≠ハサウェイ   作:なべを

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14.涙

どうやら核ミサイルが防がれたらしい。向こうが一枚上手だったか。

それでもアムロさんと一緒に、アクシズへ接近を続ける。第一陣と合流するためだ。

 

望遠にケーラさんが乗っているリ・ガズィが見えたが、その周りに敵MSが見えた。

しかも、徐々に武装を落としていって嬲っているように見える。

 

「お前ら!離れろ!」

 

ライフルを撃ち牽制する。

こちらに気付いたようで、敵MSが散開して向かってくる。

 

「なんだ?このプレッシャーは…?」

敵MSの中から2つ強いプレッシャーを感じる。

すれ違いざまに確認する。「黄色」と「赤色」のヤクト・ドーガだ。

 

「黄色はギュネイだとして、赤色のは誰が乗ってるんだ?」

 

「史実」では赤色のヤクト・ドーガにはクェスが乗っているが、今は違う。

クェスはこちらにいるのだ。でも、強いプレッシャーを感じる。

「別の強化人間が乗っているのか?」

その答えはすぐに出た。赤いヤクト・ドーガがファンネルがこちらに飛ばしてきたのだ。

 

「くそっ…!」

 

回避に集中する。軌道の自由度で言えばファンネルの方が圧倒的に上なのだ。

なんとか回避しながら、ライフルでファンネル一機落とすが、それ以外がなかなか落とせない。

そのイラつきに反応してインコムが動き出す。ファンネルと打ち合い、2機撃墜出来たがこちらのインコムは全てやられてしまった。

ファンネルをやれたことで接近するチャンスが出来たので、ビームサーベルで斬りつけようとし、向こうもビームサーベルで応戦してくる。

 

そして

 

「「お前は!誰なんだよ!」」

 

声が重なる。

切り結ぶたびに、それが聞こえてくる。

こうして、二人は出会ったのだ。

 

なんとか、ヤクト・ドーガの片腕を切り落として優勢が取れた時、向こう側では動きがあった。

アムロさんは黄色のヤクト・ドーガとやり合った後、引いていくのが見えたのだ。

 

こちらも、ライフルで牽制しながら戦場から離れる。

「なんだったんだあれ…」

あの赤色のヤクト・ドーガに乗っていたパイロットへの関心が強くなる。

 

νガンダムに近づくと「悲しみ」の感情を受け取ったので

「アムロさん、大丈夫ですか?」

「ケーラが…」

「…そんな…」

 

これは、戦争なのだ。

人の命は簡単に無くなってしまう。

 

ラー・カイラムへ着艦したら、アストナージさんがケーラさんの遺体に近づくのが見える。

 

言い訳にはならないが、なんとなく上手くいっていたから忘れていたのだ。

ハッピーエンドを目指していたはずなのに。

そんな自分への怒りと不甲斐なさ、仲間が無くなった悲しみで涙が出た。

それは、この世界に生まれて初めて流した涙だった。

 

そして、その悲しみを怒りをクェスは感じ取っていた。

「怖い…怖いよ…ハサウェイ…」

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