アクシズを光学機器で観測できる距離まで到達したところでブリーフィングが始まり、父さんが作戦を説明している。
「幸いまだアクシズは加速していない。加速する前に後部ノズルを破壊する。それが出来ないなら核ミサイルを使ってアクシズを破壊する」
父さんはアクシズにはもう艦隊が展開されている想定で作戦を組んでいるようだ。
ミサイルと粒子砲で牽制しつつ、MSを発進させる流れになり自分の出撃は第2陣になった。
ブリーフィング後、チェーンさんを見かけた。
「あれ、その腰のやつって…」
「これ?サイコフレームよ。まだ研究したいことがあるからね」
「なるほど。後、すみませんが、クェスの事お願いしますね」
「了解よ」
その後、アムロさんと打ち合わせながら、格納庫に向かっていると、
「ハサウェイ!ハサウェイ!」
クェスが声を荒らげながら一直線にこちらへ向かってくる。
バイザー越しに会話をする。
「どうしたの、クェス?部屋にいないと危ないよ」
クェスは俺のパイロットスーツをきつく握りながら、
「私怖いの。なんか私を邪魔者扱いするような感じがしてて…、それにハサウェイに何かあったら…」
「大丈夫だって、クェス。アムロさんと一緒に行動するから無茶なことはしないよ」
「でも…、そんなのわからないじゃない!」
クェスの目には恐怖と混乱が混じっていたが、
「ハサウェイ!早く準備するんだ!」
と、アストナージさんに声を掛けられる。
「了解です!もう行かないと。クェスも気をつけてね」
そう言い残し量産型νガンダムのコックピットへ向かう。
その時、俺は初実戦への緊張と興奮で忘れていたのだ。
クェスは「ニュータイプ」であり、これが初めての「実戦」であるということを。
コックピットに入って、システムチェックを行いながら出撃を待つ。
第1陣はすでに出発している。
緊張からか、足がカタカタと動いている。
その時、無線から
『アクシズに火が付いた!地球に向けて降下し始めました!』
「アムロさん!」
「理解ってる!ブライト、2陣も出撃するぞ!」
そう言いながらアムロさんが乗るνガンダムがカタパルトに乗り
「νガンダム、アムロ、行きます!」
と、出撃していった。
次は自分の番だ。
カタパルトに出ると前方には閃光がちらついていた。初めて見る戦場だった。
ミサイルや粒子砲、MSの爆発が見て取れる。
なんか綺麗だな、なんて場違いな感想が頭に浮かぶ。
「準備完了だ!どうした!?」
と、その声に意識が戻り、
「ハサウェイ・ノア!νガンダム、出ます!」
カタパルトから量産型ニューガンダムが加速して発艦する。
アクシズ攻防戦が始まる。
次からMS戦です