◆1「ベイラム」
さて、そろそろ仕事の話をしようか。
現在ルビコン3では、独立傭兵向きの仕事が山ほど転がっている。
既に何件かこなしているが、基本的にその依頼主は企業勢力が殆どだ。
つまり解放戦線や惑星封鎖機構と敵対し、ルビコンに眠るコーラルを狙う進駐勢力だ。
そのうちの一つが、ベイラム・インダストリーだ。
ベイラムは星外企業の一つで、とりわけ実弾性能に強いACパーツのメーカーだ。
前のログでも記した通りフレームは実弾防御性能に優れ、戦闘能力も手堅い。
またいくつか武装を卸していることでも有名で、アサルトライフルを筆頭とした実弾武器が特徴だ。
一方でファーロンやメリニットほどではないが、爆発武器の開発も行っている。
意外なところだとFCSパーツも卸していて、全体的に近距離戦を強く意識したパーツを揃えている。
現在、アーキバスと並んで最も勢いのある企業の一つだ。
既にルビコンへ専属AC部隊「レッドガン」を派遣していることから、その力の強さを伺えるだろう。
その他、同盟企業である「大豊核心工業集団」の支援もある。
こちらについては後述しよう。
◆2「大豊」
大豊核心工業集団。
ベイラムの同盟企業であり、ACパーツのメーカーの一つだ。
同社はベイラム以上に"濃い"実弾兵装や爆発兵装を卸していることで有名だな。
例えば圧倒的な連射性能と継続火力を誇るガトリングガンや、"花火職人"メリニット製の武装に対抗可能なバズーカやグレネードが代表例だ。
特に後者の大豊製バズーカ・グレネードは、メリニット製のバズーカ・グレネードと比べてリロード性能・コストが優れる傾向がある。
取り回しの良さは大豊製の方が上だ。
他方でフレームは、重量二脚型のものを卸している。
ベイラム製フレームと比べて、機動性は劣るが装甲性能は段違いだ。
その分値段も高いが、一式を揃えれば生存能力は飛躍的に高まるだろう。
……流石に頭部フレームについては、換装をおすすめするがな。
他にもジェネレータを卸していて、レッドガン部隊は皆大豊製のジェネレータを用いているようだ。
他企業製に比べて「EN補充性能」や「供給復元性能」に優れる傾向が確認できる。
大豊製ジェネレータを採用したACは、かなり快適に動かすことができるだろう。
まぁパーツ単位で見れば、例外や相性の良し悪しはあるようだけどな。
同企業は、ベイラムグループとして現地抵抗勢力「ルビコン解放戦線」を攻撃する依頼をよく発注する。
目の上のたん瘤であった惑星封鎖機構の巡航ヘリが最近撃墜されたのを受けてか、最近は汚染市街やその周辺での作戦が多い印象だ。
具体的には、汚染市街に配備された解放戦線の移設型砲台や輸送ヘリなどを破壊するばらまき依頼が続いている。
実際俺も似たような具合の仕事を、何件か大豊から受けてこなしているしな。
だが一方、ベイラムおよび大豊は同じ進駐企業「アーキバス」とも敵対している。
アーキバス系列の仕事で、彼らを攻撃するということもあり得るだろう。
◆3「アーキバス」
最も勢いのある進駐企業の片割れ「アーキバス・コーポレーション」。
その目的は解放戦線やベイラムを出し抜いてコーラルを独占することで、ルビコン内で部隊を派遣して進駐活動を進めている。
この企業は、EN系に強いのが特徴の星外企業だ。
例えばAC用のレーザーライフルといえば、アーキバス製のものをよく見かけるだろう。
他にレーザーショットガンやレーザーハンドガン、背部用のレーザーキャノンなんかも揃えている。
またベイラムとは異なりジェネレータも自社で開発していて、とりわけ「EN射撃武器適性」に優れたパーツを出している。
上述のレーザー兵装は、この「EN射撃武器適性」が高いジェネレータと組み合わせて使うことを想定されていて、考えて組み合わせれば馬鹿にならない威力を誇る。
逆に言えば先の大豊製ジェネレータは「EN射撃武器適性」がかなり低いから、同パーツはEN武器の使用を想定していないことになる。
まぁ当然ではあるな。
他にもベイラム製より高いが高性能なフレームも卸していたりするが、それ以上にいくつかの組織を色々抱えている点の方が特徴的だな。
例えば専属の強化人間部隊「ヴェスパー」や、敵対する勢力の者を収容する施設「再教育センター」や「ファクトリー」なんかが有名だ。
また、さらに特化したパーツを開発する「先進開発局」も抱えている。
それから、空力に特化した企業「シュナイダー」と協力関係を築いている。
アーキバスグループのばらまき依頼といえば、こちらの名義で発注されることの方が多いな。
◆4「シュナイダー」
アーキバス系列企業「シュナイダー」。
この企業は機動力に優れたフレームを卸していることが特徴で、ルビコンで軽量AC用フレームといえばこの「NACHTREIHER」が代表的だろう。
なんでも、シュナイダーには空力特性に関する研究の蓄積があるんだとか。
その兼ね合いからか、同企業はブースタの開発にも着手している。
クイックブーストによる回避に特化したモデルや、アサルトブーストに特化した長距離巡航型モデルが印象的だ。
アーキバスの要請を受けて設計した、バランスの良い高機動戦向けモデルもあるがな。
いくつかの武装も確認でき、アーキバス製とは異なる近距離用レーザーショットガンやVCPLの技術供与を受けたプラズマキャノンなんかを卸している。
他にもいくつかパルス兵装の開発もしているようで、全体的にアーキバス系列らしくEN兵装に強い印象だ。
また、ベイラムグループの大豊同様に、アーキバスグループの一員としてよく仕事を発注する企業の一つだ。
ここ最近はアーキバスグループも「汚染市街」を意識した作戦を進めているようで、よく汚染市街周辺のばらまき依頼を出しているな。
撃破対象は、ライバルのベイラムグループであることが多い。
よほどベイラムグループの存在が目障りなようで、最近のアーキバスグループは大豊部隊の妨害に徹している様子だ。
星外特有の力で解放戦線に圧力をかけるベイラム。
同じ星外企業を警戒するアーキバス。
さてはて、汚染市街を制するのはどちらの企業なのやら。
まぁ俺は独立傭兵らしく、この状況を利用して金を稼ぐだけだ。