優しき死神と時間逆行者 リメイクver 作:雪風@イグニスター
ある時間では…
「どうして…どうして俺を庇ったりしたんだ!?ユキ!?」
「私は…兄さんに死んでほしく…ないんです。…生きて…皆を…救…て…」
「ユキ!?死ぬな!?…頼むよ…逝かないでくれ…ユキーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
またある時間では…
「…やっと終わった。…結局生き残ったのは俺だけ…か。いや…俺ももう長くないな。後の事はあいつらに任せよう。…ユキ。俺も…今から…そっち…に…」
この後、この二人は世界を救った英雄として語り継がれていったが、それはまた別のお話。
…何もない。真っ暗な空間の中、俺はただ何かに流されていく。その何かは分からないが、自分が死んだという事は理解していた。やっと俺の役目も終わった。これでやっとユキの元に行ける。
―此方に来てください―
?…何だ?俺の頭の中に、聞いたことのない女性の声が響いた。それと同時に、真っ暗な空間のある一部分が光だした。
―その光の元に来てください―
俺は言われた通りに、その光に近づいた。すると、光は強く輝きだし、やがて俺を包んでいった。
光が収まり、目を開ける。そこは、先程までいた真っ暗な空間ではない。誰かの部屋のようだ。
「…何処だ?ここ…」
「ようこそいらして下さいました。和泉流夜」
後ろから声がした。俺は後ろを振り向くと、そこには美しい女性がいた。そしてその声は、先程頭の中に響いた声と同じだった。
「…あんたが俺を呼んだのか?」
俺の問いに、女性は笑顔ではいと答えた。
「何故俺を呼んだ。何かしらの理由がある筈だ」
そう聞くと、女性は真剣な表情で俺にこう聞いてきた。
「あなたは、まだ覚悟はありますか?」
「…何言ってやがる。俺はもう死んだ。覚悟など「もし、甦ることが出来ると言っても?」ッ!?何だと!?」
「私は貴方にある世界に行き、とある人を救ってほしいのです」
救う?
「その方は、自分を犠牲にある人を救おうとしていますが、このままではその方が死んでしまいます」
自分を犠牲に…だと?
「…もし、貴方にまだ覚悟があるのならば、その方を救ってほしいのです。英雄“魔風の流夜”」
「…その呼び方は止めてくれ。俺は英雄何かじゃない。けど、俺はまだ守りきっていない。だから…」
そこまで言った俺は立ち上がり、剣を呼び出す。
「俺にその人を救わせてくれ」
俺の覚悟は、まだ揺らいでいない。
「ありがとう!それと、これは貴方への贈り物です」
そう言って、女性は手を叩く。すると、目の前に光の柱が現れる。その眩しさに俺は腕で目を隠す。光が消えたと思い、目を開けようとした。
「兄…さん?」
目の前から声が聞こえた。その声は、あの世界で唯一生きていた俺の家族の声。俺は急いで目を開ける。目の前には、腰まで伸びた長い水色の髪の少女がいた。
「ユキ?」
大切な妹、和泉雪音がそこにいた。
「ッ!?兄さん!!!!!!!!!」
ユキは涙を流しながら俺に抱きついた。
「兄さん…良かった…また…会えました」
「ああ。良かった。ユキ」
俺達は再び会うことが出来た事に、涙を流した。
数分後、落ち着いた俺達は、再び女性の話を聞く。
「あなた方兄妹にこれを渡しておきます」
俺達はそう言って数枚のディスクを渡された。
「これは?」
「あなた方の世界の英雄の力を封じ込めたディスクです。それにあなた方の
そう言うと女性は再び手を叩く。すると俺達の前に巨大な扉が出現した。
「その先にあなた方の向かう世界があります。宜しくお願いいたします」
女性は頭を下げると、その姿を消した。
「兄さん…」
ユキが不安そうに俺の袖を掴んだ。
「心配するな。お前は絶対に俺が守る。だから安心してくれ」
俺はそう言いながらユキの頭を優しく撫でた。
「兄さん…はい!」
ユキは笑顔でそう答えた。
「じゃあ、行くぞ!」
俺はそう言って、扉を開いた。
どうも皆さん。スノウバークライトこと、スノウです。
流夜「和泉流夜だ」
今回の作品は、私の作品【優しき死神と時間逆行者】のリメイクです。
流夜「前回から読んでくださっている読者の皆さん。また、今回から読んでくださっている読者の皆さん。これからも応援宜しくお願いいたします」
感想もお待ちしております。
流夜「次回も宜しくお願いします!」