≠ハサウェイ   作:なべを

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間章
1.その後


あの後、ラー・カイラムに着艦して宙域の負傷者を確保後、ロンド・ベルはロンディニウムへ帰港することになった。

そして、元々非戦闘員の俺とクェスは解放され日常へ戻っていくのだった…。

 

と、いうわけにはいくはずもなく。

 

もちろん、俺がMSに乗って出撃したことは問題になった。

ロンド・ベルがいくら独立部隊だったとしても、未成年の子供をMSに乗せたのは駄目だったようだ。

さらにいうと、最終的な撃墜数が「12」というのも問題になった。

 

「ニュータイプ」であるということを疑われたのだ。

アムロさんが見せた「あの光」を再現できうる人間がいるとなれば、その事を上の連中は脅威に感じているのだろう。

そのため、軍に拘束され、あれやこれやと検査という名の実験に付き合わされている。

 

現在は軍施設で隔離されている。完全に実験動物扱いだ。面会も制限されているので外の情報も入ってこない。

父さんがいろいろ動いてくれてるのは理解っているが、外に出られるのはまだまだ先のようだ。

 

久しぶりに会った父さんは疲れを隠しきれていなかった。

「大丈夫?かなり疲れているみたいだけど…?」

「ああ。事後処理がまだ終わっていないし、お前を外に出すためにあちこち動いているからな」

「ごめんなさい、いろいろ迷惑かけちゃって」

「いや、いいんだ。お前の方こそどうだ?いろいろやらされているみたいだが」

「そっちは大丈夫だよ、父さん。実験動物扱いされるのは気に触るけど」

「そうか‥。それと、しばらく会えそうにない。事後処理の事もあるが、地球に母さん達を探しに行くからだ」

「そっか…わかったよ。クェスは大丈夫?」

「ああ、外に住居は用意出来たから大丈夫だろう。お前に会わせろといつも騒いでいるよ」

 

クェスはお父さんがさっきの戦争で亡くなったようで、父さんが保護者という形になった。

手紙でも書いて落ち着かせたほうが良いな。戦争後だから周囲に過敏になっていると思うし。

 

「クェスには、外に出たら必ず会いに行くからって伝えといて」

「わかった。元気でな、ハサウェイ」

 

面会時間が終了したので、そう言って父さんは去っていった。

 

さて、これからの事考えよう。

しばらくは、軍にいることになるとは思うが、上手くやればちゃんと解放されるだろう。

その後は、「史実」通りに植物学者を目指すのが良いかな。

じゃないと、地球へ降りるための口実が作れなくなる。

 

まずは、連邦の連中に「ニュータイプ」ではないと偽装するところから始めよう。

上手く騙せると良いんだけど。

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