頭上をミサイルと艦砲射撃が飛び交っている中、
その下にあるアストロイド・ベルトをアムロさんと一緒にアクシズへと向かっていく。
戦場に出てから、「圧」のようなものを四方から感じる。
戦場に在って闘争本能のようなものが刺激されているかもしれない。
その時、アステロイド・ベルトの中に光を見た。
瞬間、エネルギーライフルをその光に向かって反射的に打ってしまった。
ライフルは光に当たらず、散開してこちらに向かってくる。
「なにやってんの!?見つかるだろ!」
アムロさんからそう言われるが、俺にはそれが聞こえていなかった。
光が近づき輪郭を帯びてくる。敵MS「ギラ・ドーガ」が3機こちらに向かってくる。
その「圧」に押されたように、無意識にスロットルを倒し前へと飛び出す。
「ハサウェイ!」
アムロさんの静止も聞かず、ギラ・ドーガと接敵する。
ギラ・ドーガは飛び出してきたこちらを囲むように進んでくる。
直線的に進む俺の機体を見て素人と思われたのか、嘲笑うような気配を感じる。
いろんな「感情」が自分の中に入ってきて、自分で自分を制御できない。
直上にギラ・ドーガが達した瞬間、機械のように正確な制御して直上のギラ・ドーガへライフルをロックする。
なんの感情も持たずトリガーは引かれていた。
そのエネルギーは吸い込まれるようにギラ・ドーガにあたり、爆散する。
すると、他2機が慌てたように距離を取り始めたその時、
「行け!インコム!」
自分の精神に感応してインコムが動き出し、
2機のギラ・ドーガに向かい、コックピットを正確に狙って粒子砲を吐き出す。
閃光が2つ同時に咲いた。
閃光が収まった後、強い「思念」がパイロットスーツを貫いて自分に届く。
それを受けて、胃の中が逆流してくる。
「ウッ…!」
それとなんとか抑えてようやく、自分の感覚が戻って来る。
過集中状態だったのか、自分がやったことを覚えていないが辺りに敵MSはいなかった。
「ハサウェイ、お前…」
自分の操作を見ていたアムロさんが驚愕しているのが見えるが、それを感じ取れる余裕はなかった。
「大丈夫か?」
「…はい。なんとか」
「先に進むぞ」
そう言って、互いにスロットルを倒す。
初めてのMS戦はあっという間で自覚無く、ただ完璧に行われた。
初めての引き金は、自分の意志ではなく戦場の「圧」に押されて引かれた。
俺はまだ自分の意思で引き金を引く行為を知らない。
遠くの方で、大きな光が複数咲いたのが見えた。
核ミサイルが防がれたのだ。
MS戦の描写難しいです。