リリカルなのはの世界に転生・・まぁ、なるようになるさ 作:白の牙
一真 side
ある日の学校帰り、俺はクロノさんに呼ばれアースラへと向かった。そして、艦の人に案内された部屋に入るとなのは、フェイト、はやて、隼人の4人が席に座っていた
「いきなり呼び出してすまない一真。・・・所で後ろにいる子は誰なんだ?」
「へ~、これが異世界の船の中なのね。まるで要塞みたいね」
「はははは・・・すんません、転移するときに跳びこまれ連れてきてしまいました」
俺は苦笑いで答えた
「初めまして更識結衣です」
「クロノ・ハラオウンだよろしく頼む。君の事はフェイト達から聞いている。まぁ、今は席に座ってくれ」
クロノさんに言われ俺達は開いている席に座った
「さて、今日召集をかけた理由は、とある管理外世界で違法研究をしている研究所があると報告され、その研究所の破壊及び、研究員の逮捕、そこに捕らわれている人達の救出が今回の任務だ」
「ちょっといいかしら?」
結衣がクロノに話しかけた
「何かな?」
「私もその任務に加えさせてくれないかしら?」
「「「「「っな!?」」」」」
なのは達五人が結衣の発言に驚いている中
「結衣・・・・お前本気で言っているのか?」
「ええ、そうよ。それに、一真なら私がこの作戦に向いているか解るんじゃないかしら?」
「確かにそれはそうだが・・・・家とは無縁なことなんだぞ?」
「確かにそうだけど、こんな話を聞いて黙っていられるほど人間出来ていないわ」
「はぁ~~~~・・・その眼をしているお前に何を言っても無駄だな。クロノさん、結衣もこの任務に入れてやってください」
「しかし、彼女は一般・・・」
「一般人そうに見えて、一般人じゃないんですよ、特に俺と結衣はね」
「どういうことだ?」
俺の発言にクロノさんが聞いてきた
「そこらへんは話したくないんで勘弁してください」
「・・・・何か事情があるようだな・・・解ったその事には触れないことにする」
「助かります」
「それじゃあ、目的地に着くまで全員体調を整えておいてくれ」
話し合いが終わり、俺達はそれぞれ個室に案内された
「さて、あれが目的の研究所か。厳重に警備してるな~~」
目的地に着いた俺達は、遠くから双眼鏡で研究所の様子を探っていた
「中まではさすがに解らないか。・・・つーか、洞窟を研究所に改造するなよ」
俺が愚痴っていると
「一真君、双眼鏡で見るよりサーチャーを飛ばして探索したほうが早いよ」
そう言い、なのはがサーチャーをいくつか作り飛ばそうとしたが
「なのはちゃんそれは悪い考えよ。もし魔力を感知するシステムが搭載されていれば相手は侵入者が来たことを察知して撤退の準備をするわ」
結衣がそれを止めさせた
「ばれない様に侵入するには、門番と警備カメラを素早く鎮圧するしかないな」
俺は双眼鏡をしまい、立ち上がった
「行くぞ結衣。しくじるなよ」
結衣にそう言うと
「一真こそへましないでよ」
俺にそう言いかえしてきた
「するかよ」
結衣にそう言い、俺達は瞬動で素早く門に近づきカメラを壊し、門番を気絶させた
「さて、行くか」
門番が持っていたカードを拾い、端末に通し扉を開けた後、俺はなのは達と一緒に違法研究所の中へと足を踏み入れた
一真 side end
3人称 side
「分かれ道・・・見たいだな」
研究所に侵入した一真達は二つの道を発見した
「どうするだはやて?指揮ははやてに一任されてるけど」
「せやな~。二手に分かれて捜索するのがセオリーなんやけど。どういった風にメンバーを分けるかが問題やな」
「なら、俺と結衣をチームリーダーにしてメンバーを決めるほうがいいだろう。俺達はこういった任務には慣れてるからな」
「そうね。それが一番かもしれないわね」
一真の発言に結衣は真剣な表情で答えた
「なら、メンバー分けは一真君の所に私、フェイトちゃんの3人。結衣ちゃんの所にはなのはちゃんと隼人君の3人で決まりや」
「う~~~・・・了解なの」
なのはは一真と一緒のグループになれなくて残念そうな顔をしていた
「ほんならどっちのチームがどの道に行くかやけど」
はやてが悩んでいると
『(痛いよ・・・助けて)』
「うん?」
一真は何かの声を感じ取った
「うん?どないしたんや一真君?」
「いや、声が聞こえてな」
『(・・・助けて)』
「・・・はやて、俺達はこの道を行こう。誰かが俺を呼んでいるみたいだ」
一真がはやてにそういうと
「了解や。私達はこっちの道を行く。結衣ちゃん達はそっちの道な」
「解ったわ」
はやての言葉に頷き、結衣、隼人、なのはの3人は指示された道を歩いて行った
「ほな、私らも行こか」
「ああ」
「うん」
一真達3人も奥へと足を進めた
「こいつはまた・・・」
「うっぷ」
「・・・・」
奥へと進み、頑丈な扉を開けて中に入った3人が見たのは至る所に大量の血がこべりつき、培養液のようなものに入れられた脳がある部屋だった
「どうやらここは実験室みたいだな。ったく、どこの世界の人間もやることは何一つかわんねぇな」
「うっぷ、何で一真君はこんなん見て平気なんや?」
口を押え、部屋にあるものを見ないようにしながらはやてが聞いてきた
「平気なわけじゃねぇ。ただ、何度かこういったものを見たことがあるのさ。うん?」
部屋を見回していた一真はあるものを見つけ近づくと、そこには、小さな女の子が手と足を固定されており、体中に大量の注射の跡が残っていた
『(痛いよ・・・助けて)』
「っ!お前が俺を呼んでいたのか」
一真は刀で少女を拘束していた機械を壊し
「治療」
すぐに回復魔法をかけた
「バルディッシュ、この子の状態を調べて」
『yes sir」
フェイトが一真の隣に近づくとBDを近づけ一真が抱いている少女を体を調べ始めた
『回復魔法である程度までは回復しましたが危険な状態です。薬品などを大量に投入させられたことも判明しました」
「一真君、どうするんや?」
「俺を呼んだんだこの子は俺が保護する。結衣達を呼んで一旦合流する必要が・・・」
その時部屋の扉が閉まった
「まさか、こんな辺境の地に管理局が来るとは」
そして、部屋の奥から眼鏡をかけた中年の男性が現れた
「お前がここの責任者か?」
「いかにもそうだよ。おや?」
研究者はフェイトを見て笑い出した
「ふふふ、まさかプロジェクトFの遺産がいるとは・・・ふふふ、どうやら今日は運がいいらしい」
「「っ!!」」
「どういう意味だ?」
一真が尋ねると
「おや、局員なのに知らないのかね?いいだろう、特別に教えてあげよう。そこの金髪の少女は人間ではなくクローンなのだよ」
「・・・」
クローンと言う言葉を聞くとフェイトは体を震わせた
「うるせえよ」
「何?」
「うるせえって言ってんだよ。クローン?そんなのはここにはいねぇ。ここに居るのはフェイト・T・ハラオウンていう一人の人間だ」
「・・・一真」
「・・・・まぁいい。君がどう思おうが、ここで死んでしまう君達には関係ないことだ」
男性が壁にあるスイッチを押すと、一真の後ろにあるドアが開き三つの頭を持った生物が現れた
「それは私が作った最高傑作のケルべロスだ!ケルベロス、命令だ!その少年が持っているサンプルごとこの3人を食べてしまえ」
男性の命令を聞き、ケルベロスが一真に襲い掛かってきた
「がぁあああああ!!」
「はぁっ!!」
一真は跳びかかってきたケルベロスに対し、オーバーヘッドキックの要領で蹴り飛ばした。ケルベロスは体勢を立て直し、男性の前へと着地した
「そうそう、良いことを教えてあげよう。このケルベロスはね、拉致した研究素材が変貌した姿なんだよ」
「何!?」
「そ、そんな」
「なんて酷いことを」
「ふふふ、今はこの姿とはいえ元は人間だ、どうする?」
男は勝ち誇ったかのような笑みを浮かべた
「・・・フェイト、この子を頼む」
「え?うん」
一真はフェイトに保護した少女を渡した
「2人とも離れて防御魔法を展開しろ」
「一真君はどないするんや?」
はやてが一真に聞くと
「俺はあのケルベロスを倒す。きっと・・・あの姿になった人もそれを望んでいるはずだ」
はやてにそう言い、一真は前へとでた
「ほう、この子を殺すのかね?元人間だったこの子を?」
「勘違いするな。確かに俺はその生物を殺す・・・あんたを捕まえる為にじゃなく、救うために・・・その人の魂だけでも救うために倒すんだ!」
一真は拳を強く握ると
「バーナウ・ファー・ドラグ!来れ深淵の闇、燃え盛る大剣!闇と影、憎悪と破壊、復讐の大焔!我を焼け、彼を焼け、そはただ焼き尽くす者!〈奈落の業火〉!!固定!掌握」
放出される魔力が固まり、それが一真の体内へと取り込まれた
「術式兵装『獄炎煉我』!!」
一真の肌にいろが黒く染まり、黒い炎が体を揺らめく。ケルベロスは一真に噛み付くが、噛み付いた瞬間、炎が襲いかかり体が燃え盛る
「・・・・すまない」
一真はケルベロスにそう言うと、刀身に炎を纏わせ
「爆炎剣!!」
ケルベロスを斬り裂いた
「・・・・・安らかに眠ってくれ」
一真はそのまま手をケルベロスにあて、火葬した
『ありがとう、優しいお兄ちゃん』
「っ!」
その時、一真はそんな声が聞こえ涙を流したが、涙は炎により直ぐに蒸発した
「次はお前だ」
一真は切っ先を男に向ける
「ひ、ひぃいいいい!?た、頼む、命だけは」
一真の殺気に驚いた男は扉を開けて逃げようとしたが、自分で閉めてしまったために開かないでいた。男は一真に命乞いをしてきたが
「・・・そう言った人達にお前は何て答えた?」
一真は冷徹な目で男を見下ろすと
「左腕解放!〈奈落の業火〉!!」
遅延していた〈奈落の業火〉を男に放つ
「ぎゃぁああああ!?熱い、熱いぃいいいいい!!??」
男は炎を消そうと床をゴロゴロと動いた
「なら冷ましてやるよ〈凍てつく氷柩〉」
一真は男の巨大な氷の塊に閉じ込めた
「氷の中でテメェの罪を一生数えてろ」
後ろを振り返ることなく一真ははやて達の所に戻り、助けた少女を治療するため、結衣達と合流しアースラへと帰還した
3人称 side end
一真 side
拉致された人たちの救助、首謀者の確保ならび施設内にいた研究員の逮捕を終えた俺達は後始末をクロノさんに任せ、アースラの医務室で保護した少女を医務官に頼み、解散した。俺は来るときに使っていた部屋に戻り、あることを考えていた
「なぁ、ゼオン」
『何だ?』
「俺は殺してしまった人の魂を救うことが出来たかな?」
俺は火葬した時に聞こえた声の事を思い出しながらゼオンに尋ねた
『・・・・救えたさ』
「・・・そっか」
すると
『一真いる?』
ノックオンが聞こえ、フェイトの声が聞こえた
「ああ、入ってきていいぞ」
俺が入ってもいいと言うとドアが開きフェイトと結衣が入ってきた
「どうしたんだ2人とも?」
「実はね一真達に全部話そうって決めたんだ」
「話そうって研究所であの研究員の人が言っていたことか?」
俺が尋ねるとフェイトは頷いた。そして、フェイトは俺達に話し始めた。フェイトは自分は死んでしまった姉のクローンであること
「これが私が2人に話さないでいたことだよ」
「「・・・・・・」」
「やっぱり、そんな反応するよね」
フェイトは俺達が何も言わないことに苦笑いした
「はぁ~~~」
俺はため息を吐き、フェイトに近づくと
「ほれ!」
「いた!?」
デコピンをかました
「いきなり何するの一真!?」
「あのなぁ~~・・・・研究所のなかで言ったかもしれないが、俺は一人の人間としてフェイトを見ている。フェイトは俺達と同じように泣いたり笑ったりする、六か月一緒にいた俺が断言する。お前はクローンなんかじゃない、俺達と人間だ」
俺の言葉に結衣は頷いた
「・・・ちょっと、飲み物買ってくる。俺が帰ってくるまで、抱えている物全部吐き出しとけよ」
そう言い部屋を出た。そして、暫くするとフェイトの泣き声が聞こえてきた