一般ブラックマーケット市民A   作:水管

4 / 12
展開遅くて申し訳ない…。
次の話から原作開始の予定です…。


市民Aの買い物日和―③

 

 

「生徒会長サマが今どこにいるのかって知ってるか?」

 

「…はっきりと言うぞ、まったく分からない。」

 

まぁ、だろうな。

こんな小さな情報屋が既に掴んでいたらここまでの騒ぎになってない。

 

「これだからおっちゃんはよぉ~、まぁいいやじゃあ生徒会長サマの失踪に伴って治安の悪化してるヤバそうなエリアの情報をくれよ。」

 

危険のエリアの把握はヘイローすらない生身の俺にとって何より重要なことだ、唐突な戦闘に巻き込まれたりしたら普通に死ぬからなぁ…。

 

「お前ならそういうと思って既に準備してある。

…ほらよ、6万、現金のみだ。」

 

「6万?そりゃちょっと高くないか?」

 

「…お前も薄々勘づいてるだろ、近々テロが起きるぜ。この封筒の中にはその辺の情報も入れてる、それを含めたらむしろまけてやってるほうだ。」

 

テロ、戦闘に巻き込まれるのもヤバいがテロはもっとやばい。

ここの世界の奴らは地下に温泉があるってだけで建物をぶち壊したり、平気で街中でロケットランチャーをぶっぱなしたりする。

当然巻き込まれたら死だ、スリル満点で嫌な汗が出るぜ。

 

「分かったよ、ほら。」

 

財布から万札を取り出し店主の鋼の手のひらに乗せる。

 

「確かに。…なぁ、坊主。」

 

封筒を受け取りヒフミの手を引いて去ろうとした時店主から声をかけられる。

 

「連邦生徒会長の失踪、

あれについて知りたいならやめとけ。」

 

「んだよ。ヤバい話なのか?」

 

「それすらも分からん。誰も、本当に誰も何も分からないのさ、凄腕の情報屋たちが影も形も掴めてない。こんなの初めてだ。」

 

「これは、もはや神隠しとかオカルトの域だ。時間を無駄にしたくないなら諦めた方がいい、常連さんへの助言だよ。」

 

 

店主と話をしたあとヒフミと雑談をしながら件の店へと向かっていた。

 

「それにしても…ブラックマーケットにあんなところがあったんですね…。」

 

「ああ、嬢ちゃんのことも店主に紹介しておいたからまた来ることがあれば使うといい。」

 

「えっ!本当ですか!」

 

「もちろんさ。ついでに紹介料として報酬割増で頼むぜ。」

 

「えっ…本当ですか?」

 

もちろんさ。なんて話をしている間に店に到着した。

よくある露店っぽい店だが気持ち悪いくらいにペロロのグッズが置かれているのが目につく。

…いつの間にこんな気持ち悪い店ができてたんだ。

 

「わー!わー!!す、すごいです!すごいですよアシヤさん!限定ペロロ様がこんなに…!」

 

はしゃぎまくるヒフミは数時間はここにいるような勢いでじっくりと商品一つ一つを眺めている。

 

おいおい…流石に何時間もこのペロロキチと店にいるのはごめんだぞ…

 

「おーい、嬢ちゃん?そろそろ報酬の方を…」

 

「あ、そうでした!えーと…これで足りますかね?」

 

よし、報酬は受け取った、さっさと帰ろう。

 

「ああ十分さ、それじゃ俺はこの辺で…」

 

「あ、待ってください!せっかくなのでアシヤさんにもペロロ様のグッズを一つプレゼントしますよ!」

 

…なんだと?引き留めたかと思えば…

グッズ?別にいらねぇ…

しかもあの目、なんだか嫌な予感がするぞ…

 

「い、いや、俺は別に…遠慮しとくよ…」

 

そう言って後ずさりするもヒフミに腕を掴まれてしまった。

 

「そう言わずに!例えばこのペロロ様は…」

 

な、なんだか解説が始まってしまったぞ…早く逃げねば…

 

「な、なぁ嬢ちゃん、俺実はこの後用事が…」

 

「…それでですね、このペロロ様の何がいいかって、期間限定特有のこのカラーと、特にこの特徴的な…」

 

こいつ…聞いてねぇ…

 

必死に身を捩って逃げようとするも掴まれた腕の力が強すぎてビクともしない

クソッタレが詰んでるじゃねえか。

 

 

 

その後、店の店主も交えてペロロ様談義は続き3時間後

俺は銃のストラップ型ペロロ様を渡されて解放された。

 

いままで特に恨みはなかったが少しだけモモフレンズが嫌いになった。

 

 

 

 

 

全く酷い目にあった…。

ヒフミと別れたあと、俺は自宅に戻りパワードスーツに燃料をチャージしていた。

 

…さて、これからの事だが…まず、ヒフミからいくらか貰ったとはいえこれからの治安の悪化のことを考えると少し懐が寂しい。仕事をしなければならない。

 

 

非常に面倒だがしかたない。

 

 

ブラックマーケットにおいて仕事というのは溢れかえっている。

 

いちばん有名なのはマーケットガードだろうか、とにかく強ければ誰でも採用されるため食い扶持に困った奴らがよく行く。

 

その他個人からの警備の依頼や企業からの違法な仕事の求人なんかもよく見かける。

しかしこういった仕事は良し悪しの判断が難しいため、求人をひとまとめにし仲介を行う斡旋屋が存在する。

情報屋とは違ってこちらは超大手が一つだけ。

 

とにかく食うに困った奴らが仕事を求めてやってくる。

ブラックマーケットの斡旋屋『職安』だ。

 

なるべく実入りのいい仕事があるといいが、と考えたところでふと情報屋から買ったテロの詳細の資料に目を落とす。

 

 

『近々、連邦生徒会本部付近でテロが起こる可能性有。既にスケバンやPMCの召集がかけられており…』

 

…もしかしたら、あるかもしれない。

 

『また、そのテロの首謀者は…』

 

特大級の身入りのいい大仕事の募集。

 

『狐坂ワカモである可能性が高い。』

 

……七囚人からの依頼が。

 

 

 

 

先生の性別はどちらがいいでしょうか?

  • 男先生
  • 女先生
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。