転生したら最強スーパーロボットになった件!【服従の機械首輪で敵をメイド化&ハーレム要員に!美しきメイドを操作して戦う!】 作:幸福野郎
「はー今日のメイド仕事も終わったー。まったくブラック企業だよ~この館~」
「そうですか? わたしとしては、一部のカメを除けば結構好待遇かなと。一部のカメを除けば」
「えー? でも給料……というか、お小遣い少なくないかなぁ~? 一か月たった6万ぺルだよぉ~。これは労基モノだよー」
「いやまあ。わたしは【学院】通いながら働いているんでさらに少ないですけど……アルバイト程度かなって。ていうかそもそも捕虜なんですけどねっ」
「あ~まあ、リリは連盟幹部じゃないから給料もらえないしね~。かわいそうだねー。ふふふ~。無能貧乏~♪」
「ぐっっ」
二階にあるメイドたち用の寝室内にて、リリとシエルがナイトトークを行っていた。
リリは紫のネグリジェを着ていて、シエルはファンシーデザインの白いパジャマスタイル。
寝室には複数のベッドが並べられていて、その中の一つにシエルは寝転がっている。リリはその隣にあるベッドに腰かけていた。
「……というよりさぁー、捕虜なのに学校に通えるってなんかおかしいね~。どんだけゆるゆるなのかなぁ~、ブラックのくせにさ~」
「それはそう。このままでは留年になると泣いて頼んだら、あっさりOKもらえるなんて……いくら、この首輪による制限があるとはいえ」
■リリは、カメ朗たちに凄まじい勢いで頼んだことを思い出す■
【お、おう。わかったよ。わかったからっ】
■あまりのリリの必死さに、カメ朗はドン引きしていた■
■意外と押しに弱いのであった!■
「なんか甘々だよねー」
就寝時間になると、この部屋の出入り口ドアと窓に鍵がかかり、外に出ることは不可能となるようだ。
「ああ~まったく連盟幹部ともあろうボクが~、とんだ屈辱だよぉ~。あのかめ~」
「……捕虜としてはかなりフリーダムな扱いでしょう。この首輪ある限り反逆はできませんしね。本当に、あのカメさえいなければ完全なホワイト職場なのに……!」
「厄介厄介。とんでもないものを生み出したものだよね~。あの【気狂い女】もぉ」
就寝時間になるまで思い思いに雑談を広げていく二人は、連盟側の動きに想いを巡らせる。
リリの方はともかく、シエルという幹部クラスの魔導師が捕まったことは連盟に波紋を広げるだろう。
「助けに来てくれないかな~。コレットあたりがさぁ~」
「……」
「あの娘ならぁ。状況と運によってはあるいはカメ朗君を……倒せるかもねぇ~」
「……」
自身と同じ連盟幹部の姿を思い浮かべるシエル。リリは、その幹部の名を聞いた瞬間に顔をしかめた。
微妙に二人の抱く想いが違う人物のようだが、それでも共通する確信的な印象がある。
連盟の第五席・コレットは【厄介】だ。
ともすれば、あのカメ朗ですら倒しうるポテンシャルを秘めている。
「彼女はあんまり……その」
■就寝時間となり、二人は寝床につく■
「……」
■暗くなった室内で、一つの影が扉の方へと近づいていった……■
●■▲
「……では、行ってきます。【一席】様」
「――――」
■真っ白な部屋■
■大魔導連盟の会議場である、【白の会議場】!!■
「ご安心を、必ずや成果を持ってきてみせます。……他の刺客とは違う」
「――――?」
「フフ、お戯れを……」
その場に浮かぶ二つの影は、神妙な雰囲気のまま話し合いを進めていく。
その不穏な気配は確実にカメ朗の下へと……。
「あのロボット……カメ朗の弱点は、既に明らかですから――」
■霧のようなそれは、にやりと笑った■
●■▲
「お、これは!」
朝食後、居間でくつろいでいたカメ朗が窓の向こうにあるそれを見た。
白いそれは、ゆっくりと地上に落ちていく……。
「雪!」
ホンワカ島は既に冬の季節。肌寒さによって、あっちの世界の故郷と共通している【暦】を実感し、異世界にかつていたであろう【転移者】の存在を想像するはカメ朗。
雪がちらほらと降ってきて、季節の切り替わりを伝えてくる。
カメ朗は目を少し輝かせ、窓へと近づくのだった。
「うひょー、少しテンション上がるぜ!」
カメ朗の中の少年心が、わくわくと活発に動いている。
彼は、基本的にワクワク感を捨てない男子なのだ!
「雪だるまとか作るか……? うおおっ」
ぽつりとつぶやいたカメ朗は、中庭に積もった雪の量を確認する。
まだ、雪だるまを召喚できるほどの量はなさそうだ。
それはそれとして、カメ朗は外に出たくなった! ここで出なければ、男がすたるとすら思っているよう。
「よし! 出るかー! うおお!!」
■いざ中庭へ!■
■冒険が始まる!!■
「こちらがコートになります。ご主人様」
「ふむふむ、苦しゅうないぞ。リリよ。ハハハ! あとで、魔導書を買ってやろうかのう。ふぉふぉ」
「なにそのキャラ。まあ魔導書は買ってね……よしっ」
靴箱からスニーカーを取り出し、玄関マットに置くカメ朗。
彼は横に立つリリ(ミニスカ、黒スト着用)から、茶色い毛皮のコートを受け取る。
それを無駄に格好よく着用し、扉の丸いガラス窓の向こうを想像した。
「雪降る模様……まるで冒険だ! うおっしゃー! いくぞー!!」
■勢いよく、扉を開け放った!!■
「どうわっ!?」
■瞬間に、視界が白く染まる!■
「ははは、油断大敵だよ。カメ朗」
「ブレイン!! このやろー!」
「遊びに来たよ。ここが君のホームか……豪邸じゃないか! まじでヒモニートなんだな!」
「ちがう! おれはあえて働かないんだ! ニートを超えた存在なんだよ! ち・が・うッ!!もっと高尚な存在なンだッ!! 尊い存在なンだッ!!」
「必死すぎるだろ……」
どうやら、ブレインに雪玉をぶつけられたようだ。カメ朗は彼の言葉に過剰反応し、醜態を晒しまくっていた。
ブレインは笑いながら、雪玉をせっせと用意している。
まだまだやる気のようだ。
「ふむ、雪の量が少ないな……」
「ふむじゃないぜ! 戦争か!」
「いい瞳だ! どこからでもかかってきたまえ!」
「おうよー!」
二人の男子が少ない雪をかき集め、すごい勢いで消費していく!
雪合戦の開始!
「おらおら! どうした!!」
「ほらほら! 甘い!!」
「「うおおおおお」」
■白熱する戦い!■
(もう誰にもッ)
(止められないっ。この戦いはー!!)
「二人共正座ッ!!」
■顔に雪が付着したメイド長によって、普通に止まった!■
「……」
「……」
「あのですね、少年といえば少しはしゃぎ過ぎるものなのかもしれませんが……まあ、その年頃の男子なんてエロガキで……」
■説教START■
(一応、中身はちがうんだがな。この肉体に引っ張られてるところは、あるかもしれん)
冷たい地面の上に、正座させられる二人の少年。
メイド長の説教は数分続いたとさ!
カメ朗は、思いっきりしぶい表情を見せる。
「がみがみ」
(足がつめたい。はや終われや)
メイド長を冬に怒らせてはならない。
思い知ったカメ朗たちは、そろそろこたつに入りたいと思ってしまった。
このままでは風邪をひきそうである!
「ふぅ、とりあえずはこれぐらいにしておきますか。他にも用事はありますからね」
「ほっ」
「私には昼食の買いだしがありますので、旦那さまにかまってはいられません。あほな行動はある意味平常運転ですし」
「あほて」
そういうとメイド長は彼らを解放。
背を向け、正面門の方へと去っていった。
「メイド長……恐ろしい人だっ。あの刀のように鋭い気配!」
「ブレインもそう思うか……。う、うう、おれはいつも理不尽にいじめられているんだっ。あんな圧を向けられたら逆らえねぇよ……! おれが何をしたっていうんだよォ!!」
「ああ。だが、同時に美しくもあるっ。いいね! なんか自然と男性を魅了する所作を感じるよ!」
去っていくメイド長の後ろ姿を、邪な瞳で眺めるブレイン。
よからぬことを考えているのは間違いなく。
それを見ながら、思わずため息を吐いてしまうのはカメ朗。こいつは見境がないのかと。
「おいおい、どMか? まあ確かにかわいいけど……かわいいは正義だけど……」
「そういうわけではないが……どっちかというと、Sかなぁ」
「へー、そうかい。どうでもいいわ! なに真面目に答えてんだよ! きもいわ!」
「……まあ、とりあえず家に入ろうよ。カメ朗。この話については中で掘り下げよう」
「掘り下げねぇよ!?」
■いったん、館へと戻るカメ朗たち■
「そういや、ブレインはコートなしだな。寒くないのか?」
「ははは、服の内側にホッカイロを詰めているので問題なしさ! 女性にホッカイロを大量プレゼントされてしまってね! モテすぎてごめん!」
「そうかい。——突然だが猫耳メイドってどう思う?」
「本当に突然だな。まあどう思うかと聞かれれば……ぶっちゃけ好みでござる」
玄関ドアの前でカメ朗の問いに答えるブレインは、力強いガッツポーズを取った。
カメ朗は愚問だったかと鼻を鳴らす。
男子にとってのロマンスといっても過言ではない(カメ朗談)猫耳メイドは、どうやら二人とも好きなもののようだ。
「ふ、ならばそのドアを開けてみな。——夢があるぜ」
「?」
疑問を感じながらも、ブレインは玄関扉を開いた。
次の瞬間、やたらとぎこちない甘ったるい声が彼の鼓膜を震わせた。
「にゃ、にゃんにゃん♪」
「!? なにー!?」
猫耳メイドリリが扉の先で二人を出迎えた。
リリにコートを預けるカメ朗は、ついでにさり気なく彼女の猫耳(髪飾り)をモフる。
モフられる彼女の顔は、若干だが赤らんでいた。
そんな二人の様子を、羨ましそうに見ているのはブレインだ。
「ご、ご主人様。おかえりなさいにゃんにゃん……。今日もお疲れですにゃっ」
「うーんちょっと違うんだよなぁリリ。もっと媚びる感じのイントネーションで、甘々な声を出してくれないとリリ」
「はぁ!? ふざけないで!!」
■リリとカメ朗のやり取りに、興奮を抑えられなくなったブレイン■
「か、かわいすぎる。もう一回頼む! うおおー!!」
「うわ……っ! き……っ」
猫耳メイドに興奮しているブレインは、そのメイドに白い目を向けられてしまう。
カメ朗と同種がもう一人いるという事実で、彼女の心は進退窮まっていた。いまにも倒れそうな心境である。
なぜ神はこんな試練を自分に課すのかと。
なんかもう、白い目を向けることすらバカバカしくなってくる。
(早く【学院】のテスト対策しないといけないのに……はぁ)
■疲れた表情を見せるリリは、絶対めちゃくちゃ高い魔導書をカメ朗に買わせると誓った■
「ご主人様のご友人ですね……。なるほど、雰囲気がそっくりです……にゃん。本当にうっとうしい……じゃなくて、存在感のある方ですにゃんね」
「ええー。いっしょにされたら勘弁だぜー、さすがにおれはもっと空気を読めるぞ!」
「ひどいな君はっ。それにしても美人なメイドさんっ。俺好みだ! 結婚してくれ! 結婚後はずっと猫耳着用で頼むね! にゃんにゃん口調も頼む!」
■やたらとテンション上がっているブレイン■
■リリは完全ドン引き状態になり、静かに後退を開始するのだった■
「うわぁ……(やっぱりゲス朗と同類ねッ)」
カメ朗とブレインは、仲の良い友人オーラを出している。
知り合って二か月足らずとは思えないほどの、信頼関係を感じさせる二人。
それが女性陣にとっては、脅威極まることなのだが。
変質者二人が手を組んだら、どんな暴風雨が迷惑をまき散らすか分からない。そうリリは恐怖する。
「おいリリ。その目はやめろ。おれをこんな変質者の極みと同一視すんな!」
「まったく、俺は結構うれしいというのにな……フフ。そんなにイヤかい?」
「なに嬉しがってんだよ。気持ちの悪いっ」
「なにをっ!? ……む?」
話をしながら靴を脱いだブレインが、壁に張ってあるチラシを見つけた。
大勢の人たちが雪合戦を行っている光景が、印刷されている。
「これは……、ナゴミノ地区のイベントだったな。出場するのかい?」
「はあ? なんだそれ? ……雪合戦大会?」
「そのようすだと知らないようだな……。ナゴミノ地区における【聖戦】を……! よし、しっかりと説明してやろう!」
なんか大げさな身ぶりで語りはじめたブレインの姿に、カメ朗はなにやってんだコイツと思う。
まあいつものノリではあるが。
それを気にする素振りを一切見せず、彼は雪合戦イベントについて説明を続ける。
「地区長が運営しているイベントで……優勝賞品が、【めっちゃ半端ないカラクリっぽいもの】らしいぞ!」
「めっちゃアバウトォっ!?」