≠ハサウェイ   作:なべを

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3. 会話

ハイジャックされた際に機体に損傷を負ったようで、急遽ダバオへ降りる事になった。

 

到着後、脱出スライドを使って乗客達が降りていく。

そんな中、ハイジャック犯を一緒に見守っているシオンに言われる。

 

「お前、やり過ぎ」

「いや、体が勝手に動いたんだよ」

「だからといって、一人で解決とか。…彼女のせいなのか?」

 

そうしたとき、タイミングが合ったのか、その少女がちょうど降りるところだった。

こちらを一瞥してから、降りていった。それを見た後で告げる。

 

「それは…解らないな…。感じ方がクェスとも違うし」

「ニュータイプとは違うってことか」

「クェスは受け取る力が強いけど、彼女は動かす力が強いのかもしれない」

 

乗客を案内していたケネスが、こちらに近づいてくる。

「どうやらこいつらは、オエンベリに集まったマフティーの私設軍隊のようです」

「オエンベリか。最近きな臭いところだな」

 

そう話しているとダバオにいる軍人さん達が入ってきて、シオンたちに指示を伺っている。

 

「俺は行っても?」

「ああ、調書を取るからロビーにいてくれ」

 

そういって、スライドを使って空港に降りていく。

重力と湿気をはらんだ風を身に受けて、地球に降りてきたという実感が湧いてきた。

 

ロビーに着くと、乗客たちから英雄的な扱いをされてしまった。

もみくちゃにされた後、空港が一望できる窓際に向かう。

頼んでおいたジンジャーエールを飲みながら、ダバオ空港の全容を確認していく。

 

「思い出しましたぞ。ハサウェイ・ノア君」

そう、ハンドリー・ヨクサン長官に声をかけられる。

調書を取らせて欲しいという事と、明日までダバオに居てほしいということだったので、それに了解した。

 

再び、外を見ていると視線を感じ、振り返る。と、あの少女がこちらを見ていた。

相席を促されたので、隣の席に座る。

 

「改めて、初めまして。ギギ・アンダルシアと申します」

「ハサウェイ・ノアだ。よろしく。…さっきはなんで、マフティーの連中じゃないって見抜けたんだ?」

「人は体に現れますもの…。『マフティー・ナビーユ・エリン』、正当なる預言者の王、それはあなた、どう?」

身を乗り出して聞いてくる。

 

「どうして?」

「人は自分の事になると馬鹿になるって本当ね。あの身のこなしを見てそう思わない人は少なくないでしょう?」

「ははっ、それは面白いね」

「その笑い方好きじゃないな…」

 

『この子は嘘が解るのか…』

やはりクェスとは違うが、感じとる力も相当なんだろうな。

 

「…言葉で人を殺せるということは覚えていたほうが良いね」

「それ最近解るようになった…」

 

そして、会話がなくなった頃にギギが調書に呼ばれていった。

その後、自分も呼ばれて一連の事を確認された。嘘をつく必要もないので状況を説明していく。

 

「結構です。今日のところはこれで」

 

そうすると、もう一人がホテルのカードを渡してくる。

ダバオにいる限りは無期限だそうだ。そりゃ凄いが連邦政府の影響が強いことも明らかだった。

そうして、指定されたホテルに向かおうとすると、空港の入口でギギがピンクのリムジンの前で待っていた。

 

「ホテルが一緒だから一緒に行きましょ?」

「ああ…」

 

こうして、危険な少女と一緒にホテルへと向かった。

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