ゼロと悪霊さん   作:(´Д` )

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東方旧作やゼロ使の資料が詰まったサイトなどがあったら、是非作者まで...


二話目

今、広場には居るのはルイズ、コルベール、そして魅魔だけである。

残りの生徒は気絶していた者や呆けている物をレビテーションで持ち上げ、コルベールの指示で学内に帰って行ったのだ。

 

その中でも特に赤色の髪の生徒……ミス・キュルケが青色の髪の生徒、ミス・タバサを連れて行ったのだが、彼女の容体は特に酷い。

ずっとうなされていたが大丈夫だろうか…?

 

コルベールが「優しさ」という現実逃避をしている隣で今までぼーっと呆けていたルイズが、突然覚醒し

 

「………ハッ!コッ、コルベール先生!わ、私の召喚試験は一体どうなるのですか!?」

 

 

「え?あ、あぁ…うむ…」 

 

内心コルベールは混乱していた。

世間における魔法の才能が"ゼロ"と言われている少女がこんな人外じみたメイジを召喚し、そのうえ圧力…プレッシャーだけで学園の、それも誇り高き貴族の子供達を一蹴してしまう程のとんでもないメイジである。こんな事など前例も無いのである。コレにはコッパゲもビビっても仕方がない。

 

更にいうとあのプレッシャーがただの挨拶だと知ったら、ひっくり返ってただでさえ少ない頭のモノが全滅してしまうかもしれない。

しかしその当の本人というと、

 

「ん~この世界は良いところだねぇ。こんなに質の良い魔力が溢れている。なかなか私にとって過ごしやすい所だよ」

 

大きく背伸びをし、目の前にいる二人などどこ吹く風であった。とことん我が道を行く悪霊である。

 

しかしその悪霊が呟いたことをルイズは聞き逃さなかった。

 

「ちょっと!ちょっと!あなた今"この世界"って言った!?それはあなたの体の特徴と関係あるの!?やっぱりあなたは…お、おおおお化けなの!?」

 

「うるさいわねぇ、そんな事どうでも良いじゃない。そんなことよりあなた…」

 

魅魔はルイズの目と鼻の先までふよふよと浮遊しながら、近づきじっと観察を始めた。

 

ルイズは混乱していた上に突然迫ってきた彼女に反応ができず、なすがままになっていた。

ピンク色をした髪に美しい鳶色の目、容姿は整っており、綺麗系というより可愛い系と言ったところか。

…が、残念な事にその体系は哀しいかな。ちんちくりんである。

しかしそんなことに彼女は興味を示したのではない。

 

(…こりゃあなんだい?)

 

そう、彼女が注目したのは彼女の魔力の大きさとその流れである。

その魔力の大きさといったら、彼女が戦ってきた数々のライバル達に匹敵、もしかしたら彼らを圧倒するレベルであったのである。

 

(隣のコッパゲや逃げ出した子供達がそうではない……と、するとこの子が特別って訳かい。…ん?コレは…)

 

次に彼女が注目したのは魔力の流れである。彼女の体から、はちきれんばかりの魔力をせき止めている"何か"がある。

 

(ふむふむ…この力を解放するには何かキーになるモノが必要って訳だね。)

 

「あ、あの…もしもし…」

 

ルイズは突然顔を近づけられ、タイミングを逃したのでその場で背を伸ばし、起立をしたままである。

 

見つめ合う二人。

ルイズの顔はほんのりと赤い。

 

(コレほどの魔力だ…恐らくこの子の膨大な力がこの私を呼び出したのだろう。ならこの子の側に"憑く"のも悪くない。…それにこの子を改ぞ…ゲフンゲフン。いやいや、教育して、私の優秀なる僕にするのも悪くないね。)

 

魅魔がダークな妄想の海を泳いでいる時

 

「ちょっとアンタ!私を無視するな~!!一体何考えてたのよ!」

 

「ん、あぁ、あんたって、ちんちくりんだねってね」

 

「な、なんですってえぇぇ!!!」

 

魅魔の一言にブチキレたルイズは怒りのままに殴りかかったが、魅魔はその怒りの鉄拳をケラケラ笑いながらヒョイヒョイ避けていくのであった。

 

それを見たコルベールは軽く苦笑し、

「…コホン。すいません。よろしいでしょうか…ミス…ええと。」

 

それに気付いた魅魔は

 

「あぁ...魅魔。私の名さ」

 

失礼しました、とコルベールが返し。

 

「さて、ミス・ヴァリエール。事故かどうかは分からない。兎に角君はミス・魅魔を召喚してしまったわけだが……この儀式がどれだけ重要かは分かるね? 彼女のような方を召喚する事など……前例にもないことだが、それでもこの儀式は最後までやり通させなくてはいけない。よって君は、ミス・魅魔と」

 

「こ、コントラクト・サーヴァントを行うのですか!?」

 

コルベールは深く頷く。

 ルイズは忘れかけていた重大なことを思い出し、改めて事の重大性に気づき、動転してしまったようである。

 

「で、でも、この人なんだかすごいメイジだし、そ、そ、それに、この人お化けだし!メイジでお化けだし!」

 

「やれやれ、落ち着きな。」

 

激しく動揺しているルイズを落ち着かせる。

 

「コレがどうやって冷静にいられるのよ!そうだ!足!足よ!何でアンタ足が無いのよ!」

 

「ん?あぁ…コレ、駄目なのかい?」

 

そういうと、魅魔は軽く力を込めると……

 

"ニュ。"

 

足が生えた。

 

 

「「…………」」

 

 

コレにはコルベールとルイズも思わず唖然。

 

「はっはっは」

 

「やっぱり人間の驚く顔は良いねぇ…こっちも驚かした甲斐があるってものだよ。」

 

「あ、あああアンタのその足どうなってるのよ!」

 

「いやいや、魔法(マジック)の種を聞くのは無粋ってものだ。魔法を見る者はただ楽しめればそれで良いのよ」

 

ハァと溜め息を一つ、もうこれ以上追求しても無駄と判断したルイズは話を戻すことにした。

 

「で?結局、アンタは何者なの?」

 

「私かい?ただ人間さ(うそ)」

 

「ウソよ!どこに下半身が無くて尾がついて、若干浮いている人間がいるのよ!」

 

「やれやれ…アンタの考え方は小さい…小さいよ。この世は無限の可能性が満ち溢れているのよ。この私ですら目新しい新鮮な体験ばかりだというのに…まぁ私が人間ってのはウソなんだけどね!」

 

「やっぱりウソじゃない!」

 

ギャーギャーと騒ぐのを最初は見ていたコルベールだがこれ以上漫才は見ていられないと

話を本筋に戻す事にした。

 

 

 

 

 

 

……やれやれ。

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