機動戦士ガンダム BB戦士 SD戦国伝 ノベライズ 〜コミックワールド武者から大将軍へ!〜   作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった

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光の源流、初代大将軍降臨!(79 初代頑駄無大将軍)

 黒魔神の放った暗黒の霧が、生き物のようにのたうちながら天宮(アメノミヤ)を侵食していく。

 「鳳凰の里」を包む空気は冷たく、重く、人々の希望を削り取ろうとしていた。

 雷(イカズチ)、武神、そして新荒烈駆主。若き英雄たちが闇の圧倒的な圧力に膝をつき、傷つき倒れる中、鳳凰頑駄無はただ一人、絶望を跳ね除けるような鋭い眼光を天へと向けた。

 

「天よ、大地よ! 闇を払う真実の光を、今ここに!!」

 

 鳳凰が懐から取り出した「天の竹貝(てんのちくがい)」を高く掲げ、渾身の法力を込めて吹き鳴らした。その澄み渡る音色が戦場に響き渡った瞬間、奇跡が起きる。

 新荒烈駆主、雷、武神……それぞれの胸に宿る「光の玉」が激しく脈動し、呼応するように五筋の眩い光が鳳凰へと集束し始めた。

 

 その光は巨大な黄金の鳳凰となり、鳳凰頑駄無の身体を優しく、しかし力強く包み込んでいく。

 

「大将軍……着装ッ!!!」

 

 視界を真っ白に染め上げるほどの輝きが闇の霧を切り裂き、そこに現れたのは、これまでの武者とは一線を画す、神々しいまでの威容であった。

 

 初代頑駄無大将軍。

 

 全身を覆う鎧は太陽の如き黄金と紅に彩られ、背中には山をも貫く巨大な『大目牙(オメガ)砲』が二門。そしてその背から広がる翼は、天の四方を照らすほどに大きく、美しく展開されていた。

 

「(これが……すべての始まり。俺たちが、後の世で神話として語り継いできた、伝説の御姿……!)」

 

 新荒烈駆主は、その圧倒的な存在感に、傷の痛みさえ忘れて息を呑んだ。

 初代大将軍が地を一歩踏みしめるだけで、大地を呪縛していた黒魔神の邪気が霧散していく。彼は腰に佩いた至宝『鳳龍剣(ほうりゅうけん)』を抜き放ち、眼前の深い闇を真っ向から見据えた。

 

「闇に魅入られし魂よ。この天宮を貴様の私欲で汚すことは、この私が、そしてこの星の意志が許さぬ!」

 

 初代大将軍の背負う鳳凰が呼応して咆哮を上げ、全身から噴き出すような熱気が戦場を浄化していく。彼は全法力を一点に集束させ、背中の大目牙砲へ注ぎ込んだ。砲門が臨界点に達し、青白い放電が周囲を震わせる。

 

「必殺! 大目牙(オメガ)破壊砲(スマッシュキャノン)!!」

 

 ズドォォォォォンッ!!

 放たれた一撃は、まさに天の怒り。山をも消し飛ばすほどの威力を持ち、黒魔神が築き上げた闇の牙城を一撃で粉砕した。衝撃波が雲を吹き飛ばし、久方ぶりに里へ暖かな陽光が降り注ぐ。

 

 しかし、これはまだ長い戦いの始まりに過ぎないことを、大将軍は理解していた。

 初代大将軍は鳳龍剣を鞘に収めると、呆然とする新荒烈駆主を見つめ、慈父のような深い眼差しを向けた。

 

「荒烈駆主よ、案ずるな。歴史が闇に飲まれようとも、光がある限り、必ず道は拓ける。お前が未来から来たのは、その『道』を共に繋ぐためではないのか」

 

 初代大将軍の力強い言葉が、新荒烈駆主の心に再び消えない火を灯した。

 時を超えて出会った「原点」の輝き。それは、壊れかけた未来を繋ぎ止めるための、絶対的な希望の光となったのだ。

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