ポスアポ世界のお気楽TS娘   作:あるぺん

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4話 記憶2

 

 レオナの始めの一歩は、文化的になる為の探し物という名の付いた遺品漁りから始まった。

 しかし、その一歩は早々に躓く事になっていた。

 

「参ったねこれ」

 

 シェルターの中を探索し始めたものの、その内部は思っていた以上に荒れていたからだ。

 

 当初は死んだ自分が暮らしていたのだからと楽観視していたレオナ。

 その期待とは裏腹に、優雅なシェルター生活ができる様な空間ではなく、あちこちで破損や老朽が見受けられる状態であった。

 また、それに付随してか施設の機能はまともに動いておらず、非常灯ですらチカチカと明滅をしている有様だった。

 

『メイン、バックアップ共に電源が喪失して久しいようです。あの部屋と()()が生活に使用していたと思わしき箇所以外は、ほぼ機能が停止しています』

 

「ミラ、原因とか解決方法とか、何でもいいからなんとか分からない? あんた此処で作られたんでしょ」

 

『否定。電脳が作られたのはこのシェルター内ではありません。培養層と共に使用されたのも、その生体端末が意識転送(ダウンロード)に使用される直前。よってシェルター内に関しての情報はありません』

 

「よく分かんないけどそうなんだ。じゃあ適当に扉とかコンピューターとか何とかできない? AIなんだし詳しいんでしょ?」

 

 パソコンの大先生に頼るような、何とも投げやりな物言いである。

 だがそんなレオナに返された音声は、彼女の期待に沿わない物だった。

 

『否定。現在ネットワークに接続されていません。物理的にアクセス出来ない限りは不可能。そして電源は──』

 

「死んでるからそもそも機械が動かないかぁ」

 

『肯定』

 

 暗い中を仰ぎ見るレオナ。

 本来であればその先に灯りがあったのだろうが、そこにあるのは闇ばかり。

 

「直す……のは無理そうかな? アタシそっちの知識全然ないし」

 

『機材さえあればこちらからのサポートで何とか出来そうですが』

 

「それを探す為に部屋に入れないと。……あれ? あそこのドア開いてない?」

 

 レオナの視界の先、暗い廊下の脇に開いたままのドアがあった。

 本来であれば足元すら覚束無さそうな暗闇の中、それを欠片も感じさせる事の無い足取りにレオナは疑念と困惑で首を捻っていく。

 

「そういえばあんまり暗い感じがしないんだけど……何これ? あんたが何かやってくれてる?」

 

『否定。それはその生体端末の機能による物です』

 

「どういう事?」

 

 レオナの疑問に、一拍置いてミラが言葉を返していく。

 

『網膜及び視神経の強化と、ナノマシンによる生体を損なわない機械化の──』

 

「端的にお願い」

 

『夜目が利きます』

 

「なるほど。利くっていうには随分よく見える気がするけど、まぁ便利だからいいか」

 

 光の無い中でレオナの目に映るのは、昼の如くとは行かないまでもかなり鮮明に認識できる世界だ。

 それを頼りに開いたドアの中へと向かっていけば、閉まらない様にと更に抉じ開けられた跡。

 中はどうやらそこは何かの保管庫らしく、大半は空になっていたものの、レオナは更衣用のロッカーと何かを貯蔵していたらしい箱を幾つか見つける事が出来ていた。

 

「この扉って、もしかして()()()が開けてたのかな?」

 

『その可能性が極めて高いかと』

 

「何にせよ助かるか」

 

 レオナがロッカーを漁っていくものの、大した収穫が得られずに肩を落としていく。

 使われた後か朽ちた後かと諦めかけていた時、その中の一つ、他の物よりも物々しいロッカーに真新しい服らしき何かを見つけていた。

 

「……なにこれ? 水着……?」

 

『否定。それは汎用防護服、通称バリアスーツと呼ばれる装備です。戦闘服や作業服、あるいは宇宙服として使われていた物です」

 

「へぇ~、こんな薄いのに?」

 

『兵士であればその上に更にプロテクターを付けています。ですがそれ一枚でも実戦に使用可能で各種衝撃や大型の狙撃銃にも耐えられる物です。個人が携行出来る火器であれば十分過ぎる程に貴女の身を守れるでしょう』

 

「要するに防弾インナー? とりあえず着るしかないか。……ブラジャーとかよりはマシでしょ」

 

 着慣れぬボディスーツに苦戦していくレオナだったが、その間も彼女は疑問を少しでも解消していくためにミラへ話し続けていった。

 

「そういえばさ、今って何年とか分かる?」

 

『否定。正確な時期の判別は不可能』

 

「どうして?」

 

『本来であれば私及び同様のモデルは、起動時に汎ネットワークと接続しデータベースがアップデートされます。しかし今の私は基礎データのみで、日付や時刻に関連する情報もセッティングに問題があったのか存在していません』

 

「う~ん……ならシェルターに人が入るような何かがあったとかは?」

 

『該当項目無し。仮に核戦争に比類する事態があったと仮定しても、基礎データが登録、更新された後の出来事であると思われます』

 

「つまりアタシたちは、自分たちより未来の世界に何も知らないまま置き去りってこと?」

 

『肯定』

 

「あっちゃ~……」

 

 ミラの短い返答がレオナの顔を歪めていき、彼女の想定よりも事が深刻である事を理解させていた。

 苦戦しながらもバリアスーツを着終え、着心地を確かめながらも話を続けていく。

 

「……なるようにしかならないか。それじゃもう一個、この身体の事知ってる限りでいいから教えて」

 

『了解。その前にお聞きしますが、生体端末の事はご存じですか?』

 

「全然。そんな物アタシが生きてた……あぁ、元のアタシが生きてた時代ね。見たことも聞いた事もないし、端末って言ったらスマートフォンとかゲーム機とかそんなのかな」

 

 肩を竦め、おどける様にレオナが言った。

 

『西暦2000年代と推測。それより後に生まれた技術となっています。生体端末は遺伝子操作したデザインベビーへ培養層による急成長を施し、その後、用途に応じたナノマシンと副電脳になる有機チップを投与して完成されます』

 

「つまりクローンとかそういう? それならまぁ……実用化はともかく近いのはあったかな」

 

「否定。あくまでベースとなる人間の遺伝子から必要に応じた組み合わせを用いて新しく生命体を作成していますので、クローンと言うには相応しくありません。ですが人工知能による稼働や端末に人格データを投入する調整前であれば、それは人ではありません」

 

「……だから生体端末?」

 

「肯定」

 

 レオナの中の価値観に反する内容なのか、ミラの説明に顔を引きつらせていく。

 

「それはなんというか……すごくすごい…………。うん、それじゃ次の質問。これ何の為に作られたの?」

 

『モデルにもよりますが、主に人工知能を搭載した軍用の戦闘義体として。その他には貴女の様に意識の転送手段に利用が確認されています。こちらは端的には生まれ変わりです」

 

「まぁ、そりゃそうだよね。実例があったからこうなってるんだろうし……」

 

『因みに貴女のモデルは用途が幅広く、先の二つ以外にも特殊労働等の一部用途にも使われていた事例があります』

 

「特殊労働って? なんか難しそうだけど簡潔に教えて」

 

『セクサ──』

 

「ストップ! もういい! 分かった!」

 

 慌てて遮り会話を止めるレオナ。

 何の事か分かったと言えば分かったのだろうが、その顔が一瞬の内に真っ赤に染まっていた。

 何とも表現しにくい羞恥を出した後、平静を装い続けていく。

 

「……こんなデカい物がぶらさがってるわけだ。もしかしてこのシェルターにこの身体──培養層? が置いてあったのも……」

 

『閉鎖環境での娯楽を考えるとその可能性が高いと思われます。勿論、貴女の様な事態を考えてと言う事も十分あり得ますが」

 

「出来れば後者であって欲しいかなぁ……」

 

 何とも言えない表情で自身を見直すと、レオナが溜め息をつきながら残りの収穫物を漁っていった。

 まだ使えそうだった非常用食糧など日々の糧になりそうな物を選んでいくと、それらを同様に見つけたリュックへ纏めていく。

 

「そうだ、外はどうなってるんだろ。せめて食べ物に苦労しないといいんだけど……」

 

『推奨、想定レベルの引き下げ。何があったか分からない以上、最悪を念頭に置くべきでしょう』

 

「例えば?」

 

『核戦争による汚染物質の蔓延。超新星爆発による地球環境の大幅な劣化。他にも何らかの要因での生態系の狂いが例に挙げられます』

 

「……そこまで行ってたらどうしようもなくない?」

 

『スーツは高線量でなければ放射線を遮断できます。熱も同様です。また、その身体も通常の人体よりは有毒物質や放射線に耐性を持っていますので、爆心地でもなければ問題はないでしょう。それよりも不安定に

なった天候の影響や野生動物等の脅威に注意を。少しお待ちを……そのロッカーの下部を探ってみてください』

 

「何かあるの?」

 

 声に従い、レオナがしゃがみ込みながら手を伸ばしていく。

 

「でっか……これ銃?」

 

『50口径拳銃、MRS-50 "荒鷲"。骨董品と呼べる物ではありますが使用するには問題はありません。予備の弾薬も見つける事を推奨します』

 

「撃った瞬間転びそうなんだけど」

 

『今の貴女であれば問題なく扱えるかと』

 

 見つけた物はかつて威容を誇った物を模されたのか、それとよく似たシルエットの拳銃だった。

 銀色の銃身と黒塗りのグリップで構成された銃は、レオナが両手で持っても全く小さく見えない代物で、その大仰さに見合うだろう威力と反動の強さが窺える。

 

「弾も発見、これが無くなる様な事が無いのを祈りますっと。ねぇミラ、あんた何でそこにあるって分かったの?」

 

『貴女の目を介して簡易的なスキャンを行いました。完全な透視は不可能ですが、至近距離の物体や空間の把握に隠れている可能性のある機械等を探知可能です』

 

「ん? つまりアタシの眼で見てるの? 覗き見られてるみたいで何だか落ちつかないんだけど」

 

『視界の共有だけではなく、投与されたナノマシンを介して接触による機械へのアクセスも可能。20世紀の骨董品でなければですが。その他にも、網膜内のナノマシンによる各種データやARインターフェースの表示等も可能です』

 

 この様に、と言う声と共にレオナの視界が変化していく。

 

「うわっ! 何これ目の前に文字が沢山……」

 

 視界に映し出されたのは、周囲の状況と示される情報の数々。

 続いてバイタル等が表示されると、それが瞬く間に切り替えられ、最後にはその全てが消えて元の視界に戻っていた。

 

『以上です。これから先、こちらも使用して状況の報告やサポートを行います』

 

「目がチカチカする……けど分かった。にしても、これが出来る様な身体なのかぁ……なんか人間やめた気分」

 

『インプラントの程度はありますが、私が開発された頃であれば誰もがこの機能を以て生活していました』

 

「アタシはこんな物が一般的じゃない頃の人間だってば」

 

 スーツの具合と銃器の扱いを確かめながら、最後にリュックの中を整えて準備が済む。

 レオナの十年以上の──そしてごく僅かなシェルター暮らしが終わりを迎えた。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

「これはまた……」

 

『エラー。データベースとの差違があります。ですが周辺環境に重度の問題無し』

 

「いやいや、問題大ありでしょ。まぁ、放射線とか毒とかそっちの事だろうけど」

 

 シェルターの出入り口を抜けたレオナたち。

 だが、その先に見える景色は想定していた物よりも酷く、辺り一面に荒涼とした姿を現していた。

 

「見渡す限りの土と砂。枯れた木に……あれは何かの建物かな? 崩れてるから良く分からないけど」

 

『推測。鉄筋コンクリート製の中層ビルだったと思われます』

 

「本当に何があったんだか……」

 

 見える範囲に生きた植物はない。

 かろうじて枯れかけの低木が見当たる程度なせいか、丘陵や地平まで視界が遮られる事もなかった。

 

「ミラ、何か分からない? ほらネットワークに繋げないとか言ってたし、外ならどう? 無線lanみたいなのは?」

 

『アクセスできません。通信に使われる信号が確認できない為、恐らくこの周囲……最悪、地球全域で使用不能と思われます」

 

「えっ!? それだと何にも情報拾えないってこと!?」

 

『肯定。その可能性が非常に高いです』

 

「嘘でしょ……となると、さてどうしたもんかなぁ」

 

 見通せるだけの風景に目を凝らし、どこかに何か無いものかと視線を巡らせるレオナ。

 

「……全然浮かんでこないんだけど。いや本当にどうすればいいと思う?」

 

『提案。都市や集落の捜索。人類が生き残っているのであれば確実に集団が形成されています。それか電波等の発生源を求めます。または機械類の捜索。ネットワークへの接続かデータベースへ直接アクセス出来れば、何かしらの情報が手に入るかもしれません』

 

「う~ん……言われると選択肢は結構多いか。でもまぁ、細かく考えても仕方ないし全部やろう」

 

「その身体は多少の負荷でどうにかなるほど柔ではありませんが、水と食糧の備蓄は大切にする事を推奨。この周囲での補充は難しいと予測されます」

 

「見ればわかるって。とりあえずアタシが生活できそうな所でも探しに行くか」

 

 リュックを背負い直したレオナは、銃を抜いて歩き始める。

 彼女の進む先は一面の荒野。剥き出しの枯れた土と、何処からか流れついたのか何かが風化したのか、砂礫の大地が遠く彼方まで広がっている。

 崩れた瓦礫の山と、錆ついて久しい物の数々が静かに過去を伝えていた。

 

 人類文明と言うには余りに寂しい景色だった。

 

「…………ふぅ」

 

 どれ程進んだだろうか。

 歩けども歩けども代わり映えしない風景が、レオナの足を着実に鈍くしていた。

 

「疲れはそんなに無いけど、しんどいね、これ」

 

『バイタルに異常は見られません』

 

「気持ちの問題、気持ちの」

 

 代わり映えしない景色はこのまま永遠に続くのではないかと錯覚させ、人はおろか生物も見られぬその大地は、彼女の中の孤独を否応なしに刺激している。

 

『警告。接近する動体を検知しました。前方右手、数は1』

 

「なに? 人? 動物?」

 

 ミラからの警告が耳に届くと、それまでの疲れや憂鬱も吹き飛び、代わりに湧く高揚に表情と共に活力が出ていく。

 しかしレオナが示された方角へ顔を向けるとそこには、

 

「……トカゲ?」

 

 そう呼ぶにはあまりにも大きな生物が居た。

 乗用車程もあろう大きさで、鈍く輝く金色の瞳と分厚い鱗を纏った赤土色の皮膚。

 レオナを見つけたかと思うと、舌を頻りに動かしては野太い足と尾を巧みに運び、ゆっくりと大きな歩みで近付いてきていた。

 

『推奨、捕獲。周辺環境の情報が──』

 

「出来るか! どう見てもアタシの事食べようとしてるじゃんアレ!」

 

 ミラの声を掻き消す勢いで叫ぶレオナ。

 慌てて手に持っていたハンドガン──"荒鷲"をトカゲに向けて行く。

 

『警告。銃口が極めて不安定。このままでは命中率の大幅な低下が予測されます』

 

「無茶言うなあもう! そもそもこの身体に慣れてないし、撃った事なんてないんだからしょうがないでしょ!」

 

『ではサポートします。こちらの指示に従って構えてください』

 

 低音が己の主に向けて言葉を並べて行く。

 

『スタンスはそのままで。貴女の身体能力であればどの姿勢からでも問題なく射撃が行えます。引き金は軽く指を添え、グリップを握りもう片方の手で包む様に抑え、反動に備えて。最後にマーキングしますのでそれに従ってください」

 

「マーキング?」

 

 レオナが疑問を口にしたのと同時、その瞳に光が灯り現れた焦点が像を結ぶと、その中心に標的を捉えていく。

 拡張された現実が浮かび上がると、ここを狙えとばかりに線と点がトカゲの姿に重なっていた。

 

「これに合わせろって事?」

 

『肯定。弾道その他の予測。反動をコントロールできていれば外れる心配はありません』

 

「……オッケー!」

 

 深く吸った息で気持ちを整え、引き金を引く。

 瞬間、火薬が起こした暴力的な音と共に起きる衝撃。

 

 しかし、レオナのしなやかな腕はその衝撃を全て押さえきっていた。

 鍛えた男の腕でも跳ね上がりそうな強烈なそれが、か細い腕によって容易く御される。

 それは紛れもなく彼女の身体が只人ではない事の証でもあった。

 

 一発、二発と、続けて放たれた弾丸が正確無比に叩き込まれると、大トカゲはその眼窩と頭蓋に穴を空けたまま、力なく地面に倒れ伏していった。

 

「やっ……た?」

 

『肯定。ですが念の為警戒を』

 

「……了解っと」

 

 残心を解かぬよう気をつけながら銃を構えたレオナ。

 それ以上大トカゲが動かないのを確信すると、ようやく安堵の息を漏らしていった。

 

「ふうぅ~……」

 

『お疲れ様でした。お見事な射撃です』

 

「あはは、ありがと。でも助かった。ミラが居なかったら、多分外してあれの口の中だったと思う」

 

 レオナが銃をしまい、その場へ腰を下ろしていく。

 未だ高鳴る鼓動が生の感触となって彼女を撫でていたが、幾ばくの間も置かない内に鳴りを潜めていった。

 

「でも参ったなぁ、こんな生き物……っていうか化け物が居るのかぁ。……こいつだけだと思う?」

 

『否定。環境に大幅な変化があった可能性が極めて高いと思われます。他の生物も同様に巨大化、変異を起こしている可能性を考慮をするべきかと」

 

「だよねぇ……」

 

 レオナの顔に疲労の色が出て行き、溜め息が漏れる。

 

「こんなのに遭わないように気をつけなきゃなぁ……。そうだミラ、人でも物でも何でもいいからさ、他に手がかりないか調べられないかな」

 

『その必要は無いかと』

 

「なんで?」

 

『視界を前方に。遠方で砂塵を観測。断続的な上がり方から車両の類と推測されます。あれの向かう先か反対側に何かしらあるのは確かかと』

 

「おぉ……!」

 

 レオナが喜色ばんだ表情で遠方を見つめていく。

 そこには小さく、しかし、この荒涼とした世界に確かにある動き。

 僅かに見えた物に希望を感じながら、その顔に浮かぶ物を笑みへと変えていった。

 

「少なくとも、本当に当ても無く歩き回らないでいいってだけマシかな」

 

『肯定。ですが悠長にしていると目印の位置を見失いかねません』

 

「ならさっさと行くとしよっか。またこんな化け物に襲われたくないしね」

 

『警戒は怠らない様に』

 

「分かってるってば」

 

 その言葉を最後に、見えない相棒を伴ってレオナは一人大地を進んでいく。

 それがこの世界に生きる事になる彼女の始まりであった。

 

 




スーツの見た目は概ねゼロなあれか、Vaultのあれです。

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