質でもあるのが、コーラルだからな。
故に企業の手に渡り、第二のアイビスの火が発生する可能性を潰したい……ってところだろうな。
奴らの特徴として「システム」が、作戦指揮を担っている点だ。
惑星封鎖機構の構成員である隊員は、現場判断を一切行わず、「システム」の指示を受けて行動する。
相当柔軟性に欠ける組織のようだ。
一方で、装備は他の三勢力と比べてかなり質がいい。
まず他勢力のルビコン侵入を防ぐ「衛星砲」を用意しているし、現場単位で見ても優れた兵器の数々が確認されている。
どいつもこいつもACを凌駕する性能の持ち主だ。
あんまりにも脅威度が高すぎるせいで、企業も解放戦線も、惑星封鎖機構に手を出そうとしない。
要するにみんな惑星封鎖機構にビビっているのさ。
そして独立傭兵として見逃せないのは、奴らはACを一切運用していない点だな。
これはつまり独立傭兵を一切雇用していないという実態を意味する。
雇用主としてはまったく期待できないし、むしろ奴らは独立傭兵を不法滞在者として敵視している。
俺達独立傭兵にとっては、ただの敵でしかないわけだ。
◆4「大型武装ヘリ」
惑星封鎖機構が運用する兵器の中には、ACを凌駕する性能を持つものが多い。
その代表例が、AH12 HC HELICOPTERだ。
通称「大型武装ヘリ」。
知り合いの一部なんかは"ルビコンを飛ぶヘリ"だとして「ルビコプター」だなんてあだ名で呼んでいるよ。
衛星砲を潜り抜けた後においては、第一の刺客となることが多い兵器だ。
大型武装ヘリは、よく汚染市街を巡回している攻撃ヘリだ。
解放戦線のMTを悉く吹き飛ばすだけの火力を有しているのが特徴で、まぁよくゲリラが蹴散らされているよ。
武装としては、ミサイル・ガトリング・グレネードキャノンといったラインナップが揃っている。
特にグレネードキャノンは、地上を焼け野原にする大型武装ヘリの目玉商品だ。
地上にいたら、あっという間に退店させられる。
このヘリに狙われた場合は、とにかく空中を飛び回ることを意識する必要があるな。
空中にさえいれば、ひとまずはグレネードの脅威からは逃れられる。
それから、惑星封鎖機構の兵器らしく装甲も堅い。
とりわけ実弾やミサイルに耐える装甲をウリにしているようだ。
ヘリから逃げるのではなく撃破を目指すのなら、EN属性の武装が必要になるだろう。
お勧めはタキガワ製のパルスブレードだ。
ブレードを当てるにはヘリの懐へ潜り込む必要があるが、そこはヘリの弾幕の死角でもあるらしい。
死ぬ気で近づけば、案外どうにかなるかもな。
観測データ:独立傭兵ルカについて
所属不明機体から抜き取った観測データ。
高度に暗号化され、何者かによって解除された形跡がある。
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AC「レッドグレイブ」の傭兵は、その好奇心の強さが指摘されています。
計画に気づく可能性がある。
また、この探り屋は文書データを作成しているようです。
このデータは動向を探る指標になるでしょう。