どうやら核ミサイルが防がれたらしい。向こうが一枚上手だったか。
それでもアムロさんと一緒に、アクシズへ接近を続ける。第一陣と合流するためだ。
望遠にケーラさんが乗っているリ・ガズィが見えたが、その周りに敵MSが見えた。
しかも、徐々に武装を落としていって嬲っているように見える。
「お前ら!離れろ!」
ライフルを撃ち牽制する。
こちらに気付いたようで、敵MSが散開して向かってくる。
「なんだ?このプレッシャーは…?」
敵MSの中から2つ強いプレッシャーを感じる。
すれ違いざまに確認する。「黄色」と「赤色」のヤクト・ドーガだ。
「黄色はギュネイだとして、赤色のは誰が乗ってるんだ?」
「史実」では赤色のヤクト・ドーガにはクェスが乗っているが、今は違う。
クェスはこちらにいるのだ。でも、強いプレッシャーを感じる。
「別の強化人間が乗っているのか?」
その答えはすぐに出た。赤いヤクト・ドーガがファンネルがこちらに飛ばしてきたのだ。
「くそっ…!」
回避に集中する。軌道の自由度で言えばファンネルの方が圧倒的に上なのだ。
なんとか回避しながら、ライフルでファンネル一機落とすが、それ以外がなかなか落とせない。
そのイラつきに反応してインコムが動き出す。ファンネルと打ち合い、2機撃墜出来たがこちらのインコムは全てやられてしまった。
ファンネルをやれたことで接近するチャンスが出来たので、ビームサーベルで斬りつけようとし、向こうもビームサーベルで応戦してくる。
そして
「「お前は!誰なんだよ!」」
声が重なる。
切り結ぶたびに、それが聞こえてくる。
こうして、二人は出会ったのだ。
なんとか、ヤクト・ドーガの片腕を切り落として優勢が取れた時、向こう側では動きがあった。
アムロさんは黄色のヤクト・ドーガとやり合った後、引いていくのが見えたのだ。
こちらも、ライフルで牽制しながら戦場から離れる。
「なんだったんだあれ…」
あの赤色のヤクト・ドーガに乗っていたパイロットへの関心が強くなる。
νガンダムに近づくと「悲しみ」の感情を受け取ったので
「アムロさん、大丈夫ですか?」
「ケーラが…」
「…そんな…」
これは、戦争なのだ。
人の命は簡単に無くなってしまう。
ラー・カイラムへ着艦したら、アストナージさんがケーラさんの遺体に近づくのが見える。
言い訳にはならないが、なんとなく上手くいっていたから忘れていたのだ。
ハッピーエンドを目指していたはずなのに。
そんな自分への怒りと不甲斐なさ、仲間が無くなった悲しみで涙が出た。
それは、この世界に生まれて初めて流した涙だった。
そして、その悲しみを怒りをクェスは感じ取っていた。
「怖い…怖いよ…ハサウェイ…」