機動戦士ガンダム BB戦士 SD戦国伝 ノベライズ 〜コミックワールド武者から大将軍へ!〜 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
過去の天宮(アメノミヤ)、まだ「大将軍」という光の象徴が生まれる前の、混迷の時代。
戦雲が渦巻く「鳳凰の里」に辿り着いた新荒烈駆主の前に、燃え盛るような紅の鎧と、黄金の翼を纏った凛々しき武者が現れた。
「未来から来た……だと? 妙なことを抜かす。だが、その瞳に宿る光……偽りではなさそうだな」
鳳凰頑駄無(ホウオウガンダム)。
彼は天宮を統べる「鳳凰の一族」の首領であり、弟の雷(イカズチ)と共に、古の闇軍団を率いる黒魔神との激闘を繰り広げていた。後の世に伝わる「大将軍」の系譜、その源流たる男である。
その時、里を揺るがす地響きと共に、不吉な黒い雲が空を覆った。
「ヒャッハー! 鳳凰! 今日こそその首、黒魔神様へ捧げてくれるわ!」
現れたのは、現代の闇軍団よりもさらに禍々しく、野性的な殺気を放つ闇の尖兵たちだ。
「抜かせ。天の光を背負う我が魂、闇に屈することなどあり得ぬ!」
鳳凰頑駄無が大きく跳躍し、背中の巨大な翼を展開した。
彼は未来の三代目大将軍――すなわち鳳凰自身の転生した姿がそうであったように、法力を具現化して戦う天賦の才を持っていた。
「見よ! これが鳳凰一族の力だ! 鳳凰変幻(ホウオウヘンゲン)ッ!!」
装着していた鎧の一部が分離・再構成され、鳳凰の姿を模した飛行形態へと変形。
空中から凄まじい熱線を放射し、闇の軍勢を焼き払っていく。その神々しい輝きと圧倒的な火力を前に、新荒烈駆主はその戦いぶりに、かつての二代目大将軍、そして自分自身の歩んできた歴史を重ねていた。
「(……間違いない。この人が、すべての始まりなんだ……!)」
地上に降り立った鳳凰は、愛弓『天照(アマテラス)』を構え、一点の迷いもなく弦を引き絞った。番えられたのは、彼の法力を物理的な破壊力へと昇華させた「光の矢」だ。
「光あれ。……必殺! 鳳翼天斬(ホウヨクテンザン)!!」
放たれた矢は巨大な火の鳥と化し、闇の陣営を一撃で消滅させた。爆炎が夜の帳を焼き払い、里に一時の静寂が戻る。
鳳凰は静かに弓を下ろすと、折れた刀を構えたまま立ち尽くす新荒烈駆主に向かって、力強く手を差し出した。
「荒烈駆主と言ったか。お前が未来から来たというのなら、この戦記の結末も知っているのだろう? ……だが、今は多くを語るまい。共に剣を振るえ。この時代の平和は、俺たちが掴み取る!」
後の初代大将軍が見せた、太陽のような微笑。
伝説の武者と、未来から来た武者。
時を超えた「光の血統」による共闘が、今ここに幕を開けたのである。