文書データ:ルカの傭兵活動ログ   作:上代わちき

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ログ14「旧宇宙港」

 

 

 

◆1「バートラム旧宇宙港」

 

 現状、企業は苦戦しているようだ。

 

 いくつか理由はあるだろうが、やはり単純に惑星封鎖機構の力が強すぎる。

 特に「バートラム旧宇宙港」という一大拠点の存在は無視できないな。

 

 

 バートラム旧宇宙港は、中央氷原にある巨大施設だ。

 その名の通りかつては宇宙との行き来を管理する重要な交通施設だったのだろうが、現在は惑星封鎖機構の拠点となっている。

 とりわけ、強襲艦の母港として利用しているようだ。

 

 

 強襲艦は俺達にとって大きな脅威だ。

 ACは、アセンブリにもよるが、基本的に地上で活動する兵器だ。

 だから空中からの一方的な攻撃に対しては、まぁ対処自体は可能なものの、厄介なことこの上ない。

 

 そういうわけで、その母艦たる同施設を無力化できれば、企業はとても動きやすくなる筈だ。

 

 

 

 ただし、惑星封鎖機構もそれ相応の防衛設備を備えている。

 

 

 高性能なLC機体の配置は勿論、パルス砲台の設置も確認されている。

 そして何より、「ハーロフ通信基地」による連携もある。

 下手に強襲すれば、増援をよこされてしまうだろう。

 

 

 

 これは単独で落とせる施設ではないな。

 少なくとも「ハーロフ通信基地」をどうにかしないといけないだろうよ。

 

 

 

◆2「ハーロフ通信基地」

 

 ハーロフ通信基地は、同じく中央氷原にある惑星封鎖機構の施設だ。

 その名の通り、部隊間通信を中継する役割を持つという。

 

 

 バートラム旧宇宙港に限った話ではないが、惑星封鎖機構の拠点にちょっかいをかけると、奴らはすぐ外部からの増援を要請する傾向が見て取れる。

 それだけ人員に余裕があるということなのだろう。

 ……まぁルビコンを封鎖しているのは奴ら惑星封鎖機構であるわけだから、人員や部隊のルビコン派遣が容易なのは当然のことなのかもな。

 

 

 まぁそういうわけで、惑星封鎖機構の拠点を攻めるってことは、絶え間なく続く増援との戦いを意味する。

 SG回線で何とかしてるってならどうにかしようもあるんだが、ハーロフ通信基地の通信圏内ではそういうわけにもいかないだろう。

 

 ここ最近は、新型HC機体が各地を巡っている。

 運が悪ければ、こいつを呼ばれてしまうだろうな

 

 

 

 だがそのハーロフ通信基地をどうにかすれば、通信網は混乱して部隊の増援は不可能となる。

 企業によるバートラム旧宇宙港攻略は、この通信基地の件が鍵となるだろう。

 

 

 ただし、奴らは復旧対応の速さもウリの一つだ。

 通信基地を焦土化でもしない限り、旧宇宙港の攻略は時間との勝負になると思われる。

 

 

 

◆3「アイスワーム」

 

 惑星封鎖機構といえば、C兵器を駆使する側面も持つ。

 例えばグリッド086上層のシースパイダーなんかがその一つだそうだな。

 

 そんなC兵器の中には、とびっきりの化け物がいるという噂がある。

 

 

 IA-02:ICE WORM。

 通称「アイスワーム」。

 

 その名の通りミミズのような外見を持つ兵器だそうだ。

 地中で活動する無人兵器であり、地中を掘り進むための巨大ドリルを有するとのこと。

 

 

 最大の特徴として、先述したシースパイダーをはるかに超える超強度の装甲だ。

 全体的にとんでもない物理装甲を備えているようで、攻撃が効く箇所があるとすれば先述の巨大ドリルのみだという。

 

 しかしそのドリル周辺には、コーラル多重防壁が施されているって話だ。

 そのうちの一枚は、パルス兵装があればどうにかできるかもしれないようだが、もう一枚を破る手段は見当もつかない。

 お手上げだ。

 

 

 

 まぁこういう化け物は、惑星封鎖機構にとっても制御不能のバーサーカーであるそうだ。

 だからよっぽどのことがない限り、こいつを出してくることはないだろうが……。

 

 

 

◆4「企業の動き」

 

 やられたな。

 

 先日、アーキバスによる旧宇宙港襲撃が展開された。

 V.Ⅳラスティはハーロフ通信基地を叩き、部隊間通信を無力化している間に「壁越えの傭兵」レイヴンが旧宇宙港の強襲艦を撃破していったという。

 

 何でも、第四隊長は例の鴉にお熱のようだ。

 一目惚れでもしたのか、通信基地での仕事を済ますとすぐレイヴンがいる旧宇宙港へ駆けつけたらしい。

 そうしてレイヴンと共闘して作戦を進めたようだが、そこで例のアイスワームが解き放たれたそうだ。

 

 

 先のログに記した通り、アイスワームは通常の兵器では太刀打ちできない怪物だ。

 当時のラスティとレイヴンにとっても手に余ったことだろう。

 

 

 一方で、惑星封鎖機構にとっても手に余る狂犬であるという話も真実だったようだ。

 同兵器は旧宇宙港を無差別に蹂躙し、アーキバスのAC乗りを排除しようとした。

 

 が、途中で"より優先の指令"を受けて、旧宇宙港から去ったそうだ。

 本来惑星封鎖機構が求めた、ラスティとレイヴンの排除という仕事を放り投げてな。

 

 

 

 "より優先の指令"とは、コーラルの防衛だと思われる。

 だからあれを排除しないと、企業はコーラルにたどり着けない。

 

 しかしあれほどのモンスターを相手取るなら、それ相応の準備が必要だろう。

 そこで、アーキバスとベイラムは手を結ぶ方向で動き出しているようだ。

 

 面白いことに、その動きの中にはRaDや「壁越えの傭兵」も入り混じっているらしい。

 

 

 

 今までの比ではない、超大規模な戦闘が予想される。

 金稼ぎのチャンスってわけだ。

 

 

 

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