≠ハサウェイ   作:なべを

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19.光

アクシズに近づくと、前方で強い閃光が現れた。

「核か?」

 

アクシズに取り付いていている、ラー・カイラムを見つけたので艦橋へと近づく。

「状況、どうなってるんですか!」

『ハサウェイか!?今は艦長達が内部に乗り込んで爆破の用意をしている!お前はそれまで艦の護衛を頼む!』

「了解!」

 

艦の周辺いる敵MSを牽制しながら、近づかせないようにする。

父さんたちが戻ってくるまで持たせないと。

 

クェスがハッと顔を上げる。量産型νガンダムから漏れる光を感じたようだ。

「ハサウェイ!無事だったんだ!」

 

敵MSを排除していると、父さん達が乗ったプチモビが戻ってくるのが見える。

収容されたのを確認したあと、一緒にアクシズから離れる。

 

時間が来た。

内部での爆発が成功してアクシズが分断されていく。

だが、艦橋からノイズ混じりに聞こえてくる。

 

『後ろの部分にブレーキが掛かってしまい、地球に落ちます!』

『くそっ!』

 

その時、一条の閃光がアクシズに取り付いたのが見えた。

「アムロさん…?アクシズに取り付いたのか!」

 

無意識に操縦し、自分もアクシズの先端へと向かう。

νガンダムがアクシズを押しているのが見えたので、俺も一緒に取り付く。

 

『ハサウェイ!?』

「アムロさん!俺もあがいてみせますよ!」

 

スロットルを最大まで押す。

大気圏に近づいているのかコックピット内部が熱を上げていく。

それに応じてか、サイコフレームの光もどんどん大きく広がっていく。

 

そんな中、アムロさんとシャアの会話が聞こえる。

 

『情けないMSで戦って勝つ意味があるのか?』

『そうやって貴様は永遠に他人を見下してばかりで!』

 

そんな会話に無意識に絡んでしまった。

「今、そんな話をしてる場合ですか!」

 

『お前は誰だ!』

シャアが問う。

 

「ハサウェイ・ノアだ!お前みたいな大人とは違う!」

『こんな子供を戦場に送るとは!アムロ、お前もひどいやつだな!』

「俺は自分の意思でここにいる。大物ぶってるあんたとは違う!」

 

アクシズからサイコフレームの光が広がっていく中、連邦のMSがアクシズにどんどん取り付いていく。

「なんで!」

『来るんじゃない!』

『ロンド・ベルだけにはいい思いはさせませんよ!』

 

取り付いてくる人たちに対して説得をしているのに対して、シャアは贖罪の言葉を吐いていた。

『人類は自分の手で自分を裁いて、自然に対して地球に対して贖罪せねばならない…』

「俺はあんたみたいに人類に対して絶望していない!」

『お前みたいな子供にはわかるまい!』

「子供だからお前より世界をちゃんと見てるんだよ!自己勝手な罪を他の人に押し付けるな!」

 

サイコフレームの光にあてられたのか、ギラ・ドーガまで取り付いて来る。

『地球が駄目になるかもしれないんだ!やる価値ありますよ!』

だが、張り付いた機体は損傷して機体が駄目になったか、摩擦に耐えられないのか剥がれていく。

 

『離れろ!』

アムロさんがそう叫ぶと、光が更に強くなって他のMSを剥がしていく。

 

『ハサウェイももういい!十分だ!』

「まだまだっ!」

 

コックピット内は、高熱であるはずがサイコフレームの光からは優しさを感じている。

最後の最後まで粘るが、ついには強い光によって剥がされてしまう。

「ああっ!」

『ハサウェイ、後は…!』

 

アクシズから離れてしまいνガンダムが見えなくなると、サイコフレームのカーテンが伸びていきアクシズをゆっくりと誘導していく。

『アクシズが地球から離れていきます!』

 

それを、アクシズから離れたところで呆然と見守る。

 

これが歴史に残る「シャアの反乱」の最後だった。




これで「逆襲のシャア」編は終わりになります。
次は「間章」を挟んで「閃光」につなげます。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
まだ続きますので、これからもよろしくお願いします。
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