文書データ:ルカの傭兵活動ログ   作:上代わちき

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ログ18「地中探査2」

 

 

 

◆1「超高出力レーザー障壁」

 

 アーキバスによる探査が進んだことで、より深い区画へのアクセスが可能になった。

 秘匿ネットワークを用いているのは封鎖機構もアーキバスも同じだが、同じセキュリティでもアーキバスの方が突破しやすいのが現実でな。

 

 まぁ「惑星封鎖機構のネットワークは無条件で無理」だなんて弱音を吐くつもりはないが、まぁ時短になって比較的多く情報を得られる。

 有り難くハッキングさせてもらったよ。

 

 

 

 物資輸送用区画を抜けた先には、超高出力レーザー障壁が張られた箇所があるようだ。

 そいつは巨大高炉によって発生させているもののようで、MTは勿論ACでも通過不能となっている。

 通ればそのまま焼き殺されるだろう。

 

 それだけの護りがあるってことは、まぁお宝はその先と推定していいのだろうな。

 故に、企業はこのレーザー障壁の攻略を試みると思われる。

 

 

 

 だが面白いことに、アーキバスのネットワークから観測する限り巨大高炉は地上側に設置されているようだ。

 これは無関係の外部勢力によって、レーザー障壁を解除される恐れがある仕組みとなっている。

 コーラルが欲しい企業にとっては都合のいい仕組みだが、レーザー障壁の目的を考えると少々不合理だな。

 

 

 生憎俺はその手の技術には疎い。

 技術的な問題があって、そう妥協していたのかもしれない。

 もしくは、何らかの事情でこの先にアクセスする想定があり、必要に応じて障壁を解除できるようにする必要があったのかもしれん。

 

 

 

 そうでないのなら、障壁の向こうからやってくる何かを完全に遮断したいのかもな。

 もしかしたら、とんでもない化け物が向こうにあるのかもしれない。

 レーザー障壁を解除した後も、何らかの形で障害は続くだろうな。

 

 

 

◆2「巨大高炉の防衛兵器」

 

 レーザー障壁は、おそらく集積コーラルを外部から隔離するためのもの。

 そして、封鎖機構にとってこれは最後の砦に類するものだったと思われる。

 

 だから、レーザー障壁を発生させている巨大高炉には防衛兵器が配備されているようだ。

 

 

 

 観測した限り、狙撃砲台らしきものが見える。

 巨大高炉自体がかなり大きい代物だが、実際に近づくとなると一筋縄ではいかないだろうな。

 

 一方で巨大高炉に近づくための道中には、いくらでも遮蔽物があるようなマップが広がっている。

 狙撃があったとしても、優れたパイロットが操るACであれば難なく突破可能だろう。

 

 

 

 それを想定しているのか、封鎖機構側も無人兵器を各所に配備しているようだ。

 狙撃では対応できない場所を埋めるかの如くな。

 

 そしてその無人兵器は、巨大高炉の内部にも潜んでいるようだ。

 巨大高炉攻略戦は、懐に近づいてからが本番となるだろう。

 

 

 

◆3「技研AC」

 

 こいつはアーキバスのネットワークとは別口のタレコミだ。

 どうやら、技研製ACが地中のどこかに埋まっているらしい。

 

 設計仕様を解析する限り、このACはパイロットの搭乗を想定していない。

 無人ACというわけだ。

 

 

 

 兵装は、プラズマライフルやENミサイルの存在が目立つ。

 いずれもEN属性の兵装であり、どいつもこいつも眩しそうだ。

 

 一方フレームは、それらEN兵装の使用にかかわる「ジェネレータ出力補正」と「機動力」の両立を求めた性能と思われる。

 さらにはQBに特化したブースタも採用しているとのことで、より機動力を底上げしているようだ。

 

 拡張機能も有しているようで、こちらは「ターミナルアーマー」を用いる。

 致命の一撃を喰らった際、特殊なパルスアーマーを張ることで延命する代物だ。

 リペアキットなどの切り札が残っていれば、起死回生を図れる驚異的な機能となる。

 こいつで、低い耐久性能を補っているようだな。

 

 

 

 この無人ACは、閉所戦闘を想定しているようだ。

 そして「時間稼ぎ」に徹する仕様になっている。

 

 つまりこの無人ACが投入される場面においては、さらなる驚異の存在が想定できるわけだ。

 例えば、増援を待っていたり、隔壁による隔離の時間を稼いだり……いずれにしろ"本命"が別にある筈。

 

 

 こいつとの遭遇戦は、かなりのパニックになるだろうな。

 

 

 

◆4「隠しパーツ」

 

 地中探査の舞台となるウォッチポイント・アルファでは、技研の遺産が眠っている。

 奴ら「技研」は、コーラルの研究に憑りつかれた狂人ども……って触れ込みで、事実奴らは色々なものを開発したそうだ。

 

 だが、中には企業やAC乗りにとって有用なものも開発しているらしい。

 その代表例が「ACパーツ」だ。

 

 

 

 別のログにも記した「技研製無人AC」に用いられているパーツだが、そのACとは別に予備パーツが隠されているらしい。

 そいつをウォッチポイント・アルファのどこかから掘り出すことができれば、アセンブリに用いることができるようになるってわけだ。

 

 

 今のところ確認できる技研製パーツは、EN兵装の使用を前提とした性能のものが多い。

 そもそも技研製兵装自体、EN属性のものも多いしな。

 

 そういう意味でも、アーキバスはベイラムより有利な立ち位置にいるように思える。

 

 

 

 ACでEN属性といえば、アーキバスだ。

 奴らなら技研製のEN兵装や、ENに縁のある性能を持つフレームとも相性がいいだろう。

 

 無人ACのフレームは搭乗者を想定していないって触れ込みだが、ガレージにさえ持ち込めばどうにかはできるだろうしな。

 

 

 

 これらの技術だけでも、アーキバスにとっては儲けもんだろう。

 

 

 

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