文書データ:ルカの傭兵活動ログ   作:上代わちき

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ログ2「傭兵支援システム」

 

 

 

◆1「オールマインド」

 

 衛星砲を潜り抜け、地表のヘリ巡回もどうにかして、名義を整えた。

 だがまだ焦ってはいけない。

 

 ルビコンで仕事を始める前に、基盤を整える必要がある。

 

 

 

 傭兵支援システム「オールマインド」。

 俺のような独立傭兵にとっては、もはやインフラの一種といっていい存在だ。

 

 受けられるサービスとしては「戦闘技能教習シミュレータ」「パーツショップ」「ログハント・プログラム」「機体OS強化」「アリーナ」と、多岐にわたる。

 勿論これら以外にも色々細かいベネフィットがあるが、まぁこのログでは割愛しておく。

 

 

 

 "名義"を用いて認証を通せば、これらのサービスや便益を得ることができる。

 ここからが、傭兵活動の始まりと言うわけさ。

 

 

 一方、オールマインドの業務の中には「戦闘データの収集」もあるようだ。

 上述したサービスのいくつかは、データ収集を目的として提供されているらしい。

 

 また、オールマインドは独自のACパーツを開発しているようだ。

 企業製とは異なる性能を有するものが揃っている。

 傭兵活動を続けていれば、入手する機会に恵まれるだろう。

 

 

 

 仕事を始める前に、一つ一つ確認しておこうか。

 

 

 

◆2「戦闘技能教習シミュレータ」

 

 オールマインドは傭兵支援の一環として「戦闘技能シミュレータ」を提供してくれる。

 ライセンスの休止状態が続いて、ブランクが見込まれる傭兵に対してのシミュレータだそうだ。

 

 が、内容を確認する限り傭兵初心者への提供も行われているだろうな。

 

 

 

 実際に触ってみると、教習項目に即した機体とフィールドが生成されて、実戦と似た要領でACの動作確認ができる。

 ものによっては実際のアセンブリを適用した機体も用いることもあるようだ。

 

 ACの使い方を安全に知るなら、このシミュレータが一番お勧めだ。

 ……巡回ヘリに襲われる前に受けることができれば、それに越したことはないんだろうがな。

 

 

 

 一方で、このシミュレータには褒賞が用意されている。

 教習項目を修了すると、機体パーツが給付されるんだ。

 

 褒賞パーツは企業製の武装や内装が殆どだが、中には木っ端傭兵にとって喉から手が出るほどに欲しいパーツも眠っている。

 大抵の傭兵は安物のジェネレータしかないことも多いそうだから、ここで手に入るアーキバス製ジェネレータは一つの目標になるだろう。

 

 

 これだけのものを給付する辺り、おそらくはこのシミュレータにもデータ収集の側面があるのだろうな。

 だからオールマインドとしても、シミュレータに参加してほしいのだろう。

 

 

 

 一方で、教習シミュレータの提供は実績データに基づいて少しずつ行われるようだ。

 いきなりすべての教習ができるわけではないから、欲しいパーツがあるなら地道に実績も積み重ねることだ。

 

 

 

◆3「パーツショップ」

 

 オールマインドは「パーツショップ」がある。

 ここではAC機体パーツの購入と売却ができる。

 

 ここでは主に企業製のパーツが売られている。

 ベイラム製・大豊製・アーキバス製・シュナイダー製・BAWS製・ファーロン製・タキガワ製……まぁ色々だ。

 ミッション実績情報が積み重なることでさらにラインナップが増えるから、ここに並ぶメーカーも増えていくだろうな。

 

 

 

 初心者へのおすすめは、BAWS製のバーストライフルだ。

 その安定した攻撃力と衝撃力は、他のライフルの追随を許さない。

 連射性能には難があるが、反動が小さいから二丁持ちしやすい。

 

 一方でフレームはベイラム製のMELANDER一式がおすすめだな。

 安価だが戦闘に耐える手堅い性能は本物だ。

 余裕があればアーキバス製のフレームパーツもおすすめしたいが、こちらはなかなか高価だからな……。

 

 だが本当に金に余裕がないなら、内装パーツの購入を優先した方がいいかもしれん。

 実績のない傭兵向けに売られているファーロン製のブースタ「BST-G2/P04」と、同企業製FCS「FCS-G2/P10SLT」は、その辺の安物とは一線を画す性能を持ち、そしてバランスがいい。

 迷ったらこの辺りがいいだろう。

 

 

 

 もし教習シミュレータの褒賞などでパーツが余ったり、一度パーツを買ったが使えそうにないと判断した時は、不要なパーツを売却すればいい。

 買い値と同額で売り払えるから、資本さえあればどうにでもなる。

 

 なんとなくオールマインドからの「失敗を恐れず購入して欲しい」というメッセージを感じ取れるな。

 同時にオールマインド側の利益機会損失にも繋がりそうなんだが、おそらくは織り込み済みだろう。

 

 

 

 先はああいったが、金に余裕さえあればパーツはできるだけ抱えた方がいい。

 いざという時、パーツショップを利用できないこともある。

 

 パーツショップ抜きでアセンブリの選択肢を増やすのもまた、立派な生存戦略だ。

 そういう現実があるから、できる傭兵は不必要な売却をせず、オールマインド側も利益を得られるのだろう。

 

 

 

 そういうわけだ。

 傭兵側は気にせずどんどんパーツを買っていった方がいい。

 

 

 

◆4「ログハント・プログラム」

 

 仕事をこなして実績を重ねると、オールマインドから「ログハント・プログラム」の参加権限が付与される。

 

 ログハント・プログラムは、オールマインドが指定する機体を撃破した際の戦闘ログを、オールマインドに送信するものだ。

 オペレーターがいる場合、傭兵はただ対象機体を撃破するだけでいい。

 

 

 対象機体は、必ずしもすべてのミッションに存在するわけではない。

 が、意外と多くの仕事で見かける。

 特定のMTが対象になっていることもあれば、ミッションの撃破対象がそのままログハントの対象になっていることも多い。

 

 何も考えず仕事をしていたとしても、多少はポイントを稼げる。

 

 

 

 こうしてポイントを貯めると、オールマインドからパーツが提供される。

 ここではパーツショップでは手に入らない、特別なパーツが揃っている。

 こいつが傭兵がログハントに参加する動機となるわけだ。

 

 

 先述したオールマインド製の独自パーツは、ここで入手することとなる。

 企業製にはない性能を求めるなら、ログハントには積極的に参加した方がいいだろう。

 

 

 

◆5「機体OS強化とアリーナ」

 

 オールマインドのサービスの中には、仕事をこなして実績を積み重ねることではじめて利用できるものがある。

 機体OS強化やアリーナも、その一つだ。

 

 

 機体OS強化は、文字通りACの強化を行うものだ。

 アサルトブーストの勢いを乗せたキック「ブーストキック」や、肩部へライフルなどの手武器を吊り下げて持ち替えを可能とする「ウェポンハンガー」などの解禁が目玉だ。

 その他「アサルトアーマー」や「パルスアーマー」といった拡張機能の解禁も見逃せないな。

 

 他にも「直撃補正調整」や「リペアキット修復効果調整」といった、地味だが手堅い強化もできる。

 

 

 企業のトップエースやランカー傭兵はみんな機体にOS強化を施していると思われる。

 戦場を生き残るためにも、できるだけ同じ土俵に立ちたいものだな。

 

 だがOS強化には「OSTチップ」が必要になる。

 この「OSTチップ」は、オールマインドの戦闘技能検証シミュレータ「アリーナ」に参加することで入手できる。

 

 

 

 アリーナでは、現行ランク圏内と思われるランカーAC達との決闘ができる。

 シミュレーション上でな。

 

 このランカー機体を撃破することで、少しずつOSTチップが手に入るわけだ。

 ランカー機体の中には、企業に所属するエリートAC乗りもいる。

 戦場で鉢合わせた時への、まぁ練習程度にはなるかもな。

 

 

 

 一方で、アリーナの権限は実績情報に基づいて少しずつ解放される仕様となっている。

 より多くのアリーナ機体を撃破して、多くのOSTチップを入手したいのならば、仕事をこなしつづける方がいい。

 

 急がば回れって奴だ。

 

 

 

 ※追記

 

 どうやらオールマインドは、特定の傭兵に対して「インテグレーション・プログラム」なる案件を任せることがあるらしい。

 こいつはオールマインドの開発した無人ACと、シミュレーション上で決闘するプログラムだそうだ。

 アリーナと同じようにな。

 

 この無人ACとは、各種勢力の機体データを用いた、技術や設計思想を取り込むためのサンプルだそうだ。

 上述のログハントやアリーナと同様、データ収集を目的とした試みのようだな。

 

 

 インテグレーション・プログラムに参加した傭兵への見返りは、アリーナ同様OSTチップだ。

 より多くのOSTチップを集め、より機体OS強化を試みたい場合は、さらに実績を重ねてオールマインドからの誘いを待つべきかもしれないな。

 

 

 

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