アクシズに近づくと、前方で強い閃光が現れた。
「核か?」
アクシズに取り付いていている、ラー・カイラムを見つけたので艦橋へと近づく。
「状況、どうなってるんですか!」
『ハサウェイか!?今は艦長達が内部に乗り込んで爆破の用意をしている!お前はそれまで艦の護衛を頼む!』
「了解!」
艦の周辺いる敵MSを牽制しながら、近づかせないようにする。
父さんたちが戻ってくるまで持たせないと。
クェスがハッと顔を上げる。量産型νガンダムから漏れる光を感じたようだ。
「ハサウェイ!無事だったんだ!」
敵MSを排除していると、父さん達が乗ったプチモビが戻ってくるのが見える。
収容されたのを確認したあと、一緒にアクシズから離れる。
時間が来た。
内部での爆発が成功してアクシズが分断されていく。
だが、艦橋からノイズ混じりに聞こえてくる。
『後ろの部分にブレーキが掛かってしまい、地球に落ちます!』
『くそっ!』
その時、一条の閃光がアクシズに取り付いたのが見えた。
「アムロさん…?アクシズに取り付いたのか!」
無意識に操縦し、自分もアクシズの先端へと向かう。
νガンダムがアクシズを押しているのが見えたので、俺も一緒に取り付く。
『ハサウェイ!?』
「アムロさん!俺もあがいてみせますよ!」
スロットルを最大まで押す。
大気圏に近づいているのかコックピット内部が熱を上げていく。
それに応じてか、サイコフレームの光もどんどん大きく広がっていく。
そんな中、アムロさんとシャアの会話が聞こえる。
『情けないMSで戦って勝つ意味があるのか?』
『そうやって貴様は永遠に他人を見下してばかりで!』
そんな会話に無意識に絡んでしまった。
「今、そんな話をしてる場合ですか!」
『お前は誰だ!』
シャアが問う。
「ハサウェイ・ノアだ!お前みたいな大人とは違う!」
『こんな子供を戦場に送るとは!アムロ、お前もひどいやつだな!』
「俺は自分の意思でここにいる。大物ぶってるあんたとは違う!」
アクシズからサイコフレームの光が広がっていく中、連邦のMSがアクシズにどんどん取り付いていく。
「なんで!」
『来るんじゃない!』
『ロンド・ベルだけにはいい思いはさせませんよ!』
取り付いてくる人たちに対して説得をしているのに対して、シャアは贖罪の言葉を吐いていた。
『人類は自分の手で自分を裁いて、自然に対して地球に対して贖罪せねばならない…』
「俺はあんたみたいに人類に対して絶望していない!」
『お前みたいな子供にはわかるまい!』
「子供だからお前より世界をちゃんと見てるんだよ!自己勝手な罪を他の人に押し付けるな!」
サイコフレームの光にあてられたのか、ギラ・ドーガまで取り付いて来る。
『地球が駄目になるかもしれないんだ!やる価値ありますよ!』
だが、張り付いた機体は損傷して機体が駄目になったか、摩擦に耐えられないのか剥がれていく。
『離れろ!』
アムロさんがそう叫ぶと、光が更に強くなって他のMSを剥がしていく。
『ハサウェイももういい!十分だ!』
「まだまだっ!」
コックピット内は、高熱であるはずがサイコフレームの光からは優しさを感じている。
最後の最後まで粘るが、ついには強い光によって剥がされてしまう。
「ああっ!」
『ハサウェイ、後は…!』
アクシズから離れてしまいνガンダムが見えなくなると、サイコフレームのカーテンが伸びていきアクシズをゆっくりと誘導していく。
『アクシズが地球から離れていきます!』
それを、アクシズから離れたところで呆然と見守る。
これが歴史に残る「シャアの反乱」の最後だった。
これで「逆襲のシャア」編は終わりになります。
次は「間章」を挟んで「閃光」につなげます。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
まだ続きますので、これからもよろしくお願いします。