リリカルなのはの世界に転生・・まぁ、なるようになるさ 作:白の牙
一真 side
「そんじゃあ始めるか」
「「はい!!」」
「うん」
食事をとり終えた俺は、スバルとティアナに稽古をつけてくれと頼まれたのですずかの練習も含めて3人の訓練を行うため、地下にある訓練施設に来ている
「内容を言うぞ、すずかは俺達と比べて基礎体力が少ないからまずは体力づくりからだ。内容は腕立て、腹筋、背筋を200回。そして走り込みだ。それが終わったら木刀があそこにあるから素振りな。補佐になのはを着けるから解らないことが有ったらなのはに聞いてくれ」
「頑張ろうねすずかちゃん」
「うん。よろしくねなのはちゃん」
「次にティアナ。お前はいつも自主練でやっているメニューの応用版をやってもらう」
「応用版・・・ですか?」
「そうだ。まぁ、言うより見せた方がいいな」
俺は龍銃を起動させると自分の周囲に大量の照準を展開し、ターゲットが照準に入った瞬間、魔力弾を撃ち破壊した
「こんな感じだ。ターゲットの数は徐々に増えていく、堅さもだ。ターゲットをいかに早く察知するか。集中力が必要な訓練だな」
龍銃をしまい、今度はスバルの方を見る
「スバルにはアレをやってもらう」
俺は訓練場の一角を指さして言う。そこには、巨大な岩があった
「スバルにはこれを粉粉に砕いてもらう」
「これをですか?」
スバルは岩を見る
「早く終わると思ってるだろう?ためしに殴ってみろ」
「は、はい」
スバルは岩の前に立ち拳を構えると
「おぉおおおお!!」
思いっきり岩を殴ったが
「・・・・痛い」
涙目になりながら手を抑えてしまった
「一真さん、この岩もの凄く堅いんですけど」
「当たり前だ。こいつの硬度は普通の岩の倍近くある。大事なのは如何に力を一点に集めるかだ。こんな風にな」
俺は岩の前に立ち、正拳の構えを取り闘気を右拳に集中させる
「はぁあああああ・・・」
闘気が集まり、右拳が青い光に包まれる
「光速拳・・・一閃!!」
轟音がが響くくらいの踏み込みと共に拳を岩へと繰り出し、岩を通りすぎる。岩には巨大な穴が開いていた
「これが光速拳・一閃。スバル、お前がこの岩を今俺がやったように出来たとき、それはこの技を習得できたということだ」
俺は唖然とした表情で穴の開いた岩を見ているスバルとスバルの訓練が気になってみていたティアナの頭に手を乗せて撫でる
「二人とも才能がある。後は一杯特訓して力をつけ、自分自身を信じられるようになれば、立派なストライカーになれる」
二人にそう言うと二人は元気よく頷き訓練を始めた
「なぁ、ゼオン。俺も訓練を・・・」
『半日は安静だと言ったはずだぜカズマ』
「でもよぉ、何もすることが無いから暇なんだよ」
『・・瞑想でもしてろ』
「いやただじっとしてるのもな~~~~・・・・カリバーの最終調整でもしてくるか」
俺はいそいそとデバイスルームへと向かった
一真 side end
3人称 side
「191、192・・・197、198、199、200」
「お疲れ様すずかちゃん、ちょっと休憩しようか」
一真に言われたメニューを一通り終えた、すずかはなのはからタオルを受け取り休憩を始めた
「スバルとティアナも休憩にしようか」
「「は、はい」」
スバルとティアナはなのはに呼ばれ訓練を止め、なのはからタオルを受け取るとすずかのように床に座った
「3人とも一真君の特別訓練を受けての感想は?」
「私はまだ何とも言えないかな?魔法に関しては一真君の本を借りて独学で覚えたから」
「全員で受けている特訓に比べたら簡単だと最初は思いましたが、予想以上にキツイです」
「私もです。殴っても殴っても砕けなくて」
なのはの問いにすずか、ティアナ、スバルの順で答える
「にゃはは、私も最初は二人と同じだったよ」
なのはは一真との訓練を思い出し、笑いながらスバルとティアナに言う
「え!?なのはさんも一真さんの訓練を受けたことがあるんですか?」
「うん。私だけじゃなくフェイトちゃん、はやてちゃん、結衣ちゃんもだよ。一見簡単そうに見えるんだけどすごく難しくて大変なんだよね~~」
「なのはさんはどんな訓練をしたんですか?」
なのはの訓練が気になったスバルが尋ねる
「大量の魔力弾を何も考えずに避ける特訓だよ」
「何も考えずにですか?」
「うん、何も考えずに直観で動くことによって技のクオリティを上げる。それが、私とはやてちゃんが受けたメニューだよ。実際、そのお蔭で魔力弾の生成、操作、数も大幅に上がったし、魔力の収束率も格段に上がったんだ」
「・・・私達にもあるんですかその直観と言うものが?」
ティアナが聞くと
「勿論。それに一真君はこう言ってたよ『直観ってのは天性のものじゃない。膨大な訓練と戦いの経験が生み出すものだ』ってね」
「そうですか」
なのはの答えを聞いた後、
「あのなのはさん、一つ聞いてもいいですか?」
「?うん、私に答えられる範囲でだったらね」
「あの、何で基礎の特訓しか行わないんですか?あ、別に訓練内容に不満があるわけじゃないんですが、気になって」
ティアナは以前一真にも聞いたことをなのはに尋ねた
「・・・・そうだね、一真君からも前から『お前の教導の意味をFW達に教えておけ』って言われてたし丁度いいかな」
長い話になるのかなのはは床に座り、ティアナとスバルに自分の過去と教導の意味を話し始めた
「これが、私の過去の失敗談と教導の意味だよ」
「「・・・・・・」」
スバルとティアナはその話を聞き何も言う事が出来なかった
「なのはさん、怪我の方は・・・」
「怪我事態はしてないんだ。まぁ、無茶のし過ぎで体がボロボロになっちゃったけど今はもう大丈夫だよ」
「え?でも、話の内容では怪我を負ったんじゃ?」
「うん、大怪我を負う所だったよ。これが無かったらね」
そう言い、なのはは首にかけているネックレスを二人に見せる
「これはね、小さい時に一真君から貰ったものなんだ。一真君の話だと、このネックレスには特殊な防御魔法が組み込まれていて、一度だけ身に着けている人を守ってくれるんだって。・・・これのお蔭で私は大怪我を負うこともなく今も元気に空を飛ぶことが出来るだ」
なのはは大事にそのネックレスを握りしめる
「・・・・まさか、なのはにそんな過去があったなんてな」
一真は訓練ルームの扉の前でなのはの過去を聞いていた
『盗み聞きする内容じゃなかったな』
「・・・今更後悔してる」
ゼオンの発言にため息を吐く一真
『だが、無茶具合ならお前の方が一枚も二枚も上だがな』
「・・・・否定できない自分が憎い」
顔をしかめて言う一真
「何してるのかっくん?」
ひょっこと自分の横から顔を出してくる束に驚く一真
「びっくりさせないでください束さん。つーか、こんな所に何しに来たんですか?」
一真が聞くと
「たまには体を動かそうと思ってね~~」
そう言い、首にかけているネックレスを一真に見せながら言う束
「模擬戦をするにしても誰にするんですか?俺はゼオンから半日は安静にしてろって言われてるので無理ですよ」
一真がそう言うと
「じゃあ、なのはちゃんに相手をしてもらおうかな?同じ砲撃型だからいい勝負が出来ると思うんだよね~~」
そう言いながら束は訓練ルームに入って行った
「・・・・・家が壊されないよに強固なシールドを張るか」
そんなことを呟くと一真も訓練ルームに入った