BEAST BLOOD   作:ruemtrnmdxxx

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異世界に飛ばされた凛馬は、猫族のミケに
「今日から面倒を見るにゃ!」
と宣言され、人間としてこの世界で保護されることに。首輪や管理が必要なルールに戸惑いながらも、凛馬は仕方なく受け入れる。
やがてミケの家で、彼女や家族と共に異世界での生活が始まる。人間として守られつつ、獣人たちに囲まれた日常が幕を開ける。



3話 ペットとして

異世界での生活が始まり、凛馬は「獣人は何を食べるのか」という素朴な不安を抱く。しかし食卓に並んだのは、ハンバーグや味噌汁など見慣れた料理だった。

「にゃ?何か心配してるにゃ?大丈夫、私たち獣人も普通にご飯食べるにゃ。お肉も野菜も魚も!」

「うちは和洋折衷が多いのよ。猫族だからってお魚ばっかりじゃないわよ?」

母親がクスクス笑いながら説明する。

「あら、人間って生の肉とか食べるのかしら?それとも野菜だけ?」

コハクが意地悪そうに質問する。

「僕たち熊族は何でも食べるよ!特にハチミツが好きだけどね!」

「・・・豹は肉が中心。でも、学校の給食は栄養バランス考えられてる。種族関係なく同じメニュー・・・」

「兎族はやっぱり野菜が好きだけど、お肉も食べるわよ。あ、料理が出来たみたい。さ、行こう?」

ミナが優しく促す。

「いただきますにゃ〜!あ、凛馬も手を合わせて『いただきます』って言うにゃ!」

食事中、ミケがフォークで料理を取り、凛馬の口元に運ぼうとする。

「はい、あ〜んするにゃ!ペットだから食べさせてあげないとにゃ」

「あらあら、早速ペット扱い?凛馬くん、どう?飼われる気分は?」

 コハクは意地悪な感じで質問する。

「正直まだ慣れないってか、絶対慣れることないと思う。プライドの問題なのかな?」

凛馬はまだ慣れないようだ。話し方もぎこちない。

「にゃは、プライドかぁ・・・でも、ここじゃ人間は珍しいから仕方ないにゃ。ね、少しずつ慣れていけばいいにゃ!」

ミケが凛馬の頭を撫でながら、優しく微笑む。

「・・・無理に慣れる必要もない。自分のペースでいい・・・.」

ヒョウカがぼそっと呟く。

「あら、プライド高い男の子なのね〜。でもね、この世界じゃ人間は立場が弱いのよ?素直に甘えちゃった方が楽よ」

コハクが意地悪そうに笑う。

「僕は凛馬くんが慣れるまで待つよ!無理理強いはしないからね」

アオが優しく声をかける。

「そうね・・・確かに急に環境が変わって、しかもペット扱いなんて受け入れられないわよね。でも、ミケはあなたを守ろうとしてくれてるの。少しだけ、その気持ちを受け取ってあげて?」

ミナの言葉に、ミケが少し照れたように耳を動かす。

「そ、そうにゃ!私、凛馬を守りたいだけにゃ!だから・・・ね?」

ミケが上目遣いで凛馬を見つめる。

ミケの母は言った。

「まあまあ、今日は疲れたでしょう?お風呂も用意してあるから、ゆっくり休んでね」

凛馬は言う。

「そう…だよな。ごめん。俺はペットなんだよな。あ、敬語の方がいい?です、か?」

まだ獣人には慣れない様子だ。

「にゃはは!敬語なんていらないにゃ!そんなかしこまったら距離感じちゃうにゃ。普通に話してくれた方が嬉しいにゃ」

ミケが嬉しそうに笑う。

「あらあら、可愛いこと言うわね〜。でも確かに、敬語使われるとペットっぽくないかも?」

コハクがクスクス笑う。

「・・・別に、好きにすればいい。俺は気にしい。」

ヒョウカが珍しく小さく笑みを浮かべる。

「僕も!凛馬くんと友達みたいに話したいな!」

「そ、そうね・・・友達みたいな関係がいいわよね。ペットだからって、無理に下に見る必要ないわ」

ミナが少し顔を赤らめながら言う。

ミケの母が流れを変えるように言う。

「じゃあ、お風呂の準備できてるから先に入ってきなさい。タオルと着替えは脱衣所に置いてあるわよ」

「あ、待って!私も一緒に入るにゃ!ペットの体、ちゃんと洗ってあげないとにゃ!」

ミケの衝撃の一言に凛馬は一瞬で真っ赤になる。

「ちょっとまって一緒に!?無理無理無理!!元の世界でも女の子と風呂なんて入ったことないのに!」

「にゃ?でもペットの体は飼い主が洗うものにゃ。それに、恥ずかしがることないにゃ~」

ミケが不思議そうに首を傾げる。

「あらあら、初心だわ〜。でも、この世界じゃペットのお世話は当然よ?お風呂も散歩も、全部飼い主の役目なの」

「ま、まあ・・・確かにそうだけど、凛馬くんが嫌がってるなら無理には・・・」

ミナが慌てて止めようとする。

「じゃあ僕が代わりに入ってあげようか?僕も男の子みたいなものだし!」

「・・騒がしい。好きにすればいい・・・」

「大丈夫にゃ!私、ちゃんと優しく洗ってあげるから!それに、体チェックしないと病気とか怪我してないか分からないにゃ!」

ミケが凛馬の手を引っ張ろうとする。

ミケの母が止める。

「あらあら、凛馬くんが困ってるわよ?ミケ、ほどほどにしなさいね」

「もう慣れるしか、ないよなぁ・・・」

凛馬の"人間"としてのプライドが徐々に崩れ始めた。

「にゃは!いい子にゃ!じゃあ一緒に入るにゃ~ 」

ミケが嬉しそうに凛馬の手を引っ張り、脱衣所へと向かう。

「あらあら、諦めちゃった。可愛いわね〜。じゃあ私たちは先に帰るわ。また明日ね、凛馬くん」

「バイバイ!明日学校で会おうね!」

「・・・じゃあな」

「お、お邪魔しました。明日、首輪を買いに行くから・・・その、頑張ってね」

ミナが少し心配そうに凛馬を見つめる。

逃げ場のない状況に、凛馬は深く息を吐いた。人間としてのプライドと、新しい生活。そのどちらも、簡単には手放せそうになかった。




最後まで読んでくださりありがとうございます!
次回、ミケと凛馬のお風呂タイムです、、、!
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