リリカルなのはの世界に転生・・まぁ、なるようになるさ 作:白の牙
一真 side
「しっかし、本当に刃毀れしないなお前」
海鳴市への出張任務から戻ってきてはや数日、俺は部屋でゼオンの手入れをしていた
『使われている金属が凄いからな』
「金属って・・お前は元アーティファクトだろう?」
『だが、一応金属で作られているからな』
「それにしても、今思えばとんでもない相棒を手に入れちまったもんだ」
『今更だろうカズマ』
「だな」
ゼオンと他愛もない会話をしながら手入れを行い、それもあっという間に終わった
「さ~~~て、これからどうするかな~~」
本日は俺の訓練が無いので、暇つぶしのつもりでゼオンに手入れをやってたんだが・・・予想より早く終わっちまったし
「う~~~~ん」
何をしようか考えると
「久しぶりに一夏でも弄るか」
そう決めると、俺は部屋から出て一夏を探し始めた
「さ~~~て・・・一夏、いっちょやるか」
「俺の意志は無しなのか!?」
食堂で一夏を見つけた俺は首根っこを掴み、強引に訓練所にひっぱ、もとい連れてきた
「安心しろ、ゼオンは使わないでやる。今回使うのはこいつだ」
拳を一夏に向けそう言う
「刀よりそっちの方が怖いわ!前に模擬戦したときあばらが何本折れたと思ってるんだよ!?」
「確か・・・・2、3本だったけ?つーか、あの時は防護服があるから大丈夫って油断してたお前が悪い」
「っう!た、確かにそうだけどよ」
図星を突かれたのか一夏は表情が変わる
「あ~~も~~解ったよ!やればいいんだろう!やれば!!」
自棄になり一夏は剣を構える
「最初からそうしてればいいんだよ」
俺も構えを取る
「そんじゃあ、試合開始だ!」
俺の合図と同時に一夏が突っ込んできた
一真 side
3人称 side
「あれ?なのはさん、何をしてるんですか?」
休憩中のスバルが訓練所にいるなのはに気づき声をかけた
「見学かな?」
「見学?何をですか?」
スバルが気になり尋ねると
「あれ」
なのはが訓練所の一角を指さしその方を見ると、巨大なビルが轟音と共に崩れた。そして、砂塵が舞いその中から一夏が出てきた
「もしかして、一夏さんは模擬戦をしてるんですか?」
「そうだよ、相手は・・・」
スバルがなのはの話を聞きながら訓練所の一角を見ていると
「一真君だよ」
ゆっくりと歩きながら砂塵の中から出てきた一真を見た
「どうした一夏?逃げ回ってるだけじゃ俺には勝てないぞ?」
「無茶言わないでくれよ。兄貴の攻撃を一発でも喰らったら即お陀仏なんだぜ?」
「非殺傷だから死にはしない。まぁ、大怪我するかもしれないけどな!」
会話が終わるのと同時に瞬動で距離を詰め、そのまま正拳突きを放つ
「がぁ!?」
一夏はバックステップで正拳を躱したが、拳を放った際に起こった拳圧を喰らい吹き飛ぶ
「覇王飛燕脚・閃」
一真は足を思いっ切り振り上げると斬撃が放たれ一夏に向かう
「この、月華刃!」
一夏は向かってくる斬撃に対し三日月型の斬撃を飛ばし軌道をずらすことに成功した
「へぇ~~~今の攻撃をずらすか。結構力を入れたつもりなんだけどな」
「勝負はこれからだぜ兄貴!」
「その意気は良し。だが」
「っ!」
一真は瞬動で再び一夏の懐に飛び込み、そのままボディーに拳を叩き込む
「俺の攻撃をずらしたことで喜んでいるウチはまだまだだ」
一真は右拳を引き正拳の構えを取ると
「覇王衝破拳!」
もう一度、一夏のボディーに拳を打ち込みビルまで吹き飛ばした
「がぁあああ!?」
一夏は地面に倒れ込み動かなくなった
「・・・・・」
一真はゆっくりと一夏に近づいていくと
「・・・っう」
一夏が震えながら起き上がってきた
「まだだ、まだ、俺は戦える。まだ!」
「良い目だ」
一真は一夏の諦めない目を見て微笑む
「なら、この一撃でけりを付けよう」
一真は拳を構える
「おぉおおおおお!」
一夏は立ち上がり剣を頭上に掲げると、剣に魔力を集中させる。すると、その魔力は虎の姿に変わった
「白虎衝波斬!」
そして、その虎を纏い一真に斬りかかる
「覇王流星拳!」
それに対し一真は魔力を拳に集中し、突き出すと同時に無数の拳を繰り出す
虎と拳は二人の中央でぶつかり合うが
「おぉおおおおおお!!」
一真の拳が虎を打ち破り無数の拳が一夏にヒットする。一夏は再びビルに激突し気を失った。倒れ込む一夏を一真が支え抱える
「医務室に運ぶか」
一真は負けたのにすがすがしい顔をした一夏の表情を見て微笑んだ後、一夏を医務室へと運んだ。その後、シャマルに説教を受け、暫くの間彼女の手伝いをすることになったらしい