ゼロと悪霊さん   作:(´Д` )

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プロローグ

ここは妖怪と人間が共存し、常識が非常識となる世界

 

「幻想郷」

 

無数の非常識が存在するこの世界………否、非常識そのものできたようなこの世界は伝説、御伽噺の人物や神話の神さえ存在していた。

 

 

 

そんな幻想郷にある濃い魔法の霧が広がる森───魔法の森と呼ばれている場所に建てられている小屋に黄色い太陽のマークを付けた青色の帽子をかぶっているいかにも「ワタクシは魔法使いです」と云った格好をしている魔法使い¨悪霊¨魅魔と、これまたいかにもな魔法使いの格好をしている金髪の少女、魔理沙が何やら身支度やら何やら準備をしているようである。                                                    

「さて行くよ、魔理沙。準備は済んだかい?」

 

「準備おっけーだよ魅魔さま」

 

今日も今日とて自分の弟子、魔理沙を従え最近の日課である博麗の巫女に挨拶もとい──からかいに行く準備をしていたのである。

 

この悪霊、昔は全人類に復讐をすると言う割と恐ろしいことを企んでいたが、今では邪気もすっかり抜け、最近の楽しみである博麗の巫女にちょっかいをかけるというとてもしょうもない事を日課にしては日々過ごしているのである。

 

そんな平和?な毎日をすごす彼女達。準備も済みいざゆかん神社へ(倒置法)いう所に問題が発生したのである。

 

 

 

 

 時同じくしてハルケギニア大陸トリステイン王国トリステイン魔法学院

 ここでは学院の生徒二年生による春の使い魔召喚の儀式が行われていた。

 学院の側にある広場に集まった生徒たちは自分と生涯を共にする使い魔との初めての出会いに、

 一人、また一人と感銘を表している中、今だ使い魔の召喚に成功していない生徒が一人いた。

その生徒、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、

 幾度となくサモンサーヴァントの呪文を唱えたが、

 爆発によって地面が抉れるのみで一向に使い魔が現れてこない。既に広場は爆発によるクレーターだらけである。

 

「早くしろよ"ゼロ"のルイズ」

 

「"ゼロ"が何か召喚するまえに広場が爆風でなくなっちまうよ!」

 

「はやくwwwはやくwwwはやくwww」

 

召喚を終わらせ、ルイズ一人のために待たされている生徒達の野次が飛び交いはじめた。

 

「非常に残念ですがミス・ヴァリエール…」

 

 ルイズにそう呟いたのは召喚儀式の担当教師コルベール。

 

「………コルベール先生!お願いです!もう一度だけ…もう一度だけチャンスを下さい!」

 

 ルイズは気丈にも涙を我慢しつつ、必死に食い下がった。

 コルベールは知っている。魔法が使えないという環境、高い身分ながら学園でも一年生の頃から他の生徒から馬鹿にされ続け頼れる友人も無く、それでも一人でどうにか皆を見返そうと、必死に努力し続けていることを…

ルイズは人一倍頑張っていた。魔法が駄目ならと、必死に勉強をし、学園での実技以外の成績は常にトップ、社交界での挨拶、テーブルマナー、社交ダンスなど、死ぬ気でそれこそ、血反吐を吐くほど頑張ったのだ。しかしながら神様とは恐ろしく残酷なモノで彼女から¨魔法¨というメイジにとっては一番大事な才能をスッポリ抜いてしまったらしい。

(どうにか…どうにかしてあげたい…何故です!始祖ブリミル…この生徒が何をしたというのだ…彼女はあんなにも努力してきたのに…)

 

ハァと溜め息を一つ吐き、ルイズに

「分かりました。一回、後一回です。コレが失敗したら、また後日再度召還の儀式を執り行いたいと思います。」

そう言うとポンっと肩を叩いた。

 

「一回深呼吸をして落ち着いてから再度、挑戦して下さい」

 

そう言われると、ルイズは大きく深呼吸をし、かつ集中してからルーンを詠唱した。

「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ! 我が導きに、応えなさい!!この際何でも良いわ!!」

 

流石にそれは駄目だろ…と皆内心思っていたが、ツッコむのは止めておいた。

それは野暮だし、一応彼女は共に勉学を学ぶ仲間である。彼らは紳士であった。

 

───お願い!何でも良い…そこら辺に居そうな動物でも…あのヌメヌメしたカエルでも…この際悪魔とかでも良いわ…あ、でもカエルはイヤだな…欲を言えば、素晴らしい翼を持った竜とか…

 

割と冷静なルイズだったが、次の瞬間今までの中でも特に巨大な爆発が発生し、広場の皆が吹き飛ばされてしまった──────

 

 

「…なんだいコレは?」

 

 

「鏡…ですよね?」

 

突然である。どこらから趣味の悪い豪勢な造りをした鏡が出現したのだ。

 

本当に突然であった。身支度も整え、いざ行かんという時に

出現したのである。

まるで最初から其処に置いてあったみたいに…

 

「ふむふむ、コレはどこか異次元に繋がっているみたいだね。」

 

「へー異次元ゲートですか?」

 

突然出てきた鏡にも二人は冷静である。

此処は幻想郷。日常が非常識。いちいち驚いては体が保たないのであった。

 

 

もっとも、魅魔の体は精神で構成されており、肉体が滅びるなぞ無いに等しいのだが。

 

 

(ふむ…術式から察するにコレは一方通行…しかも何かが私を呼び寄せてるね…という事は召喚魔法か何かかね。)

 

そこまで考え顎に手を当てる。

 

(本来召喚魔法とは自分の技量にあった者を呼び寄せるんだがね…まさか私を呼び寄せる技量を持った魔法使いが居るってのかい?ふむふむ…)

 

この間五秒。

 

流石に自分の師の異変に気付き、声をかける魔理沙。

 

「魅、魅魔様…?」

 

(ならどんな奴か見てみるのも悪くない…しかしこの子が居るしな…イヤ、最早この子は一人じゃない。数々の異変であんなに競い合える仲間が出来たじゃないか…実力は……まだまだだが頑張り屋なこの子だ。きっと"うまくやる")

 

この間十秒。

此処まで考えると、

 

「じゃ、そう言う事だから」

 

「どういうこと!?」

 

「もっと沢山修行をしなよ。あ、この家あげるから好きに使いな。後、前から言おうと思っていたけど、あんたには黒が似合うね。」

 

「えっ?えっ?えっ?」

 

弟子は混乱の極みである。

 

「じゃ、そういうことで~バイバーイ~」

 

「ちょwww」

 

混乱の果てについ吹き出す魔理沙である。

 

そうこうしているうちに親愛なる師は鏡に入り、消えてしまったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…どういうことだぜ…」

 

ショックの余り、男言葉になってしまった魔理沙であった.....

 

 

 

続く?

 

 

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