≠ハサウェイ   作:なべを

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4.襲撃

タサダイ・ホテルに到着すると、スウィート・ルームへ通された。

 

部屋からの眺めは抜群によく、海がよく見えた。

先程までいた空港は端の方に見えている。

その光景に見惚れていたら、

 

「ハサウェイの荷物もこの部屋でいいわ」

「ギギ!」

「こんな広い部屋に1人なんて嫌だもの。あっちの部屋を使ってね」

 

困り顔のボーイと顔を見合わせて、頷く。

ボーイは言われた部屋に荷物を置いて去って行った。

 

飲み物を飲みながら、プールサイドで体を休める。

少女は、プールに足をつけながらこちらへ問い正してくる。

 

「マフティーのやり方、正しくないよ…」

「他のやり方があるなら、教えて欲しいよ」

「あるよ。絶対に間違わない独裁政権の樹立」

「それができる人間がいるとすれば、それは神様だよ。ニュータイプとも言える」

 

少女はこちらに近づき、顔を寄せてくる。

 

「なら、あなたが神になれば良い」

「僕はニュータイプではないよ。ニュータイプはいないって学校で教わっただろう?」

「しつこいぐらいに」

「なら、そう言うことさ」

 

席を立ち上がり、

「外出するよ。少し地球に慣れておきたいからね」

「どうぞ、私もゆっくりするわ」

 

エレベータの中で回想する。

『ギギ・アンダルシア。感が良い所はあるし、考え方も大人だ。だが、妙な幼さもある。あの時のクェスと同じだな』

 

そうして、エレベーターは階下までおり、目的地へ向けて歩き出した。

 

ダバオ植物館。

「追っ手はないね?」

「はい。何度も確認しました」

 

そこで、同士とオエンベリの話を確認する。やはり、史実通り私設軍隊が集まっているようだ。

キンバレーの軍がすでに動いているとなると、まだ新司令との連携はできていないみたいだな。シオンは大変そうだ。

 

その後、細かい情報を確認して、植物館を離れる。

途中、マンハンターの摘発に遭遇したが、うまく回避してホテルまで辿り着く。

 

部屋に戻ると、ギギの姿は見えなかった。

日が暮れた部屋で食事をとっていると、ケネスが入ってきた。

「おいおい、英雄さんは1人寂しく食事かい?」

「あまり堅苦しいのは苦手なんだ。

そっちは?」

 

問いただすと、ケネスは顎をドアの外にしゃくった。

なるほど、手が早いな。

 

「あの『ハサウェイ・ノア』がどんな人物かと思っていたが、こんなに若く質素な生活をしているとは思わなかったよ」

「有名になりすぎたから、逆に質素になったんだよ」

「有名になるのも大変なんだな」

 

そう言って、ギギを伴って部屋を出ていった。

そうして、1人部屋に残された俺はつぶやく。

 

「シャアのようにしなければ世界は壊せないか?違うだろ、壊すんじゃなくて創ることも考えないと」

 

そうして、微睡の中に沈んでいく。

 

熱い衝動を感じて、目が覚める。

直後、リージェント・ホテルをビームライフルの光条が貫いた。

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