リリカルなのはの世界に転生・・まぁ、なるようになるさ   作:白の牙

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第11話

 

 

 

 

    一真 side

 

 

 「くそこんな時に闇の欠片が現れるなんて」

 

 クロノさんが闇の欠片で復元された俺を見て言う。なんていうか変な気分だな自分がもう一人この場にいるってのは

 

 「皆、プランを変更する。僕たちが第一陣がこの場に残ってこの闇の欠片の相手をする。第二陣はメンバーを3人に分けU-Dに当たってくれ」

 

 そう言うと、第一陣のメンバーが武器と構えようとしたが、俺が一歩前に出たことにより動きが止まった

 

 「こいつの相手は俺がしますから、行ってください」

 

 「何を言ってるんだ、君はU-Dを止めるのに必要な力だ、この場は僕達に任せ・・・」

 

 「無理無理、第一陣・・・いや、第二陣を含めたメンバーでもこいつには勝てませんよ」

 

 「お前、あたしたちを舐めてるのか?こいつがいくら強いかは知らねぇ~けど、あたしたちが一斉にかかれば・・・」

 

 俺の言葉にムッとしたのかヴィータが何か言ってくるが、無理なんだっての

 

 「俺は一度、未来から来た3人を除いたメンバー対俺の一人での模擬戦を行ったことがある。結果は俺の勝利・・・・俺の力がどこまで再現されてるか知らないが勝てる見込みがあるとしたら俺だけだ」

 

 そう言うと俺は虚空瞬動でもう一人の俺の懐に入る

 

 「ここじゃあ、本気で戦えねぇ。場所を移させてもらうぜ」

 

 アイアンクローの要領でもう一人の俺の顔を掴み、長距離虚空瞬動で俺はU-Dがいるのとは逆の方に移動した。その移動中、闇の欠片が俺に攻撃してきたので手を離し攻撃を防ぐと蹴り飛ばして距離を取った

 

 「ん?」

 

 距離を取り、如何しようかと悩んでいると、もう一人の俺のは体が黒くなっていき、魔力が鎧のような形状となり両腕、両足に装着された

 

 「まさか」

 

 その光景に見覚えがある俺は冷や汗を流すしかなかった。何故なら今のもう一人の俺は

 

 「まじかよ・・・何で暴走状態になるんだよ」

 

 ネギと同じように闇に飲まれた姿をしてるからだ

 

 「がぁ!」

 

 獣のように咆哮を上げると、衝撃波が発生し海に大きな穴が開いた

 

 「なのは達と離れて正解だったな」

 

 『おい一真、あれは何だ?あんな姿俺は知らないぞ』

 

 「・・・お前が知らないのも当たり前だ。アテナの特典で俺には起こりえない姿だからな。あれは闇の魔法が暴走し、闇に浸食された姿だ」

 

 もう一人の俺の姿を見て、俺は思った

 

 「(もしかしたら、俺もああなってなのかもしれないな。特典の力とはいえ完璧って保証は無い・・・・運が良かったってことだな)」

 

 『一真!!』

 

 ゼオンの叫び声で正気に戻った俺は、いつの間にか近づいていた偽俺の攻撃をぎりぎりで躱すことに成功した。だが

 

 「余波だけでこれかよ」

 

 かなり鋭い一撃だったのか、避けたのに攻撃の余波で真空波が発生し俺の頬に切り傷が出来ていた

 

 「(考えてる暇はないな)」

 

 俺は考えるのやめ、直観で行動することを決めると偽俺に蹴りを喰らわせ少し怯ませると追撃の左拳を放ち殴り飛ばした

 

 「久々だなこいつを使うのは」

 

 偽俺を殴り飛ばすと、俺はすぐさま、右手に闘気、左手に魔力を集中させ

 

 「合成」

 

 それらを一つに合わせた

 

 「がぁ!」

 

 攻撃を貰ったことに怒ったのか偽俺は目測500発の魔法に射手を放ってきた

 

 「龍王魔断斬り!」

 

 刀を振りおろし龍の姿をした極太の砲撃を放ち、魔法の矢の4分の3を打ち消し残りの矢は接近しながら刀で斬って行く

 

 「斬魔剣!」

 

 放たれた矢を全て捌ききり射程内に入ると退魔の力を籠めた刀を振り下ろしたが避けられた

 

 「フゥウウ!!」

 

 「らぁあああああ!!」

 

 俺と偽俺は腕がぶれて見えるほどの速さで刀又は魔力剣を振い攻防を繰り返す

 

 「カァ!」

 

 「がぁ!?こなくそ!!」

 

 「ガ!?」

 

 剣戟の最中、偽俺が空いていた左手で闇の力が付属された螺旋丸を叩き込んできた。だが、ただで吹き飛ばされる気は毛頭なく左掌打での発勁を叩き込んだ

 

 「だぁ!!」

 

 腹部に叩き込まれた螺旋丸を気合と共に弾き飛ばし、体勢を立て直すと直ぐに空を蹴り偽俺に突撃する、あっちも体勢を立て直したのか俺に向かって突撃してきていた

 

 「だぁあああ!!」

 

 「ガァアアアア!!」

 

 俺達の拳がぶつかり衝撃波が発生しその余波で海に大穴が開いた

 

 

 

    一真 side end

 

 

 

    3人称 side

 

 

 「うわぁ~~~、本当に私達と同じ人間なのかって疑いたくなる戦いだね~~」

 

 アースラの一室でなのは達対U-Dの戦いをモニタリングしながらエイミィは一真の戦いを見る

 

 「てゆーか、拳がぶつかっただけで海に大穴が開くってどれだけ威力高いの?・・・うわ!今度は斬撃の余波で海が割れちゃったよ」

 

 常識はずれの戦いを繰り広げる一真の戦闘に唖然としながらも自分の仕事を進める

 

 「なのはちゃん達の方はもうすぐ片が付くみたいだね、後は一真君の方だけどって・・・これは拙いよ!急いでクロノ君に連絡しないと」

 

 

 

 「ふぅ~~~やっと終わったの」

 

 「そうだね、ぎりぎりだったけど勝つことが出来たね」

 

 「疲れたわ~~~・リインフォース、後で胸もんでもええか?疲れた私の心をいやすために」

 

 『わ、我が主、そう言ったことは止めてくださいと言いましたよね?』

 

 U-Dとの戦闘を終えたなのは達はぐったりとしていると、クロノ達が近づいてきて互いを戦果を労っていると

 

 『クロノ君!皆!』

 

 「エイミィ、どうしたんだそんなに慌てて?」

 

 エイミィからの通信が届き、何故慌てているのかと尋ねると

 

 『説明は後でするから急いでアースラに戻って来て。じゃないと・・・』

 

 エイミィが最後まで言う前になのは達のいる空域に巨大な水柱が上がった。行き成りの事で状況が解らず唖然としていると、水柱から一真と偽一真が水柱から飛び出て、水面下での攻防を始めた

 

 「す、凄いの一言しか出てきません。この星の魔導師はこんなにもハイレベルの魔導戦が出来るんですか?」

 

 一真の戦いを見ていたアミタが唖然としながらなのは達に聞くと

 

 「いえ、あれはパパしかできません」

 

 未来での一真の娘であるヴィヴィオが答えた

 

 「あれが一真さんの本気(いつか、必ずあの領域に辿りついて見せます)」

 

 

 「そらぁ!!」

 

 刀と魔力剣での鍔迫り合いをしていた一真は、力を緩め少しだけ体勢を崩した偽一真にサマーソルトキックを打ち込み宙に蹴り飛ばした

 

 「ぐぅうう!!」

 

 蹴り飛ばされた偽一真は手を前にかざすと、海から石柱が一真を囲うように浮かびあがり、一真の居る場所に強力な重力場が発生する

 

 「ぐぅうう」

 

 一真は重力に押しつぶされない様、体に力を籠め踏ん張りながら空中にいる偽一真をみると

 

 「げ!?」

 

 表情を崩した。何故なら偽一真の腕の近くには巨大な槍があったからだ

 

 「あれはかなりやばいんじゃないかしら?」

 

 キリエが動けない一真と巨大な槍を携えた偽一真を見て呟く

 

 「やばいどころじゃありまん!急いで助けに入らないと」

 

 「でもアミタ、あの戦いについて行けるの?」

 

 「そ、それは」

 

 助けに行こうとしたアミタだが、キリエの言葉を聞き動きを止めさせた

 

 『我が主・・・ユニゾンを解除します』

 

 「ちょ・・リインフォース?」

 

 はやての中で戦いを見ていたリインフォースははやてとのユニゾンを解除すると、漆黒の球体を手に平に作り、闇の書時代に得たフェイトの魔法『ソニックムーブ』を使い偽一真に突撃する。気づかれる前に偽一真のもとに辿りついたリインフォースは作っていた球体を当て、膨張させ偽一真を他の空間に閉じ込めた

 

 「撃ち抜け・・・夜天の雷!」

 

 偽一真が辺りを見回している最中、リインフォースは紫電の雷を偽一真へと放つ。攻撃に反応した偽一真は携えていた巨大な槍を投げ飛ばし、紫電とぶつけさせると爆発し閉じ込められていた空間を一瞬で破壊した

 

 「くぅ」

 

 爆発の余波で防護服の一部がボロボロになったリインフォースが爆煙から飛び出てくる

 

 「カァアアアア!!」

 

 対して偽一真は一真との戦いで受けたダメージ以外はほぼ無傷の状態で戦いの邪魔をしたリインフォースに襲いかかる

 

 「楯よ」

 

 リインフォースは楯を何重にも目の前に展開し偽一真の攻撃を防ごうとしたが

 

 「カッ!」

 

 楯は一撃で粉々に破壊された。驚いているリインフォースを余所に偽一真は鋭利な爪で次々とリインフォースを切り裂いて行く

 

 「リインフォース!」

 

 その光景を見ていたはやては黙っていられず、砲撃を放つが。偽一真の腕に薙ぎ払いにより打ち消され、薙ぎ払いの余波で発生した衝撃波で吹き飛ばされてしまった

 

 「我が主」

 

 「シャァアアアア!!」

 

 はやてを心配するリインフォースの元に偽一真の無慈悲な一撃が降り下ろされる。本能でやられると感じたリインフォースは死を覚悟したが、その一撃は白く発光した腕に捕まれ、鋭利な爪はリインフォースの喉元で止まった

 

 「勝てないと知りつつも挑むか。嫌いじゃないぜそう言う奴は」

 

 偽一真の一撃を止めていたのは咸卦法を解き、術式兵装『雷帝』となった一真だった

 

 「ふん!」

 

 雷速で放たれた二発の柄頭での攻撃をくらわし、更に峰での一撃で偽一真を吹き飛ばした

 

 「しっかしボロボロだなおい」

 

 リインフォースの状態を見た一真は羽織っていた上着を渡した

 

 「目のやり場に困るからそれを羽織って置け」

 

 「す、すまない」

 

 自分の服の状態が解ったリインフォースは礼を言い、上着を羽織った

 

 「そっちの方は片が付いたみたいだし・・・こっちもそろそろ片を付けるか!」

 

 一真は指を鳴らすと偽一真の体中にバインドが巻かれ動きを封じた

 

 「(あいつ相手に一瞬しか効果を発揮しないが・・・一瞬止めれば十分なんだよ・・・これがな!)行くぜ!術式解放『完全雷化』!!」

 

 取り込んでいた雷を全て解放した一真は、雷速で突っ込み偽一真を斬り刻んでいく

 

 「はぁ!!」

 

 何十回も偽一真を斬った後、前蹴りで天高く蹴り飛ばし、刀を右逆手に持ち替え構えると退魔の力を刃に込める

 

 「絶技・麒麟・極!」

 

 空を蹴り蹴り飛ばした偽一真を追い、間合いに入ると逆手で持った刀を振り上げバインドごと偽一真を両断した

 

 「ありえたかもしれない俺のもう一つの姿よ・・・失せな、この時代からな」

 

 術式兵装を解き、偽一真の叫び語を後ろ向きで聞きながら一真は呟くように喋った

 

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