転生したら最強スーパーロボットになった件!【服従の機械首輪で敵をメイド化&ハーレム要員に!美しきメイドを操作して戦う!】 作:幸福野郎
「さあぁ残り人数も少なくなってまいりました! 果たして雪合戦を制するのは――!?」
■拡声器によって会場に広がる実況の声■
■地獄の雪合戦も終盤に入っていた……■
「ぐ、油断しました……」
■着ていたチャイナドレスは破れ■
■少し白いブラジャー(質素なデザイン)が、見えてしまっているコレット■
「スキルによる電撃耐性がなかったら、やられていたかもですッ」
■就職者には、スキルと呼ばれる特殊能力が備わっている■
■【戦士】・【密偵】・【格闘家】……などの就職者のタイプによって、習得できるスキルは違う■スキルは魔導と違い、使用してもなくなるということがないため、その分の手軽さはあるが……■
「しかし軽減してもこれほどのダメージが……あるとは」
コレットは電撃に対して強くなるスキルを使ったが、それでも消耗はそれなりにあったようだ。
少し体勢が崩れかけ、息が精神的な理由にもよって荒く吐き出されている。
かなりのダメージがあったが、消滅するほどではなかった。彼女はまだ健在。
だが、かなりの混乱と動揺が起きるぐらいの事態ではあった。
「おのれ先輩……劣等生だったくせに……!」
「……」
プスプスと煙を上げながら倒れているリリ。
かつては落ちこぼれだったことで、完全に油断していたのがアダとなった。
電撃で壊れないように魔導具を咄嗟に消したのは、良い判断だったが……。
「早く魔導具を出さないと……っ」
魔導具を出すのにもある程度の魔導力を消費する為、いちいち消すのはリスクがある。
さらに、電撃耐性スキルのデメリットによって体力を急激に消耗していた。
コレットは疲労感を感じながらも、安息の地への帰還を原動力にして動く。
「そしてあの外道を――!?」
「おおおおおッ!!」
■叫びながら突進してくる影!■
■満身創痍のカメ朗!!■
「しまったッ」
あまりの動揺に、カメ朗のことが頭からすっぽ抜けていた。
彼女は急いで発射体勢を整えようとするが、カメ朗の方が早い。
「もらったああああッ!!」
「ッ!?」
カメ朗の右拳が迫る!
それなりの速さでコレットへと向かう!!
彼女は混乱のせいで体がこわばり、うまく対応することできない!
「きゃっ!?」
■思わずかわいい声を上げて、目を閉じてしまう■
「……?」
いつまで経っても攻撃はこない。
彼女は目を開け、状況を確認した。
目の前には、眼光が消えたカメ朗が拳を突き出した体勢で停止している姿。
そのまま動くことなく彼は倒れ、コレットの胸へと顔が吸い込まれていく。
「なっ」
「……」
白いブラに包まれた両胸に埋まる顔。こんな時でも無駄にラッキースケベを発揮するカメ朗。
コレットの顔は見る見るうちに赤く染まり、羞恥心によって脳内がハリケーン状態。
気のせいか、カメ朗の荒い息が聞こえてくるような気がした。
彼女は勢いよくカメ朗を突き飛ばす。
「はぁはぁ……び、びっくりです」
完全に計算外が連続したことで、コレットの動揺は大きい。
地面の敵対者はピクリとも動かない。
つま先で軽く蹴ってカメ朗が動かないことを確認した彼女は、安堵の息を吐く。
「――ああああああッ!!」
「!?」
■叫びが再び!!■
■距離は近い■
「なにッ!?」
■視界には全力疾走のジゼル!!■
「カメ朗様の敵ぃぃぃィッ!!」
すごい形相で向かってくるジゼルの気迫に、思わず押されてしまう。
本来なら問題なく対処できるLEVELなのに、冷静さが欠けてしまった。
(落ち着いてッ、能力値は大したことないッ)
見えるステータスは対処可能なものだ。
なんとか、コレットは精神を落ち着けようとする。
「りゃああああッ!!」
気合いの声と共に投擲されたそれは、少し不格好な雪玉。
ジゼルの能力値では大した速度は出ず、問題なく回避できるはず。
「甘いです!」
少し背中を反らして、放たれた雪玉を回避した。
どや顔で決まったスタイリッシュ回避。
「わああああッ!!」
「え」
しかしジゼルの勢いは止まらず、そのままコレットにタックルをかました。
大した衝撃ではないが、そのせいで雪に足を取られてしまう。
「しまッ」
■コレットはあるミスを犯す■
(しまった――運命の操作を……誤った!)
あまりの計算外の連続に、運命制御の魔導を暴走させてしまったコレット。
彼女を守っていた幸運の鎧が剥がれた。
しかし、もうコレットに致命打を与えられる者はいない。ジゼルはタックルによって逆に弾かれ、仰向けになって地面を転がっている。
カメ朗とリリは戦闘不能。周囲に他の参加者はいない。
■しかし■
■コレットが体勢を崩した、その時■
(ジゼル――?)
無意識の中で、彼は嫁の声を聞いた。
必死な叫びが心に響いた。
カメ朗の名を呼ぶのは最愛の嫁。彼女が孤独かもしれない・さびしがっているかもしれない。
ひとりにしちゃだめだ。
(ジゼルが困っている――愛する彼女、が)
男は想う。
自分を愛してくれた女性のことを。
愛とは無縁だった己の前世を。
その果てに見つけた希望を。
(なら……それに応えないとッ!!)
■眼光が戻る!!■
■むりやり再起動する機械の体!!■
「ジゼルううううううッ!!」
■立ち上がり、思い切り頭を上げるカメ朗!!■
「な——ごふッッ!?」
激しい衝突音が鳴った。
倒れるコレットの頭に直撃する頭突き。完全に偶然であり、運命である一撃。
かなりの衝撃が彼女の頭を揺らし、意識を激しく削っていく。
それは完全にとどめとなった。
(そんなばかな――運命に愛されたわたしが――ほ、捕虜はいやぁ……ッ)
屈辱と羞恥によって赤く染まるコレットの顔、プライドを折られた瞬間の表情は美しくもあった。
ハレンチな己の運命に絶望しながら、彼女の意識は途切れた。
運命を手繰る者は愛の前に敗れ去る……。
「ジ、ゼる……」
「か、カメ朗さまぁ!! うわああああんっ!!」
■運命を砕いた愛のロボットは、嫁の抱擁を受けながら■
■大会の勝者として静かに立つ……■
「雪合戦——決着ッ!! 今年度の勝者は【イヤシノ地区】のチャレンジャーだー!!」
■そして、白銀の決闘舞台は幕を閉じる■
■荒れ果てた白き戦場は、降り注ぐ雪によってその形を取り戻していく■
■後に残ったのは、この雪合戦を制した勝利の軌跡のみだ■