リリカルなのはの世界に転生・・まぁ、なるようになるさ   作:白の牙

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第03話

 

 

 

 

 

 

   一真 side

 

 

 「ガキをいたぶるのは流儀に反するんだが、今だけはそれを破らせてもらうぜ!」

 

 ヤミちゃんを殴り飛ばした俺は刀を鞘から抜き構える

 

 「あ、あのあなたは一体?」

 

 すると、後ろにいる過去のはやてが話しかけてきた

 

 「通りすがりの魔導師さ。それとリインフォース、はやてを守るために自分の身を犠牲にしようってのはいただけないぜ。お前はもう少し、自分を大事にしろ。美人なんだからよ」

 

 「な、何故、私と主の名前を・・・いや、それより私がび、美人だと」

 

 「はぁ?お前は自分の姿を鏡で見たことが無いのか?10人中10人がお前を見たら美人だって答えるぞ」

 

 「お兄さんもそう思うやろ?私もそうやって言ってるのに信じてもらえへんのや」

 

 「主、そしてそこの君をからかうのは止めてくれ」

 

 リインフォースが顔を赤くして言う

 

 「からかってるつもりはないんだけどな~~、ぶっちゃけて言うとお前は俺の好みの女の子なんだよな~」

 

 「わ、私はプログラムだ、あ、主や君のような人ではない」

 

 「感情がある時点で俺達人と同じだと思うが?」

 

 「(こんなうろたえとるリインフォースを見るんは初めてやな。ふふふ、暫らくはこの話でいじれそうや。後でシグナム達にも教えなあかんな)って、二人とも、前、前!」

 

 はやての慌て声を聞いて前を向くと、殴り飛ばしたヤミちゃんが突撃してきていた

 

 「おいおい、衝破拳を零距離で繰り出したってのに効いてねぇのかよ・・・・とにかく、ここは俺に任せて二人は下がってろ」

 

 「解った。主、失礼します」

 

 リインフォースははやてを抱えると今いる空域から離れる。その際

 

 「あ、あの」

 

 「ん?」

 

 「その私達を助けてくれてありがとうございます。それから、無茶せんといてください」

 

 はやてにお礼の言葉をもらい、俺は腕を掲げてそれに答えた

 

 「ヴェスパー」

 

 「おっと」

 

 はやて達が空域から離脱したのと同時にヤミちゃんが攻撃してきた。魔力弾を躱し、瞬動で一気に距離を詰めて刀による斬撃で攻撃していくが

 

 「随分とまぁ堅いバリアだなぁ~おい」

 

 バリアが堅くダメージを与えられずにいた

 

 「(さぁ~~てどうしたもんかね?敵対しているとはいえ子供相手に弐の太刀を使う訳に・・・)って、おいおいおいおい!?」

 

 どうしようかと悩んでいると、ヤミちゃんの翼から赤黒い巨大な腕が出現した

 

 「はぁああああ!!」

 

 巨大な腕はヤミちゃんの手の動きと連動して俺に襲いかかるが

 

 「らぁ!!」

 

 巨大な腕の手のひらに左アッパーを繰り出し弾き飛ばすと素早く距離を詰め、一歩手前で体を横に回転させる

 

 「斬岩剣!!」

 

 そして遠心力も加わった一撃をヤミちゃんのバリアに叩き込み、粉々にした

 

 「終わりだ!螺旋丸!!」

 

 左手に螺旋回転する魔力球を作りヤミちゃんに叩き付けた。螺旋丸を叩きつけられたヤミちゃんはきりもみ状に回転しながら吹きとんだ

 

 「動作不良・・・・システム負荷増大・・・・駆体動作・・・・困難」

 

 ふらつきながらヤミちゃんは自身の損傷を言う。つーか、まるで機械みたいだな

 

 「馬鹿なぁーーー!?しっかりせぬかU-D!傷は浅いぞ、まだ倒れるな!」

 

 「(こいつ等いつの間に戻ってきたんだ?)」

 

 俺は戦闘開始と共にこの戦域から離脱していた二人を見る

 

 「(まぁ、倒せたとは言い難いな。やっぱり心のどこかで子供を傷つけるのにためらいがあったせいか、最後の最後に少しばかり加減しちまった)」

 

 「ディアーチェ・・・・ディアーチェですか?」

 

 ヤミちゃんがはやて似の女の子に気づき話しかけた。成程、ディアーチェってのが彼女の名前か

 

 「そうとも。我が名は闇王〈ディアーチェ〉ぞ。いやはや、やっと巡り会えたわ。我等三基、うぬをずっと探しておったのよ」

 

 「(三基?後二基いるのか?はやて似の子がいるってことはまさか)」

 

 「シュテルや、レヴィも・・・?」

 

 「ここに」

 

 「ボクもいるよーー!!」

 

 ヤミちゃんが残りの二基の名前を言うと、何処からともなく、なのは似の子とフェイト似の子が姿を現した

 

 「(ロングしか見たことないから解らなかったけど、ショートも似合ってるな)」

 

 なのは似の子を見て俺はどうでもいいことを考えていた

 

 「会えて嬉しい・・・・本当はそう言いたいです」

 

 「・・・・何と・・・?」

 

 「だけど、駄目なんです・・・・私を起動させちゃ」

 

 「あの、お話が見えないんですが、それはどういう?」

 

 今まで黙っていたピンク髪の女の子が話に加わる

 

 「皆が私を制御しようとしました・・・・だけど出来ませんでした。だから必死に沈めました・・・・私に繋がるシステムを破断して、別のシステムで上書きして。闇の書に関わる全ての情報から、私のデータを抹消して・・・・夜天の主も管制融合騎も知り得ない、闇の書が抱える本当の闇・・・・・それが・・・」

 

 「っ!(まずい!!)」

 

 超直感で嫌な気配を感じた俺は瞬時に3人に分身してシュテル、レヴィ、ディアーチェと呼ばれた子達の前に移動し、抱えその場から離れると

 

 「あぁああ」

 

 「うわぁ」

 

 「なんと!?」

 

 3人の居た場所にヤミちゃんの翼から形成された3つの鎌があった

 

 「(ぎりぎりだったぜ)大丈夫か?」

 

 「え?は、はい、助けていただきありがとうございます」

 

 本体である俺は助けたシュテルと呼ばれたこの安否を尋ねると、少し顔を赤くして答えてくれた

 

「私なんです・・・沈む事なき黒き太陽・・・影落とす月・・・・故に、決して砕かれぬ闇。私が目覚めたら・・・後には破壊の爪痕しか残らない・・・・」

 

 「待つのじゃU-D!」

 

 「待ってよ!」

 

 「王、レヴィいけません!」

 

 ディアーチェ、レヴィと呼ばれた二人が俺の分身から突き飛ばしヤミちゃんの所に向うが、翼から生えた鎌が二人に突き刺さった

 

 「うわぁああああ!」

 

 「ぐああああああ!」

 

 「王、レヴィ!」

 

 「待て!」

 

 「離してください!王とレヴィが!」

 

 「今言っても二人の二の前になるだけだぞ!」

 

 「っ!」

 

 俺を突き飛ばし二人の所に行こうとするシュテルに俺はきつい言葉を言いその場に留まらせた。解っていたことを言われ、さらに悔しいのかシュテルは俺の服を掴み握りしめた

 

 「ヤミちゃん、待って!!」

 

 「ごめんなさい・・・・さよなら・・・皆」

 

 悲しげな表情で言うとヤミちゃんは転移でその場から居なくなった

 

 「待ちなさい!私は貴方に用が有るの!全力追跡!アクセラレイター!!」

 

 ピンク髪の女の子はヤミちゃんを追ってその場から居なくなった

 

 「我が主、マテリアル達が」

 

 「消えた・・・?まさか、消滅?」

 

 はやてが唖然とした表情で言うと

 

 「いえ、王とレヴィは一度、駆体維持を放棄して再起動を試みようとしています。何処かは解りませんが」

 

 シュテルがはやてに説明する

 

 「無事なんか?」

 

 「はい・・・ですが、力を取り戻すまで時間が掛かると思います」

 

 シュテルの言葉を聞いたはやてはほっとした表情をすると、この時代のシャマルさんから連絡が入り、思念体とか言う反応が多数出現したそうだ

 

 「あの、そろそろ降ろして貰ってもいいでしょうか?」

 

 「ん?あぁ、悪い悪い」

 

 「いえ・・・それと、先程はありがとうございました。お蔭で頭を冷やすことが出来ました」

 

 「ははは、どういたしまして」

 

 「あの~~~ちょっとええですか?」

 

 はやてが俺に話しかけてきた

 

 「お兄さんに少し話をお聞きしたいんで私らと一緒に来てもらってもええですか?勿論、シュテルもやけど」

 

 「それは構わないが・・・・その前に」

 

 「前に?」

 

 はやてが聞き返すと同時に、俺に腹が盛大に鳴った

 

 「何か食わしてくれ。腹が減ってしょうがないんだ」

 

 シリアスの雰囲気から一転、その場が一瞬凍った風に感じた

 




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