【目指せ】Stellarisで生き抜くスレ【大日本宇宙帝国】 作:ヒャル
「ドコー・ルーア星系方面のハイパーレーンより艦隊多数出現!」
「編成コルベット11、フリゲート3!首都星系に配備されていたドレンチ・ショールです!」
「奥地に退いて味方と合流してから捲土重来を挑むかと思ったが…前に出てきたか」
「勇敢な連中ですな」
「だが無謀でもある。全艦に迎撃を命じろ」
「男爵閣下、第十艦隊より通信です!」
「第十艦隊からか?繋げ」
ジャリデン男爵が訝し気に命令すると、ベトレン提督の上気した顔がスクリーンに映る。
「何用だ?ベトレン提督」
「敵艦隊の出現はこちらでも探知いたしました!ただちに分艦隊を派遣し支援に向かいます!」
「……いや、それはやめておこう。第十艦隊は全力で目の前の前哨地を破壊せよ」
「はっ?しかし、たかが前哨地一つに第十艦隊のすべての火力を回すのは非効率的です!一部でも敵艦隊の迎撃に回すべきではないかと……!」
「第十艦隊は編成されたばかりで練度は低い。その上で更に艦隊を分割すれば統制は更に乱れるだろう。相手は小勢、そのようなリスクを犯す必要性を認めぬ」
「しかし!!」
「…我々はサースウィアを破り帝国に勝利を捧げる為に戦っているのであって、貴官に戦功を上げさせる為に戦っているのではないのだ。…わかるな?」
「…承知、しました」
ジャリデン男爵に刺すような瞳を向けられ、ベトレンは激情を噛み潰すように頭を下げる。
「まあ、第六艦隊が連戦で消耗した時には第十艦隊に表を任せることになるだろう。戦功はその時に存分に稼ぐがいい」
第十艦隊との通信を切ると、ジャリデン男爵は目の前の戦闘に集中する。
「阿賀野型を前に前進。翔鶴型はその後方で艦載機を発進させよ。前線に綻びが出ればコルベットに埋めさせるように」
「駆逐戦隊は如何なさいますか?」
「後方で待機させよ。敵の後詰があるかもしれん、予備は必要だ」
「はっ!」
圧倒的劣勢にも怯まず敢闘するドレンチ・ショールだったが、戦力差は揺るぎなく。
全滅寸前まで戦った末、緊急FTLで離脱していった。
「コルベット10隻、フリゲート1隻を撃沈!敗走したのは最大でもたった3隻です!」
「第十艦隊も無事に前哨地を破壊したとの報告が!」
「ではこのまま第十艦隊と共に首都星系ドコー・ルーアに進撃し、サースウィアに圧力をかける。行くぞ」
第十艦隊と合流し進撃を続ける第六艦隊。
次なる目的地である首都星系で待っていたのは、多数の防衛兵器で身を固めた星系基地と大量の地上軍が配備された首都惑星デルファイアンズ・エディーだった。
「星系基地の整備に手抜きはないようだが…守る艦隊がいないのではな。踏み潰せ」
巡洋艦19隻の火力が容赦なく叩きつけられ、ドコー・ルーア星系基地の外壁は次々と削ぎ落されていく。
「星系外延部に敵艦隊出現!」
「首都陥落の危機に飛び出してきたか。規模はどの程度だ?」
「そ、それが…コルベットとフリゲート艦が1隻ずつです」
困惑したような通信兵の言葉に、第六艦隊の司令部は沈黙に包まれる。
「…男爵閣下、これはおそらく先ほど戦ったドレンチ・ショールの残存艦隊なのでは?」
「…増援ではなく、遅れてきた敗残兵だったか。駆逐戦隊を出撃させよ」
満身創痍の状態で健気に首都防衛を果たさんと向かってきた2隻は、予備戦力として温存されていた駆逐艦5隻にあっという間に撃破された。
「あれだけ叩かれておいてこれほど執拗に食らい付いてくるとは…」
「とはいえこれでドレンチ・ショールは全滅、星系基地も落ちました。軌道爆撃は行いますか?」
「首都惑星の地上軍の規模は如何程だ?」
「12個大隊、戦力値538と推定されます」
「であれば軌道爆撃は不要だ。今回の戦いは民間人の犠牲を極力避けるよう厳命されている。地上軍だけで勝利可能なら任せるべきだ」
「流石にこの規模ですと、当方の地上軍にも相応の損害が予想されますが…」
「所詮は奴隷兵だ。構わぬ」
「はっ!」
地上降下する奴隷軍団の護衛にコルベット戦隊を分離させて残すと、第六艦隊は第十艦隊と共に進撃を再開。リアク星系とアザー星系を落とし、遅れてきた第十一艦隊と再集結地点に指定したアザー星系で合流した。
そして、これから進撃する予定の残りのサースウィア領を調べさせたのだが…
「…サースウィア艦隊の姿がどこにもない?本当か?」
「は、はっ!エヨーク星系とウガラスティ星系に建設船は確認できますが、センサー・諜報情報、いずれにも残る6星系にサースウィアの軍事艦の姿は確認できません!」
想定外の事態に、ジャリデン男爵は考え込み始める。
「…第十一艦隊司令、そちらの担当した星系はたしかに完全制圧したのだな?」
「はっ!星系基地があったドゥージャック星系は勿論、パラオロリン星系・ダンガル星系もぬかりなく前哨地を破壊しております!」
「第五艦隊から敵艦隊に関する報告は入っていないか?」
「第五艦隊は無事にアナワン星系から上の3星系をすべて押さえましたが、調査船を沈めたのみで艦隊とは遭遇していないとのことです」
「どういうことだ…?」
「タクシカ共同国の領土に艦隊を隠している、とか」
「ここまでボコボコにされててタクシカがそこまでやるか?」
「それはそうだが…」
参謀たちも困惑しているのか、ざわつきが収まらない。
「…進撃を優先する。第六艦隊はトゥ・ウガラスティ・ゲロンス星系と進む。第十艦隊と第十一艦隊はオルフェテ星系に進み、その後分離して第十艦隊はエヨーク星系を、第十一艦隊はマール・アデッタ星系を抑えよ。これから進撃する領域のサースウィア入植惑星には地上軍が配備されていない。爆撃すると脅して降伏させるように」
「…宜しいのですか?」
「脅すだけなら問題あるまい。地上軍はまだ首都星系から手が離せん。何が起こっているのか理解できない以上、今は早く戦闘を終わらせて不測の事態に備えるべきだ」
「はっ!」
3個艦隊はサースウィア領を蹂躙し、ついでに建設船を撃沈させつつ植民惑星を次々と降伏させていく。
地上軍も5ヶ月以上の死闘の末首都惑星デルファイアンズ・エディーを落とし、隣のドゥージャック星系の植民惑星ゲークー・オドフェンも占領した。
全ての領土を占領されたサースウィア盟約は全面降伏を余儀なくされ、導師アングローブ・ウォーターゲートは辞任し権威主義者と軍国主義者による新たな政府が誕生する。
――この間、新たなサースウィア艦隊が大日本帝国連邦軍の前に現れることは無かった。
「…サースウィア艦隊はどこに消えたのだ?」
困惑を湛えたジャリデン男爵の呟きに、明確な答えを返せる者は存在しなかった。
マルチプレイモードを使ってサースウィアの中に入って確認しましたが、マジでドレンチ・ショール以外の軍事艦隊を持ってませんでしたサースウィア盟約。
何でルファーリにも劣る艦隊しか持ってないんや…宇宙生物に突撃させて溶かしでもしたんか?