転生したら最強スーパーロボットになった件!【服従の機械首輪で敵をメイド化&ハーレム要員に!美しきメイドを操作して戦う!】   作:幸福野郎

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銀髪の刺客ッ!!

「――【絶対零度】」

 

「……!」

 

 次々に積雪がはじけ飛び、悲鳴や怒号が飛び交う戦場。

 飛んでくる白き弾丸によって次々に参加者は削られ、強者のみが力をふるう状態。

 軟弱な者は背を向けた瞬間に狙撃され、消滅する。

 一切の弱み許されぬ淘汰の究極・地獄の果て。

 

「いや、おかしいだろーッ!!」

 

 その中心で叫ぶカメ朗は、雪合戦のイメージを一気に崩された。

 周囲の人たちが目を血走らせて敵を粉砕しようと、次々に雪玉を投げていく光景。狂気しかない。

 それに対抗する為の策は異常という他なし。

 

「【かまくら・ウォール】!!」

 

「ちぃ!!」

 

 周囲の雪を魔導で操作し、かまくらによる盾を生み出す参加者。

 その迅速な対応は、雪合戦のプロと言われても信じられるほどだ。

 とにかく苛烈で、凶暴で、どう考えてもおかしい熱量!

 

(あれー、異世界の雪合戦ってこんなんだっけ? おっかしいなー)

 

 カメ朗は転生してからの雪合戦の記憶を探る。

 特に変わったものはない。

 やっぱり現在の状況がおかしいのだ!

 

「へへ!! ビビッてやがんのか! カメ野郎!!」

 

「は?」

 

 困惑するカメ朗に、小馬鹿にしたような声がかけられる。声の主へと目をやると、ハゲおっさんが腕組みしながら立っていた。

 カメ朗をイベント前に馬鹿にしていた奴だ。

 そのハゲおっさんは、完全に舐めた態度を見せてくる。

 

「おらぁ!! ノロマ野郎はさっさとお家に帰りなァ!! 愚鈍なカメカメ族がよォ!」

 

「……」

 

■雪合戦であることすら忘れて、普通に殴りかかってくるおっさん■

■カメ朗はその言葉に、故郷を思い出し……■

 

「ごばあッッ!??」

 

■ズドンと、大きな音響き■

■顔面に直撃した右ストレートによって、おっさんは後方に激しく吹き飛んだ■

 

「愚鈍なカメカメ族……か。てめぇはそれ以下だがな」

 

 一発で戦闘不能になり、消滅するハゲおっさん。

 大したこともない敵ではあったが、ちょうどいい準備運動にはなったなとカメ朗。

 なにがなんだか分からない状況だが、どうやら普通に敵を排除してもいいようだ。それならば自身が負けることはないと、鼻を鳴らす。

 

「よっしゃー!! こうなったら優勝してやる!!」

 

■宣誓のカメ朗!■

■その声を聞いて、カメカメ族をバカにする者たちが集まってきた■

 

「おいおい!! ノロマ種族がいるぜ! この戦場によ!」

 

「ここは遊び場じゃないんだぜ! カメ野郎!」

 

「フ、ザコが大量だな。やれやれ」

 

 カメ朗はチンピラみたいな者たちに囲まれるが、なんかの主人公に影響を受けたようなクール態度を見せる。

 そんな彼の態度にイラっときたのか、襲撃者たちは一斉に雪玉を構え、投げつけてくる。完全に勝利を確信している彼らは、カメ朗を格下と侮っている気配しかない。

 

「くたばりな!! ザコがァ!!」

 

「ひゃははは!!」

 

■衝突音が連続し、決着は一瞬で着いた■

 

「……さて、おれからも積極的に動くか!」

 

■手に付着した雪を払いながら、カメ朗は襲撃者たちの姿を見下ろす■

■その全員が倒れ伏していた■

■そして……■

 

「――ナゴミノ地区において、雪合戦の歴史は深い」

 

「!」

 

「初代地区長が、闘争によって次の地区長を決めようとしたのが始まり……」

 

■血まみれのブレイン(コートはぼろぼろ)が、カメ朗の前に姿を現した■

 

「ブレイン!」

 

「……その時おこなわれたのが、雪合戦……ッ」

 

「ぶ、ブレインッ」

 

「それ以来、雪合戦は何かを決める際の闘争の一つとして……ぐふっ」

 

■ブレインは片膝を突き、あと少しで生命力がなくなりそうだ■

■カメ朗は体を震わせ、彼のそばへと駆け寄る■

 

「か、カメ朗。もう俺は……っ」

 

「なに勝手に退場しようとしているっ。責任とれよ! こんないかれたイベントに連れてきやがって!」

 

「ふ、容赦ないな友よ……」

 

 

 

「ひゃっはああああああああ!! くだばれえええええええ!!」

 

「!!」

 

「!?」

 

■カメ朗達を襲う雪玉のマシンガン!!■

 

「カメ朗っ、あぶないッ」

 

■自分を盾にしてそれを防ぐブレイン!■

 

「ブレインっ」

 

「ぐはッ」

 

 すべての雪玉をその身に受け、ぶっちゃけ元凶である男は力なく体勢を崩した。カメ朗はまったく受け止める気ゼロ。

 背中から倒れたブレインは、すでに戦える状態ではない。

 今にも消滅しそうな彼は、最後の言葉をカメ朗に残す。

 

「俺のベッドの下にある……あ、間に合わないなこれ――」

 

■煙を発しながら、ブレインの肉体は消滅した!■

■残ったのは、傷ついた灰色のコートのみ……■

 

「……」

 

「かたき討ちでもしたくなったか? ひゃはははは!!」

 

「いや……」

 

「だったら、てめぇもさっさと退場しなぁっ!!」

 

 悪人面の男が右手に持った雪玉を勢いよく投擲!

 カメ朗は一歩も動かない!

 

「なに!?」

 

 動かないまま、半透明の青白いバリア盾でそれを防いだ!

 悪人面の男は慌てて魔導を発動!

 今度は全方向からカメ朗を襲う雪玉!

 

「魔導による直接攻撃・防御は禁止……だぞ!? ルール違反だ!」

 

「これは魔導じゃない、バリアだ。バカ野郎め」

 

「ば、バリアっ!?」

 

「バリアは全方向に張れるものだぞ?」

 

 襲いくる雪玉。

 それすらも、動かず、全方向に広げたバリアで防いだ。

 左の掌から展開したバリアを保ったまま、足元の雪を右手で掴んだ。

 

「くらいやがれーッ!! ブレインに対する恨みー!!」

 

 動力全開で投擲すると同時に、解除されるバリア。

 雪の弾丸は、悪人面の胴体にヒットして吹き飛ばした!

 

「ぐああああッ!? ブレインってだれだよー!??」

 

 倒した敵には目を向けず、カメ朗は機能の一つを使用する。

 好感度測定自動センサーと呼ばれる、超高性能センサーだ!

 

(ジゼル……ジゼル……)

 

■人物の声・匂い・脳波などから■

■カメ朗の好みの女性かを判別し■

■その位置を知らせてくれる機能だ!■

■ストーカーじみた能力であるため、カメ朗との相性は(女性にとって)最悪だ!■

 

(見つけたっ、後ろに100メートルほどの距離ッ!! ジゼルの香り!! だ!!)

 

■空を飛び、全速力で向かうカメ朗!■

 

「――行きましたか」

 

 彼が去った後、誰もいないはずのその場所に声が響いた。

 積雪の中からのそれは、真面目そうな凛々しい声。

 一切の隙もなく、カメ朗を狙う狩人の眼光を秘めた女性のもの。

 

「どうやら、私が潜んでいたことに気付かなかったようですね」

 

■彼女は立ち上がり、カメ朗が飛んでいった方を見る!■

 

「大魔導連盟の本当の恐ろしさ……味わってもらいましょう」

 

■めちゃくちゃ震えている銀髪の美少女が、がんばって任務を遂行しようとする■

■彼女は、面倒くさがって準備を怠ったことを少し後悔した■

 

●■▲

 

「ふむぅ……なるほどねぇ……」

 

「……!」

 

■場所は、館のどこかにある謎の空間■

■メイド長による、女密偵の取調べは凄まじい集中力をもって行われていた■

 

「黒……ふむんっ……この光沢……セクシーかつ高級感漂うすばらしいデザインッ。おうふッ。拙者、正直好みでござるぅ!」

 

 メイド長は現在、まったく邪な考えなどない服装チェックを、極めて真剣に行っている。

 女密偵のスカートをめくって、めちゃくちゃ視線を一点に集中させているがまったく邪な想いなんてあるわけないじゃないですかイヤだな。

 というのがメイド長の言い分である。

 

「ほんと……なんなのっ。この変質者……!!」

 

「むふふ。……変質者? どこに変質者が? 大丈夫よ怖がらないでワタシがあなたを守ってみせる!」

 

「……」

 

 話が通じないとはこのことか。

 見た目は超絶級の黒髪美女であるのに、中身が完全にセクハラオヤジみたいなメイド長は、普通ではありえない方法で女密偵にプレッシャーを与えていく。

 どう考えてもまともに尋問をする気がない。

 

「うぅ……もうゆるしてっ。こんな辱めっ」

 

■しかし効果は抜群だった■

■女密偵は顔を赤らめ、ぽつぽつと情報をしゃべり始めていた■

■絶対メイド長は狙ってない展開■

 

「……それで、多少無理やりでも館に侵入した理由は……ある魔導師の存在ってことかしら。素直にしゃべらないと【本当】の【地獄】を味わうことになるのよ。決して邪な考えなどないボディチェックもさらに深める……はぁはぁ」

 

「……うん。そう。しゃべるからセクハラタッチやめてよっ」

 

■女密偵の体を、やたらとねちっこくさすさすしているメイド長は、まったく止める気配がない■

■館に侵入したことを後悔している哀れな密偵は、新しい情報を伝えるのだった■

 

「連盟の幹部――コレット。美しき銀髪魔導師。彼女が動いた時が、カメ朗たちの最期であると……そう上は言っていた」

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