転生したら最強スーパーロボットになった件!【服従の機械首輪で敵をメイド化&ハーレム要員に!美しきメイドを操作して戦う!】 作:幸福野郎
「り、リリ……」
「そんなリリが……あんな見るも無残な姿に!」
頼れるかませ犬メイドリリの敗北……。黒い下着を晒しながら雪に埋もれる彼女は、最初の威勢のよさも相まって無様極まった。
カメ朗達は今回の刺客がわりと真面目なガチ勢であることに気付き、戦慄している。
次は当然自分たちだ。
(やばい、やばい。こいつはまじで強い!)
もう流すオイルもなさそうなカメ朗。
相変わらず冷静なコレットの動きにびくびくし、まるで生まれたての小鹿のようである。
まだ距離があるが、相手は遠距離攻撃得意なのだ。
「……」
「びくッ」
「……」
「(や、やられるッ)」
今にも撃ってきそうな雰囲気に、カメ朗は己の最後を予感。
せめて一矢を報いる……なんてことも無理そうな感じ。
これはもう駄目かもしれんねと、絶望感マックスな彼。
「ふ……、なんてこったい……まさか、雪合戦に来てこんなピンチとか」
「も、もうしわけありませんッ。カメ朗様ッ」
「?」
「実は……」
■ジゼルが語る経緯……■
【めっちゃすごいカラクリ……!】
【ほしいですわッ】
【玄関にポスターを張って……、わくわく】
■ようするに、彼女がポスターを仕込んだ理由は■
■雪合戦に勝利して、そのカラクリを入手したかったのだ!■
「まわりくどすぎないっ!?」
「うう……、わざわざナゴミノ地区まで行って優勝してきてくださいとは、言いづらかったんですの……」
「だからってなぁ……普通に頼めよな……。まあ、そういうところも可愛いんだけどな☆」
「すみませんんんんっ」
と言うカメ朗だが、うすうす彼女の想いには気づいていた。
そもそも、だからこそリタイアせずにこんな危険度マックスなイベントに付き合っていたのだ紳士カメ朗さんはというのが、彼の想いである。
なので彼は、ジゼルの頭を優しくポンポンする。
「……ジゼル、泣くなっ!」
「ぐすぐす」
「まだ、負けるとは決まっていないだろ! ぜんぜん余裕!! 余裕すぎ!!」
「!」
「おれは無敵のスーパーロボット……だろ? 必ず勝つ!」
■カメ朗の目の光が少し輝きを増す!!■
「うおおおおおッ!!」
■最後のエネルギをー振り絞って、彼は駆けだした!!■
「往生際の悪い」
それを呆れた目で見ているコレットは、淡々と狙撃準備を整える。
今度こそカメ朗を仕留める覚悟。
標的の速度は、すごい遅くて欠伸が出そう。
(運命操作――)
彼女はこの時も運命を制御している。
きちんと制御していないと、それなりのリスクもある技だからだ。
(任務もこれで終わり。たやすいですね)
リリとシエル。
連盟の魔導使い二人を撃破して奴隷として操る、そんな鬼畜外道なるカメ野郎を相手にするということで、コレットは(珍しく)慎重に策を練った。
なぜなら、相手はこの世界において【最強】の一角で、しかもまだ実力の底は見えない。
もし自分が敗北したら、奴隷にされ、身の毛もよだつようなハレンチな行為を強要される恐怖感もあってなおさらだ。
【ぐふふふ、かわいいじゃないかぁ~。ほれほれ脱ぎたまえYO!】
【や、やめなさいっ。この変態がッ!】
【むだむだ~。このカメ朗からは逃れられんよぉ! ぐはははは!!】
【い、いやですッ!!】
■地下で鎖につながれ、首輪をつけられ、カメ朗に背後から抱きしめられている想像図■
■彼の手がいやらしく動き、服を一枚一枚丁寧に脱がされてあれやこれや的な展開■
■どう考えても、彼女は薄い本の影響を受けていた。しかもやたらと詳しそう■
(恐ろしきカメ、討伐完了)
■構えた銃から放たれるは必殺の弾丸!■
■トリガーに指をかけ、コレットは安堵の息を吐く■
「……?」
■その時■
■彼女の視界に光が走った■
「なに……?」
光は右で倒れているリリの体から漏れていて、それは徐々に力強さを増していく。
ばちばちと鳴り響く魔導の前兆。
コレットの顔が驚きで歪む。
(ばかな……! 気絶しているはず……! なぜ……!)
睡眠中に魔導を発動させることは難しい。気絶中だとさらに難しい。
連盟の魔導力テストで毎回ドべ付近をさまよっていたゾンビ先輩にそんなことできるわけはないと、考えるコレット。
ならば答えは。
(気絶している時に発動するほど、不安定な魔導ですか!?)
あまりに不安定すぎるからこその予想外! 自身の意思とは無関係に荒れ狂う電撃!
完全に不意を突かれたコレットは冷や汗を流した!
(うう、う……)
リリは悪夢を見ていた。
連盟に所属していた時の記憶が、何度もリプレイされている。
【やれやれ、先輩は本当に威力だけですね】
【しかも自分にダメージがあるなんて】
【魔導使いとしてはダメダメです。私が師匠になりましょうか?】
言葉のトラウマ的ななにかが、頭の中で弾け飛ぶ。
言った本人は忘れているような軽いものだろうが、受けた側の屈辱は根深く、今にも噴火しそうな火山のごとき怒りへとつながる。
今こそ落第者の刻印を・逆襲への道しるべに変じよう。
(これっとおおおおおおおッ!! ゆるすまじいいいいいいぃ!!)
過去の悔しさを晴らす時!!
リリは無意識に、最大出力の稲妻を放った!!
「ま、まず――」
■クールなスナイパーは動揺し■
■二度目の雷が直撃した!!■
●■▲
「もう、そんなに暴れないの! しかたない娘ね!」
「ぐぅ……! ふざけろっ。暴れるに決まってるでしょっ」
■館の監獄内にて■
■メイド長による苛烈な尋問続く!!■
「こっちはどう! ここはここは!? ここを刺激するとどうかなぁ!? ぐはは!!」
「あぁっ、やぁッ! そ、そこはダメッ」
「んん~? なにが? なにがダメなのかそのお口で、詳細に言ってみなさい」
機械音や拘束具がきしむ音が、二人だけの空間に響き渡る。
尋問をしているはずなのだが、女密偵のやたらとセクシー声が聞こえてくる、そんな異様な空間が形成されている。
やたらと荒いメイド長の息遣いが、さらに加速していく。
こちらでも、激しい戦いが展開されているようだ。
「んおお!! かわいすぎんだろ! 最高ー!! もう絶対に逃がさなーい!! よーん!」
「ぐぐ……! も、もう話せることは話したっ。解放してっ」
「え? 解放されると思ってるの?」
「え?」
「うふふ……ぐへへ」
よだれを垂らすメイド長は、怪しげな瓶に入った液体を取り出す。
そして、さらに欲望をみなぎらせた光を瞳に宿した。
彼女は女密偵の頭をねっとりとなでながら、ジゼル達のことを考えている。
「大丈夫だとは思うけど……もしもの時は、頼んだわよ旦那さま」
カメ朗の性格はともかく、その実力とジゼルに対する愛に関しては、一定の信頼があるメイド長。
しかし、敗北という一抹の不安があるのも本当だった。
彼が今回、自身の信頼以上の結果を残せなければ、今後の対応も変える必要があるだろう。
そう思いながら、メイド長はジゼルに任された仕事を熱心に進めていくのだった! そう! 仕事なんですこれは!!決して邪な気持ちなどない純粋な尋問であって自身の趣味とかそういうことはなくて使命感に満ちたORDER!! それはDON‘T GET IT WRONG――!!