およそ一キロにも及ぶ大きさの爆発、怒号、悲鳴。舞い上がった土煙が晴れるとその被害の全貌が明らかになった。
生徒達はフラついているものや、気絶している者もいた。それでも立ち直った者達はそれぞれ思い思いの罵倒をルイズにぶつけていた。
「いてえぇぇよぉおおお !!!!」
「"ゼロ"のルイズ!無能な上に他人にまで迷惑かけるなよ!」
「いい加減にしろ!"ゼロ"のルイズ!」
「ちょwwwおまwww」
彼女───ルイズは周囲の罵倒など気にも止めることなく...否、本当に気づいていなかったのかもしれない。目だけはギラギラと、下手するとシャブ中のようにも見える...フラフラと爆心地を見た。
(違う…今の爆発は違う!)
そう、彼女には確信があったのだ。
それは手応え…とでも言うべきか、
とにかく絶対的な成功をその手応えは彼女に予感させたのだ。
「いる…ハズ…さぁ!早く魅せなさい!私の素晴らしく美しい使い魔よ!……できれば竜がいいなぁ」
こんな時でも淡々とそして冷静にも竜を諦めない彼女は 割と大物なのかもしれない。
生徒の誰かが魔法をかけたのか一陣の風が吹き、爆心地の土煙を取り除く。
最初に見えたのは、太陽のマークが付いた青い三角帽。
そのあとに見えるは三日月をかたどったモノだろうか?───を先端に付けた杖?のようなモノ。
そして美しい緑色をした腰までとどく長髪。そして、女性が見ても惚れてしまいそうなバランスのとれた顔立ち。
全体的に青色の装飾がなされた服装に同じく青いマント。
どれもこれも、平民が着るには豪華過ぎるもの。
それこそ、貴族や一部の位の高い豪商などが着るようなモノであった。
「マントに…杖!?私、メイジを呼んじゃったの!?」
しかし、一番驚くべきは其処ではない。
「この人…足がない…………」
最初にそれに気付いたのは、青い色の髪をした少女であった。
「化け物だぁぁ!」
「うはwww無理wwwとんずらwww」
そう、彼女には足が無かったのだ、上半身だけ浮いており、普通足があるべき場所には白い、半透明な尾?のようなものが付いていた。
学園の生徒達は軒並み恐怖の余り震えているもの、最初に気付いた青髪の少女は「お化け…」と、呟いた後、そのまま起立したまま綺麗に後ろに倒れてしまい、さらに他の者は逃げだす者までいた。………どうでも良いけど、何時も気持ち悪い笑い方をするアイツ、足速いわね…
周りは大混乱の中、その足の無い、メイジは周りをキョロキョロ見渡したり何やらうんうん考えてるようだ。
何やら考えが纏まったのか、ハッっとした顔になると、私…否……私達全員に圧倒的な圧力を振りまいてきたのだ。
☆
異次元ゲートをくぐり抜けると、
………其処は魔法使いの国でした。
自分の弟子に別れを告げた後、鏡に飛び込み、一瞬のフラッシュ。思わず目を細めたがそれも一瞬、其処には、マントを羽織った大勢の少年少女……とハゲ。
魔力の大きさと…流れから察するに彼らを魔法使いと断定。
身なりからして、相当の金持ちだろうか?
全員同じような服装と、責任者のような成人を迎えたハゲ…もとい男性を見るに 元の世界の更に外の世界で言う"学校"と言うやつであろうか。
ならコレは「学校の授業の課程の中の召喚魔法の最中」か。
と、いうことは納得しがたいがこの少年少女の中に私を呼び寄せた者が居るということだ。
しかし、元の住み家を出て、おそらく我が新しい住み家になるであろう場所……に住む者達、挨拶にでもしようと"幻想郷流"の挨拶をしようと軽く親しみを込めて圧力をかけてみたのだが………
気絶している者と、数人以外全員逃げ出した。
「やれやれ、何か、間違ったかね……?」
割と先の事が不安になってきた悪霊であった。