リリカルなのはの世界に転生・・まぁ、なるようになるさ 作:白の牙
一真 side
「それじゃあ、ハガネについて説明するよ」
別荘での滞在時間が一日を過ぎたので俺、なのは、フェイト、はやて、結衣、束さんの6人は外に出て会議室でハガネの性能、武装などの説明を束さんから受けている
「使っている動力は他の次元船と同じだけど、空中浮揚機関にテスラ・ドライブ、推進機関にロケットエンジンを8つ使用してるんだ」
「ちょっと待ってくれ束さん。どうやってテスラ・ドライブを開発したんだ?あれは架空の物だろう?」
「そこはほら束さんが天才だからだよ。まぁ、スカリエッティにも少し手伝ってもらったけどね」
束さんが笑いながら言う。やっぱこの人、本物の天才だ
「次に武装について説明するね。対空機関砲にチャフグレネード、艦首魚雷にホーミングミサイル、実弾を発射する連装副砲、同じく実弾を一斉に発射する連装衝撃砲、そしてアルカンシェルをさらに強力にしたトロニウム・バスターキャノンだよ」
「そんなところまで再現してるのかよ」
「束さん、局員としてはこんなに質量武器を搭載している艦を見過ごすわけには」
フェイトが苦笑い気味で束に言うが
「ミサイルや実弾には魔力コーティングを施してるから問題ないよ。それ以前に魔力だけにこだわってると何時か痛い目に遭うよ」
「俺も言いたいことはあるが確かに管理局は魔導にこだわり過ぎだな。いくら非殺傷機能があるとは言えどな。寧ろ非殺傷機能を無くしたら銃等よりたちが悪い。銃なんかは弾に限りがあるが魔法は限りが無い、必要なのは自分の魔力なんだからな」
「そうそう。いくら非殺傷があるって言っても当たり所が悪ければ死んじゃうかもしれないからね~~」
「で、でも」
「なのはちゃん、この世に絶対何て言葉は無いのよ?」
なのはが何かを言おうとしたが結衣の一言を聞き黙ってしまった。そんな中艦内にアラーム音が鳴り響いた
「どうしたやブリッジ!」
はやてがブリッジとの回線を開き何があったのかを聞く
『高い魔力を持った何かが船に接近中。映像出します』
「あいつは」
映し出された映像を見て俺は驚いた。そこにはボロボロになったブシドーが映っていた
『聞こえるか如月一真?私がここに来た理由、貴殿ならすでに察しているだろう。私は貴殿との決着を望む。なおこの勝負はアロウズは関係していない!この行動は私、個人によるものだ』
「っと、言ってるけど・・・・どないするん一真君?」
ブシドーの会話を聞くとはやてが尋ねてきた
「・・・受けるさ。はやて、シャマルさんに連絡して俺と一緒に来るように伝えてくれ」
「別にええけど、何でシャマルなんや?」
「どうせ戦うなら全開の方がいいだろう?」
笑ってはやての問いに答えると、会議室から出て格納庫へと向かった。さぁって、いっちょ暴れますか!
一真 side end
3人称 side
ブシドーが艦に通信を入れてから数分後、ハガネから一真とシャマルが出てきた
「言われたとおり来てやったぜブシドーさんよ」
「それでこそ君だ。だが、一人で来なかったのは頂けないな?」
ブシドーは隣にいるシャマルを見て言う
「安心しろ、お前とは一対一で戦う。シャマルさんが俺に着いてきたのはお前の傷を治すためだ」
「何?」
「シャマルさん、よろしく」
「はい。行くわよクラールヴィント」
『ja』
「風よ、癒しの恵みを運んで」
シャマルが呪文を唱えると、非翠色の魔力がブシドーを包み込み負っていた傷やBJの損傷が無くなった
「これは」
「サンキューシャマルさん、後は戻ってください」
「えぇ、応急道具を持って待っていますね」
笑顔で一真に言い、シャマルはハガネへと戻って行った
「そんじゃあやろうか」
着けている指輪から宝玉が外れ、鞘に収まった刀へと変わる。一真は刀を鞘から抜き下段に構える。ブシドーも二本の刀を抜き構える
「悪いが、お前らのせいで俺はかな~~り機嫌が悪い。お前には何の恨みは無いが憂さ晴らしをさせて貰う」
「なら私は今日こそは君を倒し極みへとたどり着いて見せる」
「極み、極み・・・相変わらずうるさい奴だぜ!」
空を蹴り、一真はブシドーに斬りかかる
「はぁっ!」
一真は刀を振りおろしブシドーに攻撃するも、ブシドーは持っている片方の刀でそれを防ぎ空いているほうの刀で反撃に移る。一真はその剣戟を鋼の肉体で防ぐとブシドーを蹴り飛ばす
「瞬迅剣!」
ブシドーを蹴とばした後、虚空瞬動で距離を一気に詰め突きを繰り出す
「何の!」
ブシドーは片方の刀で突きの軌道をずらすが防具服の一部が斬り裂かれてしまった
「受けよ!Xブレイド!!」
ブシドーは二本の剣を素早くX状に振い攻撃する
「風楯!」
至近距離の為、避けるのは無理だと判断した一真は風の障壁を張り斬撃を防いだ
「まだまだ!ドリルスラッシャー!」
ブシドーは螺旋状にした魔力を刀に纏わせ突進しながら突きを繰り出した。一真はシールドでそれを受け止めたが、ドリルのように回転しているため少しずつだがシールドを貫通してきた
「せいっ!」
一真はシールドを解除すると、紙一重で突きを躱しブシドーが突っ込んできたのを利用しカウンターの要領で回し蹴りを繰り出し蹴り飛ばした
「斬鉄閃・紅!」
「パワースラッシュ!」
螺旋状に回転する炎の剣圧と雷の剣圧が同時に放たれ、ぶつかり爆発する。爆煙が晴れると一真の姿は無かった。辺りを見回し一真を探すブシドー。そして、上空に視線を移すとそこには巨大な火球を掲げた一真の姿を見つける
「『炎神の鉄槌』!」
一真は巨大な火球をブシドー目掛けて投げる
「ぬぅう・・・さみだれ斬り!」
ブシドーは両手の刀を高速で振い、最後の突きを放ち火球を斬り裂いた
「雷鳴剣・十文字斬り!」
一真は瞬動でブシドーの懐に移動し雷を纏わせた刀で十字を描くように振い攻撃した
「ぐぅ・・・・やはりこれを使うしかないようだ。如月一真、しかとその眼に焼き付けるがいい!私とマスラオの奥義を!」
刀の切っ先を向けながら一真に言うブシドー
「トランザム!!」
ブシドーがそう叫ぶと身体全体が赤く光りだし、先程までとはけた違いのスピードで一真に迫ってきた
「はぁっ!」
一真は薙ぎ払うかのように刀を振い攻撃するが刀が当たる瞬間、ブシドーが赤い残像を残し目の前から消え、一真の服の一部が斬り裂かれた
「何!?」
「我が奥義を受けよ!神速剣!」
ブシドーは姿を消し、赤い剣閃だけを走らせ一真に攻撃する
「ぐぅううううう!!」
「これで止めだ!!」
最後の一閃を一真に放とうと迫り刀を横に振るった瞬間
「解放・・・・固定・・掌握」
雷と共に一真の姿が消えた
「それが君の会得している奥義か」
雷の後を目で追うと、雷を身に纏った一真が浮いていた
「そうだ、闇の魔法の術式兵装『雷帝』・・・・相手に攻撃する魔法を自らの肉体に取り込み身体能力を極限まで強化する狂気の技さ。序に言っておくと、この技法に制限時間は無いぜ」
「私の奥義の欠点に気づいていたか」
「当然だ。俺を誰だと思ってるんだ?そろそろケリを付けさせてもらう。魔力解放」
一真の言葉と共に膨大な魔力が一気に放たれる。そして、超高速でブシドーに突っ込み乱れ斬って行く
「おぉおおおおおっ!」
ブシドーの周りには無数の剣閃だけが残されていく。そして、ラストに大上段から一刀両断した
「これで終わりだーーー!!」
「ぬぅ、ぬぅぁあああああああああ!?」
「こいつが秘剣、乱舞の太刀だ!!」
光の柱をバッグに一真は刀を鞘に納め、告げた
「・・・ここは?」
「気が付いた見たいだな」
「・・・如月一真」
ブシドーは目を覚ますと病室のベッドの上に居た
「・・・・そうか、私は負けたのか」
「ああ」
「・・・負けたと言うのになぜか心はすっきりとしている。・・・不思議な気分だ」
ブシドーはすっきりとした表情で告げる
「そうかい。じゃあ、目が覚めたみたいだし俺は行く」
「聞かないのかリボンズ・アルマークの居場所を?」
「聞いたところで何になる。あの野郎の事だそんなこと既に見越してるだろう。後手に回るのは癪だが。奴が表に出てくるまで待つさ」
一真は立ち上がり病室から出て行こうとする。すると、何かを思い出したのかブシドーの方を向き、こう告げた
「リベンジしたきゃいつでも来な、相手になってやるよ。まぁ、その怪我じゃ当分無理そうだけどな」
笑いながらそう言い、一真は今度こそ病室から出て行った