吸血姉妹は終末を迎えた世界で生きる   作:ゆっくり那由多豊苑

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吸血姉妹の終末旅 18話:フラン、まさかの大混乱!?

 

◆ 朝、政府庁舎にて

 

 朝日が街を照らし始めた頃。

 

 クランツ協商連合の中央区にある政府庁舎では、すでに職員たちが忙しそうに働いていた。

 

 そんな中、元気よく扉を開けて入ってきた少女が一人。

 

フラン「おはよー! 今日も頑張るぞー!」

 

 フランドール・スカーレットである。

 

 昨日、姉のレミリアに代わって街の開発責任者を務めたフランは、住民たちの要望を聞き、住宅地の調査や農地の水路修理、工場の設備点検を進める計画を立てた。

 

 初めての大仕事だったが、何とか成功させることができたのだ。

 

フラン「ふふん! 昨日は大変だったけど、今日はもう少し上手くできるはず!」

 

 フランは胸を張り、開発責任者の部屋へ向かった。

 

 ところが――。

 

フラン「……ん?」

 

 部屋の扉を開けた瞬間、フランは固まった。

 

 机の上。

 

 椅子の上。

 

 さらには、机の横に置かれた箱の中まで。

 

 そこら中に書類が積み上がっていたのだ。

 

フラン「…………」

 

フラン「えっ?」

 

 フランは一度扉を閉めた。

 

 そして、もう一度開けた。

 

フラン「…………やっぱりあるぅぅぅぅ!?」

 

 昨日よりも明らかに増えている。

 

 しかも、書類にはそれぞれ違う地区の名前が書かれていた。

 

フラン「な、何これ!? どうしてこんなに増えてるの!?」

 

職員「おはようございます、フランドール様」

 

フラン「お、おはよう! ねえ、この書類って……?」

 

職員「昨日の開発計画が住民の間で話題になりまして。各地区から、相談や追加の要望が届いております」

 

フラン「そ、そうなんだ……」

 

職員「皆さん、フランドール様なら話を聞いてくれると期待しているようですよ」

 

フラン「…………」

 

 フランは書類の山を見上げた。

 

フラン「……お姉様、これを毎日やってたの?」

 

 もちろん、開発責任者の仕事は書類だけではない。

 

 住民との話し合い、資材の管理、作業員の配置、進捗状況の確認など、やるべきことは山ほどある。

 

フラン「よ、よーし……。とりあえず、一つずつ片付けよう!」

 

 フランは気合いを入れ、最初の書類を手に取った。

 

 ――その直後。

 

職員「フランドール様! サンブレラ区の農地担当者がお待ちです!」

 

フラン「えっ、もう!?」

 

職員「それと、サンナナ区の工場責任者から緊急の報告が!」

 

フラン「ええっ!?」

 

職員「さらに、住宅地の代表者から面会の申し込みが届いております!」

 

フラン「ちょ、ちょっと待ってぇぇぇ!!」

 

 フランの三日目は、開始早々から大混乱だった。

 

◆ 次々と舞い込む問題

 

 午前九時。

 

 フランは会議室で、各地区の代表者たちと話し合いをしていた。

 

農地担当者「フランドール様、農地の水路についてですが、調査したところ、一部が崩れていることが分かりました」

 

フラン「えっ!? それって、昨日話していた水路?」

 

農地担当者「はい。このままでは、予定していた農地の整備に支障が出ます」

 

フラン「そ、そうなんだ……。修理にはどれくらいの人手が必要なの?」

 

農地担当者「最低でも十人ほど。それから、修理用の資材も必要になります」

 

フラン「分かった! まずは必要な資材を確認して、修理できる場所から進めよう!」

 

農地担当者「ありがとうございます」

 

 農地の問題は、ひとまず解決への道筋が見えた。

 

 しかし――。

 

工場責任者「フランドール様! こちらも問題が発生しました!」

 

フラン「今度は何!?」

 

工場責任者「設備点検の結果、修理が必要な機械が想定より多いことが判明しました。予備部品も不足しています」

 

フラン「うそぉ……」

 

工場責任者「このままでは、工場の生産量を増やすどころか、今の生産量を維持するのも難しくなります」

 

フラン「うーん……。すぐに新しい機械を作るのは難しいよね?」

 

工場責任者「はい。材料も人手も限られています」

 

フラン「だったら、まずは動かなくなった機械を全部まとめて、直せるものから直そう! 使えそうな部品があれば、別の機械にも使えるかもしれないし!」

 

工場責任者「なるほど……。部品の再利用ですね。すぐに調べてみます」

 

フラン「お願い!」

 

 工場の問題も、何とか対処できそうだった。

 

 ――ところが。

 

住宅地代表「フランドール様! 住宅地の候補地について、確認していただきたいことがあります!」

 

フラン「……はい、どうぞ!」

 

住宅地代表「候補地の一つですが、地面の状態が悪く、そのままでは建物を建てるのが危険だと分かりました」

 

フラン「えええええ!?」

 

 フランは思わず頭を抱えた。

 

 農地の水路は壊れている。

 

 工場の機械は修理が必要。

 

 住宅地の候補地は安全性に問題がある。

 

 昨日、自分が立てた計画が、次々と難題にぶつかっていた。

 

フラン(ど、どうしよう……。昨日は上手くいったのに……)

 

 住民たちが悪いわけではない。

 

 誰もが街を良くしようと努力している。

 

 それでも、現場を調べてみなければ分からない問題は、いくらでも出てくるのだ。

 

フラン「……分かった。住宅地については、無理に建設を進めないで。まずは地面の状態を詳しく調べて、安全な場所を探そう」

 

住宅地代表「承知しました」

 

フラン「それから、農地と工場の作業は、必要な資材と人手を確認して、できるところから始めてね。足りないものがあれば、すぐに報告して!」

 

三人「はい!」

 

 代表者たちは、それぞれの担当地区へ戻っていった。

 

 会議室に残されたフランは、椅子の背もたれに体を預けた。

 

フラン「……つ、疲れたぁ……」

 

 まだ午前中である。

 

 しかし、フランの頭はすでにいっぱいだった。

 

◆ レミリアの心配

 

 その頃、宿舎では――。

 

 ベッドから起き上がったレミリアが、窓の外を眺めていた。

 

 昨日よりも体調は回復している。

 

 とはいえ、まだ完全に元気になったわけではない。

 

レミリア「……フラン、大丈夫かしら」

 

 昨日、フランから仕事の話を聞いたとき、レミリアは妹の成長を嬉しく思った。

 

 住民たちの意見を聞き、それぞれの事情を考え、自分なりの解決策を出した。

 

 それは、レミリアが教えた方法ではない。

 

 フラン自身が考えて、見つけた答えだった。

 

 だからこそ、レミリアは妹を信じていた。

 

 しかし、初めての責任ある仕事は、きっと想像以上に大変だろう。

 

レミリア「……少しだけ、様子を見に行こうかしら」

 

 レミリアは上着を羽織り、部屋を出ようとした。

 

 そのとき、扉がノックされた。

 

クサリ「レミリア、起きているか?」

 

レミリア「ええ。どうしたの?」

 

 扉を開けると、クサリが立っていた。

 

クサリ「体調はどうだ?」

 

レミリア「昨日よりは良くなったわ。心配してくれてありがとう」

 

クサリ「それならよかった。だが、まだ無理はするなよ」

 

レミリア「分かっているわ。それより、フランの様子を見に行こうと思っていたところなの」

 

クサリ「……ああ。実は、俺も少し気になっていた」

 

レミリア「何かあったの?」

 

クサリ「問題が次々と見つかっているらしい。フランは一つずつ対処しているようだが、かなり忙しいだろうな」

 

レミリア「そう……」

 

 レミリアは少し考えたあと、再び上着を整えた。

 

レミリア「やっぱり、様子を見に行くわ」

 

クサリ「体調が悪化したら困る。無理はするなよ」

 

レミリア「ええ。少し顔を見るだけよ」

 

 そう言って、レミリアは政府庁舎へ向かった。

 

◆ 開発責任者、限界寸前!?

 

 正午。

 

 政府庁舎の一室では、フランが書類を整理していた。

 

フラン「えっと……水路の修理に十人、工場の点検に五人……。住宅地の調査は、地面に詳しい人にお願いして……」

 

 紙に数字を書き込みながら、フランは何度も確認する。

 

 人手を一つの場所に集めすぎれば、別の作業が遅れてしまう。

 

 資材を使いすぎれば、後から必要になったときに困る。

 

 何より、作業する人たちの安全を確保しなければならない。

 

フラン「うぅ……。考えることが多すぎるよぉ……」

 

 そこへ、職員が駆け込んできた。

 

職員「フランドール様! 現場から報告です!」

 

フラン「は、はい!」

 

職員「水路の修理に使う予定だった資材ですが、別の地区でも必要になっていることが分かりました!」

 

フラン「……え?」

 

職員「このままでは、予定していた量を確保できません!」

 

フラン「…………」

 

 フランは数秒間、無言になった。

 

 そして――。

 

フラン「もぉぉぉぉぉ!! どうして次から次へと問題が出てくるのぉぉぉ!?」

 

 思わず叫んでしまった。

 

 職員はびくっと肩を震わせた。

 

フラン「あっ、ご、ごめんなさい! あなたに怒ったわけじゃないの!」

 

職員「い、いえ……」

 

フラン「……はぁ。ごめんね。ちょっと疲れちゃった」

 

 フランは椅子に座り直した。

 

 昨日は、みんなで協力すれば何とかなると思っていた。

 

 実際、住民たちは協力してくれている。

 

 それでも、問題は一つ解決すれば終わりというわけではなかった。

 

フラン(お姉様……。いつも、こんなに大変なことをしてたんだね)

 

 姉の姿が頭に浮かぶ。

 

 レミリアはいつも堂々としていて、難しい話し合いでも落ち着いて対応していた。

 

 しかし、今なら少し分かる。

 

 あの余裕は、何も悩んでいないから生まれるものではない。

 

 悩みながらも考え、迷いながらも決断しているからこそ、堂々としていられるのだ。

 

フラン「……よし」

 

 フランは顔を上げた。

 

フラン「資材が足りないなら、まずは何にどれだけ必要なのかを調べよう。全部を同時に直そうとするんじゃなくて、今すぐ直さなきゃいけない場所を優先するの!」

 

職員「では、各地区の担当者に必要量を再確認してもらいます」

 

フラン「うん! それと、余っている資材がないかも調べてみて!」

 

職員「承知しました!」

 

 職員が部屋を出ていく。

 

 フランは深く息を吐いた。

 

フラン「……まだまだ、頑張らなきゃ」

 

 そのとき。

 

レミリア「その意気よ、フラン」

 

フラン「……えっ?」

 

 振り返ると、扉のところにレミリアが立っていた。

 

フラン「お、お姉様!?」

 

レミリア「こんにちは。仕事の邪魔をしてしまったかしら?」

 

フラン「そ、そんなことないよ! でも、もう起きて大丈夫なの?」

 

レミリア「ええ。まだ少し疲れは残っているけれど、昨日よりはずっといいわ」

 

 レミリアは部屋の中を見回した。

 

 机に積まれた書類。

 

 何度も書き直された計画書。

 

 フランがまとめた、各地区の問題と必要な資材の一覧。

 

レミリア「……ずいぶん頑張っているようね」

 

フラン「うん。でも、問題がいっぱいで……。計画通りに進まないことばっかりなの」

 

レミリア「そうでしょうね」

 

フラン「えっ?」

 

レミリア「計画というものは、立てた通りに進まないことも多いのよ。実際に動き始めれば、新しい問題が見つかるものだから」

 

フラン「……じゃあ、私の計画が悪かったわけじゃないの?」

 

レミリア「問題が見つかったからといって、計画が失敗したとは限らないわ。危険な土地を見つけたのなら、事故が起こる前に対処できる。足りない資材が分かったのなら、使い方を考え直せるでしょう?」

 

フラン「……そっか」

 

レミリア「大切なのは、問題が起きないように見せかけることではなく、問題が起きたときにどう対応するかよ」

 

 フランは、姉の言葉をじっと聞いていた。

 

レミリア「それに、あなたは一人で全部を解決する必要はないの。各地区には、それぞれの仕事に詳しい人たちがいるでしょう?」

 

フラン「うん……」

 

レミリア「なら、その人たちの力を借りなさい。責任者だからといって、何でも自分一人で抱え込む必要はないのよ」

 

フラン「……お姉様」

 

 フランの顔に、少しずつ笑顔が戻った。

 

フラン「分かった! 私、みんなと相談して、もう一度計画を考え直してみる!」

 

レミリア「ええ。それでいいのよ」

 

 レミリアは優しく妹の頭を撫でた。

 

 だが、その直後。

 

レミリア「……ところで、フラン」

 

フラン「なぁに?」

 

レミリア「あなた、お昼ご飯は食べたの?」

 

フラン「…………」

 

レミリア「……まさか、まだなの?」

 

フラン「……忘れてた」

 

レミリア「フラン?」

 

フラン「は、はい……」

 

レミリア「仕事も大切だけれど、食事と休憩も大切よ。私が休めと言われたとき、あなたは何と言ったかしら?」

 

フラン「……無理しないで、って」

 

レミリア「そう。あなたも同じよ」

 

フラン「……はーい」

 

 フランはしゅんと肩を落とした。

 

 レミリアは小さく笑い、妹の手を取った。

 

レミリア「まずはお昼にしましょう。仕事の続きは、それからよ」

 

フラン「うん!」

 

◆ みんなで街を作る

 

 昼食後。

 

 フランは各地区の代表者たちを再び集めた。

 

 今度は、ただ要望を聞くだけではない。

 

 それぞれの担当者に、現場の状況と必要な資材、作業に必要な人手を整理してもらうことにしたのだ。

 

フラン「まずは、今すぐ対応しなきゃいけない問題を決めよう!」

 

農地担当者「水路については、一部の崩れた箇所を優先して修理すれば、当面の農作業は続けられそうです」

 

工場責任者「工場の機械は、すべてを一度に直すのではなく、部品を生産する機械から修理するのがよいでしょう。そうすれば、修理用の部品も確保しやすくなります」

 

住宅地代表「住宅については、安全性に問題のない候補地から調査を進めます。危険な場所は、地盤の状態が分かるまで建設を見合わせます」

 

フラン「うん! それなら、順番に進められそうだね!」

 

 各地区の代表者たちは、自分たちの仕事について説明しながら、互いに協力できる部分を探していった。

 

 農地の担当者は、水路の修理に必要な工具を工場から借りられないか相談する。

 

 工場の責任者は、住宅建設に使える余剰部品がないか確認する。

 

 住宅地の代表者は、道路の整備を担当する職員と協力し、安全な移動経路を確保する方法を考える。

 

 それぞれが自分の仕事だけを見るのではなく、街全体のことを考え始めていた。

 

クサリ「……いい方向に進んでいるな」

 

 会議室の後方で見守っていたクサリが、レミリアに声をかけた。

 

レミリア「ええ。フランらしいわね」

 

クサリ「最初はどうなるかと思ったが、今では住民たちも自分から協力し始めている」

 

レミリア「フランは、人の話を聞くのが得意なのよ。少し慌てん坊なところはあるけれどね」

 

クサリ「ははっ。それは確かに」

 

 そのとき、会議室から大きな声が響いた。

 

フラン「えっ!? 工場の人たちが、農地の修理も手伝ってくれるの!?」

 

工場責任者「ええ。必要な部品を作る作業が終わった後なら、何人か人手を出せます」

 

農地担当者「それは助かります!」

 

フラン「やったぁ! みんな、ありがとう!」

 

 フランが嬉しそうに笑う。

 

 レミリアは、その姿を見つめながら微笑んだ。

 

レミリア「……もう、私がいなくても大丈夫そうね」

 

クサリ「いや、まだまだ助けは必要だろう。だが、フランは確実に成長している」

 

レミリア「……そうね」

 

 姉として、少し誇らしかった。

 

 妹はまだ経験が少ない。

 

 失敗することもあるだろう。

 

 それでも、フランは自分で考え、自分で決め、周囲の人たちと協力しながら前へ進んでいた。

 

 その姿は、昨日よりもずっと頼もしく見えた。

 

◆ 夕暮れの帰り道

 

 夕方。

 

 政府庁舎を出たフランは、レミリアと並んで街を歩いていた。

 

フラン「ふぅ~……。今日も疲れたぁ……」

 

レミリア「お疲れ様。よく頑張ったわね」

 

フラン「でも、お姉様が来てくれなかったら、もっと大変だったと思う」

 

レミリア「私がしたのは、少し助言をしただけよ。最後に決めたのは、あなたでしょう?」

 

フラン「……うん!」

 

 フランは笑顔で頷いた。

 

 通りの向こうでは、住民たちが明日の作業について話し合っている。

 

 農地の水路修理に使う工具を運ぶ人。

 

 工場の設備を確認する人。

 

 住宅地の候補地を調べるため、地図を広げる人。

 

 街は、少しずつ動き始めていた。

 

フラン「……ねえ、お姉様」

 

レミリア「何かしら?」

 

フラン「私、この街をもっと良くしたい。みんなが安心して暮らせる街にしたいんだ」

 

レミリア「ええ。きっとできるわ」

 

フラン「でも、まだ分からないことだらけだよ」

 

レミリア「最初から全部分かっている人なんていないわ。少しずつ覚えていけばいいのよ」

 

フラン「……うん!」

 

 フランは姉の手をぎゅっと握った。

 

フラン「だから、これからも頑張るね!」

 

レミリア「ええ。ただし、無理は禁物よ?」

 

フラン「分かってるってば!」

 

レミリア「本当かしら?」

 

フラン「ほ、本当だよ!」

 

 レミリアは、くすっと笑った。

 

 そして、妹の頭を優しく撫でる。

 

レミリア「頼りにしているわ、フラン」

 

フラン「……えへへ!」

 

 夕焼けに染まる街の中、二人の影が並んで伸びていく。

 

 フランにとって、この二日間は大きな経験となった。

 

 責任者になるということ。

 

 誰かの意見を聞くということ。

 

 そして、一人ではできないことも、みんなで力を合わせれば少しずつ進められるということ。

 

 それらを、フランは自分自身で学び始めていた。

 

 しかし――。

 

 政府庁舎では、フランが帰った後も新たな報告書がまとめられていた。

 

職員「……クサリ様。北西地区の調査について、少し気になる報告が届いています」

 

クサリ「北西地区?」

 

職員「はい。開発予定地の一部で、古い施設らしき建物が見つかったそうです」

 

クサリ「古い施設……?」

 

職員「まだ詳しいことは分かっていません。ただ、建物の周囲には、以前の開発記録にない設備も残されているようです」

 

 クサリは報告書を受け取り、じっと目を通した。

 

クサリ「……明日、詳しく調べる必要がありそうだな」

 

 その施設が街の未来に何をもたらすのか。

 

 このとき、まだ誰も知らなかった。

 

――第18話 完――

 





次回予告

ナレーション:
街の開発が少しずつ進み始めた頃、北西地区で古い施設が発見された!

フラン:
「えっ!? こんなところに建物があったの!?」

クサリ:
「以前の記録には載っていない施設だ。慎重に調べる必要がある」

レミリア:
「……何だか、嫌な予感がするわね」

ナレーション:
施設の中に残されていたものとは?
そして、街の知られざる過去が明らかになるのか――!?

フラン:
「よーし! 今度こそ、私が調査を成功させるよ!」

レミリア:
「フラン、先走らないの!」

フラン:
「えへへ……!」

ナレーション:
次回、第19話!
「北西地区の謎の施設!」

お楽しみに!
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